グラスゴーのつま先がかなり減ってしまったのでリペアしてきました。
つま先修理(革アテ)で3,780円(税込)
おおむね5、60回履いたくらいでのリペア。
ややロングノーズのグラスゴーは勢い良くつま先が減る。今回リペア時にヒールトップピースも見てもらったけれど、こちらはまだ大丈夫とのことだったので、いかにつま先の減りが早いかがわかる。
つま先が削れるのを放置してウェルトまでやられてしまうとオールソールになってしまい2万円コース。早めの修理が経済的にも気分的にも良いと思う。つま先削れ過ぎの靴っていまいち格好悪い感じもするのでリーガルの純正修理に出してみた。
つま先だけの修理なら、もっと安くやってくれるところはいくらでもあるだろうし、革じゃなくてゴムにすれば1,000円くらい安い。耐久性だけをみたらユニオンワークスあたりでスチールという選択肢もあるけれど、これは気分の問題。
どうも僕はつま先にスチールを入れるのは好きではない。
なんか足の先に凶器をつけるのは嫌だし、せっかくの革底なら少しくらい削れていてもいいのではないかという気がして。
今回も仕上がりはていねいな感じ。
縫い目がないところを見ると、革アテ自体はつま先の形に合わせた革を糊付けしているだけなのだろう。まぁ、ウェルト保護という意味合いの修理とはいえ、はがれないかなと気になることはある。
(ただ、過去のリペアで剥がれたものは無い)
コバもきれいに塗られて戻ってきた。
数日間履いた状態。
まぁ、つま先は削れるので。
つなぎ目部分も徐々に段差が均されてくるので、もうしばらくたつと自然な感じになりそう。
小雨の日にも投入したのですでに小石で表面がくぼんでいる。
いちおう降られたときはソール用のクリームを塗っている。
適度に履きこんだレザーソールだからつま先もレザー修理しているけれど、ヒールのいちばん削れやすいところはゴムなのだから、つま先もゴムでもよいのかな。
次回はゴムにしてみようかな。
僕が靴をリペアするのは、もちろん大切に履きたいということもあるのだけれど、なんとなくリペアするくらい履いていると格好いい気がするっていう気分の問題も大きい。
ローテーション頻度が上がるお気に入りの靴はリペア周期が短くなるものの、稼ぐための道具である靴にはこのくらいの金額はかけてもよいのかなと思っている。
靴もスーツも身分不相応に高額なものでなくても、最低限のマナーに従い、手入れがよいものを身に着ければビジネスシーンでは十分合格点を取ることができる。つま先やかかとの減りが目立つ手入れもされない靴でビジネスの一線に出るのは、ぼろぼろの洗濯していない白衣で調理場に立つ料理人と同じ。アウトプットには何ら影響がないのかもしれないけれど、人にどう見られるか意識することも社会性の一部なのだから、きちんと道具のお手入れをすることって社会人としてとても大切なことではないかと思う。
とまぁ、細かい話はおいておいても、リペアして靴が戻ってくると、またその靴と新たな気持ちで接することができるし、大切にしようという気持ちも改めて湧いてくる。やっぱりリペアっていいよなぁと改めて思うのでした。