2015年4月19日日曜日

SHETLANDFOX 524F EDINBURGH

Shoe*にコメントをいただく Life Style Image さんのブログでコレスポンド(コンビ)シューズが紹介されていたので、改めて自分の靴も見直してみた。

シェットランドフォックス30周年記念モデルとして売られていたエジンバラ。
僕は一部限定や入手しづらいものもあるけれど、これまで記事を書いている時点で入手可能なものを公開するようにしていた。次はAudleyを書き進めているのだけれど、今回はちょっと番外編として先にこの靴を取り上げてみたくなった。

コンビシューズ。クラシックな靴の配色パターンを変えることでガラッと印象が変わる。靴屋さんでもあまり売られていないので、よほど靴に興味があってPOするようなことがなければワードローブに無い靴。まわりをちょっと見渡してみても、クラッシックなデザインのコンビシューズを履いている人はあまり見かけない。

シェットランドフォックスもあくまで記念モデルだからこそ作ったモデルなんだろうなと。ふつうはPOでなければやらないような組み合わせのほうがアイコンとしての意味がありそうだし。
エジンバラのラストは気に入っていたし、コンビシューズを持っていなかったこともあり日比谷のシェットランドフォックスで購入。

524Fの濃い茶色の部分はイルチア社ラディカ、薄い部分は同じくイルチア社とされており、シェットランドフォックスの公式ブログでもパターンオーダー例でそのような紹介があるけれど、このベージュはそれほどムラ感が無い。あまりむら染めしていない革なのだろうか。
この組み合わせはかなり的を射ていて、おまけにデザインはパンチドキャップトウと、これまた絶妙。「パーフォレーションを施すことによりフォーマルになり過ぎない」という説明が公式ブログにあったけれど、まさにそんな感じ。クオーターブローグでも良かったくらい。
製造元と思われるビナセーコーのペルフェットPOでもこれとそっくりなカンピドリオのサンプルがあった。

シェットランドフォックスはこれまでもラディカを採用した靴のトウにはメダリオンを入れていない。3014SFしかり、502Fしかり。ラディカはそれ自体に表情があるので、トウに持ってきたときはメダリオンを入れないというのは一つの解だと思っている。歴史的な背景はおいておくと、いまはメダリオンは意匠だし、ムラ感による立体感という意匠がすでにあるところにメダリオンが入ると、せっかくの表情がピンぼけしてしまう。

さてこのコンビシューズ、色の組み合わせで受ける印象が結構変わるから面白い。
スポーツ観戦用(極めて限定的なシーンだな)として履かれたというスペクテイターシューズ(spectator:スポーツなどの観客)はトウを黒(茶色もある)、アッパーが白というパンダデザイン。でもこれ、合わせる洋服をすごく選ぶような組み合わせ。
出自をあまり考えないとすれば個人的にはコンビは黒白よりも、トウにはブラウンやワインのほうが合わせやすい気がする。黒白はコントラストがきつすぎて、靴だけが異常に目立ってしまう。これを収まりよく履きこなすには相当の実力が必要で、その自信がない僕はやっぱりブラウンベースが安心なわけです。

ベージュ部分は雨があたるとかなり色が変わる繊細な革。いまのところ小雨程度しか降られていないためなのか、乾くととくにシミになるわけでもなく元通りに回復している。ベージュなどの明るい色は濡れた時の変化が大きいので、雨が降らない予報が出ている日に履いたほうが良いかもしれない。

ソールも定番モデルとは異なりベージュのおとなしめなもの。至ってクラシック。こちらも雨の日履くと結構色が変わることと、路面から拾った汚れも目立って汚らしくなる。革靴だからという理由ではなくて、履いている時の色合いや表情を大切にするなら天気を気にしたほうが良い靴。

履き心地はエジンバラそのもの。最近の細め薄め系からすると気持ち甲が高くかかとが大き目なつくりではあるのだけれど、僕のように幅普通薄めの足には指への負担が少ないので休日履きとしては履きやすい。
全長も現在の標準よりは短めでこれまたジーンズからジャケットまで違和感無く履くことができる。ややスクエアで立体的な形状のため、どちらかというときれい目スタイルに合うのではないかな。
シェットランドフォックスはアーバインでコンビを売っている(3077SF)。これ、なかなか通好みのモデルな気がする。これぞ正統派スペクテイターシューズみたいな。アーバインは靴そのものの造形はとてもクラシックで、展開しているデザインもド定番。もう少し甲が低かったら...

イルチアのラディカの立体感と、何とも言えないベージュの質感なのか、この靴を履いているとかなりの確率で「いい靴ですね」と言われる。靴好きでなくても直感的にわかる素材の良さはさすが旧イルチアだなと。
最近は休みがなかなか取れないこともあって、休日用の革靴はW10BDJと3043SFだけで事足りてしまうのだけれど、よくよく見てみると、こういうコンビシューズってわくわくする靴だと思ったわけです。

ソフィスアンドソリッドでもコンビの新作が出ていますね。なかなかレギュラーモデルでは用意されないデザインなので、POする機会があったらコンビシューズも見なおしてみようと改めて思うのでした。

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