リーガルの超ロングセラーのひとつ2236NA。
僕の手持ちの靴の中では最高齢。
リーガルというともう40年以上売っているという2235NAが有名ドコロだけれど、こちらの2236NAはそのプレーントウバージョン。レザーソール、キップの型押し(スコッチグレイン)、ゴムヒール。シンプルであるがゆえに、カジュアルでの使い勝手がいい。
この靴は20年ほど前にリーガルシューズで購入。確か2万円台だったとおもう。
途中カビにやられたりしたこともあったけれど、未だ現役で履ける驚異的な靴。頑丈な靴っていうのはこういうのを言うのだろう。
もうこのレベルになるとフィッティングがどうだとか、素材がどうだとかそういう話ではなくて、別枠扱いなのであーだのこーだの講釈たれるのは粋じゃないという感じ。
ちょっとだけ書くとすれば、ラストは甲高幅広と言われる伝統的な形。比較的今風にモデファイされた01DRCDに比べればボールジョイントの周囲は大きく、かかともやや大きめ。土踏まずの絞りにポイントが多い最近の靴に比べると、全体的に寸胴。外羽根なので調整が効くため紐で甲を押さえつける履き方をすると指周りがゆとりがあるので履きやすい。
シルエットはつま先ポッコリでコバも張り出していてかなり無骨。型押しレザーと相まって、ジーンズスタイルなんかにも無難に合う(と思う)。もっともリーガルはもともとアメリカンブランドだし、そのブランドを日本で展開した時期からのモデルということを考えると、今風細めスタイルよりアメカジテイスト入りのスタイルにドンピシャなんだろう。
ソールも恐ろしく丈夫で、履く頻度が少ないとはいえ、いまでもオリジナルのまま。特にこの「ロングライフゴムヒール」って本当にロングライフで、よほど履き方に癖がない限りはかなり持つのではないだろうか。
アッパーはさすがに年季を感じるかな。
初めて買った革底の靴という事もあって、購入当初はわりとよくメンテナンスしていた事もあって、その後多少サボり気味な時期があったけれど、ひび割れなどもない。運の良いことにキズも少ない。
ただ、よくみる古い靴の写真と比べると光具合がそれほどでもない。これはアッパーの素材のせいなのか僕のメンテナンスが良くないのかは不明。
最初はリーガルのチューブ入りクリーム(茶色)、7、8年経過後くらいからコルドヌリ・アングレーズのニュートラルを、ここ数年はクレム1925のニュートラルを使っている。
いい歳になってきたことだしそろそろ2235NAも欲しいなぁ。このシリーズはリーガルシューズ専売でないので、結構ディスカウントされて売られている。
いまはもう月に1度履くか履かないかという状態で、おそらく今後もそれほどダメージを受けるとも思えないので、少なくてもあと10年くらい、ひょっとすると僕のほうが靴より先に終わりを迎えるのではないかと思えてくる。
さすが「インペリアルグレード」だね。
お久しぶりです。隠れグラスゴーファンです。2235/2236NAでてきましたね。
返信削除やっぱりラインナップ似てます。
既出では、3048、3075、3031、01DR、コンサル、そして2235が手持ちの中で同じ属性かと。
靴のきついところ、余るところの表現も共感でき、もしかしたら足の形も似てるのかもしれませんね。
ニヤつきながら拝見しています。
コメントありがとうございます。
削除リーガルのみならずコンサルまでかぶっているとは嬉しい限りです。
僕は特にボールジョイント周りが幅の割に薄い(開帳足でも無さそうです)ので、幅狭な靴だと小指がどうしても収まりきれず、幅を基準にしてしまうと甲が緩くなりシワが深めに入ってしまいます。たいていの靴は購入後しばらくはやや足長が長い左足の小指の先端に違和感を感じることが多いのですが、右足はそういうことが無いので全長に関してはやや小さめを買っている傾向があるかもしれません。左足基準でハーフサイズ上げてしまうと右が購入当初から緩いので許容範囲でギリギリ小さい靴を買っています。ヒモ全開でも小指なんて絶対入りません。
インステップは幅と高さは普通だと思いますが、外側の肉付きが足りない感じなのでたいていは外踝側が心持ち余ることが多いです。
グラスゴーはそんな自分にはお気に入りラストです。なんといっても指先が楽です。あと数ミリウエストガースとインステップガースが小さかったら(高さが低かったら)なお良かったかなと思う感じです。