2018年5月29日火曜日

5年経っておもうこと

このブログは2013年5月に始めたので5年が経過した。

5年かかって書いた記事が65件、2016年以降は毎年ヒトケタしか書いていない。
コメント数は256。これには返信したものも含まれるので、いただいたコメントはその半数くらいとしても、こんなにものより多くのコメントがあったことはとても嬉しい。

書き始めたころは靴のレビューをするような内容が多かった。
僕は昔から革靴が好きだったということもあり、インターネットがいまほど普及していなかった時代には雑誌やムックなどを見ながら「いつかはストール・マンテラッシ」みたいな気分でいた。

誰もがインターネットをあたりまえのように使うようになり、個人でも情報を容易に発信できるようになるにつれ、レビューのような記事が増えてきて、読んでいてとても楽しかった。自分も書いてみようかなという軽い気持ちで Shoe* というこのブログを始めてみた。

2013年頃はそれほど革靴を詳細にレビューをするというブログがなかったのか、検索エンジンでも比較的上位に表示されることが多くなり、また、当時すでに有名だった Life Style Image さんで取り上げていただいたこともあり、ほぼ革靴のことしか書いていないニッチなブログにも関わらず、少しずつアクセスが増えてきた。


いまは別にスーツにブラウンの靴でもいいじゃん(というか、むしろお洒落扱い)、という意見が一般的だし、技術が進んで雨の日に適した靴もある。そういう世の中で「靴は黒」「天気は気にするな」というのは一歩間違えると老害ともいえる保守的な意見なのかもしれないと思うこともある。

僕は一介の「働くおじさん」なので、ビジネスシーンでの身なりはかなり保守的なほうが良いと思っているフシがある。社会って「相手がどう思うか」を考えずには成り立たないからこそ、最初は最も保守的なゾーンからいって、相手の素性がわかるにつれ違う面を見せる、みたいなほうがいいと思っている。
相手が真の洒落者であればあるほど、保守的なスタイルをうまくまとめている人を決して「個性がない」とは思わないだろうから。


巷には数多くの靴に関するブログやらサイトが立ち上がっていて、特に個人が趣味で書いているものは実体験に基づいていてとても参考になる。僕は科学的な分析だったり、実験的なものだったり、新しいことにチャレンジするような記事を見るとわくわくする。
Google+のコミュニティ「靴好きもそうでない人も、革靴について話そう。」に投稿される内容はとても興味深くて面白い。


この5年間、途中ほったらかしの時期もあったけれどいまでも続けているのは、やっぱり革靴というプロダクトになんか惹かれるものがあるという自分の内面と、コメントをいただく感動や、僕にはアクセス数という形でしか見えないけれどその数字ひとつひとつを築いてくれている読み手のみなさんのおかげだと思う。自分の興味あることについて表現する喜びを得たことこそがブログを始めて、書き続けてよかったと思う。



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5年を境に、というわけでもないのだけれど、靴以外の話題をつらつらと書いてみようと思うこともあり、*nota というブログをはじめてみました。

こちらでは靴以外について自分の思っていることとか、気が付いたこととかノンジャンルでいってみようかと。
ただでさえ更新頻度が少ないこのブログに加えて、さてどれだけ更新されるのか...




8 件のコメント:

  1. Shoeさん、このブログで革靴のことが、より好きになりました。リンドもShoeさんのブログみて決めて、そして履いてとても満足する結果でした。これからも更新が少なくても、たまにでも書き続けて下さい。新しいブログも拝見させて頂きますね

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    1. コメントありがとうございます。そういっていただけると嬉しいです。

      せっかくの縁があった靴、大切に履き続けていくとより一層「自分の靴」になる楽しみがあると思います。
      革靴って永く履くほど自分だけのものになっていきますし、その靴と一緒につくった想い出も貯まりますので。
      これから梅雨時になるので、カビなどにやられないようにお手入れに気を付けてみてください。

      書き始めているものが2つほどあるので、6月もひとつくらいは更新できたらなと思っています。
      *nota は自分の興味あることをノンジャンルで書こうと思っているのでこちらもどうぞよろしくお願いします。

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    2. カビ、気をつけます。最近、帰宅後に脱いだ革靴をベランダに出して風にあてて、寝る前に玄関にもどしてシリカゲルいれてから就寝、翌朝ツリーいれるようにしました。シリカゲルは、効果あるかよくわからないですがこれからの梅雨時期は気休めにでも使い続けてみます。

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    3. コメントありがとうございます。

      すごく大切に扱われていることが伝わってきます。おそらくシリカゲルは靴の内部除湿もそうですが、シューズクローゼット全体の除湿にも何らかの良い影響を与えるような気がします。

      このブログが革靴を好きになったきっかけになれたのであれば嬉しいです。しばらく履いたときの履き心地の変化など、もし気づいたことがあれば教えてもらえればさらに嬉しいです。

      *notaは靴以外について適当なノリで更新していこうと思っているので、ごくごくたまに思い出した時くらいで見てもらえればと思います。これからもよろしくお願いします。

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  2. Shoeさんも過去、革靴の失敗があったと書かれていますが、宜しければ過去のご経験をブログなどで教えて下さい 歩くのが仕事のような僕は、今でも失敗の連続で金銭的にも靴という道具的にも非常にもとたいないことを沢山しています。

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    1. コメントありがとうございます。

      「社会人1年生の革靴の選び方」は、実は私の経験談をもとにまとめたものでした。
      自分の中で最も多い失敗は「サイズ選び」かなと思っています。観賞用ではない実用の靴の場合、履いて歩いてなんぼというところがあるので、サイズが合うか合わないかはとても大切なポイントだと思っています。

      革靴の場合は購入当初と馴染んでからの履き心地が全く異なるため、合う合わないをどの段階を基準にするかによっても変わるのかなと。靴好きの領域になると最初の履きならしが「通るべき道」みたいな感じになってしまっているので我慢できても、ふつうにビジネス用途で考えると20回も痛い思いをしなければならない靴って不便かもしれません。同時に3足買って履き始めたら3カ月近くも痛い靴を履かないとならないとしたら、足がどこかおかしくなってしまいます。

      「最初は痛いけれど、じきに慣れる。そのあとは快適になる」といわれても、やっぱりある程度最初から履き心地の良い靴のほうがいまとなってはいいかな、と思っています。靴の数がある程度以上になると、月に数回しか履かなくなるので、新品の靴がなじむのに年単位を要すことが出てきますので。
      (自分の年齢を考えると、快適に履ける期間がないのではないかという靴も出てきそう)

      私はどちらかというと足の甲が薄めなので、若いころは試着しても緩い感じがする内羽根の靴は避けていました。
      後々気が付いたのは、甲が薄いから内羽根が緩かったのではなく、単にサイズが大きいというケースも多かったということでした。きちんとしたサイズを選ぶと靴によっては十分にフィット感を得られるデザインがあったのです。

      ガラス仕上げを銀付き革より低く見たり、セメンテッド製法を軽く考えるというのもいま思えば短絡的だったと思っています。それぞれの素材や製法にはそれらが必要とされる理由があって、その理由を知れば知るほどそれぞれの靴の良さが見えてきたということもあります。

      今後も少しずつこういう失敗も含めた経験談などを織り交ぜた形で更新してみたいと思います。

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    2. ご返信ありがとうございました。本当にそう感じます。毎日歩く営業マンの場合、馴染むまでの足の痛い毎日、我慢が強いられる毎日では仕事に影響がでるばかりか健康も損ねます。靴もやはり車選びのように趣向なのか実用なのか用途を考慮すること、そして値段もやはりとても重要なファクターだと思います。サイズ選びは、店員さんもあてにならないことが多くて、というか、シューフィッターとかいう有資格者でも適切なアドバイスとならなかった場合もあり、この店員さんのアドバイスにも実際限界があることを分からせられています。靴によっても沈みかた、伸び方、それぞれ異なるからです。革でも違うでしょうし。やはり三万越える部類の靴は、金銭面と失敗を主な理由として、購入には、私の用途では、やはりリスク高いと最近は特に感じてます。経験しないと分からない、自分の感覚を信じろといわれても、そこに行き着くまでの気持ちの浪費、金銭的、健康面からもやはり耐え難いなぁ、と感じている、そして、その革靴に一方的に期待をしてしまっていた自分を省みる今日このごろです。Shoeさんのこのブログは、この辺の解説を上手く伝えておられると、まただからこそ人気なのではないかと思います。因みに私も薄い甲で、小さめカカトのようです。

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    3. 嬉しいコメントありがとうございます。

      私も自分の経験でいうならば、クロケットアンドジョーンズのオードリーはいちばんの失敗だったかなと思っています。
      靴そのものはとても良いものの、自分の足に合わないため長時間履くという状況は考えられません。緩い方向で合わない靴は未来永劫絶対に合わないのでお蔵入りです。まさに「一方的に期待してしまっていた」靴でした。
      靴好きと言われるような何足も靴を持っているような人であれば理解していることも、靴が単なる道具である人にとって見れば趣味の領域ですから、「靴ありき」ではない革靴との付き合い方というあたりまえのことが最近になってわかりました。

      一方で、だからこそ趣味としての革靴があってもよいとも思っています。革靴は趣味と実用の両立ができるものなので自分の中では諦めることもなく、冷めた目で見ることもなく、過保護になることもない自然な道具だと考えています。車でいえば車検対応パーツのライトチューンが趣味みたいな。もはやこれ以上の靴を買う必然性がないのに新しいものが欲しくなるのはそういうことなんだろうなと感じます。

      靴が趣味であろうとなかろうと値段は重要なファクターですね。興味のあるなしでOKラインが変わるくらいで、実際にそこに出せる金額って上限がありますしね。個々人の事情や都合にも左右されることもあるため、きっと正解というのはないのでしょうけれど、多くの先人がいろいろな視点から意見を書いている靴に関するブログを見るのはなかなか楽しくて、このブログもそんな風に思ってもらえる人がいたらいいなと思っています。

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