2013年12月7日土曜日

REGAL 01DRCD が半年経過した

アクセス数を見ていたら、最近はREGAL 01DRCDへのアクセス数がいちばん多い。

01DRCDは仏アノネイのベガノカーフを使ったシンプルなキャップトウ。
実はちょっとロングノーズなアーモンドトウという微妙なバランスで、これまでのリーガルに比べると控えめな甲とかかとといった感じ。土踏まずを絞る一方で、ボールジョイントから先はゆとりがある。

11月の値上げでちょっとだけ高くなっちゃったけれど、それでもアンダー4万円の靴としてはかなりお買い得なのではないかといまでも思う。このシリーズはクオーターブローグ(02DR)やフルブローグ(03DR)など定番ドンピシャのラインナップで、どれも購入意欲をかきたてる。

惜しいのはヒールがゴムなところ。やっぱりレザーソールの靴はヒールまで革のほうが絶対的に格好いい。ただゴムヒールはビジネス上での実用を考えるといいのかもしれない。ユニオンワークスでもヒールをゴムに変えるリペアの人気があるという記事もあったくらいだし。ドレスシューズというよりはビジネスシューズという言い方のほうが合っている。

アノネイのアニリンカーフは雨に弱いというのはよく言われることで、確かに水滴があたって中途半端に乾くと情けない水ぶくれのようなシミになる。乾くと目立たないとはいえ、やっぱりよくみるとシミができているので、やっぱり雨には弱いと感じる。
ただ、ブラックであればきちんと手入れさえすれば気になるほど(すぐに分かるほど)ヒドイものでもないので、それほど天気を気にして履く靴でも無いのかなと思う。この靴はビジネスシューズなのだから。

僕の01DRCDも半年が過ぎて、やっと自然な履き心地になってきた。だいたい週に1回弱くらいのローテーションなので、現時点で30回くらい履いたことになる。この靴は購入当初から光りやすいけれど、より深い感じが出てきたような気がする(気がするだけかも)。全体的に柔らかくなってきたこともあり、また少し緩く(といってもガバガバではなく)なってきたのでデスクワークの時などはほとんど意識しなくなる。

クリームはサフィールノワールクレム1925。購入当初はニュートラル主体で、3か月経過後くらいからブラックを主に使っている。ソールは気が向いた時にシェットランドフォックスのソールコンディショナーを軽く塗る程度。

購入当初3か月くらいは極力雨に降られないようにしていたこともあり(それ以降はほとんど気にしないので何度か降られている)、ソールもつま先が減ったくらいでまだ大丈夫そう。

同価格帯のリーガルと比べると、全体的にやや華奢な印象を受ける。やっぱり2235NA/2236NAあたりの半端ない頑丈さに比べたらへたるのも早いんだろうなと。どちらかと言うとBTOラストモデルのW12xシリーズは頑丈っぽさを感じるけれど、01DR/02DR/03DRはもう少し繊細。ガシガシ履くような場合はBTOラストのほうが良いかもしれない。

釣り込みが少し甘いのか足に合っていないのか、土踏まずのあたりが歪んできている。
この価格帯にしてはかなり絞りこまれたウエストなので致し方ないところもあるのかな。他の靴ではここまでシワが入ることはない。全体的に型くずれしやすいのではないかとも感じる。ここはオールソール時にどのように戻ってくるかが気になるところ。

01DRCDはどちらかと言うとこれまでのリーガルブランドの路線とは異なり、有名タンナーの名前を出してオーソドックスに仕上げた靴。ただ、この手の靴を買う人達は既にシェットランドフォックス買っているだろうから、あえてリーガルブランドで出す意味がいまひとつ不明ではあるけれど、今後もこのくらいの価格帯で長く付き合える正統な靴をどんどん出して欲しいと思う。


----




01DRCDのきめ細かく、つややかな素材にはクレム1925を使っています。
全体は薄塗りしつつ、トウの先だけ少し厚塗りするといい感じに仕上がります。


6 件のコメント:

  1. はじめまして。少し前からこちらのブログの更新を楽しみにしております。
    今回は評判の01DRですね。私もお店で実物を見て、久しぶりにリーガルとしては頑張って作ったんだろうな、という印象を受け、少し心が動きました。
    リーガルの客層(ターゲット)を考えると、こういう靴は(靴好きとしては好きだとしても)売れないだろうな、と感じていただけに、開発者(デザイナー)がいつも通りのリーガルを作る中で、ちょっと希望というか自分の好みを出してみたのかな、と感じました。個人的にはとても好きです。少し甲周りというか、屈曲部辺りの盛り上がりが僅かに惜しいな、と感じた程度です。

    リーガルのターゲットを考えると、手間がかからず、簡単に艶が出て(光ってくれ)雨にもそこそこ強く、毎日履いてもへこたれない、昔ながらのぽってりかもしくは今流行り(と思われがち)のロングノーズの需要が大きいと思います。実際スタンダードが最も売れにくく、どこか少しデザインが入っていないと反応が良くないようですね。

    非常に読み甲斐のある投稿で、いつも大変楽しみにしています。
    時々コメントを入れさせて頂きますので、今後ともよろしくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. 嬉しいコメントありがとうございます。
      また、とても的確な洞察で気付かされることが多く、参考になります。

      01DRは店頭で一目惚れに近い感じで買いました。
      リーガルのこれまでのコンセプトとは全く異なる靴でエレガントなところに惹かれました。
      細かいところを見ていくと価格相応な感じを受けるところがありますが、思いの外履き心地が良いのでお気に入りの靴です。

      やっぱり靴の魅力を伝えるのはプロのライターさんの方のほうが遥かに上なので、拙い文章しか書けない私は実際にある程度履いてみて感じた部分であるとか、手入れによる変化だとかを書こうと思っています。

      ひとつの投稿をするのに時間がかかるタイプなのであまり更新頻度は高くないのですが、また見に来てもらえると嬉しいです。

      削除
  2. いつも楽しく拝読しています。
    私事ですが、shoe*さんお勧めの01DRを私も購入いたしました。(私にとっては2足目の革底)
    まだ数回しか履いていませんが、靴の印象、履き心地、歩き心地、実用性など今のところ大満足しています。あえて不満を言えば、ヒールが全面ゴムなので足音がコツコツ鳴らない所くらいでしょうか。
    shoe*さんが01DRの履き心地が良いとおっしゃる意味と同じかわかりませんが、私も履き心地が非常に気に入っています。まだ足に馴染んでいない段階なのでフィット感という意味での履き心地というよりも、歩行時の感覚というか歩き心地が特に好みです。(表現が難しい・・・)

    私の足サイズは26cmで2E程度らしいですが、今回は25.5を購入。ツリーはスレイプニルのトラディショナル(サイズ41)にしました。既にご存じと思いますが、スレイプニルTradはディプロマットEuroに比較して踵が大き目で丸みを帯び、高さもある点と、甲の部分がより履き口近くまで造形されている点が大きく異なるようです。甲の部分の幅や高さなどは目視では大きな差はないように見えます。実際に01DRに双方を装着してみると、踵部分は間違いなく大き目のスレイプニルの方がフィット、甲の部分はそれほど差がないとも言えますが、スレイプニルの方がよりフィットしているような感じです(足囲はスレイプニルの方があるようです)。私は甲の内側に皺が入るのですが、スレイプニルの方が内側の皺の伸びがより伸ばされているようす。 

    革底1足目の3029SFにも合わせてみたいのですがつま先修理に出してしまったので手元になく、戻ってきたら合わせてみようと思っています。興味がおありならまたお知らせします。(ひょっとしたら入らないかもと思ってます)

    とても難しい靴選び、サイズ選定の際に参考になるどころか為になる情報を発信頂いて感謝しています。今回もお蔭様で良い靴と出会えたようです。今後どのように馴染んでいくか楽しみです。

    記事の更新を楽しみにしております。



    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      01DRCDはリーガルの靴としては実用性と靴好きの満足度を十分に満たす稀有なモデルだと思っています。変に尖っていたり意匠がついていたりしないベーシックなモデルのため、登板頻度も高めです。
      アノネイのベガノはボカルーに比べてもシンプルな艶やかさがありますし、また雨ジミも出にくくお気に入りです。

      私もヒールは革の積み上げのほうが好きなので、そこは残念に思いつつ、百貨店でも販売するモデルなのでビジネス用途に人気の高いゴムヒールを採用したのかなと考えています。

      少しヘタってきた感はありますが、かかと周りがややふかふかとした履き心地なのと、ボールジョイントからトウにかけてゆったりとした感じは長時間歩くときも負担が少ない気がしています。

      ツリーはやっぱり丸め厚めのものが合いますよね。貴重な情報有難うございます。最近の靴は履き口が小さめだと思っているので、甲の形状についてのコメントはとても参考になりました。また、甲の内側のシワについてはなかなかフィットするツリーがないなと思っていたところですので、今度スレイプニルにもチャレンジしてみたいと思いました。ちなみに私は最近リーガルの純正TL21のSサイズを入れています。
      つま先修理から戻ったらぜひ3029SFについても教えて下さい。

      ここ数ヶ月靴ネタを投稿していないので、そろそろ前から温めていた(と言うか温まりすぎてしまった)ものをまとめたいなと思っているところです。写真を撮ってそこで気づいたこと書き足せば出来上がりという段階ですが、土日も仕事で連続出勤記録更新中のため記事が温まり続けています。スミマセン...

      削除
  3. こんばんは。
    3029SFがつま先修理終わって戻ってきました。
    ゴムにしたら2160円でした・・・安い。。。

    さて、3029SFの7ハーフにスレイプニルトラディショナル(サイズ41)を入れてみた感じの報告です。入らないかもと思っていましたが入りました。

    現状、インバネスにはシェットランドフォックス純正のサイズLを入れています。ツリー購入時にリーガルの店員さんにはサイズM(7ハーフサイズ)を勧められましたが、ツリーをいれて靴をひっくり返し靴底を上して持つとツリーの踵部分がずり下がってくる程度のテンションしか掛からなかった為、ハーフサイズ以上大き目のサイズLにしました。(もともと26cmの足に25.5相当サイズを購入し、痛いくらいタイトな履き心地だったので多少大きくなる方向に革が伸びるかも知れないのは歓迎でした)とはいえ、Lサイズのツリーをインバネスに入れた感じはそんなにタイトな感じでもなく、こんなものかなと思って使用していました。(店員さんは渋々認めるという雰囲気でした)

    スレイプニルのトラディショナルを入れてみるとバネの隙間は1cmはないな程度なので結構タイトな印象です。甲の部分は全体に内側からテンションがかかっている感じで甲の内側の皺は純正より明らかに伸びています。ちょっとテンションかかり過ぎかなぁとも思いますが、革を前後から引っ張っているかのように皺が伸びている様子をを見るとちょっとうれしくなってしまいました。(本来のツリーの役目からは少しずれてますね) また親指付け根の内側部分、小指部分にもしっかりツリーが密着しており、両部分を手で挟むとツリーの幅調整のバネが縮むのがわかります。(この報告は、ツリーの幅調整をせずに入れた状態です)

    踵部分が01DRより小ぶりなインバネスですが、01DRよりも断然フィットしている感じです。ツリーの踵部分と靴の踵部分の接触面積が明らかにインバネスの方が大きいように思います。インバネスの小さ目の踵部分を広げてしまうかもという程大きくもありません。(私は履き始めに踝が当たってしんどい思いをしたので、私のインバネスの踵部分は多少緩くなっているかもしれません)

    そしてシェットランドフォックス純正のツリーは甲の峰が内側に寄せてありますが、インバネスはあまり内側によっていません。甲の峰が内側に寄っていることで甲の内側の皺を伸ばしている印象がある純正ツリーより、峰がセンター付近でほぼ一致しているスレイプニルのほうが見た目的にも気分的にもしっくりきます。(スレイプニルは甲の上側部分の造形がインステップに近い部分まであるのでタンに指をひっかけて靴を取り出すことが少し難しくなりましたが)

    ちょっとタイトかもなぁとも思いますが、今夜からインバネスにもスレイプニルを入れることにしました。ちょうど、次に購入を考えている02/03DR用に購入したスレイプニル2個が昨日届いたので、一つを流用します。一番高価なツリーが余ってしまいましたが、01DRシリーズを揃えた後はグラスゴーと思っているので、その時までしまっておきます。

    いつも長文になってしまい申し訳ありません。
    偏見に満ちた情報かもしれませんが、多少なりともお役に立てば幸いです。

    さて、久々にご対面のインバネスと本日登板の01DRのお手入れを始めます。

    返信削除
    返信
    1. ツリーの詳細なコメントありがとうございます。

      私はインバネスの6にツリーSを入れていますが、確かに少しゆるい感じがします。バネがもう少し縮んでテンションがかかったほうがシワが伸びるので、普段使いのツリーはきつめがいいと思っています。
      逆に保管用はあまりテンションがかからないほうが好きで、ネジ式か緩めバネ式が好みです。

      インバネスは私にとっては少しつま先タイトなので、大きいツリーでもよいかなと思っていたところでした。確かに峰もあまり寄っていませんね。サルトレカミエで推奨サイズにするとどうしても幅が足りない感じでいまひとつ伸ばしたいシワが伸びきらないと思っていたところでしたので、今度お店でスレイプニルを見てみたくなりました。

      思うに、ツリーのサイズ表記ってハーフサイズくらい小さいのではないかという気がしています。
      ぴっちりサイズだと出し入れ大変ですし、初めて買う人はクレームになりそうですから。
      ケンジントンの専用ツリーはなかなかタイトで、購入当初で革が固いうちは入らない感じでしたが、これが本来のツリーなのかなと。

      つま先修理って安いですよね。
      手間賃や材料費のほかに工場と店舗との送料が入っていると思うと、アフターサービスって感じがします。

      ところで今日は01DRCDを履いています。
      なんというかこの靴は緩いようで緩くない絶妙なフィット感がします。
      かかとからくるぶしのあたりは少し大き目ですが、二の甲あたりがフィットして指先が楽というきつすぎず緩すぎずな感覚なので、きつめの靴を履いて小指が痛くなった後には重宝しています。02DR/03DRもきわめてオーソドックスなデザインで、このシリーズって本当に良いですよね。

      とても貴重な情報をありがとうございます。
      なかなかツリーをここまで深く考えたことが無かったので、とても参考になりました。ぜひまた新たな気づきがあれば教えてもらえると嬉しいです。

      削除