2014年3月1日土曜日

Perfetto PALATINO PT1X

最近はシェットランドフォックスばかり履いているので登板機会が減ってしまったのだけれど、思ったよりLGW3001へのアクセスが多い(全記事の中で前月3位)だったので気を良くしてペルフェットのパラティーノ(PALATINO)。
ペルフェットの評判通りのイメージなキャップトウ。

Palatinoとはローマ発祥の地と言われるパラティーノの丘から取っているのかな。レースアップシューズの基本形と言えるキャプトウにこの名前をつけていることからもイタリアンテイストを志向していることがよく分かる。

ロングノーズ、ボールジョイントからインステップまわりの甲の低さ、やや丸みのあるスクエアなチゼルトウとかなり攻めているデザイン。サイドのエッジは初めて見た時「これは箱か!」とツッコミを入れたくなるくらいの絶壁で、同じようにエッジが効いているシェットランドフォックスのアバディーンの上をいく。(ように見える)
73チャーチにこだわりがある人とか、ロイドのホワイトホールが好きな人が見たら視界から外すレベル。

この手のややロングチゼルトウは、一歩間違えると靴だけが主張して、ややもすると安っぽいトンガリ靴になってしまいがちだけれど、パラティーノはそのギリギリのラインを守っているように見える。これがまた細身のスーツによく似合う。

ブランド名の通り、イタリア製グッドイヤーの靴と見た目の方向性が似ていると思う時がある。ストール・マンテラッシみたいな。(言い過ぎ?)
ペルフェットを作っているビナセーコーは海外進出も頑張っているようで、そのフィードバックがあるのか国産靴なのに色気が強い。
フィドルバック、ヒドゥンチャネル仕上げ、凝ったステイン仕上げ、つま先の釘打ちと僕のような初級レベルの靴マニアを喜ばせる仕掛けが随所に見られる。アッパーにイルチア社ラディカを使ったモデルはソールは赤系、それ以外のモデルは茶色系。ライニングもボルドーで、ロゴも格好いい。

最近では「原点回帰」みたいな風潮でショートノーズのラウンドトウが復権しつつあるけれど、そんなことお構いなしにイタ的エレガントを目指す靴。
このペルフェット、LGW3001ではソールの仕上げがイマイチなのに、パラティーノは同じブランドとは思えないくらいとても綺麗に仕上がっている。というか、ここまで凝っているソールはあまり見かけない。土踏まずからかかとにかけての造形はLGW3001に似ているけれど、パラティーノのほうがソール前半分が無駄に凝っている。パラティーノやカンピドリオなど、ローマの丘シリーズ(勝手に命名)はソールへのこだわりが半端ない。
(買った時にとっておいた写真。いまは少しふやけてしまいちょっとみすぼらしいので写真は省略)

足入れした感じでは、冒頭二枚目の写真でも見てわかるくらいボールジョイントのあたりがかなり低めで、これはアバディーンに似ている。インステップガースが低めなので、全体的に足が薄い人向け。僕はシェットランドフォックスのグラスゴーだとほぼ羽根が閉じるけど、パラティーノは1cmくらい開く。甲の高い人だと羽根が相当開くか、下手をすると入らないのではないかな。
トウに向けての造形はアバディーンと似ている。ロングノーズであるけれど必ずしもギリシア型の足向けというわけでもなく、エジプト型の僕が履いても違和感があまりない。ボールガースが小さめなので、ここでしっかり抑えられていれば指先の形はあまり関係ないかもしれない。
外側(小指側)は見た目ほどタイトではなく、こちらもまた捨て寸が多いのでLGW3001よりゆとりがある。やっぱり足長が長い左足のほうが少し窮屈なのだけれど、タコが出来る程でもないのでたぶんジャストフィットなのだろう。

土踏まずは盛り上がりを感じるもののLGW3001ほどではない。(製造誤差かも知れない)
かかと周りはコンパクト。カップも少しばかり小さめなのか食いつく感じがする。ただインステップの底面をやや広く取っているのか「細い」と言われるラストでかかとが小さい靴にありがちな履き口が笑うことが無い。これはペルフェット全体的に言えることで、単純に「細い」ラストではない感じ。このインステップの造形はアバディーンともっとも異なるところに思える。(僕はアバディーンだと内羽根式でちょっと、外羽根式だとわりと履口が笑う)
ちなみにかかとはアバディーンより食いつきがよく、ヒールカップの形状が個人的にドンピシャ感。LGW3001だとかかと外側にアタリを感じるけれど、パラティーノにはそれがない。

とてもメリハリが効いたラストで、ボールジョイントとかかとの三点で足の位置をしっかりと決めて、甲で足に一体化させる作り。いままで履いた靴の中でもトップを争う出来栄え。(最大のライバルはシェットランドフォックスのケンジントン。同じビナセーコー製ですね)

アッパーはもう手に入らないかもしれないイルチア社ラディカ。艷やかで色気のある感じがこれまたこの靴のデザインに良く合っている。

ラディカについては過去にも書いたけれど、メンテナンスを繰り返すうちに何とも言えない艶が出てくる。表面が艶やかなブラックなのに立体的に感じるのが特徴のアッパー。純粋な「深みのあるブラック」ではないので好みが分かれそう。
「水墨画のよう」と言われるその風合いはニュートラルで手入れをし続けると赤みが、ブラックを使うと御影石のような感じになる。手入れ方法よりも方針で悩む革。僕は他のラディカ靴よりはブラックの頻度を上げている。黒くなりすぎた時にニュートラルで少し落とすような感じ。クリームはもはや定番とも言えるサフィールノワールクレム1925。

サイズ感はアメリカサイズと言うよりはイギリスサイズで考えたほうが良いところもケンジントンと似ている。アバディーンよりハーフサイズ下げると近いかも。

シューツリーは当初サルトレカミエSR200を使っていたが正直あまり合っていない気がする。どうしてもボールジョイント内側が足りない。このサルトレカミエSR200、買って1ヶ月もしないうちにバネが壊れた(よほど力を掛けてギシギシいって縮むみたいな)。ハズレを踏んでしまったのだろうけど、国産ブランドでも海外製造は管理がしっかりされていないとやっぱり不良品出るよなぁ。「安かろう悪かろう」とまではいかないにしても「安かろうあんまり良く無かろう」といったところか。ノウハウの蓄積とともにクオリティの向上に期待します。いまのところサルトレカミエならSR300一択か。この靴にはいまはたまたま余っていた同じサルトレカミエのSR100をつかっている。SR200の時よりバネ縮んでいるので、おそらく先頭が少し詰まっているのだろう。その分ボールジョイント周りの革が伸びてシワが目立ちにくくなっている。

LGW3001の時も書いたように、ペルフェットはいい靴なのだけれど、入手が困難なことが問題。
僕はたまたま東京に住んでいるので、イセタンメンズでもWFGでもクインクラシコでも行けば試着もできるし買うこともできる。丸の内や有楽町、神宮前に行ける人なら通販じゃなくて店頭での試し履きがオススメ。靴は三次元の構造なのに長さ以外で選択できる余地がないので、買うべきか否かのポイントとなる甲の締め付け具合や指先の自由度、かかとのつかみ具合は履いてみるまでわからない。
よく「日本人の足型」なんて平気でいう人がいるが、そう言う人が着ているスーツは身長だけではなくドロップも選んだのではないだろうか。「日本人の体型」なんて言って、スーツのドロップやウエストサイズが1種類になることはないんだし。
靴の場合はウイズ設定が1種類しか無いことが多く。そのラストが「合うか、合わないか」しか選択基準がなくて、いくら気に入ったデザインでも合わなければ諦めるしかない。僕はクロケットアンドジョーンズのオードリーやベルグレイヴは最高に格好良い靴だと思うけれど、337ラストだと履口が結構余る。国産ではシェットランドフォックスのアーバインはデザインど真ん中だけど、やっぱり合わない(これはサイズを上手く選べばいけるかもしれない)

ペルフェットは通販でも買えるので、一度自分に合うサイズがわかれば同じラストのものなら買い増しは試着なしでもできる。ただやっぱりラストが違う新しいデザインを通販で買うのは勇気がいる。同じペルフェットでもレギュラーモデルとクインクラシコのダブルネームとでは全くラストが違うので同サイズでも参考にならない。レギュラーモデルどうしでも甲のフィット感は違うので試し履き無しに買うのは勇気がいる。シェットランドフォックスでもケンジントンとアバディーンとアーバインとでは同サイズでも全く参考にならないのと同じ。(これは工場が違うので当然と思うけど、ラストはリーガルが作っているんだろうし)

そしてもうひとつ。
この靴は格好良い靴なのでローテーションに入れにくい。
ビスポークチックな攻めたデザインでおまけに艷やかなラディカといかにもな靴なので、真面目なビジネスシーンよりも合コンとかパーティに似合いそう。(いまとなっては縁のないシチュエーションだ...)

ビジネスユースの観点では、同じラディカならシェットランドフォックスの501Fのほうがノーズが短く嫌味がないし、逆に同じロングノーズなら3055SFのほうがアッパーの主張が控えめで使いやすい(考えすぎ?)。
パラティーノは同じモデルで革違い(たぶんデュプイかウエインハイムレダー)があるので、そっちのほうがビジネスシーンでは使いやすいかも。

この靴はビジネスシューズというよりはドレスシューズ。やっぱり場を選ぶよなぁ...

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41 件のコメント:

  1. はじめまして。
    シェットランドフォックスのアバディーンorペルフェットのパラティーノorソフィス&ソリッドの購入を検討しております。
    そこで恐縮ですが下記項目についてご意見お聞かせ頂けますと幸いです。
    ◾️確認項目
    ①上記3種で順位を付けるとしたら、どれが1番でしょうか。
    ②ペルフェットはWFG、クインクラシコ、各種百貨店、オリジナルと多岐に渡ると思いますが、パラティーノはどちらで購入されましたか。
    ③ペルフェットオリジナルはどこで購入出来ますか。やはりWFGorクインクラシコでしょうか?
    ④ユニオンインペリアル、スコッチグレインのインペリアルブラックやベルオムブラック、42ndロイヤルハイランド等も国産メーカーで革や作りが良くコスパが高いと聞きましたが、シェットランドフォックスやリーガル、ソフィス&ソリッドを購入された理由があれば教えて下さい。
    ⑤リーガルの01DRCDはコスパ高いと私も感じましたが、シェットランドフォックスやペルフェットを購入出来る資金源がお有りな中、あえてリーガル01DRCDの購入を決心された理由があれば教えて下さい。

    長々と、また唐突な質問で本当に恐縮ですが、革靴の好みがピッタリ私と重なってると感じた為、是非今後の買い揃えに参考にさせて頂きたいと思いご連絡致しました。

    ご返信お待ちしております。

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    1. コメントありがとうございます。
      僕の理解する限りの回答になりますが、個人的な意見をベースに書いてみます。

      1.どれもいい靴だと思います。僕自身はいちばんペルフェットのパラティーノが足に合います。なので、1番はパラティーノ、ということになりますが、この靴は少しドレスっぽさが強いのでビジネスユースにはアバディーンのほうがいいかもしれません。アバディーンはソールも減りにくいですし、履いた感じはパラティーノに近く、(好き嫌いはありますが)ロングノーズもきれいです。意外とアッパーも丈夫な感じしますし。ソフィスアンドソリッドは先のふたつに比べると少し幅が狭い感じがあります。ただ、包まれているような独特の履き心地は他では得られません。アバディーンと同じボカルーなのですが、こちらのほうが少ししっとりとした仕上がりです。ソールは少し滑りやすいです。
      2と3.パラティーノはクインクラシコで買いました。レギュラーモデルがどこで買えるかはあまり詳しくありません。スミマセン。伊勢丹や阪急あたりでもおそらくパラティーノと同ラストっぽい靴は見かけました。
      4.どこで買うかはあまりこだわりが無いので、なんとなく気に入ったものを買っています。リーガル系で買うのが多いのは、なんとなく昔からリーガルで靴を買っていたというくらいの理由です。ユニオンインペリアルは一度試し履きしてみたら甲が緩すぎて止めました。インペリアルブラックは一度買おうと思ったことがあるのですが、なんとなく銀座のスコッチグレインの雰囲気が自分と合っていない感じがして止めました。靴そのものは良さそうな印象を持っています。
      5.リーガルの01DRCDは一目惚れです。形や試し履きした感じ、アッパーの質感などが気に入りました。高い方向では価格は気になりますが、安い方向はあまり気にならないので、気に入ったモデルがあれば買うというパターンといったところでしょうか。

      ご参考になれば嬉しいです。

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    2. すでにお手持ちの靴はどんな感じでしょうか。
      いままでのはいったんおいておいて、という前提で僕が思う感じで書いてみます。頭のカタイ人という前提で読んでもらえればと思います。

      クラシックなスーツスタイルであればブラックでもいいかもしれません。ストレートチップ(キャップトウ)であれば黒一択な気がします。逆に、黒でないものという点が基準であれば、ブローグ系のほうがいいかなと。アバディーンのセミブローグはワインカラーなので、ベルトなどトータルコーディネートにお金がかかるかもしれません。僕はクラシックなスーツスタイルなら明るめより暗めの色をチョイスします。

      デザインは、やっぱり正統なスタイルを目指されるということですので、紐靴を僕はお勧めします。モンクはベーシックな紐靴をそろえたうえで変化をつけたいときに買う靴といった印象です。長く履くことを考えても、アジャスタブルな紐靴のほうがよいかなと。

      もしこの中から2足を選ぶとすれば、僕なら「アバディーンのブラックキャップトウ(色が変わっていますが)」と「アバディーンのワインカラーのセミブローグ」になります。
      グラスゴーももちろん悪くないのですが、ブラウンのブローグは少しリラックスした雰囲気なので、クールビズ時の崩しスタイルやジャケパン系といった格好のほうが似合う気がします。

      とはいえ、最終的には直感勝負でいいのではないかと。やっぱり気に入って買ったものだから大切にもできるし、履くのが楽しくなるのだと思います。仕事柄の制約がないとのことなので場の雰囲気に合ったものであればいいのかなと。いまはスーツにライトブラウンでも業界によってはOKみたいですし。

      靴を買う前の「どれにしようかなー」と思っている時って楽しいですよね。お気に入りの靴を買ったらお手入れも楽しみになるので、「そう言われてもやっぱりコレだわー」と思う靴を強くオススメします。

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    3. すでにブラックのストレートチップとセミブローグをお持ちであるという前提で僕の好みをややいれてみると
      1. グラスゴーブラッククオーターブローグ
      2. アバディーンブラックセミブローグ
      3. グラスゴーブラックダブルモンク
      4. グラスゴーブラックストレートチップ
      5. グラスゴーダークブラウンダブルモンク
      といった順でしょうか。

      クオーターブローグはビジネスシーンではカッチリ系から少し崩したところまでなかなか使い道があるので、1番目に選びました。
      アバディーンのブラックセミブローグを2位に持ってきているのは、甲低幅狭靴をお探しのところをふまえ、フィット感重視の靴を選びました。少しロングノーズではありますが、クラシックなスタイルに合うと思いますのでいまお持ちの他にもう一足あってもいいのかなと。
      ダークブラウンのダブルモンクの順位を下げているのは、正直使いづらい靴かなと思っているからです。ビジネスシーンではブラックのほうが安心ですし、モンクストラップはキレイ目スタイルに合うと思うので、となるとかなり上品なジャケットスタイルでないと靴が浮きそうです。(単に僕には「難しい」だけなのかもしれません)

      ブラックばかりになってしまいましたが、ビジネス向けのクラシックスタイルということになるとやっぱりこの色かなぁと。長い目で見ると今後も靴を買い足されると思いますので、まず5足くらいまではブラックと向き合うのも良いかもしれません。

      甲が低くて幅が狭いとなるとソフィスアンドソリッドが思い浮かびます。この靴はアバディーンより幅がタイトです。ペルフェットのパラティーノも結構甲は低いです。(僕は同ラストのカンピドリオをいつか買いたいと思っています)両方とも入手できる場所が限られているのが難点ですが、甲が低い人向きの靴という感じがしています。

      ところで、アルフレッドサージェント製リーガルをお持ちなんですね。このシリーズって良かったなぁといまでもときどき靴を磨きながら思います。

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    4. あくまでビジネスシーンを中心という前提になりますが、ブラックはどんなシーンでも外すことの少ない安心の定番だと思っています。

      確かに、デザイン的にはアバディーンよりグラスゴーのほうがおとなしめです。ただ、アバディーンも実際に履いてみるとグラスゴーと大きな違いがあるかと言われるとそれほど感じません。(僕は鈍感です)
      アッパーの感じからすれば、チプリアはクリームを厚めにすればかなり艶やかな感じになるので、それほどカジュアルな感じではない印象です。お手入れをサボると擦り傷が目立ったりパサついた感じになったりしますので、結構マメなメンテが必要になる靴です。一方ボカルーはさすがに採用実績が多いだけあって、この価格帯の靴として見れば丈夫さと艶の出かた、しわの入り方など、トータルで満足度が高いです。個人的にはボカルーに軍配をあげています。

      ソフィスアンドソリッドは特殊な作りのため10年後はどうかというと疑問は残りますが、決して作りは悪くないと思っています。同じボカルーでも当たりだったのか、履くほどにしわが細かくなり、艶が出てきました。細くて先が少し尖った感じは好みがわかれるかなと。

      こだわりだすとラウンドトウやショートノーズのセミスクエア以外は選べなくなってしまいますので、ストレートチップ(キャップトウ)を選ばれるのであれば本当に好みでいいと思います。
      ちなみに僕自身は結婚式などパーティーの色合いが高い時はパラティーノかアバディーンのキャップトウ、改まった席ではエジンバラかインバネス、不祝儀系はREGAL TOKYOのローラの出番が多いです。
      イルチアのカンピドリオは欲しかったなぁといまでも思うことがあります。WFGのホームページをみるとウェインハイムレダーをアッパーに使ったブラックならありそうですが、見に行ったら欲しくなるので控えています。

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    5. 順番をつけるとするとかなり好みが入ってしまいますので、一般的なクラシック王道というよりは僕の単純な好みとして読んでもらえればと思います。

      クオーターブローグ(パンチドキャップトウも含む)のカテゴリーは迷いますが、いまお持ちの靴がある前提で僕が買うならグラスゴーを選びます。グラスゴーは手入れの仕方に少しコツがあるものの、靴そのものは履きやすく、またクオーターブローグにも似合うデザインだと思っています。ソフィスアンドソリッドが独特の履きごこちは捨てがたいものの、これからベーシックな靴をそろえて長く履いていくと考えると、修理や耐久性など未知数のものが多いので、クオーターブローグのような定番カテゴリではどちらかというとサブの選択になるのかなと。ちなみに、アバディーンがフィットする足だと少し緩いはずですが、最近のパンチドキャップトウの傑作はREGAL TOKYO W588DHではないかと思っています。こういうモデルが限定なのが残念です。定番でいえば02DRCDもいいですね。あと、今回のリストとは傾向が違いますがRENDO R7702も長く履けるモデルだと思います。

      セミブローグならまずカンピドリオを1番に挙げます。僕の足にフィットするという理由が大きいですが、作りのこだわりとロングノーズの中では嫌味にならないエレガントさがあります。いまお持ちのセミブローグとデザインの傾向が違うと思いますのでよいかもしれません。僕も欲しいです、コレ。
      僅差でアバディーン。この靴はやや異端なロングノーズデザインということを除くと、きわめて優等生的な国産靴ではないかと思っています。カンピドリオは別格として、セミブローグにはラウンドトウが合うような気がするのでシェットランドフォックスならインバネスも好きです。

      ストレートチップはいろいろなブランドで出ていますので、正直迷います。ラストが合うならばインペリアルブラックがいいのかなと。写真で見る限りでは凛としたたたずまいを感じます。長さも嫌味のない程度に見えるのでまさに冠婚葬祭で活躍できる靴ではないかと。次いでアバディーン、グラスゴー、ソフィスアンドソリッドという順でしょうか。長い目で見て「冠婚」だけではなく「葬祭」まで履きまわすことを考えるとグラスゴーのほうがよいかもしれません。

      茶系はあまり得意ではないのですが、このみでいえばソフィスアンドソリッドのダークブラウン、アバディーンのワイン、ペルフェットのワインという順でしょうか。ワインはイタリアブランドあたりの靴を見ると結構格好良いと思う一方で、なかなか上手にコーディネートするのが難しそうで個人的には手が出しにくいです。いつも僕はアーバインが足に合えばこのセミブローグがベストだよなぁと思っています。いま一番茶系でほしいなと思うものはペルフェットの3002かなと。あと茶系といえばやっぱりイルチアのラディカは良かったと思います。このカンピドリオを買っておけばよかったなぁ...

      ダブルモンクは人様に語ることができるほどの素養がないので正直わかりません。個人的にはソフィスアンドソリッドのほうが好きかなという程度です。どちらかというとインバネスのようなシンプルなモンクストラップのほうが好みです。(若いころ履いていました)

      こんな感じでしょうか。
      あくまでも好みに基づいたランキングです。どの靴を買っても満足度は高いと思います。ぜひ買って履いてみたら感想を教えてください。

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    6. グラスゴーのブラッククォーターブローグとアバディーンのワインセミブローグ、ど真ん中の組み合わせですね!

      ブラックのクオーターブローグってビジネスシーンでとても使いまわし易いデザイン、ワインカラーであればキャップトウよりもセミブローグのほうがはるかに似合うと思っています。私ももしワインカラー買うならアバディーンセミブローグになると思います。
      グラスゴーに採用されているチプリアは、ボックスカーフとは質感が違いすぎますし、お手入れにも結構気を使うところがあるので厳しい評価を受けていることが多いですが、仰るとおり、早くから足馴染みが良くなり、履きやすさという点において私も好印象を持っています。それに、グラスゴーって靴のデザイン格好良いですし。確かにつま先はかなり勢い良く減りますね。私はつま先は修理すればいいという割り切りで気にせず履いてしまっています。

      ワインカラーのセミブローグっていいですよね。勝手な思い込みとして、これをブラックのクリームで手入れして少しトーンを落としたら恐ろしく格好良くなるのではないかと。ただ、斑になったりうまく色が乗らなかったりと難しいのかなぁ。

      インペリアルブラックは先細りでしたか。私は履いたことがないので、とても参考になりました。来年はPのデザインではない方のカンピドリオか2235NAか、REGAL TOKYOオリジナルの九分仕立てラストを使った既製靴あたりを狙っています。ただもうしまう場所がないのでカミさんはあきれています。

      ところで、「師匠」と呼ばれるとなんだか気恥ずかしい感じです。私は業界関係者でもなんでもないただの靴を履くのと磨くのが好きな素人ですので。いつも多くの先達から学ぶことばかりです。

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    7. そうですね。私もやっぱり最初はニュートラル派です。
      カンピドリオはやっぱりWFGかなと思っています。先日、同ラストのパラティーノをお手入れしていて、やっぱりペルフェットはビスポークチックなデザインで、細かいところまで手が込んでいるなとしみじみ思いました。
      いくつか下書きしているネタはあるのですが、書いては直して、また付け足して削除してみたいな感じでなかなか公開するところまで辿り着いていないのが現状です。(オードリーや白シャツネタもいまだ完成していませんし、そもそも完成するのだろうかコレという感じで文才のある方が羨ましく思うばかりです)
      あまり更新頻度は高くないですし、ネタも主観的なものばかりですが、今後もときどき更新していくつもりですので気に入っていただけたら嬉しいです。

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    8. コメントありがとうございます。

      三陽山長が挙がらないのは、よく見たこともないし履いたこともないという単純な理由です。新宿伊勢丹でチラッと見た程度なので、7万円近い靴を人様にオススメするのもヘンですし。ただ、R2010ラストの形はすごく好きです。もう少しお金持ちだったら一度は履いてみたいです。もし、冠婚葬祭からビジネスまでオールマイティなキャップトウを一足だけ気合を入れて買う、なんて状況であれば友二郎は最高ですね。ビジネスユースなら同じ(?)セントラル製のRENDOでもいいのではないかという気がします。もっとも、僕が7万円出すならケンジントン2買ってしまいそうです。

      ベルグレイヴは最高に格好いい靴だと思いますが、アバディーンがフィットする足だと合わないのではないかという気もします。337ラストはつま先が少しタイトである一方で足首周りはかなり大きく取っている形状ですので。一歩間違えると紐付きスリッパになりそうなくらいです。新宿伊勢丹にあるベルグレイヴ3はかかと周りが小さめと言われているものの、やっぱり足首周りはスカスカでした。靴そのものは惚れ惚れするくらい格好いいし、アッパーの質感もしっとりとした高級感があります。

      僕自身は4~5万円台の靴が身の丈に合っている(というか身の程上限)であると思っているので、より上位のクラスは欲しいなぁと思いつつ、やっぱり01DRCDもいいなぁと思って今週も磨いています。

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    9. 01DRCDはインバネス、パラティーノと比べると確かに甲というか全体的にゆったりした感じです。見た目も意外とデカイですし。特につま先に近い一の甲は結構ゆとりがあります。インバネスと似た形ですが、一日履いていると指周りが明らかに違うので、少し大きめの作りになっていると思います。

      年明けからエジンバラ、グラスゴー、インバネス、アバディーン、01DRCDの順で履いてみたところ、エジンバラは少し緩い、グラスゴーはやや二の甲が緩め、インバネスは小指外側と薬指先端がやや当たる(夜に向かって痛くなる)、アバディーンは外側がやや当たる(長時間歩くとやや痛くなる)、01DRCDは気持ち緩い気もするけれど甲はしっかりとフィット、という感じでした。(全て同じサイズ)
      私はグラスゴーだときつく締めて羽根がちょうど閉じるか閉じないかというあたりですが、01DRCDでも同じような感じです。むしろグラスゴーより二の甲あたりは足に合っている気もしていて、それほど甲が高い印象がありません。全体的に平べったい足しをしていますが、足長に対して足周があるので(計測上はEEです)なんとかなっているのかもしれません。

      昨日はケンジントン(古い方)のフルブローグを履きました。やっぱりこれは押さえるべきところを押さえつつも、指を痛めるような押さえ方をしない素晴らしい靴です。インバネス、グラスゴーよりハーフサイズ落として履いていますが、全長の足りなさをまったく感じません。ケンジントン2の改良が私にとってプラス方向なのか否か興味がありつつも、5万円を超える靴となるとなかなか手が出ません。

      個人的にはグラスゴーのクオーターブローグをウエインハイムレダーで作ってみたいなぁと思っています。また、今年は茶系もありかなとは思っているのですが、ビジネスシーンでは意外と使いにくいですし、かと言ってプライベート用ならスエードなんかも興味出ちゃっているし、よく考えたら靴を買う原資もあまりないしでさてどうしようかと思っているところです。こういう時が結構楽しいんですよね。

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    10. コメントありがとうございます。

      山陽山長のラストはかかとの感じなんかも僕のRENDOと似ている感じですね。カンピドリオは生産中止ですか。これいい靴なのに何でだろう... 今年の候補に入っているのですが、前倒ししようにも今年は自由になるお金も少ないしなぁ。

      この中から僕が選ぶならパラティーノでしょうか。ウェインハイムレダーあたりで作ったらかなり格好いい靴になりそうだなという気がします。いまお持ちのラインナップからするとケンジントン2も変化がついていいかなとは思うものの、もう少し後、という感覚をお持ちなので後々の楽しみにとっておいてもよいと思いますし。

      僕はパラティーノはアバディーンよりハーフサイズ落として履いています。パターンオーダーされる場合はサイズ表記にとらわれずゲージ靴でよくサイズを試されるとよいと思います。可能ならクインクラシコや西武、伊勢丹、阪急メンズ館などで似たようなデザインでサイズを確かめることをお勧めします。ビナセーコーは表記サイズに対してやや大きめになる場合がありますので。

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    11. 耐久性については正直良くわからないところもあって、厳密に比較すると大きな違いがありそうな気もしないでも無いですが、ちゃんとブラシをかけたりクリームを適度に塗っていればさほど気にすることも無いと思います。私なら直感的に気に入ったものを買ってしまうと思います。
      ペルフェットのリペアはまだやったことがなく、確証はないまでもふつうのグッドイヤーウェルテッドなので大丈夫なのではないかと。基本OEMメーカーって相手先からの品質水準を厳しく守るはずですし。

      もしこの3つから候補を選ぶなら、ブラックであればラディカでパラティーノか、ウェインハイムレダーでカンピドリオかなと。ラディカの独特なムラ感と光沢は今しか手に入らないと思うので、こちらが優先でしょうか。キャップトウ(ストレートチップ)に合うと思います。また、ウェインハイムレダーとゾンタはこれからも手に入れる機会はありそうですし。
      ただ、ラディカのパラティーノってビジネスだと少し浮きますので(私の場合だけかも)、どちらかと言うと特別の日に履く靴という位置付けです。希少性があるからという理由で考えましたが、イルチアがどうのという背景が無ければ、極めてボックスカーフらしいウェインハイムレダーが好きで、こういう素材でクオーターブローグ作ったら格好良いと思っています。

      このそごうの記事を見る感じだと、イルチアかゾンタの茶系でカンピドリオ作っても格好良さそう。ムラ感のある素材は茶系だとブローグに合うような気がしています。写真にあるようなコンビの靴、シェットランドフォックスでも30周年記念モデルで出していましたね。こういうの一足あるとカジュアルに便利だし、うーん、見ればみるほど欲しくなるものが増えますね。

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    12. ゾンタのパラティーノ、格好いいと思います。
      基本デザインで用意されていたのはLGW3001みたいな感じのものでしょうか。せっかくのPOであればペルフェットっぽいモデルが欲しくなりますね。パラティーノのデザインはアッパーに何を使っても独特の雰囲気を持った靴になりそうですし。結構こだわりのオーダーとお見受けします。

      ペルフェットのPOについてはなかなかネット上でも記事にしている人もみかけませんし、ぜひできあがりましたらその感想を、またしばらく履いたらその感じを教えてもらえたら嬉しいです。

      ちなみに今日はLGW3001を履いています。同じビナセーコーだし見た目も似ていたのでケンジントンと同じサイズを買いましたが、履き心地は全く違っていて当初マメはできるわ皮は向けるわで履きたくなくなる靴でした。2週間に1度くらいの頻度で1年くらい経過した頃からなんとか履ける靴になり、その後は2週間に3回くらいの頻度でさらに半年経過したくらいでいい感じのタイトな靴になりました。

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    13. なんでパラティーノのデザインが用意されていないんでしょうね。
      パラティーノとカンピドリオのデザインは他社が真似できないペルフェットらしさがあるように思っています。ロングノーズが嫌いな人は絶対に手を出さない領域とは思いますが、これはこれで有りですよね。
      ぜひ出来上がったら靴そのものの感想とか、アバディーンとの比較とかいろいろ教えて下さい。

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  2. スミマセン。
    コメントを承認制にしているため、反映までに少し時間がかかってしまいます。
    せっかくいただいたコメントにしっかりと返信を書きたいので、掲載されるまで時間がかかることがあるかもしれません。出来る限り早めに書くようにします。
    これからもよろしくお願いします。

    返信削除
  3. はじめまして。
    いつも拝見しております。
    靴に興味を持ち始めた20代です。
    ペルフェットが好きでよく履いているのですが、いまいち、パラティーノやカンピドリオがどういうものかわかりません。
    デザインが違うということでしょうか?
    ラストは違えど、デザインが同じならおなじくパラティーノとか?
    無知で申し訳御座いません。
    ご教示くださいましたら幸いです。
    横浜そごうのPO、見に行きましたが、イルチアがありましたが、あれは旧イルチアなんでしょうか。
    話しかけてきた店員さんに聞いても曖昧な回答でした。
    残念です。

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    1. コメントありがとうございます。

      パラティーノとはロングノーズのキャップトウ(ストレートチップ)モデルで、ちょうどこの記事で書いている靴です。僕の記事のパラティーノは旧イルチアのモデルですが、アッパー素材違いのものが存在しているようです。

      カンピドリオとは、パラティーノと同じラストのデザイン違いのブローグモデル(アデレード型ブローグ)です。キャップ部分にPをあしらったメダリオンが付いているものとついていないものがあります。こちらもアッパーの素材違いがあったと思います。
      他にもブラインドフルブローグのモデル(確かアバンティーノ)とか、その他のモデルもあったと思います。

      ペルフェットは同じラストでもデザインごとに名前を変えています。なので、パラティーノと言ったらストレートチップのデザインしかなくて、同じラストでもデザインが違えば名前が変わります。
      一方でシェットランドフォックスは同じラストならデザインが違っても同じ名前で呼んでいます。なので、ストレートチップのアバディーンと、セミブローグのアバディーンというものが存在します。なんだかややこしいですね。

      今回のそごうPOは結構興味ある人多いみたいですね。ネットでも気になるという発言を結構見かけましたし、この記事にコメントをいただいているJackさんは先日オーダーされたそうです。僕も素見しだけでも行きたいなと思いつつ、最近は休日出勤ばかりで見に行けていません。せっかくのPOなのに選択できる素材の十分な説明が無いというのは確かに残念ですね。ペルフェットのPOを選ぶような人っていろいろこだわりがあるはずなのに。

      ペルフェットをお気に入りとのこと、ぜひ履いてみてどんな感じがしているかなど教えてもらえると嬉しいです。これからもよろしくお願いします。

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  4. 返信ありがとうございます。
    私は現在、ペルフェットは3足所持しており、WFGで購入したものには、1210PALATINO Aと記載があります。
    残り2足は小田急でセールになっていたものを購入しました。
    小田急(別注だそうです)の2足のほうがWFGより先は尖っており、
    うち1足は、旧イルチアラディカだと店員さんはおっしゃっていました。かなり明るい茶色のものです。もう1足は黒なのですが、ワインハイマーだとおっしゃっていましたが、怪しいです。若干ムラがありますので、同じ旧イルチアなのかも?
    と、よく知りもせず履いております。
    小田急別注は尖っているので、ハーフサイズあげましたが、少しゆるい気もします。
    まぁ、セールなのでサイズがなくて妥協したというのもあります。
    ですので、今回のPOは楽しみにしていたのですが、残念でした。
    Jackさんはよい店員さんにめぐり合えたみたいですね。
    出来上がりの靴が私も楽しみです。
    阪急メンズでは、デザイナーのかたが来店されるときもあるようです。
    そのときにこだわりを伝え、理想のものを作ってみたいですね。
    シェットランドフォックスも気になっているのですが、いかんせん、私の足が
    けっこうな甲薄、幅狭なため、しっくりくるものがあるのか、情報収集しています。
    いろんな情報をいただけると幸いです。

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    1. WFGのものはまさにパラティーノですね。小田急別注も素材は結構こだわりあるみたいですね。確かに私の知るウェインハイムレダー(ワインハイマー)の黒はいかにもボックスカーフという真っ黒な仕上がりなので、ムラがあるということは違うかもしれません。
      甲が薄くて幅が狭いという足ということですが、パラティーノが合うようであればシェットランドフォックスのアバディーンあたりも合うかもしれません。この靴はかなり甲が薄いので。私はまだ未体験ですが、ブリストルもかなり甲薄らしいです。

      Jackさん情報によると場合によっては用意されたデザイン以外も受け付けてくれそうなので、いつかこだわりのカンピドリオか、LGW3001をベースにパンチドキャップトウ作ってみたいなぁなんて思っています。

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  5. 貴重な情報ありがとうございます。

    ブラックのラディカはやっぱりもう無いんですね。ビナセーコー製と言われるケンジントン2はゾンタという噂がありますが、このPOの内容をみると、やっぱりゾンタ確定かな。

    ペルフェットについてはネットでもあまり情報が無くて、デザイン違いの履き心地とか、経年でどう変化するかという点も興味があります。こういう情報を共有できたらいいですね。

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  6. ShoeAsterisk様
    やはり、ワインハイマーではないようですね。情報ありがとうございます。
    どちらのタンナーでも構わないのですが、大切にはいていこうと思います。
    履かないと意味はないので、観察用にはしませんが。
    Jack様
    返信ありがとうございます。
    やはり旧イルチアだったのですね。
    次のオーダーでみかけたときは焦げ茶でオーダーしてみたいと思います。
    横浜そごう限定気になりますね。いつ入荷なのでしょう。
    私の所持しているペルフェットはピッチドヒールではないのですが、
    オーダーするときは絶対ピッチドヒールにします。
    きつめでと注文つけて。
    ペルフェットで語れる人がいないので、ここで盛り上がってしまっていますが、
    よろしいのでしょうか。

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    1. タンナーがどこであれ、気に入った靴ならいいですよね。靴は履いてなんぼという点、全く同感です。

      それぞれのタンナーごとの味付けの差はあれど、私もその靴の用途とかデザインとの調和で決めればいいのかなと。タンナー名はある意味品質の担保だとか、私みたいな素人にとっての安心材料な意味合いもあるのでそれはそれで重要な情報かも知れませんが、それよりも大切にお手入れして履きこまれ、磨きこまれているということのほうが遥かに大切なのではないかと思っています。

      ペルフェットに限りませんが、ちょっとしたこだわりを実現できるPOっていうのはいいですね。コメントをいただくと、自分では気づかない履き心地だとか、ラインナップの情報だとか、本当に参考になってより視野が広がります。

      プロのライターさんが書く靴の記事は、それはそれで参考になるのですが、実際に自分で購入し、長い間履いている人の意見もまた貴重な情報ではないかと。ぜひこれからも気づいたことがあったら教えてください。

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    2. すみません。
      コメントが承認制のため、Jackさんとshimonさんの間でコメントが少し前後してしまっていることをお許し下さい。

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  7. きょうはアバディーンを履いていますが、やっぱりフィット感はいいですねこの靴。どちらかと言うとタイト志向なのでキツメを履いていますが、足がしっかりホールドされているような独特な感覚があります。

    ペルフェットってネット上でも情報少ないですね。POまでやっているのだから、それなりの数は出ているとは思うのですが、履きこんだ人のレポートはあまりなく、自分で購入するときも何度か履いて、最後は自分の勘を頼りに購入を決めました。
    今回のPOについても、やっぱり現場で実物を見てきた人のリアリティある話にはわくわくしました。これからもよろしくお願いします。

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  8. Jackさんの今回のコメントが時間差で2件登録されていまして、ほぼ同じ内容で書きなおされたかと思い、こちらのみ公開しましたがよろしいでしょうか。

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  9. 今年はクールビズにジャケパンでも取り入れてみようかと思っていますが、そうなるとまたそれに合わせた靴が欲しくなってしまいますね...

    ペルフェットであればカンピドリオのようなロングノーズモデルも良いのですが、3002のようなラウンドタイプもいいかなぁと思っています。いつになってもクインクラシコさんの在庫復活しないので、このモデルも廃盤になっているのかもしれないし、ペルフェットはやっぱりPOで買う靴、という感じでしょうか。

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  10. 横浜限定2月中旬頃ですか。
    末に横浜行く予定があるので、そのときに見れたらという感じです。
    ジャケパンは会社がNGなのでスーツに合わせる専用なのですが、なるべく個性あるものにしたいですね。
    クインクラシコさんは最近はあまり力入れてませんね。
    WFGさんのほうが力いれてますよね。

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    1. ペルフェットはなんだかPO中心っぽいですね。
      直営店ないし、ホームページあたりでPO受け付けてくれたらいいのになと思います。
      スーツ中心であればパンチドキャップトウとかブローグあたりで変化をつけるのもいいなぁと個人的には思っています。
      WFGは銀座しか行ったことが無いのですが、やっぱり一度は神宮前ですかね。欲しいもの増えすぎそうで心配ですが...

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    2. ホームページは作りこんでないですからね。OEMとかの関係で難しいのでしょうか。
      私もWFGさんは銀座しか行ったことがありません。
      神宮前って最寄駅から少し離れてるみたいなので、どうしても行くタイミングがつかめません。
      WFGさんでおいているFUGASHINというものがあるのですが、
      店員さん曰く、ビナセーコーさんが関わっているとのことです。
      ボロネーゼ製法みたいです。

      話は変わりますが、ペルフェットにあうシューツリーを探しています。
      手持ちのペルフェットは先が尖ったロングノーズタイプなのですが、
      サルトレカミエ、コルドヌリ・アングレーズ等、どれがしっかり合うのか、情報が中々無いですね。
      ShoeAsteriskさんはSR100をお使いとのことですが、いかがでしょうか?
      おすすめのものがあれば教えていただければ幸いです。

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    3. そうなんです。ついでに立ち寄る場所でもないので、WFGに行くという目的が無いとなかなか行けないんですよね。ボロネーゼ、ですか。ボロネーゼ式グッドイヤー製法といわれるソフィスアンドソリッドを履いてみると、やはり包み込まれるような何とも言えない独特の感触は一度はいたら病みつきになる人がいる気持ちがわかります。なんとなくですが、マドラスのパターンオーダーのMOSSも見た目がビナセーコーっぽいのですが、だとするとマッケイも作っていることになり、いろいろ対応できるファクトリーですね。

      うちではロングノーズのパラティーノにはサルトレカミエSR100を入れています。SR200ではボールジョイントあたりの幅が足りない感じがします。このあたりは靴のサイズとツリーのサイズバランスにもよると思います。ひょっとすると僕は薄い足ですが横幅があるので(実測EEです)、それに靴があってきたためツリーも若干幅広タイプがあってしまっているのかもしれません。コルドヌリ・アングレーゼはペルフェットには少し甲が高いと思います。あと、このツリーって同一サイズでもサルトレカミエより一回り大きい感じなので、初購入であればサイズ合わせができる店頭をお勧めします。

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    4. ソフィスアンドソリッドはまだ履いたことありませんね。
      今度見にいってみます。
      ペルフェットの見た目も好きなので、はまればいいのですが・・・
      マドラスはどうなんでしょうね。全く情報がありません。

      実はサルトレカミエ、コルドヌリ等、先日、店頭でみてもらいました。
      やはりSR100が一番あっていました。
      スレイプニルやトレーディングポストオリジナル等、まだ試していないので、今度試してみようと思います。

      いろいろと情報を教えていただきありがとうございます。

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    5. ペルフェットはロングノーズで一瞬細く見えますが、ボールジョイント周りはそれほど細い印象はないので、SR100の方が合うといったところでしょうか。スレイプニルは試したことがないので、もしフィッティングがわかれば教えてもらえると嬉しいです。ちなみにソフィスアンドソリッドは細いので、こちらはSR200が合います。

      ツリーに関してはほとんど情報が無いですね。サルトレカミエのR&Dさんは結構情報発信している方だとは思うものの、靴って無限に種類があるようなものだから、なかなか自分のほしい情報に出会えないこと多いです。私は甲の革が伸びるようなツリーが好きで、少しパンパンになることを意識して入れていたのですが、ケンジントンの専用ツリーの感じをみると、必ずしも甲を中から押してしわを伸ばすという感じではなく、反り上がった靴を本来の形に戻すことで自然にしわが伸びるというのが正しいツリーなのかなという気がしています。

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  11. なるほど。確かにペルフェットはあちこちでパターンオーダー会があるので、OEMも作っていることを考えると、自社ブランドの既成品は後回しになりそうですね。

    スコッチグレインのインペリアルブラックII、これは私も気になっていました。キャップトウのインペリアルブラックとラストを変えてきたということは、少しターゲットを変えたということでしょうか。個人的にはもう少しラウンドなトウが好きなのですが、十分ストライクゾーンなデザインで気になります。いまスコッチグレインを買うならコレかなと。確かにツリーを別に買うと5,000円以上するので、ラストにあったツリーが込みでこの値段は良心的ですね。先日ソラマチで50周年モデルをみました。時間がなくて試し履きできずに残念。こちらも、ブラックがあったらなと思いました。

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  12. サルトレカミエは若干SR300の方がつま先コンパクトな感じがしますがSR100とそれほど差がない気がします。大切な靴にはネジ式のほうが気分的にも良いですし。サルトレカミエはバネの品質があまりよくない印象があるので、どちらかと言うと私もSR300派です。

    スコッチグレインって、ビジネスシューズとして見た時はおそらくいい靴なんだろうなとは思っています。修理も郵送でできるし、なんだかんだいってもあの価格でアッパーの質が良いというのは企業努力だと思います。ラストを削ることができるのは会長・社長だけと書かれているので、ふつうに考えたらただでさえ経営判断という時間のかかる業務をやっていて、仕入やらモルトドレッシングの実演をやっているのでは、ラストを昼夜研究している他社さんには履き心地ではかなわないのではないかなと思い、いままで手が出ていませんでした。
    もし今回のインペリアルブラックIIが、そんな不安を一掃してくれるモデルだといいなと期待しています。時間を見つけて試履してこようと思っています。

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  13. ペルフェットはその百貨店ごとの別注を卸しているイメージです。
    小田急しかり、阪急しかり、そごう、西武しかり。
    そごう横浜限定は見てみたいですね。
    POとは違うのですが、その別注でサイズ展開がない場合、
    例えばサイズ6 1/2から展開している場合でも、頼めば6を作ってくれるみたいです。同価格とのことです。納期はけっこうかかるみたいですが。

    JackさんはSR300を購入されたのですね。
    ネジ式のほうが高級感ありますよね。私もSR300を候補にいれてみます!

    スコッチグレインは幅広のイメージがあって試したことがなかったのですが、Eウィズのものもあるのですね。直営店で見てみたいと思います。
    輸入靴もいいと思うのですが、国産良靴も良いですよね。

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  14. そう言われてみれば、伊勢丹でも阪急でもレギュラーモデルとちょっと違った靴が売られていました。
    記憶では西武や伊勢丹では少しデザインがアグレッシブで、阪急はなんとなくアッパーの質感がイマイチだったような。
    サイズを頼めば作ってくれるというのは貴重な情報です。ありがとうございます。気に入ったデザインがあれば既成品価格で手に入るんですね。こんど売場でよくみてみます。

    SR300も価格差はそれほどでも無いですし、十分候補になると思います。バネが壊れる心配もないので長く使えると思います。

    国産靴は海外のものに比べて全体的にコンパクトというか、華奢な足向けで、私の足に合うので最近は専ら国産靴ばかりになってしまいました。最近発売開始されたものは全体的に細く薄くがトレンドですね。個人的には幅はふつう、甲は低くが好みなので、今回のインペリアルブラックIIはそんなコンセプトっぽいので興味があります。

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  15. どうもお久しぶりです。
    WFG銀座店さんでペルフェットのパターンオーダー会が開催中ですね。
    今回特別に別木型もオーダーできるみたいですね。
    オーダー可能な革のイルチアが茶色のみになってますね。
    横浜そごうのときは、茶色、濃茶もあったんですが。黒はかなり前から無くなってますけど。
    やはりイルチアは人気なんですかね。
    阪急メンズでオーダー会があるときに濃茶でオーダーしたかったのですが・・・
    ShoeAsteriskさんは他におすすめの革はございますか?

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    1. コメントありがとうございます。

      おすすめの革といわれると、意外と自分ではどのタンナーも好きな気がします。
      最近は履きこむとなかなか柔らかくなる黒の国産キップも好きですし、かという一方でウェインハイムレダーのきめ細かなつややかさも好きです。
      イルチアの茶がラディカであればこれもまた間違いなくおすすめです。安っぽさを全く感じない自然なムラ感は独特です。ラディカは黒、茶、ベージュを持っていますが、なかでも茶色がいちばん満足度が高いです。

      W10BDJを購入して国産キップの底力を感じたので、いずれは焦し仕上げの国産キップでオーダーしてみたいなと思っています。

      ただ、きめの細かさはヨーロッパタンナーによる日本に入ってくる革のほうがよさそうなので、こちらのほうがオーダーの満足度は高いかもしれません。
      個人的・現実的に買うことができる線としては、やっぱり黒ならウェインハイムレダーのボックスカーフ、茶色ならアノネイのベガノかなと。

      欲しいものだらけで困ってしまいます。

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  16. ついに出来上がりましたね。さっそくのレポートありがとうございます。

    パラティーノは締めるところを締めてくれて、私としてはかなりお気に入りなラストです。
    薄めだけれど幅は狭くない足にはドンピシャフィットではないかと思っています。確かにアバディーンより履き口が笑わないですね。

    やっぱりペルフェットはソールの異常なまでのこだわりが良さでもあるので、くぎ打ちは大正解だと思います。で、これがまた削れて靴のも一興であるのですが。

    私もパラティーノはここ一番の靴で、最近では登板機会が少ないのですが、あまり履かないのもかえって靴に悪そうで、ときどき履いてはていねいにブラッシングしています。

    いい買い物ができてよかったですね。POは自分で選ぶことができるだけに、きっとJackさんが目利きなのだと思います。

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  17. こんばんは。
    Jackさん、ついに出来上がりましたか。おめでとうございます。
    やはり、高額ですし、なかなかすぐには履きおろすことは出来ないですよね。
    大切に長く履きたい気持ち、わかります。

    さて、先日の阪急メンズ館でペルフェットパターンオーダー会が開催されていましたので、参加してきました。
    代表の島村さんがいらっしゃっていろいろお話をお伺いすることができました。
    そして今回ついに私もオーダーすることができました。
    既製品より割高感はありますが、こちらの無理な要望を島村さんにお伝えしたところ、お答えいただきまして大変うれしかったです。
    私もパラティーノのデザインにしました。
    アッパーはゾンタです。
    ピッチドヒール角度も急でお願いしました。

    また、どうやら、ペルフェットでベルトオーダーを請けるようです。次回のオーダー会からだそうですが、取り急ぎゾンタで作るとおっしゃっていました。
    イルチアやゾンタはそのムラ感が特徴であるため、なかなか合うベルトがありませんでしたが、これでようやく揃えることができますね。
    また、楽しみが増えました。
    私も靴の完成が待ち遠しいです。

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  18. 次々とオーダー報告が上がってきて羨ましい限りです。

    ペルフェットはこれまでイルチアのラディカを上位ラインに使っていた印象がありますが、これからはゾンタが主力になるのかな。
    やっぱりPOするなら細かいところこだわりたいですよね。Jackさんはつま先釘打ち、shimonさんはピッチドヒールと、やっぱりペルフェットはソールのこだわりが充実していますね。

    最近は結構あちこちでオーダー会を積極的にやっているので、一度くらい見に行きたいと思いつつ、最近はもう2ヶ月くらいまともに休みが取れなくてなかなかゆっくり靴を見に行くこともできません。先週やっと靴紐だけ買いに行きました。

    ペルフェット(というかビナセーコー)は3001やシェットランドフォックスのケンジントンのようなコンパクトな丸みがあるデザインも秀逸ですが、やっぱりパラティーノみたいな色気のある形のほうが「らしさ」が出ているので、もし自分がPOするならカンピドリオのトウ先メダリオンなしで作ってみたいなぁと思っています。

    ベルトのオーダー情報、ありがとうございます。最近は靴がなかなか買えませんが、ベルトくらいなら買えるかな。

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