革靴の状態って、素人の僕にはよくわからない。
何年も靴のお手入れをしていたところで、せいぜい自分の靴を磨いている程度ではどのくらいクリームを入れればよいのかということはいまだ確信を持てないでいる。
表面の状態からは判断できる技量も感性も経験もないので、何となく期間が空いたり酷使したりしているなと思ったときに乳化性のクリームを塗る、なんてことを繰り返してきた。
先日、ひょんなことから革靴の状態を見える化できることに気が付いた。
Google+ のコミュニティ「靴好きもそうでないひとも、革靴について話そう。」で「おしりふきを使って靴のお手入れをする」ことが紹介されていたので、僕も家にあったおしりふきを使って W10BDJ を拭いてみた。
おしりふきは比較的水分が多いので、均等に拭いているつもりでも水が良くしみるところとそうでないところがはっきりわかる。
これまでは固めに絞った布を使っていたので気づかなかったのだけれど、半びしょびしょ状態にしてみると水をよく吸う(しみる)ところとそうでないところが一目瞭然。
僕にとってはなかなかの大発見だった。
一見しみているように見えても、すぐに乾燥してわからなくなる。おしりふきはそのほとんどがただの水ということもあり、乾いてしまえばもとに戻る。
靴を拭いたらすぐに写真を撮って状態を記録しておくことにした。
拭き方の問題もあるかもしれないので何度かしみないところを意識的に拭いてみたけれど、やっぱり水がしみこまないところは何度やってもしみこまない。
意外だったのはしわの部分はそれほどしみにならず、しわによって革が寄る部分のほうがしみこみ具合が多かった。
考えてみればもともと平らだったものが変形して谷になるより山になるほうが表面上の密度が下がるので、繊維が開くことで水がしみこみやすくなっているのかもしれない。
どちらかというとクラックを気にしてしわのところをていねいに塗り込んでいたけれど、これからは革が寄る部分も意識してみよう。
しわになる部分はしっかりとしわが伸びる状態になってからクリームを入れたほうがよさそうだ。
ちなみにこのおしりふきは雨に濡れて表面がボコボコになった時や塩を吹いたときなどにも活躍している。いままでティッシュを濡らして使っていたけれど、こちらのほうが楽だし扱いやすい。
鏡面磨きのハンドラップではないけれど、本来の用途とは違うものの靴のお手入れにはこれほど便利なものはない気がしてきている。
箱買いしていると1枚2円以下になることもあるのでウェットティッシュより安上がり。
Google+ のコミュニティは多くの人の体験談が書かれていていつも発見がある、感謝。
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