2020年4月3日金曜日

4年経過 Boot Black と M.MOWBRAY 比較

Boot Black と M.MOWBRAY の比較も4年が経過した。

当初はクリームを塗った直後のツヤ以外にはあまり違いがないと思っていたが、4年たって決定的な差が出てしまった。

光が強めにあたっているところでは気づきにくいのだけれど、
M.MOWBRAYでお手入れしていた右足にクラックが入っている。

この差がクリームによるものなのか、それとも僕のお手入れ技術によるものなのか、歩き方の癖によるものなのか、たまたま素材に問題があったのか。
いろいろ考えるところはあるけれど、意外と目立つところに決定的なクラックが入ってしまった。
太陽光の下で見てみると結構目立つ。

塗比べをしているショーンハイトは、晴れの日も雨の日もあまり気にせず履いていて、時にずぶぬれになることもあった。お世辞にも丁寧に扱っていたとは言い難い。

とはいえ、最低限のクリームやブラッシングをしていたので、他の靴ではあまり見られない場所に4年ほどでクラックが入ったのは意外だった。
気が付いたら傷ついていたので、ひょっとすると別の理由で傷が入ってしまっただけかもしれないが、この場所を強打したりかすったりするようなことは記憶にないし、この向きに傷が入りやすいこともしていないと思う。

クリームを塗った直後の表面の感じや、クリームを落とした時の顔料の落ち方とかを見ると、Boot Blackのほうが革に負担が大きいと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。


伝統的な技術に基づくクリームと、日本の工業製品として研究開発に基づいて作られたクリームは、どうやら後者のほうが僕にとっては安心できそうだ。
たまたま僕の扱い方によるのかもしれないけれど、だとしても少なくとも僕の塗り方やその量、間隔とか、靴の扱い方においてはBoot Blackのほうが合っているのかもしれない。

4年にわたって比べてきたBoot BlackとM.BOWBRAYについてはいったんここで終了としたい。
クラックが入ってしまったのは残念だが、それもまた靴の表情でもあるので、この靴とは今後は自然なお手入れで付き合っていきたい。

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4 件のコメント:

  1. ShoeAsteriskさん、こんにちは
    今回も深い考察ありがとうございます。勉強になります。
    私は最近、コロニル1909シュープリームクリームを使用しています。素人目にはブートブラックよりギラギラ感が少なく、ドス黒さが効いているように感じています。ただ高いので、Amazonの並行品ですが。
    実は靴や靴磨きに関心を持ち出したのは、ここ1年くらいのことで、長いこと履いていたジョンストン&マーフィー(旧リーガル製)のプレーントゥの革底が剥がれたのがキッカケとなりました。(結局、修理代が高く廃棄しましたが)

    亡くなった父親が旧日本製靴に勤めていたこともあり、良いか悪いかリーガルしか知りません。社会に出てからも株優を使って割引で買うものですから、靴は消耗品の位置付け。靴磨きも専ら千葉スペシャルにお任せでありました。

    日常は01DRCD、02DRCD、シェットランドフォックスのアスコット(廃盤)、リーガルトウキョーの935CC、B級品のSFアバディーンプレーントウの革底5足と、他に雨用ゴム底3足で回しています。全てフラッと立ち寄り購入でした。
    くたびれてきたアスコットの代替を予定しますので、貴殿が逸品と仰るRENDO R7702を初めて目的買いの対象としたいと思っています。

    過去の貴殿ブログを拝読しましたが、造詣の深さに関心しっぱなしです。

    高頻度での更新を期待しております(笑)

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    1. フィリーさん、コメントありがとうございます。

      旧ジョンストンアンドマーフィーを履かれていたり、お手入れが千葉スペシャルとなかなかツウ好みな組み合わせですね。
      私も社会人なりたての頃このシリーズを履いていました。
      リーガルってレザーソールのものはかなり真面目に作られていて、もっと評価されてもよいと思うのです。

      RENDOのR7702は01DRCDと比べると同サイズではかなりコンパクトなつくりに感じられますので、納得いくまでフィッティングしての購入をお勧めします。
      ちなみに私はR7702は最初は足が痛すぎて挫折しかけた靴で、くるぶしの下あたりと小指が結構ダメージを受けました。私の足の形によるのかもしれませんが、特に小指周りは意識されるといいかもしれません。

      最近も気になる靴は多いものの、ふつうにお手入れして履いている分にはもうすでに一生分ありそうなので、年に一足買うか買わないかくらいになってしまいました。

      そんなわけで新しい靴をレビューするのは個人的には面白いのですが、ネタ尽きた感じもあるので今後は経年変化について書いてみようかなとも思っています。

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  2. ご無沙汰しております。
    戻って参りました。

    長期にわたる希少な検証結果報告、ありがとうございます。
    長期になればなるほど、違いの原因の特定が難しくなりますよね、もどかしく感じます。
    検証の主題からは離れますが、今回の結果から、定期的にお手入れしていてもクラックが入ることもある、ということを実例で示してくだされたことが最も勉強になりました。

    自分なりに手入れしている靴にクラック入った時、100%自分の手入れが悪かったからとも言い切れないことが分かったので、また一つ肩の力を抜くことができるような気がします。

    今後とも、よろしくお願いいたします。

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    1. Hayateさん、コメントありがとうございます。
      コメントいただいたので、さっそくHayate備忘録を見に行ったら怒涛のように更新されていて感動しました。
      おかえりなさいです。お待ちしていました。

      #その更新エネルギーに比べてこのブログといったら...

      さて、クラックなのですが、これがクリームなのか歩き方なのか、それとも素材がそもそも違っていたのかわからないということもあり、一概にクリームそのものの影響とは言えないのは、おっしゃるとおりやっぱり長期になるといろいろな影響があって、結局なんだかなという結論でした。

      よく見てみると、割とていねいにお手入れしているはずの01DRCDにもクラックありますし、素人のお手入れの限界はこの辺にあるのかなとあまり気にしなくなりました。

      今年は新型コロナウイルスの影響もあって、ますます革靴履く人いなくなりそうな雰囲気ですが、やっぱり革靴っていいよなぁと思う私は、今日もRENDOで通勤です。

      これからもよろしくお願いします。

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