革靴を履く人であれば、うんちく抜きでまず20回は履いてみてほしい靴。
リーガル自身も定番と認めるニッポンの革靴、REGAL 2504NA。
全体的に大きめな作り、ガラス仕上げの革、ラバーソール、布ライニングと靴に一言ある人は避けてしまうようなスペック。
お手入れの楽しみが少なくて、蒸れやすく、カビが生えると対処が大変。高度成長期のニッポンならいざ知らず、革靴の選択肢も増えたいまとなっては積極的に選ぶほどでもない...
と、ずっと思ってきた。
ところが、最近になって2504NAの立ち位置が(やっと)理解できるようになった。
日本のビジネスシーンにおいて、この靴がなぜ評価され、多くの人に愛されているのかと。
「靴好きも、そうでない人も、革靴について話そう。」でもたくさんの方が2504NAをお持ちで大切に履かれている。2504NAが実に多くの人に履かれていることがわかる。
なぜ REGAL 2504NA なのか、という問いには Life Style Image さんが一つの答えを出している。
もともとカジュアル(リーガルの表現だと「タウンシューズ」)として開発されたぽてっとしたラウンドドウで、羽根部分の造形がダービー型と、ビジネスというよりはカジュアルな趣きがある。
アイビー寄りといわれるデザインは、最近流行りのクラシックなスーツに合わせると合わないと思いきや、ブラックの 2504NA であればよほど細身のパンツで無い限りはあまり違和感がない。
(厳密なディテールを見ると違和感出るかもしれないけれど、チャーチのコンサルだってコバ出てるガッシリデザインなわけで)
シンプルな形はお手入れもしやすく、雨をはじめとした水濡れのときもしみにくく、固く絞ったタオルでさっと拭けばたいていの汚れは取れて、しかもピカピカになる。
ガラス仕上げの革は調達が用意だから販売価格も抑えられ、愛着が出てくれば修理対応で永く履くことができる。2504NAを3足買って大切に履けば、それだけで10年間靴を買わなくてもいいなんてことにもなる。
ちまたでは、1万円くらいのセメンテッド製法の靴も人気で、確かに修理に1万円もかけるよりは買い替えたほうが良いと考える人の気持ちもわかる。元CAがいうファーストクラスでも違和感のない1万円の靴もあるらしいので。
けれど、ちょっとだけ(といっても2倍以上だけれど)高い靴を大切に履くっていうのも格好良いと思うのです。
新しい製品を出してはすぐに廃盤にする商品が多いメーカーで50年近くにわたって作り続けられ、どんな時代でも残ってきた靴。
50年間ってすごい。半世紀。
パンタロンが流行っていた1969年に登場。当時はベージュスエードのみということで、いわゆるホワイトバックスのようなノリだったと思われる。
どうしてそうなったのか、いつの間にかアッパーはガラス仕上げのステアになり今日に至る。流行を追いすぎないデザインであったがゆえに、バブルのソフトスーツ時代も、その反動の行き過ぎたクラシコイタリア時代にも、その間に存在する中庸なクラシックスタイルの時代にも作られてきた。
2235NA がサントリーオールドだとすると、この 2504NA は角瓶といったところだろうか。ニッポンのちょっとこだわりのあるお父さんのふだん使い定番。想い出の家族風景にちらっと写りこんでいるような。
この2504NA、サイズ表記を全く無視して選ぶと意外やフィッティングそのものは極端に悪いわけではない。
試着をする際は、ふだんの革靴から1サイズくらいさげて、スニーカーサイズからは2サイズ以上下げてスタートするといいかも。なんとか足が入る最小のサイズと、その一つ上を比べてほしい。
最近多いボールジョイントとかかとで底面から側面をホールド、二の甲から三の甲にかけて抑えを効かせた包み込むようなラストとは違い、足首周りで抑えてつま先側はゆったりと持たせる巾着のような靴のつくりなので、全体的にはゆとりを感じることはある。
ただ、履き口が小さめに作られていることもあり、紐をしっかり締めて足首周りで抑えると指が自由に動き、靴の中で足が前滑りする気配もない。心なしかタンが足首にあたっているような感じなので、やっぱり足首を抑える作りなのかな。
僕の場合は、あくまでも01DRCDなどの靴と比べてハーフサイズ落とした比較なので、リーガルが同一サイズでフィッティングを決めているとしたら、ひょっとして「靴ひもを緩めないでも履いたり脱いだりできる」という位置づけにしているのかもしれない。
かかとがほぼ直線なのでどう考えても包み込むよりはあえて脱げる方向にデザインされているように思えてしまう。
または、平均身長がどんどん伸びている日本人は足の形も変わっているだろうから、40年前は同じ足長でももっとゴツイ足をしていて、その形がベースになっている一方で、40年経ったいまの人の特徴を想定して作った最近の靴とは同一足長では全く違うフィッティングになっていることも考えられる。(だとするとEとかEEとかいう表記の意味が薄れるけど)
というのも、どうも2504NAなどの伝統的ラストを履くと気持ち土踏まずが若干後ろ寄りにセッティングされている気がしている。これは逆に言えば足のサイズより靴のサイズが小さい可能性があって、僕が単に小さめの靴を履いているだけなのかもしれない。
親指の付け根から土踏まずにかけてややフィット感をうけるので、土踏まず周りに何らかの違いがあるのかもしれない。
僕はシェットランドフォックスの旧ケンジントンが合い、01DRCDでも羽根がぎりぎり閉じきることがないくらいの足をしているのだけれど、2504NAでも紐を最高にきつく結ぶといちばん足首よりの羽根部分が閉じきることはない。足首はかなりホールドされる。日本の靴はイギリス靴と比べて履き口が小さめに作られているので、ここが緩まなければ足があまり前ズレすることも無い。
この状態だとすべての指が快適に動くので、RENDOなど最近のタイト系靴のように指修行をしなくてもいい。指の付け根あたりに空間的ゆとりがあるため、少し皺が大きく入るが、指に刺さるようなことは無い。(むしろ幅の太い皺なので指の付け根に「乗る」感じ)
一方で、足首周りのえぐり方が足りないのか高さの設計が古い足向けのままなのか、明らかにくるぶしがあたりやすく、履き始めは痛い思いをすることが多い。
購入当初は左足外側のくるぶしがあたり長時間歩くと翌日皮がむけていることが多く、痛い思いをすることが多かった。最近の靴だと小指が痛いとかボールジョイントがタイトだとかいう痛さを感じるのだけれど、2504NA はエッジが食い込む痛さ。
木型の設計と基本コンセプトは変えなくても、こういうパターンの部分は微調整してもいいのになと思わずにはいられない。たいていの人が悩む外くるぶし側を3mm程度下げても靴の全体的なコンセプトに影響を与えるとは思えないので。
いずれにしても、サイズに関してはリーガルの中でもラストによって全然違い、この2504NAや2235NA、W10BDJといった重厚な靴の場合、いまとなってはリーガルの中でも少し大きめのつくりという印象を受ける。万人が僕のようにハーフサイズ変えたフィッティングで満足というわけではないけれど、試着の際は自分が意識しているサイズは全く無視したほうが結果的に合った靴が買えると思う。
2017年11月現在で、税抜24,000円(税込25,920円)
おそらくサラリーマン全体の感覚から言うと高額な部類に入る価格。このモデルはREGAL扱いの一般の靴屋さんでも売っているので、ディスカウントがあれば税込みで2万円台前半で購入できることもある。
その前提で考えると、使われている部材や製法、永く履ける安心感などもふくめたトータルな視点では決して無駄に高くない靴。
2504NAで使われているガラス仕上げのアッパーは、スムーズレザーを見慣れていると表情が乏しく、少々ビニールチックな印象ではありながら、この手の革靴に興味がない人も含めると一般的にはキレイ扱いなので評価が高いことが多い。
よく「履き始めは硬い」といわれるけれど、革がなじむまでの硬さについて言うならば、少なくともシェットランドフォックスのインバネスあたりで感じたときよりもマイルドで、むしろ僕は履き始めから柔らかい革という印象すらある。
サイズがあっている靴をプレメンテして履けば、一般的な革靴に比べて特別硬いわけでもない。
2504NAの場合は外羽根プレーントウということもあり、羽根の部分が厚めになるので甲の部分が硬い印象を受けやすかったり、踝に食い込んだりするため硬くて痛い靴の印象が強いのだと思う。
ペンなどで履き皺入れないで自然についたしわは、左足は指の曲がる場所とうまく一致したのか全く違和感がなく、右足は少し後ろ目についたようで、歩くたびに指の付け根よりちょっと後ろに革が乗る感じ残る。
僕は右足のほうが短いので、実サイズと表記サイズの差が大きい右足のほうが後ろにあたる感じがするのはおかしい気もしないでもない。自然にしわをつけるとミリ単位では本来の屈曲ポイントとずれるのかもしれない。
少し遠めのマクロ的なしわの入り方は同じような形のショーンハイトSH111-4と似て、指の付け根あたりが少し広めのしわになり、つま先に向かって革が逃げるような感じ。
近くで見るミクロ的な視点では、肌理の細かなしわではなく大味かつぷっくりとしたしわが入り、いかにもガラス仕上げっぽさが出る。
お手入れはブートブラック(黒蓋)のデリケートクリームを中心に、なんとなくたまにクリーム塗ってみるみたいな。
もともと光っている靴なのでワックスが入っている一般の靴クリームなんて不要という意見と、皺の部分などはクリームが若干入るので塗っておいたほうが良いという意見があって、僕は後者を支持。
リーガルブランド純正クリームの製造元であるコロンブスは、当然にガラス仕上げの革に対して使われることも想定してクリームを作っているだろうから、少なくともコロンブスのクリームには何らかの意味があると思っている。
コバにも同様にニュートラルのクリームを歯ブラシで塗りこんでいる。
クリームの浸透について言うならば、日本皮革技術協会によればガラス革でも吸水度は短時間(30分)でカーフの9割程度、24時間後で8割弱あるようなので、多少浸透するかもしれない。
(このサイトは用語があまり統一されていないので、「ガラス張り革」がどこまでの仕上げを含めているかわからないのだけれど、文中にあるガラス張り革の説明で「塗装仕上げをした革」とあるのでたぶん靴に使われているガラス仕上げの革に近いものが取り上げられているのかと)
リーガルシューズの店員さんに聞いた感じだと、汚れたらクリーナーを使い、クリームを塗って最後に防水スプレー、だそう。これは何か所かで聞いたことなので、リーガルの基本的な見解(マニュアル)だと思われる。
スムーズレザーでも同じことをアドバイスされるので、リーガル的にはガラスか銀付きかでのお手入れの違いはあまりないのかもしれない。
ただ、リーガルシューズでこういうお手入れを継続的にしていると思われる靴を履いている店員さんに出会ったことがない。(逆にリーガルトーキョーではほれぼれする靴を見ることが多い)
シーズンごとの販売したい靴があって、それに近いものを履かなくてはならないとか、平均的なお客様をイメージしているから(リーガルの中では)あまり高いラインの靴を履いてはいけないルールがあったりするのかな。
僕は「リペアしまくっている靴履いています!」みたいな店員さんに専門店ならではの話を聞きたい。
2504NAに使われているガラス仕上げの革は水濡れ耐性や傷などに対しての短期的な耐久性は高いが、長期的には表面が割れたりクラックが入りやすいという意見がある。
僕はローテーション頻度が低いのであまり影響出ていないけれど、ヘビーローテーションの場合はソールより先にアッパーがダメになるかもしれないと。
ただ、数年程度の比較という限定での実感としてはスムーズレザーに比べて明らかに弱いという印象は無くて、割れている人はガラス仕上げだから雨の日用みたいに扱って、お手入れにも差があることが一つの要因ではないかと思っている。
この手のガラス仕上げの靴については「メンテナンスフリー」と書かれていることがある。購入した時がいちばんきれいで、徐々にダメになっていくと。
僕は靴に限らず、メンテナンスフリーなんてものがこの世に存在するとは思えない。
実際にガラス仕上げの革を作っているタンナーのホームページや、皮革関係の協会ホームページ等を見ても「お手入れ不要」のような表現は見つけることができなかった。
科学的な特性として銀付き革に比べるとお手入れに神経を使わなくてもよい部分があるかもしれないし、靴屋さんが一部そこを売りにしているところもあるけれど、それは相対的な比較であって、ガラス仕上げの革が「メンテナンスフリー」なものではない。
そもそも、素材としての革が物理的に徐々にダメになるのはガラス仕上げだろうと銀付き革だろうとコードバンだろうと同じ。僕たちは革を履いているのではなくて、革を使って作られた靴を履いている。靴の魅力は革の真新しさだけで決まるのではない。
履きこまれ、お手入れもきちんとされて数年たった2504NAの写真のほうが、メーカーのホームページにある新品のものよりも、僕には圧倒的に格好良く見える。お手入れのしかたによって良くも悪くもなるからこそ、お手入れの意味があるのではないだろうか。
自分で汗水たらして働いて稼いだお金で買ったモノをどう扱おうと構わないけれど、メーカーが言っていることとは逆のことをあたかも常識のように語るのはどうかと思う。
ライニングは靴の前半部は布で、この辺りがコストカットの工夫かな。
せっかく雨の日にも強い印象を与える靴なのに、一度カビが生えるととお手入れがとてもやりにくい布が使われているというのが残念なところ。
アッパーに対して少しでも湿気を送り出そうという意図などがあるのだろうか。
2504NAのラバーソールはレザーソールのゴム版といった感じで、特にパターンもないフラットなタイプのシングルソール。
縫い糸がソールとほぼ同じ高さまで出てしまっているので、糸が直接地面に触れることが多い。まぁ、全部が切れることはないのでここは心配不要か。
このソールはヨーロッパに比べて土砂降り系の雨が多い日本の気候に合っていて、耐久性も高い。パターンがないので滑りやすいように思えるも、底面全体でグリップしているのか、僕がレザーソールの滑りやすさに慣れているのか、滑りにくいソールという印象。
紐をしっかり縛って数日履きならしたら気にならないレベル。路面の小さな凹凸も気になることがなく、長時間歩いても疲れない。
ネットで返りが悪いという意見をよく見かけるのは、スニーカーやリブの無い靴との比較だと思う。サイズを合わせて紐をきっちり締めて履けば、かかとが浮くようなことは無い。
通気性はあまり期待できないため、靴はやや蒸れる。しばらく履いていると足が暑苦しさを感じるため、やっぱりレザーソールは底でかなり湿度調整をしていることがわかる。
きちんとローテーション組まないと、カビが発生したりにおいがついたりしそう。
逆に言えばソールの吸水性がほぼないため、多少の雨であれば靴の中に水がしみ込んでくるようなことがほとんどなく、路面が濡れていることを気にしないでよい靴。
雨の日はもちろん、雨上がりでも路面がじっとり湿っているときなどはこの靴を履いておくと靴下が安心。
ソールもヒールも耐久性が高く、購入時のお約束「ソールが減ったら張替えできます」
を実行する人はごく少数かも。つま先だってなかなか減らない。きちんとローテーションしてお手入れする人であれば相当長持ちするはずで、連続投入するような人ならソールの前にアッパー側がダメになる。
この靴の良さを実感するには、自分が履いたことも無いくらいの小さいサイズ表記を受け入れないとならないところが最初の難関になってしまっているのがもったいない。
リーガルの低評価は少なくとも大多数の人にとってはこの「自分が思っているサイズより1~2サイズ小さい表記がジャストサイズ」を受け入れることができなくて、大きめを履いてしまっていることも大きい。
革靴のサイズ表記はその表現のルール上、スニーカーより1サイズから2サイズ小さくなる。だからスニーカーのサイズと同じサイズになることは理論上ありえない。
靴屋さん側がそのことをきちんと伝えていないのが問題。スニーカーで26を履いている人だったら革靴は24から25くらいが同等で、タイト目なら23.5から24くらい、ゆったり目でも24.5から25くらいになる。
REGAL SHOESでも本当のジャストサイズよりもお客様が良いというサイズを勧めるような指導が(少なくとも10年くらい前には)あったし、街の靴屋さんで試着した際に僕の感覚上ハーフサイズか1サイズ上であっても「ちょうどいいですね」といわれたこともある。
緩い帽子ではサマにならないように、靴も必要以上に緩いと歩きにくくて疲れるし、重たいし、タコマメできるし、ハンマートウになるなどいいことはまずないので、それが本格的な革靴の評価になってしまい、スニーカー的な革靴が「履きやすい」になってしまうのかと。
リーガルは定番づくりが苦手なのかイメージ戦略が伝統的に悪いのか、いい靴があるのに目立たない。
毎年あれだけの靴を開発しているのに、定番が50年前から続くシリーズに偏ってしまうのも。
2235NAをカジュアルで、2504NAをビジネスで履いているお父さんが、娘の結婚式に出るときに履く靴は40年前はなんだったのだろうか?
2235NAをこよなく愛するお父さんであれば、きっと結婚式には手持ちの中から最高のキャップトウを選んだだろうし、2235NAが大好きなお父さんは、きっと定番といわれるキャップトウを履いたのではないだろうか。リーガルにはそんなシーンで履く靴があったのかなかったのか。
日本の靴づくりはもっともっと評価されて欲しいと思う。
それができる会社の一つがリーガルコーポレーション。リーガルトーキョーやBOS扱いの靴はとても素晴らしいと思っている。なのにチャーチのコンサルやクロケットアンドジョーンズのオードリーみたいな定番的位置づけにはなっていない。
BOS扱いのリーガルシューズの店員さんでも、W134で行くと「いつ頃の靴ですか?」なんて言われることが稀にある(実話)ので、BOSラストはまだまだ社内でもそれほどの位置づけではないのだろうと。
いまは01DRCDあたりがその位置づけ候補かな。ふつうのサラリーマンが何とか頑張って買うことができて、大切にずっと履き続けたい靴。作り手も同じ想いがあって、だから廃盤になんてできないよ、という靴。年数を重ねることで生まれた信頼感とか安心感のある靴。そういう靴が増えて、日本人がチャーチのコンサルを指名買いするのと同じように、日本の靴が世界の靴好きから指名買いされるようになったら、日本人として誇らしいですね。
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ブートブラックのデリケートクリーム。万能クリームなので一つ持っていてもよいかも。
M.モゥブレイと比べると、こちらは一本で軽い艶出しまでカバーできるので、ガラス仕上げの靴には便利です。
クリームはいつものブートブラック。リーガルの定番ラインにはクリームもコロンブスが似合うような気がします。
ブラシはこの東急ハンズブラシ。大きくて使いやすい、傑作です。
きましたね、ド定番。それもゴム底の2504。
返信削除革底を好まれるshoe*さんがゴム底にも一定の評価をされるのはゴム底も愛用している身としては、より身近に感じられて嬉しいです。
好みは人それぞれですが、それでも半世紀も販売が継続されているのですから、時代が移っても多くの人に受け入れられる何かを持っているのだろうとおもっています。
2504は持っていませんが、試し履きした感じでは、全体的に2236と似ているものの二の甲の高さが少し低くてよりフィット感があり、踝も低めで2236よりは痛みが少なそうな印象でした。伝統的木型とデザインですがフィット感は言われるほど悪くない、というかむしろ良いと私は感じています。
底の返りの件ですが、同感です。
靴紐をキッチリ締めていて踵が浮くってありえるのでしょうか。よっぽど甲がブカブカでないと構造的に難しいように思います。返りが悪くて爪先の減りが激しいというであれば理解できるのですが。
ガラス革はメリットを感じつつも、以前所有していた靴で履き皺から表面の樹脂と思われる細長いものが剥離してきたのがトラウマとなっているのと、最近型押し革が格好良く思えていることで後回しになっています。靴箱がそろそろ一杯ですがいつかはリベンジしたいなと。
そろそろ単身赴任も終盤ですか?
中々独りで生活する機会は得られないとも言えますので、心残りの無いよう満喫して下さい(笑)
コメントありがとうございます。
削除更新の間があいたこともあり、今回は定番を書いてみました。
どちらかというとレザーソール派なのですが、2504には独特の存在感というか、良さがありますね。
この数か月雨の中を歩く機会が多くて、特にこの寒い時期となるとやっぱり靴下濡れないメリットを感じることが多かったです。
よく「リーガルは大きくて緩い」みたいな意見がありますが、靴ってサイズがたくさんあるので、大きいならもっと小さなサイズを履けばよいのにサイズ表記への思い込みによって本当の履き心地になるサイズが選ばれていないのではないのはもったいないなと思います。
2236買われたんですね。この靴もいいですよね。
コンセプト的には2504の上級者版っぽい。これから履きこまれていったら、ぜひW10BDJあたりとの違いなんかも教えてください。
今週で出張明けなので、そろそろ年末に向けてしばらくほったらかしだった靴のお手入れでもしようかと思っています。
サイズ表記への思い込み、同感です。足が入る最小サイズを見付けてそこからハーフづつ上げて試していくと足に近いサイズを見付け易いように思います。
削除お蔭様で私も最近漸くサイズ表記を気にしなくなりましたが、どの辺りまでタイトにすべきかでまだまだ迷うばかりです。
2236とW10Bはハーフサイズ違いで履いているので比較が難しいのです。現時点では同じサイズで比べたら2236の方が大きめな造りかなという印象があります。踵部分の違いは顕著ですが、甲部分は詳しく履き比べてみたい所です。些細なことですが2236は一番下と一番上の鳩目が他の鳩目より間隔が広く(下が顕著ですが)、甲に合わせて締め具合を調整し易く感じ、羽根が閉じきり難そうに思える所が好感度高いです。
shoe*さんも両方お持ちと思いますがいかがですか?
コメントありがとうございます。
削除サイズ表記の先入観って厄介ですよね。
緩い靴は長時間履いていて疲れてしまうし、かといって必要以上にタイトだとやっぱり痛い。
自分の感覚を信じるほかないのですが、甲周りが緩かったりするとサイズが大きいのではないかと感じやすいですし、逆に甲がフィットする場合は全長を見誤りがちだなと思っています。
私の場合2236NAはW10BDJよりワンサイズ(ハーフサイズではなくて)大きいため、フィッティングに関してはあまり比較にならないかもしれません。
ただ、このサイズ差にもかかわらず甲側のフィット感についてはW10BDJと大きな差が無いと感じています。これは確かに甲のアジャスト範囲が2236NAのほうが広いからなのかもしれません。同一サイズで履き比べしてみたいです。
2236NAっていいですよね。適度なカジュアル寄りの重厚感もある一方で、ジャケパンでキレイ目にもっていっても収まりそう。永い間残るモノというのはやっぱりそれなりの理由があるなとこの靴を見るといつも思います。
ご返信ありがとう御座います(^_^)
削除サイズ選びの最後はやはり自分の感覚ですかね、説得力と情熱を感じるアドバイスを店員さんから貰えたらなとよく思います。
2236とW10Bの甲はワンサイズ違いでもそれ程違いませんか、なるほど。私も2236の甲の方が低い印象です。
外羽根の甲の比較って実際にやってみると難しいですね、改めて私も今履き比べてみましたがハーフ違いで感じる違いは
・一の甲から二の甲にかけての高さ W10>
・一の甲から二の甲にかけてのガース W10>
(2236の羽根の最も爪先側付け根あたり)
二の甲から三の甲にかけてのタンの部分は、高さを比べると言うより羽根の形状でどのように覆われるかなのかなと感じました。閉じきらない限りは甲なりに沿うはずかと。
履き下ろし後二年と二週間の靴での比較なのでこの先変わるかもしれません。
実は昨夜時間があったのでリーガルでW10Bの25(2236と同サイズ)を試し履きしたのですが、小指薬指が潰れる感じでした。一の甲二の甲の高さは2236よりゆとりがありますが幅がかなり狭いですね、特に外側。親指はストレスないのでやはりカーブの始まりが早く急なのかなと。ヒールカップは2236より小さいですが、絞り込みは穏やかでより踵の形状に近い感じです。2236の踵の芯は硬く当たる箇所にダメージ入りやすい感じがしています。抜けたりはしないので早く当たりを付けてしまいたい所です。
その時履いていたのが02KRだったのでそんなざっくりな比較しかできませんでした。
他に2509も履かせてもらいましたが甲が閉じきり間際なのと一の甲から二の甲の浮きが大きくインソール入れるかタンパッド貼らないと難しそうでした。以前履いたときは閉じきらなかったので少し驚きました。ハーフ下げると踵の当たりが激しすぎて厳しくなりそうです。
2236の同サイズ履き比べ、ダメ元でお薦めします。ひょっとしたらW10よりハーフ落とせるかもせれません。
今更感満載ですが、この靴の履き心地に物凄いインパクトを受けました。暫く履いて問題なければオフ用にブラウンやビジネス使用も視野に2235も検討しようかと思っています。
2504のコラムで他の靴の話ばかりで大変申し訳ありません。
コメントありがとうございます。
削除長期に履き続けた場合のフィッティングなどは店員さんも購入できる靴に限りがあるでしょうから難しいとしても、試着レベルでどうかというのはいくらでも知りえる環境にありますからね。素人の私でも、試着した段階でわかることは多いので、日々靴に接するプロの方であればもっと深い気づきがあるのではないかという気がします。
ちょっと情熱的な方なら、他社の店舗に行って試し履きしてみれば自社のラストとどこが違うか、他社のこの靴なら自社ではこれが近い、みたいな感覚値も持てるのではないかなとも思っています。
やっぱり2236NAのほうが甲側タイトですか。
W10BDJは2236NA/2235NAと似たようなラストで、やや甲にゆとりを持たせているような感じを受けていたのでやっぱりという感じです。一方で、同じサイズ比較で幅がタイトでカーブが早いのではないかという推察は興味深いです。
2235NAは私も今更ながらなのですが、やっぱりいいなと思っています。ずっと欲しいなと思っていた時にW10BDJと出会ってしまい、W10BDJの完成度が高いせいか同じようなポジションである2235NAを意識することがあまりなかったものの、定番の意味が分かってきたいまではとても魅力的に感じます。
時間が無いときに試着したのであまり細かいところは意識していませんでしたが、全体的にW10BDJよりはタイトな印象を受けたので(革が硬かっただけかも)、今度試着するときは甲のあまり具合を意識してみようと思います。
あのゴツイ感じでありながらW10BDJと比べてちょっとだけカッチリしているような微妙さ加減に惹かれます。でも実は休日靴いくつもあるのに先日こっそりカジュアル向けの靴を一足買ってしまったのが速攻で家内バレしているので、さてどうしたものかと考え中です(笑)
明けましておめでとうございます。
削除今年も宜しくお願い致します。
ご返信ありがとう御座います。
こっそり購入バレましたか(笑)
私はバレない訳ないのだけれど、胸張って購入宣言は気後れしがちで、言い出す前に発見されてしまうことが多いです(^_^)
2236も“また靴買ってもう、また黒?”と発見時は冷たい視線でしたがオフで一緒に出掛ける時に履き倒しているせいか、黒靴もプライベートで履くんだという理解になってきたようで多少視線が和らいだようです。
彼女が珍しく靴の印象を伝えてくれました。
“よく女の子が履いてるようなボテッとした可愛い靴”だそうです。
私の印象との余りの隔たりに一驚しましたが、示唆に富んでいて面白く、視野が拡がりました。
私も2235/2236は新品に足入れしたとき固く感じましたが、実際に手入れで革に触れたり履き込んでいる最中の今は柔らかい革という印象です。甲部分が最初固く感じられるのは布ライニングが影響しているのではないかと愚考しています。
shoe*さんも鈴木さんも、プライベートに2235/2236NAとW10BDJ、ビジネスに01DRシリーズ数足あれば革靴は充分かもしれないと仰られていますが、なる程その通りかもしれないなと独りごちているこの頃です。
2235/2236をスーツに合わせている方をよく見掛けますし、ジャケパンに合わせるのはよりハードル低そうです。私は未だに服装に無頓着気味なので服装変えずにまずは履いてみようかと。ジャケパンも2235/2236も三~四年スパンぐらいの計画でボチボチと揃えていこうかなと今は考えています。
あけましておめでとうございます。
削除本年もどうぞよろしくお願いいたします。
どこの家でも似たような状況ですね(笑)
まぁ確かに、新しく買うよりも既に持っている靴をもっと大切に履きなさいというごもっともな意見もわかる一方で、実用兼趣味なので、気になるものがあれば履いてみたくなっちゃいますね。
ちょっと前に「おじ靴」が流行りましたが、こういう伝統的なぽてっとした靴は意外と女子ウケ良いかもしれません。ひもで締めるようなタイプの女性の靴はつま先が丸くてボリュームあるものが多い気もします。
プレーンな2236NAはオールマイティだし、2235NAはジャケパンなどのおしゃれめカジュアルに似合いそう。W10BDJはカジュアル感強めでも靴が負けないしで、この3足でかなりのシーンをカバーできそうな気がしています。2235NAは今年欲しいなぁと思っています。ただ、これ以上靴が増えると、どれかの靴の登板頻度が下がってしまうわけでちょっと迷いどころではあります。
ビジネスシーンでは01DRCDをはじめとしたこのシリーズ、本当にはまりますね。5年近く雨の日も晴れの日も履いて何度か水洗いしているにしては良い状態が続いています。クラックなども無い感じですし。
ちなみに初出勤の今日はW131を履いています。10年くらいになると思うのですが、解れなどは一切ないし、とても柔らかくて痛くなるところが無い。惜しいのはラストがつま先タイト、かかと緩め(浅め?)に感じるところでしょうか。この感覚が気になるのでBOS意欲がわかないんですよね。最近はどうなのかな。このシリーズもきちんとお手入れすれば10年ビクともしない靴であることは間違いないので。(ま、週1回以下の登板ではありますが)
革靴ってある程度手持ちが増えると、履きつぶすみたいなことは無くなるので増える一方ですよね。
私にとって靴はすべて実用品ではあるものの、この先はどうしても趣味の領域になってしまうので、毎年1足くらいのペースで「本当に履いてみたい靴」をチョイスしていければなと思っています。
初めてコメントさせて頂きます。私も今年の6月に出張先で靴クリームを買いに行ったらリーガルの01drcdに出会い、衝動買いしてしまったサラリーマンです。それまではリーガルは雨用のJU15とスエード靴しか持っておらず、メインローテーションの革靴はスコッチグレインとクラークスでした。7足でローテーションしていて、ほぼ全員が10年選手です。クラークスはセメント靴だったので踵やソールを修理したりして延命してましたがローテーション交代で進められた01drcdの素晴らしさを調べていてshoeさんとyukimura hayateさんのブログに行き着きました。私は四年前に転勤で首都圏から名古屋に来ましたので、リーガルTOKYOやシェットランドフォックスには中々行けないですが、タイミングを狙って行きたいなと思ってます。幸運にも名古屋栄のリーガルアウトレットショップに01drcdのブラウンが約半額で売っていたので、迷わず購入して今では01drcdも二足になりました。定期的にコメントさせて頂きます。これからもブログ楽しみにしていますので、よろしくお願い致します。
返信削除コメントありがとうございます。
削除出会いのパターンが似ています。奇遇ですね!
01DRCDは形に癖もないし、履きやすいし、お手入れによって見た目もいい感じになりますし。
10年選手の靴をお持ちとなると、しっかりお手入れされているとお見受けします。
なかなかそれだけの期間継続してひとつのものを大切にすることって難しいと思っていて、それができる人の手に渡った01DRCDは幸せ者ですね。
日比谷のシェットランドフォックスとREGAL TOKYOは歩いて15分くらいです。
どちら素晴らしいですが、既製品の試し履きであれば前者を、接客も含めたリーガルの上級ラインを体験ということであれば後者をお勧めします。
コメントのお返事が遅くなりまして申し訳ありません。
次回の更新ネタも書き始めているのですが、毎度スタートしてから公開まで時間がかかるタイプなので気が向いたときにでもまた見に来てもらえたら嬉しいです。
はじめまして、いつも楽しく拝見しております。
返信削除半年前から革靴に興味を持ち始め、楽しい革靴ライフを送っている者です。 01DRCD→インバネス...と購入し5足目で2504NAを購入、本日9回目を履いたところです。
私はどちらかというと甲が低めだそうで、リーガルの方の提案もあり、2504NAは初めてインソールを使用しながら履いていた靴でもあるのですが、今日初めてインソールなしで履いてみたところ、履き始めから感じていた硬さが劇的に改善したことに驚いております。リーガル純正のゴートスキンインソール(TY08)なのですが、こんな薄い皮1枚でこんなにも返りが硬くなってしまうものなのかと感動すら覚えたくらいです。
「硬い」と言われる方の中には、もしかすると私のようにインソールによる影響も含めて硬い印象を持たれている方もいるのではないかと思いコメントさせていただきました。私も実際インソールをとってみるまでは、靴自体が硬いものだと思い込んでいました。
記事の冒頭にも書かれていますが、うんちく抜きでまず20回は履いてみたいと思います!
これからも応援しています。
コメントありがとうございます。
削除01DRCDとインバネス、両方とも定番っぽいキャップトウでいいですよね。
なんだかんだと靴を買いましたが、結局01DRCDのような定番を履くことが多いです。
この靴は履きやすく、お手入れにも応えてくれる気がしています。
2504NA、インソールで体感的にわかる程度の違いがあるというのは発見でした。
何となくラバーソール自体が硬いのではなくて、単に厚みがあるから硬いのかなと思っていたので、インソールを入れるとさらに返りが悪くなるというのは十分考えられそうですね。
私も甲が薄いのでおそらくインソールを入れるかタンパッドをつけると履き心地が改善されると思うのですが、特にソールはそのまま履きたくなってしまうので、結果甲側がゆとりある状態になっていることもしばしばです。
その代わり紐をぎっちり引っ張って履くようにしています。
この靴、20回履くころにはすでに当初の感覚忘れてしまいますが、きっと「最初に痛いと思ったところ」がだいぶ改善されると思います。
ぜひこれからも楽しい革靴ライフを満喫してください。
ご無沙汰しており失礼いたしました。
削除本日、ついに記念すべき20回目を履きました。
おっしゃる通り「最初に痛いと思ったところ」がだいぶ改善されているのを実感しています。
記事にも書かれていた左足外側のくるぶしが当たるのは私もあり、また、かかとの部分についてもまさにエッジが食い込む痛さがあったのですが、今では全く気にならなくなりました。履き心地も急にマイルドになってきた気がしています。
先ずは20回履こう!と思った時はあまり深くは考えていなかったのですが、週1回のペースで履いても20週、5か月弱の期間が経っているのですね。革靴デビュー9か月の私ですが、履き始めからの5か月間の出来事を振り返りながら、靴と共に時を過ごしていくということはこういう事なのかと、少し分かった気がしています。靴っていいですね。
素敵な記事をありがとうございました。
コメント遅くなりまして申し訳ありません。
削除ついに20回達成ですね!
2504NAって、このくらい履くと「痛い」という部分ってほぼ無くなりますよね。
最初が厳しいだけに世の中であまりよくない評価がされているとしたらもったいない限りです。
この靴に限らず、RENDOの7702あたりも最初の数回はもう耐えられないほど痛い靴でしたが、いまではもうぴったりで、とても歩きやすく長時間の歩行が予想されるときは優先度の高い靴になっています。
ちなみに2504NAは20回を超えるとほぼ変化を感じられなくなってきますが、50回くらい(1年くらい)履くと革がなじむのかヘタるのか当初感じていたギコギコするような感じがなくなってきます。
お手入れはブートブラックのデリケートクリームがほとんどで、それこそ半年に1回くらい黒のクリームを塗ってみるくらいですので、気合入れまくってお手入れしなくてもよいところもこの靴の良さかなとも思います。
コメントを拝見して、やっぱりエッジが食い込む感じは多くの人が感じられる部分なのかなという気がしました。貴重な情報をありがとうございます。
本当に革靴っていいですよね。
買った当初も楽しいし、お手入れをし続けてある程度たってもこれまた趣があって。それでいて実用品。
どの靴にも想い出があって靴のお手入れをするたびに楽しいこととか、厳しいこととか、恥ずかしいこととかが思い出されます。
更新頻度が少ないブログではありますが、書きかけのものもあるので、近いうち(?)に公開したいなと思っています。どうしても一つを書くのに時間がかかる性分なのでいつ完成するのやらではありますが...