tag:blogger.com,1999:blog-77729645233296221692024-03-14T10:45:36.484+09:00Shoe*ビジネスシューズ、ドレスシューズについて。
シェットランドフォックスやペルフェットなど、国産靴を中心に、自分で買って履いてみた感じを書いています。ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.comBlogger87125tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-22042201659815990362023-11-19T23:01:00.008+09:002023-11-19T23:01:00.145+09:00Regal 2504NA 再び<p>ニッポンのレジェンド靴 2504NA。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjT02V9UcjuuQkDalLbpRSpfFJI16kjWa2QHM3YkB8-abt2CMuoAHc_glBBPgQkpNa9d_Js4P3WykjWDKbLD5g5oj1GNNGbDGmUtAZkYh58CrveykwtvKZMkY8FKjRxVGb2Ba3ozUP1swKD1HAVZ-BdvgquMRTlhtj4PB00_Pug5iJRMzGBYcSzxhsnbTdG/s4032/2504na_1.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjT02V9UcjuuQkDalLbpRSpfFJI16kjWa2QHM3YkB8-abt2CMuoAHc_glBBPgQkpNa9d_Js4P3WykjWDKbLD5g5oj1GNNGbDGmUtAZkYh58CrveykwtvKZMkY8FKjRxVGb2Ba3ozUP1swKD1HAVZ-BdvgquMRTlhtj4PB00_Pug5iJRMzGBYcSzxhsnbTdG/s320/2504na_1.HEIC" width="320" /></a></div><p>いまの時代、レトロ感のあるモデルとして評価されているけれど、フィッティング重視のトレンドからは少し離れた位置にある靴</p><p>これまでも、そしてこれからも唯一無二の立ち位置で「定番」として受け継がれていくであろう靴。</p><p>「REGAL/リーガル」の商標はもともとは米国企業のものだったことからもわかるように、この2504NAもアメリカ靴を意識したことを感じるようなデザイン。J.PRESSのジャケパンスタイルやBrooks Brothersのスーツあたりに合いそう。</p><p><br /></p><p>今年、2504NAを買い足しました。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhOhpBfuWC4xW_-qGxho_Vhn8aGxDCiO96728XtgSlwY09Fpq90UdvtZp6jeR028_DDD1KTMIIne7_aa0GKm1xXNuoMGDjY4Ui7xVBa3UM9aZRjBP6ugb6gHxo-Qe1EcCRnetvDB7GcGSH_dJxCwQwBt1-FiKSywQOjG9d-fbN6EmowzKsaVdq-hjZTD4vf/s4032/2504na_2.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhOhpBfuWC4xW_-qGxho_Vhn8aGxDCiO96728XtgSlwY09Fpq90UdvtZp6jeR028_DDD1KTMIIne7_aa0GKm1xXNuoMGDjY4Ui7xVBa3UM9aZRjBP6ugb6gHxo-Qe1EcCRnetvDB7GcGSH_dJxCwQwBt1-FiKSywQOjG9d-fbN6EmowzKsaVdq-hjZTD4vf/s320/2504na_2.HEIC" width="320" /></a></div><br /><p>2023年11月に値上げがあり28,600円、10%税込みでは30,800円とついに3万円を超える靴に。たった10年ころ前には個人輸入でチャーチのコンサルが日本円換算で5万円台で買えていたと思うと隔世の感がある。</p><p>革靴の中ではエントリー的な価格ともいえるけれど、ふだん使いにそこそこいいスニーカーが1万円~2万円程度で手に入るとなると、やっぱり革靴は少し高いねという印象を持つ人多そう。</p><p><br /></p><p><a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">以前と比べ</a>フィッティングやパターンに微妙なマイナー修正があったのか、履き初めにあった外側のくるぶしにあたる感じが全くなく、タンの足首へのあたりも柔らかい。土踏まずからかかとのサポートが若干入ったような気さえする。かかともほんの少し丸みを帯びたような。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjpRx1yct5_g4k9t6jYQg9MTSOacpJz3ndsikL8ywo3tsc4MicVMnLXdFjtPiZ85VuJ6VSZdq-BFqqiGm9IDHUhvVwUfGNcwXga_kA_ILtpdkob9NAhBUb8XkqMSZcOCpjJoq5icyAdN1jHSOydnd5Z832ysapy5-lhyRxoT7GaiYpELntu-6FNiZJG0JZc/s4032/2504na_4.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjpRx1yct5_g4k9t6jYQg9MTSOacpJz3ndsikL8ywo3tsc4MicVMnLXdFjtPiZ85VuJ6VSZdq-BFqqiGm9IDHUhvVwUfGNcwXga_kA_ILtpdkob9NAhBUb8XkqMSZcOCpjJoq5icyAdN1jHSOydnd5Z832ysapy5-lhyRxoT7GaiYpELntu-6FNiZJG0JZc/s320/2504na_4.HEIC" width="240" /></a></div><br /><p>2504NAって履き始めはくるぶしや足首あたりにエッジが食い込んでくるような靴という印象があって、履きおろし日を選ぶと思ってしまっていたのに、今回はとても拍子抜け。購入して軽く慣らし履きしたらあとは丸一日履いてみても全く痛いところがない。不思議。</p><p>見た目の印象とは違い甲の革はあまり固くはないという点は変わらず。タンや羽根のあたりのカチコチな硬さもやや軽減されている。履き始めのギシギシいうようなところが全体的に少ない。</p><p>ラストそのものは従来と同じはずだから、この足首周りの印象からすると僕の足が少しふっくらと変わったというよりは、外側のくるぶし周りのパターンにおいてラインが微妙に下がっている可能性が高い。全体的なパターン自体の修正が入っているのか、それとも単にこの個体を作るときの差異なのか。どちらにしても僕にとっては良い方向だからアタリと言える。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqWVsKVUiCGisLPJ7B2AXc4YNiezKAx2xOvG49Ud8WkXJgsX4YLidSYfK42TDLJBxkYyPZ-78pyp4Fnownz94Z7b2YHYuFYiXJVdl8zSouzhXoclc4Bh1pWVyz3F4-Lxh0Kx06dXc1ytqqai6X_uFFe2M_3eIGD1T2T9V9dUnU5Nw4L-rYgfkhnoxlj0_V/s4032/2504na_3.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiqWVsKVUiCGisLPJ7B2AXc4YNiezKAx2xOvG49Ud8WkXJgsX4YLidSYfK42TDLJBxkYyPZ-78pyp4Fnownz94Z7b2YHYuFYiXJVdl8zSouzhXoclc4Bh1pWVyz3F4-Lxh0Kx06dXc1ytqqai6X_uFFe2M_3eIGD1T2T9V9dUnU5Nw4L-rYgfkhnoxlj0_V/s320/2504na_3.HEIC" width="320" /></a></div><p><br /></p><p>結構薄めの足である僕でさえこれなのだから、もし本当にパターン修正がされているのであれば2504NAでの最初の難関であるくるぶしや足首へのアタックを受ける人が減ることになる。やや立体的なつくりになったようで、「定番」として続けるにはいい方向への変化ではないだろうか。</p><p>今回の2504NAは当年製造っぽいのでまだ日がたっていないこともあるのかな。ガラス仕上げの甲革はその樹脂仕上げによりちょっとビニールっぽさが感じられるものの、しわの入り方は穏やか。このぴかぴか具合がオンオフ兼用のポイントだったりもする。</p><p><br /></p><p>リーガルの定番はこの2504NAといい、2589N、2235NAといい外羽根スタイルが多い。あとはスリッポン系も。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj9s0OVHyh3j3pEuy1p4ciYx80JK8-6YWFwSaKQFc0wcMmPazl7Wu0_yI4TwgXBHau7XshaPf2N-ERr7tm8uV9bXrNFJ_8pIrmjzVtuy3DQz8jrOmsanzz3fl2crQGb3KR5qwiPgb-GaitOmiVRQsnyRdCN8MSKYTSM7GRnvkXzJeAqkkh7Q3vMARGqd_ur/s4032/2504na_5.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj9s0OVHyh3j3pEuy1p4ciYx80JK8-6YWFwSaKQFc0wcMmPazl7Wu0_yI4TwgXBHau7XshaPf2N-ERr7tm8uV9bXrNFJ_8pIrmjzVtuy3DQz8jrOmsanzz3fl2crQGb3KR5qwiPgb-GaitOmiVRQsnyRdCN8MSKYTSM7GRnvkXzJeAqkkh7Q3vMARGqd_ur/s320/2504na_5.HEIC" width="240" /></a></div><br /><p>あくまで経験則上、自分の周りにいる先輩方を見るに、その先輩方のさらに先輩方をターゲットとした販売開始当初の日本人の足の形は現代の平均よりももう少しごついと思われることに加え、当時の日本文化的に靴の脱ぎ履きにおいてひもを緩めない人たちがたくさんいたであろうから、踵をあまり攻めずにしておいて、フィッティングは紐の締め具合で設計しているのではないだろうか。</p><p>単なる緩い靴になってしまうと長時間の歩行で疲れが多くなる。足首から前方は歩くことを前提にある程度のフィット感を担保しなければならない。</p><p>「日本人の足」といっても千差万別で一つの形に集約させるのは難しい中で、外羽根モデルは羽根の開きを少し多めに取っておけばゴツイ足から薄っぺらい華奢な足までアジャストできる範囲が広くなる。</p><p>足首に近いところでしっかり抑えることができれば、かかとが多少大きくても脱げることは無い。逆に指先側にも余裕が出るので指に与えるダメージもほとんどない。</p><p>極上の履き心地を目指すのではなく、広く浅く、草履履きの日本人にとって無理のない履き心地を狙うとこうなるのではないかという気がする。大量生産をする場合のお手本のようなラストとデザイン。</p><p>少しごつい靴ではあるが、スーツスタイルも以前はずっとゆったりしていたので、この靴くらいのバランスで良かったと思われる。</p><p>2235NAのほうが少し足首周りの締め付け度合いは少ない気がするのは、ひょっとして履く靴下の厚みまで考慮されてミリ単位の修正が入っていたりして。</p><p><br /></p><p>そんなわけで、ちいさめ薄めは僕の足に対しては紐を緩めている時点ではやや大振り感が出るけれど、しっかり紐を締めると緩さを感じない歩きやすい靴に変化する。</p><p>計算上EからEEの範囲(EE寄り)の僕は01DRCDと比較してハーフサイズダウン、ショーンハイトSH111ラストと同サイズを選択している。01DRCDは少し緩めな感じなので、01DRCDをタイト目に履いているのであれば同サイズ、SH111は外羽根タイプのSH111-4と同サイズだと気持ち大きめのような感じだが問題ないというサイズ感。外羽根比較ではシェットランドフォックスのインバネスよりハーフ落としてもまだ2504NAのほうが大きめに感じる。</p><p>全体的にボールジョイントでの窮屈さは全く感じない。指先に行くほどゆとりがあり、いちばん足首側のひもはしっかりと締めることができて履いて歩く分には緩さを感じない。</p><p>こうした巾着のような靴の作りだから、足幅が細めの人だとさすがにこの靴は厳しいのかもしれない。足首のホールドが不十分だと、指先にむけた左右のゆとりがあだとなって歩く際に指に力が入りづらくなる。タンの足首への影響も大きくなる。大きい靴の欠点が出てしまい、歩くストレスが増えてしまう。</p><p>タイトフィッティングで行くならもうハーフサイズ下げても履けそうとは思いつつ、全長詰めて買ったばかりの靴で小指にタコマメを作るのはもう歳的にターンオーバー不可能な不可逆損傷になるのでここ数年はあまり攻めていないチョイスになっている。</p><p>ローファーの2177Nを履くと、2504NAと同サイズだと明らかに甲まわりがタイトかつボールジョイントの先が窮屈に感じる。特に小指部分。伸びる部分を計算しているのか、それともラストの違いなのか。2177Nだと全長は2504NAのハーフ上げのほうが快適、ただ今度はくるぶし周りにゆとりがありすぎて踵ではなくサイドのぶかぶか感が出てしまう。僕自身の足に厚みがないところが目立つ感じ。なので、同じリーガルの定番というカテゴリーであっても単に数字上のサイズ比較ではなくラストとの相性も含めてフィッティングをして靴は買うべきという思いは変わらない。</p><p>ちなみに、僕の中で最高に小指と踵がやられたのがRENDO R7702サイズ6で、全体的にきつすぎて購入当初に頭痛したりで挫折しそうになったのがW134の24。RENDOは何とか当時は頑張って履くものという意識が強かったため乗り越え、W134はしばらくお蔵入りしていたものを、経済的に苦しい時期に単に履く靴がなくなってあきらめて履いたことで、両方とも最後には靴が変化してとても履きやすい靴に変貌した。どちらもある意味事情があったので履き続けられたものの、その過程において足にも相当な負担をかけたので、若くないいまとなっては指に負担の少ない靴を選びたくなる。</p><p>あくまでもターンオーバー能力の劣化(?)によって、以前よりも緩さに対しての許容度が上がり、きつさに対してのそれが減った。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>2504NAは多くの声がいうその靴の立ち位置が故に、ほかのスムーズレザーの靴に比べて扱いが雑になりがち。</p><p>雨に降られた後も、ほかのスムーズレザーの靴は軽く水ぶき(場合によっては洗ってしまう)して乾いたころにクリームを入れるなんてことをやるのだけれど、ガラス仕上げの2504NAはついつい表面の汚れを落としたらそのまま放置なんてことをやらかしてしまう。</p><p>ラバーソールも濡れたからといって手入れが必要なものでもなく、靴全体が水に強そうに見えるぶん、お手入れもおざなりになってしまっていた。</p><p>そうなるとどこが最初にダメージ食らうかというと、ウェルトがダメになる。ここは普通に革が使われている部分であり、ウェルトにはしっかりとクリームを入れておかないと表面は何ともないように見えてボロボロな靴が出来上がる。最後はウェルトが我慢しきれなくなり、ソールをつなぎ留められなくなる。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigCIrFr3vKNfORsQsYzi434PI8GEhs7V9clQZzq8q5dzAxLU59t04jLPS67Y7jqh5Ac54L81M54nIuGe1_10uH5Z10U5QMlFrYzy8wexjbER7bAOWnNtH3TRR6fgvSNgLC3984GTEWjfE0CIoai3uZyQcaLJr_-iD1p3YRa2HQ7lwCR4f00c9C8HEKN8vb/s4032/2504na_9.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigCIrFr3vKNfORsQsYzi434PI8GEhs7V9clQZzq8q5dzAxLU59t04jLPS67Y7jqh5Ac54L81M54nIuGe1_10uH5Z10U5QMlFrYzy8wexjbER7bAOWnNtH3TRR6fgvSNgLC3984GTEWjfE0CIoai3uZyQcaLJr_-iD1p3YRa2HQ7lwCR4f00c9C8HEKN8vb/s320/2504na_9.HEIC" width="320" /></a></div><br /><p>グッドイヤーウェルト製法のキモはこのウェルトにあるので、いくらアッパー素材やソールが雨に強そうとはいっても、靴全体で見てウィークポイントになるところをしっかりケアする必要があるというのもこの靴から学んだ。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgvWcDRjKp_ck0d32oDBZ6ZkNBboIfqjLmRsGlrT3eYbVI1SIV7T3HeQOrUNwmAFVpTLYQssptc8lTh9vX0YKokLsrriOALATzfRL-MTuMBX8A3lU98-6e-9NIFPSp4rwMMYK1n4dsmDcveR1GPq5GoLrSshG4IllT1orXO1aJg9y552zqLa8od5m3fJKYE/s4032/2504na_7.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgvWcDRjKp_ck0d32oDBZ6ZkNBboIfqjLmRsGlrT3eYbVI1SIV7T3HeQOrUNwmAFVpTLYQssptc8lTh9vX0YKokLsrriOALATzfRL-MTuMBX8A3lU98-6e-9NIFPSp4rwMMYK1n4dsmDcveR1GPq5GoLrSshG4IllT1orXO1aJg9y552zqLa8od5m3fJKYE/s320/2504na_7.HEIC" width="320" /></a></div><p><br /></p><p>よく「ガラスレザーは雨に強い」とか「お手入れが楽」とか言われることがあるけれど、それはこのガラスレザー単体の話で、靴としてみるとウェルトやインソール、靴紐とかほかのスムーズレザーと変わらないものがたくさんあるので、靴全体で見たときにお手入れの必要性という意味では変わらないと思う。2504NAについていえば、アッパーやソールのお手入れ頻度を下げても、ウェルトだけはクリームやミンクオイルを使い捨ての歯ブラシみたいなものでときどき塗り込んでおくといい。</p><p>ラバーソールだからってお手入れ頻度が少なくていいことないので、あくまでも製法全体で見た靴としてどうかという観点でお手入れ頻度や方法が決まるのであって、特定の場所の部材で決まるわけではない。</p><p>それと、2504NAに使われているガラス仕上げの革はお手入れし甲斐がないみたいなこと言われることが多い。そうかなぁ、BootBlackの黒色クリーム塗ると結構イメージ変わるよ、特に何年か履いて靴が少しくたびれてきたときには特に。</p><p><br /></p><p>多くの2504NAがこうしたよく言われる情報のもと、案外雨の日向けみたいに扱われていたり、簡単お手入れな靴として扱われているケースが多そう。ただ、逆に言えば扱いやすいというアピールがされることでたくさんの人に履いてもらうからこそ「定番」であり続けることができている。</p><p>2504NAのターゲットはビジネスで(一部カジュアルでも)革靴を履く人全体を見ているよう。みんながみんなお手入れをしっかりできているわけでもないだろうし、そもそも興味がない人もたくさんいる。ローテーションをせずに同じ靴を履き続ける人もたくさんいて、むしろそちらのほうが多数派でもある。</p><p>2504NAは決して履きつぶすような靴ではないけれど、ここまで売られ続けるとニッポンのビジネスパーソン層における使われ方もある程度わかったうえで作られ、販売されているのだろう。修理もできるけれど、買い替えしながらずっとこれ一本という人がいたっていい、という雰囲気。</p><p>だからデザインを毎年変えたり、ラストを微調整し続けたりなんてのはこの靴のビジネスではなくて、むしろ同じじゃないと困るという人たちにいつまでも過剰に高い価格にならないように大量生産しつつ販売し続けるような靴である必要がある。同じ形をたくさん作ることができるということは、生産コストをわずかながらでも下げることができる。</p><p>それは材料の調達であったり、作り手の確保、設備やツールの投資であったり、一定量を裁くための販売チャネルであったり。リーガルシューズ専売モデルではないから、通販サイトで何割引きなんて売られ方もしている。</p><p>日本の商習慣的に結局のところ定価からの割引みたいな感じになってしまうので、リーガルシューズのようなリーガル管理下の店舗では一定の価格を維持しないとならないからこうした定番モデルが却って売りにくいなんてことにならないのかな。モラルが完全に欠如してしまうと、お店で試着、通販で購入なんてフリーライダーも出かねない。もっとも、その肝心な店舗でもバックヤードのサイズや在庫の関係もあり、すべてのモデルですべてのサイズを常時置いておくのは難しい。取り寄せに数日かかってまた店舗に行くくらいなら、通販サイトで家に送ってもらっても一緒、になってしまいかねない。</p><p>そこまで含めてリーガルが全社的に戦略をとっている可能性もあるのだろうけれど、さすがにそれはないかな、どうなんでしょうね。割り切って店頭をフィッティング相談室にできるのであれば、それはそれでとてもありがたく重要な場として機能しそう。全体的にはリーガルシューズの試し履きは本当に履いてみて確かめてちょっとしたアドバイスがあるくらいで、ボールジョイントのフィッティングだとか甲の締め具合、履き口のフィット感などはほとんどみてもらったことがない。最終的な判断はお客様というのがある意味徹底されてしまっていて、フィッティングについてよくわからない初心者は何度か履けばフィットするはずのサイズは「小さいものを勧められた」といい、夕方に店頭でフィットした靴が「やっぱりリーガルサイズは大きい」とかいうコメントにつながったりする。フィッティングに詳しい人がいるのに残念。</p><p>大きい市場で、靴に対する知識がほとんどない人も相手にしなければならないリーガルでは、こうした本来大切なアドバイスがしたくてもできないというのはなんとなく予想が付く。なので、顧客側としてはあくまでも靴の販売と切り離したフィッティング重視の場がどうしても欲しくなってしまう。ラスト毎に色違いでもフルサイズさえそろえておけば、フィッティングはできる。なんなら倉庫併設の場所でもいいくらい。</p><p>最近は行っていないのでわからないけれど、以前のREGAL TOKYOはそのあたり、結構細かく見てくれた。メジャーで全長やボールジョイントの周囲を測って、そのうえでいくつか靴を履いて、でもやっぱり買わなくて帰るなんてこともあったけれど、そうした安心感があってシェットランドフォックスも含めたリーガル系の靴はすべてここで修理に出していた。修理についても「これはまだ出さなくてOK」とか、靴についてよくわからない常連でもない僕に修理のタイミングやらクリームの塗り方やら丁寧に説明してくれるなど、いわゆる靴好きがいうところの本格靴についてのリーガルの真の実力を垣間見ることができる店舗だった。定番靴がないのが残念。ここはオーダーとビスポーク以外はあまりやる気ないかな。</p><p><br /></p><p>2504NAは定番と言われつつ、身近で履いている人を見つけにくい靴でもあったりする。職場や取引先などでも履いている人見たことないし、いっぱい売れているような気もするけれど、いったいどこで履かれているんだ?という気もする靴。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiEPPVP8zlL8zpJ2wMGk0ZQx1806zpZUUuUdx52xcg8iVKaU4Trt3UmCGlsfjczaNinOJs3IpDL8geiCkSQ8dNFHHL7osHouXiUqjooky8kMBGr_cnZYKDrwu2A4JQFz_MY7qT67sCfKaY_Ry1NCIDRs9ZgSFeXkCIA8ppp4rZyA-1cuigXN1f0YQPDIkqJ/s4032/2504na_8.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiEPPVP8zlL8zpJ2wMGk0ZQx1806zpZUUuUdx52xcg8iVKaU4Trt3UmCGlsfjczaNinOJs3IpDL8geiCkSQ8dNFHHL7osHouXiUqjooky8kMBGr_cnZYKDrwu2A4JQFz_MY7qT67sCfKaY_Ry1NCIDRs9ZgSFeXkCIA8ppp4rZyA-1cuigXN1f0YQPDIkqJ/s320/2504na_8.HEIC" width="320" /></a></div><br /><p>靴好きであれば一度は通るところのような靴だけど、その一度で通り過ぎちゃったままなのはなんとももったいない。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>----</p><p>いつでもあちこちで買える安心感が2504NAのいちばんのいいところかもしれません。</p>
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GCK&linkId=9809094302ff00e88134ae3ad480f6c5" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B0BB1N8R49&linkId=1231e98c43068ac61dc719c27253c27a" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-67865519694927963612023-10-26T23:01:00.002+09:002023-11-04T22:58:20.748+09:00Schoenheit SH111-1D Cap Toe Leather Sole<p>ショーンハイト (Schoenheit/Schönheit) のマスターピース SH111-1D。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiZhjbu5MxPI1vjMcThWYOJ9h3yPcHqvQaJ7UrTouIYVG4uGpy7po-WflLuZh894ZAONI_UEtVWtim8eudXRX4ckLM2qHrjriB-vbwqolMeSKmC7z5oV0rR6p3a5JvkvuUf_MHyOUsCYCbUwM56GeDvU9i2VB-NkI_mekxKctespNUArBGAjvc77Z4rSe7V/s4032/sh111-1d.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiZhjbu5MxPI1vjMcThWYOJ9h3yPcHqvQaJ7UrTouIYVG4uGpy7po-WflLuZh894ZAONI_UEtVWtim8eudXRX4ckLM2qHrjriB-vbwqolMeSKmC7z5oV0rR6p3a5JvkvuUf_MHyOUsCYCbUwM56GeDvU9i2VB-NkI_mekxKctespNUArBGAjvc77Z4rSe7V/s320/sh111-1d.JPG" width="320" /></a></div><p>きわめてオーソドックスなスタイルのキャップトウ(ストレートチップ)。</p><p>かかと部分がドッグテイル型になり、型番の最後にDが付き従来の武骨な感じの靴から最近の一般的な形の靴になった感じです。</p><p><br /></p><p>ショーンハイトとのお付き合いは SH111-4 を買ってからなのでもう8年くらいになります。<br />結論から言うと、めちゃくちゃ丈夫でビジネスユースに最適な靴です。</p><p>雨の日も雪の日も、もちろん晴れた日も神経質にならず仕事道具として履き続け、8年を前にして靴の底に穴が開きました。アッパー側も少し切れてきました。</p><p>レザーソールの靴はつま先が結構削れるのでそこだけ修理をすることが多いのですが、だいたい週に1回弱くらいのローテーション、比較的軽めな体重だからなのか、足をあまりすらないのかソールが減りにくくショーンハイトの SH111-4 に限ってはつま先の修理はしないまま、そこに穴があくまで履き続けました。</p><p>たまにソールをメンテナンスするとはいえ、雨の日も履きますし、1日に12時間以上履くことはざらでお世辞にもていねいに扱っているとは言えないほどです。そんなビジネスシーンで5年を軽く超え、8年ほど履き続けました。</p><p>頻繁に買い替えるよりしっかりした靴のほうが長持ちするので結局はお得であるという話をよく耳にします。しかし修理費用、お手入れの手間(time is moneyですので)を考えると必ずしもお得とは言い切れません。むしろ高級靴といわれるゾーンではやっぱり趣味性が高いです。</p><p>10万円で5足買ったらそれほど神経質にならないでも、たまにお手入れしていれば5年は持つと思われます。まっとうな革靴を履き続けることに必要なコストが1年あたり2万円、靴クリーム代やらなんやら入れても月2,000円といったところでしょうか。</p><p>20年以上お手入れをしながら履き続けるのはなかなか簡易度が高いとはおもうものの、しっかりとした作りであるので、中2日くらいのローテーションができれば数年単位では優に履き続けることができる良い靴です。</p><p><br /></p><p>ショーンハイトの SH111-1D はきちんとした革靴の入門としてもよさそうです。</p><p>初めてレザーソールを履くような場合、雨に降られた後のメンテナンスがわからなくてソールを早めにダメにしてしまったり、ウェルトやられてしまったりすることもあります。<br /></p><p>アッパー側も塩が出てきたり、しみがついたり傷ついたりと、ふだんのビジネスシーンで履いていれば少なからず痛みます。</p><p>それなりの歴史の中で生き残ってきた革製品ですので、多少の傷には強く、濡れたらすぐにダメになるというほどではありませんが、お手入れ次第で持ちが劇的に変わります。</p><p>化繊やビニール等に慣れてしまった現代では、こうしたメンテナンス経験が無く習慣化されていません。雨にぬれてもそのままで、それが革が雨に弱いという印象を強めているように見受けられます。</p><p>スムーズレザーでレザーソールというのは高級靴でも根本は同じです。ディテールそのまま、お手入れとかを勉強するにも適していますね。</p><p><br /></p><p>2023年10月現在で税抜20,000円(税込22,000円)って、8年前と販売価格同じなんですね。どうやったらそういう価格が維持できるのでしょうか?</p><p>8年前にも<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2016/01/schoenheit-sh111-4-plain-toe-leather.html" target="_blank">書きました</a>。</p><blockquote><p><span face=""Trebuchet MS", Trebuchet, Verdana, sans-serif" style="background-color: white; color: #666666; font-size: 13.2px;">値段から入るのはどうかと思いつつも、これだけのインパクトがあるとどうしてもここに触れたい。</span><br style="background-color: white; color: #666666; font-family: "Trebuchet MS", Trebuchet, Verdana, sans-serif; font-size: 13.2px;" /><span face=""Trebuchet MS", Trebuchet, Verdana, sans-serif" style="background-color: white; color: #666666; font-size: 13.2px;">革の調達価格が上がったということでどんどん革靴が値上げされる中、税抜2万円ジャストの革底グッドイヤーウェルテッドというだけで驚き。</span></p></blockquote><p>と。</p><p>8年の時を経ても全く同じ価格って、革靴界ではもう突き抜けちゃってショーンハイトかそれ以外か状態です。 </p><p>製造をしている東立製靴さんがリーガルの工場で比較的生産効率が良いとか材料の調達が有利だとかいろいろあるのでしょうけれど、もはやそれだけでは説明つきません。この8年間で最低時給の全国加重平均が2割くらい上がっています。材料費一定だとしても人件費原価部分は上がっていないとビジネスとして釣り合いません。</p><p>というわけでショーンハイトはもともと驚異の価格設定だったのが、さらに実質値下げ状態となって、ビジネスシーンで選択肢に入れない理由が無いくらいの独走状態です。</p><p>ここまでそうとうヨイショしていますが、客観的にみてエントリー価格(エントリーレベルではない)でこれだけの品質を担保している靴ってほかにあるんでしょうか?</p><p><br /></p><p>惜しむらくは購入できる場所が限られていること。<br />靴のサイズ標記は単なる数字で、しかも同じ数字であっても大きさや履き心地がまるで違うため、試着をしてから買うことが大前提です。</p><p>ある程度靴のサイジングに対して理解がある人であれば返品交換できる通販サイトで購入することができますが、初回は店頭で試着しながら店員さんのアドバイスも聞いて選ぶべきものだと思っています。</p><p>やっぱり一度は店舗でとなると、首都圏くらいの人しかアクセスできないというところが泣き所でしょうか。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>さてこのショーンハイト、外羽根の SH111-4 や SH111-4D と比較すると、内羽根キャップトウの SH111-1D は明らかに緩く感じます。</p><p>外羽根モデルは羽根が少し外についているので、履き口で結構しっかり締め付けできます。アジャストの範囲が広めなようで甲が薄い人でもフィットしやすいです。内羽根モデルは筒の最小径が少し大きいので何となく緩い感じです。靴用語的に言うならば、インステップガースの調整幅が少ないです。</p><p>8年前に東立製靴さんで試着した際にも内羽根は緩い感じがしたので外羽根プレーントウを買いました。この微妙に感じる緩さ加減は今でも印象が同じです。木型が同じ SH111-4 もボールがーすのあたりは結構ゆとりがある同じような形なのですが、外羽根の作りによって締め付けられる点が異なります。</p><p>薄くなる傾向がある現代の若い人にはちょっと全体的に筒が大きめかもしれません。私は若いわけではなく単に足が薄いだけですが。リーガルトーキョーの靴に似ているフィッティングで、東立製靴さんの工場で作られる靴は、もともとのターゲットは当時の30代、いまの50代以上ですかね。スペック上は2Eですが、ボールガースの幅は明らかにハーフサイズ上のインバネスよりもゆとりを感じますのでちょっとほかの靴に比べると緩いです。</p><p>SH111-4 で紐をきつく締めた際に足首寄りの穴で羽根と羽根の間が1cm残らない人は SH111-1D だと緩い印象になるはずです。足が比較的薄めで、かつタイトフィッティングが好みの人は通販サイトのレビューやブログにとらわれず、試着して確かめるべき靴です。</p><p><br /></p><p>全体的には足長と同じようなサイズ感だと思われます。足の長さの実測が23.5cmであれば23.5、25cmであれば25が合う気がします。タイト目フィッティングを好むのであればハーフマイナスという考え方もありますが、靴の形的に長さを下げると小指側の指先が当たりやすくなるのでフィッティング向上を目的にサイズダウンするのは要検討です。</p><p>踏まずは特に押し上げるような感覚はなく、一方でかかとは小さくはありませんが、底面はやや収まるような作りです。</p><p>タンパッドなどで調整できる範囲であれば入れてみるのもありです。逆にインソールはせっかくの足あたりを変えてしまうので個人的にはあまり好きではないです。レザーソールの革靴はやっぱり余計なインソールを入れないほうが良いですし、それであればもう少し小さいウィズでカスタムオーダーを検討するほうがよさそうです。</p><div><br /></div><p>アッパーは山陽のキップレザー。東立製靴さんのウェブサイトを見ると「オランダ製の原皮を、姫路の工場にて丁寧に鞣(なめ)し、美しく仕上げたキップ」だそうです。特段グレードなどは書かれておらずきめが細かいとまではいきません。ぷつぷつ感があるものの、きちんとお手入れすると普通に艶が出ます。実用上は十分です。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhK5_FQlmPuVF095Au0408C25FSQJ2GxeiiA6LAuTF6jpstBU8mtIdF0rqo83LQCum0uD3kDwuvg7ZOIe1lKhUOqSjfyDzAI7gnU_OFyZ3w5weYR6YnigzQkvXlkx6dmdFmeATdh2OhaIq8WvlTgg-ZsfTVzX18A6Pkfe9LKrvkJW7t6BU0crZq6-lMuIoX/s4032/sh111-1d8.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhK5_FQlmPuVF095Au0408C25FSQJ2GxeiiA6LAuTF6jpstBU8mtIdF0rqo83LQCum0uD3kDwuvg7ZOIe1lKhUOqSjfyDzAI7gnU_OFyZ3w5weYR6YnigzQkvXlkx6dmdFmeATdh2OhaIq8WvlTgg-ZsfTVzX18A6Pkfe9LKrvkJW7t6BU0crZq6-lMuIoX/s320/sh111-1d8.JPG" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><p>初回に履き下ろす前、しっかりとクリームを入れていることもあり、しわは結構細かく入ります。履きおろし時点では多少硬さを感じるものの、しわができる部分では革自体はしなやかな印象です。以前購入した SH111-4 よりも柔らかくなっている気もします。</p><p>トラが目立つところもあります。ここが価格を抑える一つのポイントであるとすれば、個人的には気にならないのである意味歓迎。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgnYTY8bbumaOD1JsRZ0ABKgJ9qMZLxm0Yz19E2erLTv6vN5eZSF8u_VC-3o9jBSBM3lf5bayS0v3e6-hdR0YpKhtf0R1HD0tVXHD6FthTFpFwv-H2d09rHb3AkUjHA58lfEPru2UEROKNoCMo4HOks80tKMU01v70azHg9zjH0mdW1Rao6HBzRQI8m8X7/s4032/sh111-1d4.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjgnYTY8bbumaOD1JsRZ0ABKgJ9qMZLxm0Yz19E2erLTv6vN5eZSF8u_VC-3o9jBSBM3lf5bayS0v3e6-hdR0YpKhtf0R1HD0tVXHD6FthTFpFwv-H2d09rHb3AkUjHA58lfEPru2UEROKNoCMo4HOks80tKMU01v70azHg9zjH0mdW1Rao6HBzRQI8m8X7/s320/sh111-1d4.JPG" width="320" /></a></div><p>ソールは以前より少しばかり薄くなった気がしないでもないです。以前はちょっと厚手の底という印象でしたが、いまはほかの靴と同程度ですね。ドッグテイルと合わせて現代的なスマートさに寄せてきたような印象です。コンビネーションオーダーに2.5mm厚底というのがありますが、これをやると従来の印象に近くなるのかな。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjWyo7d_bTTOU5k5zL3p_QGmqN9_g7cirS8Mbgxyc9a6UKGDe7O8a2B3Ap80O6ItttqYn0gZXEiA4IBOWYY3PtqdNZMdr1D7njZwGJNdX1zi7sMQWPR6ZCgBAouxVg-ycP_rE-kjFDpUj7LL7wDOGXtzN_uAcbl3mVivkRmA65ruQq3WEkdotkoyptEGRyA/s4032/sh111-1d5.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjWyo7d_bTTOU5k5zL3p_QGmqN9_g7cirS8Mbgxyc9a6UKGDe7O8a2B3Ap80O6ItttqYn0gZXEiA4IBOWYY3PtqdNZMdr1D7njZwGJNdX1zi7sMQWPR6ZCgBAouxVg-ycP_rE-kjFDpUj7LL7wDOGXtzN_uAcbl3mVivkRmA65ruQq3WEkdotkoyptEGRyA/s320/sh111-1d5.JPG" width="320" /></a></div><p>少し乾きやすい印象のソールです。まだ履き始めということがあるのと、今回はミンクオイル薄塗だけをしているので脂分がそれほどないからかもしれません。ソールはやりすぎてもべたべたになってしまうと滑るし通気性も落ちそうだし、でも一方で乾きすぎるとヘリが早いし雨の日水吸いすぎてしまうしと、スイートスポットはどこなんでしょう。個人的には全天候型を目指して、気持ち多めにミンクオイルを塗っています。継続的にメンテナンスをしてどうなるか興味深いです。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8m8cymgGo2rW0tPogsvttgZc023e3CUeRwVPk-oGhxwI8flGcyqUl-xDYB0hNq6UjCOoZAPOi0rlD2ip_Cmx3NHzqij3ar5xqoXKkliZXQm_I5qfyxDjXjvzRnB0JlGrAcIfJ6T8HFtNa8c6zhfeqU_kK31XCCknCuPa5c1JtZ5QOBeieZYnsTpzpg_0H/s4032/sh111-1d6.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj8m8cymgGo2rW0tPogsvttgZc023e3CUeRwVPk-oGhxwI8flGcyqUl-xDYB0hNq6UjCOoZAPOi0rlD2ip_Cmx3NHzqij3ar5xqoXKkliZXQm_I5qfyxDjXjvzRnB0JlGrAcIfJ6T8HFtNa8c6zhfeqU_kK31XCCknCuPa5c1JtZ5QOBeieZYnsTpzpg_0H/s320/sh111-1d6.JPG" width="240" /></a></div><p>かかとはオリジナルのゴムヒール。ビジネスの定番ですね。<br />かかとがゴムになるだけでだいぶ滑りやすさが変わると思います。そのへんもビジネスユース向けとして有利な点です。</p><p>全体的にソールはシンプルです。ステインも必要最低限に仕上げられています。<br />前回購入した8年前に比べると安定的にきれいな感じです。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgys2dRTsJbvtnVSNnml9_GspBJj5xUWxKJXO1chyphenhyphenKGt1dNsvkO1iraPKNsN7uGLoNI8_S4Dey9mOf6mdJLFVIrmo-42qtM_GvGuejzjHahbyFCRmNaqxstvALtAG0A2-Z5VF03iZG6-pbNtIVeiIn6q5-qCzwetJGRUHODPm8loVbu6a15cG0HJBUoJudN/s4032/sh111-1d9.JPG" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgys2dRTsJbvtnVSNnml9_GspBJj5xUWxKJXO1chyphenhyphenKGt1dNsvkO1iraPKNsN7uGLoNI8_S4Dey9mOf6mdJLFVIrmo-42qtM_GvGuejzjHahbyFCRmNaqxstvALtAG0A2-Z5VF03iZG6-pbNtIVeiIn6q5-qCzwetJGRUHODPm8loVbu6a15cG0HJBUoJudN/s320/sh111-1d9.JPG" width="240" /></a></div><p>ソール凝りまくってもすぐ削れるしビジネスシーンではあんまり役に立たないし、変にデザインに流行を入れて商品入れ替え対象になることもないし、同じような形を繰り返し作るから作りても経験値がたまりやすいしと、総じてビジネスシーンで必要十分な靴をまとめ上げたらこうなるというお手本のような靴です。</p><p>REGALの01DRCDもビジネス定番としてかなりのポジションにあると思っていますが、SH111-1D をはじめとしたショーンハイトの破壊力たるや、右に出る靴を見つけるのは大変そうです。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>購入して箱を開けてみて気が付いたのは、とても丁寧に梱包されていること。</p><p>作り手が大切に作って、大切に使ってほしいという気持ちが伝わってきました。<br />シューズバッグがついているような靴を除いては、たいていは紙に包まれて箱に入っています。これまで見てきた中ではその梱包の丁寧さについて3万円の靴も8万円の靴も案外大差がない。</p><p>ショーンハイトの梱包は、この手の2倍、3倍もする価格の靴とは一線を画す丁寧さで梱包されてきました。今回の購入で一度交換してもらうことがありましたが、交換前も交換後も梱包の丁寧さは変わりませんでしたので、たまたまよかったというのではなく、これがショーンハイトの「あたりまえ」なんだと思います。<br />(一方で私は包み方がヘタクソで、きれいにお返しできませんでした... すみません)</p><p>その包み紙をおそるおそる開いて出てきた靴は、それこそきれいに仕上げがされていました。</p><p>ショーンハイトのコストパフォーマンスについて語るのであれば、そのパフォーマンスはプロダクトとしての靴に対する作り手側の気持ちが圧倒的に高いというところにあるのではないでしょうか。</p><p>「オレたちの靴すげーだろ」的なものでは決してなくて、ニッポンのビジネスシーンを支える靴として一つ一つ丁寧に、それこそ職人の仕事に対する姿勢が伝わってくる靴。</p><p>靴を包んでいる紙なんて、履き心地には何の影響もないし、包み方が丁寧であっても中身はよくなるわけでもない。そこで値段を上げることもできない。</p><p>ただ、そうした細やかなことができる人たちが作り出す製品にはインチキなんてあるわけがなく、自分たちがしている仕事に対する矜持が伝わってきます。</p><p><br /></p><p>大切にしたいと思うものは、価格で決まるのではない。</p><p>今回ショーンハイトの靴を買って改めてそんなことを感じました。<br />買ってよかったです。</p><p><br /></p><p>----</p><p>お手入れはブートブラックシリーズで</p><p>ブートブラックのデリケートクリームは万能なので、ひとつあると便利。<br />新品時だけでなく、革が乾いたなと思うときに使います。</p>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GCK&linkId=efc763e33422eaace6eaab9b2e383996" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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<div>普段のケアは色付きのクリームで。</div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GDE&linkId=429115a63bfb6ed9a85ee34f581db823" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
<div><br /></div><div>今回は使っていませんが、より見た目重視する場合はアーティストパレットを入れることがあります。</div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B0B4DJ6KFV&linkId=4501ecec38aa2edef2d9627fde1c4b36" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><div><br /></div><div>サイズ23.5の場合、サルトレカミエ300BHの38がぴったりでした。</div><div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00CENSOYA&linkId=7190864afab8688fabf50f913c130c20" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-40382324217495298462023-10-12T23:01:00.151+09:002023-11-04T23:06:58.394+09:00革靴のプレメンテナンス<p>ひさしぶりに革靴を買いました。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgptaKg0r4-gH2x9ABgrl-As4UTpH_F7xUrht9gWDMB2ej18Ks6Xwz3xY6HtZDnUImYSzz6DxEEUEZgn3RLmacxC4agygO0_lkaM_E9-aHMu_lbHqoER65tRdYaxb4Zacz86zmae0zdBNeiuTj9WOjBRrRObm6dQ2Ysn8MHqsshUgW8RQIFHjV-ohPnWh9t/s4032/sh111_1.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgptaKg0r4-gH2x9ABgrl-As4UTpH_F7xUrht9gWDMB2ej18Ks6Xwz3xY6HtZDnUImYSzz6DxEEUEZgn3RLmacxC4agygO0_lkaM_E9-aHMu_lbHqoER65tRdYaxb4Zacz86zmae0zdBNeiuTj9WOjBRrRObm6dQ2Ysn8MHqsshUgW8RQIFHjV-ohPnWh9t/s320/sh111_1.HEIC" width="320" /></a></div><p>今回もビジネスユースなので必要以上に気にせず、最初によく手入れをしておくと結果的に長持ちするのではないかという程度の気持ちで、インターネットで最近の情報を調べながら自分なりにプレメンテナンス(プレメンテ)してみました。</p><p>初回のお手入れについては、いろいろな方が研究(?)されていたりして、確かにコレはいいなと思うものがたくさんあります。</p><p>ほぼすべてのところで共通しているのが初回メンテナンスの理由です。「保管されている間乾燥したかもしれない革靴に油分を補給する」ということをどうやるかということに尽きる感じです。</p><p>その目的に沿って、ある人は何種類ものクリームを順序良く塗り、またある人は乳化性のシュークリーム一本で完結しています。</p><p>革に油分を補給するという意味でいうならば、デリケートクリーム塗っておけば事足りるのですが、ちょっと渋めに光るとかお手入れ頻度を少し減らしたいとか考えるとやっぱり乳化性クリームもあったほうがいいかなと思っています。</p><p>用意したもの</p><p></p><ul><li>大きめの馬毛のブラシ</li><li>豚毛のブラシ</li><li>適当な布切れ</li><li>Boot Black デリケートクリーム</li><li>Boot Black シュークリーム(黒)</li><li>コロンブスミンクオイル</li><li>ウェットティッシュ</li><li>シューツリーを買ったときにおまけでついていたグローブ</li></ul><div>とりあえずこれを用意。</div><p>リッチデリケートクリームだとか、プレミアムクリームだとか靴のお手入れグッズもバブル状態のようで、どれを選んでいいのか迷います。そんな時だから、いったん初心にかえってシンプルイズザベストな感じのものを選びました。</p><p>適当な布切れは着古したインナー用のシャツから作りました。おまけグローブはまぁ、ネル生地の代わりみたいなものです。</p><p>お手入れ期間は2日間(と外での慣らし履き)。最初の日はデリケートクリームとソールのミンクオイル、2日目に乳化性クリームと室内での試し履きをしました。週末を使ってやりましたので、2日に分けていますが、日にちをあけることに特に意味はありません。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">今回のターゲット</h3><p>今回お手入れするのはショーンハイトのSH111-1D。既製品のキャップトウです。国内タンナーのキップが使われているといわれています。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh34tv5LiirxKn1lAgCjUko5okhi_P1PvMDb2TKwEIzPeAzU9E2O2RLRK2oBcHwcFSAjko3eUb8SqrYBohEBq-eFNDmd5g77_CX8efJsOAlmAmeF-FjAykJvyvk_CegX8rv6h_AHeAEMpQowhJLg_LfnHYfFfYDDtcyyNrvbFwnYZMcJkefP0RwJVXPy38N/s4032/sh111.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh34tv5LiirxKn1lAgCjUko5okhi_P1PvMDb2TKwEIzPeAzU9E2O2RLRK2oBcHwcFSAjko3eUb8SqrYBohEBq-eFNDmd5g77_CX8efJsOAlmAmeF-FjAykJvyvk_CegX8rv6h_AHeAEMpQowhJLg_LfnHYfFfYDDtcyyNrvbFwnYZMcJkefP0RwJVXPy38N/s320/sh111.HEIC" width="320" /></a></div><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><br /></div><p>ショーンハイトさんはグッドイヤーウェルト製法の本格靴をどうしたらこの価格で提供できると思うほどにインパクトのある価格で販売しているビジネスパーソンの頼もしいパートナー。</p><p>ここ何年かにわたり革靴の値段が高騰しまくっていますが、レザーソールの既製品は消費税8%の時代から変わらず税抜き2万円、税込みで22,000円です。プレーントウのSH111-4に至ってはセールとなって当時より値段下がってたりします。Made in Jpaanで従来からのこの価格のどこに値上げしない企業努力の余地があるのかと驚きとしか言いようがありません。</p><p>リーガルの01DRCDがこの11月から税込46,200円だということを考えると、交換の手間考えても通販したり、都内の人なら本社とかサロンとか行ってショーンハイトを試し履きして買ってもいいんじゃないかと思うレベルです。</p><p>それなりにお手入れすればかなりヘビーローテーションでも5年は余裕、ソールの張替えも驚きの1万円以下。おそらくラバーソールを買えばアッパー側がダメになるほうが先かと。既製品は高級路線ではないかもしれませんが、同一価格帯の中では素材も含め、フェルスタッペンばり断トツのクオリティです。</p><p>何らかの理由で採算度外視でやっているのでなければ、この金額で展開できる技術・ノウハウは世界レベルで展開できちゃう実力なのでは、と思わずにはいられません。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEifPwfCgbNo61o2wTwgx8uwlLlNTMUaThXsKcMCmFKtRlcDnZUAtSSv8q-lq0cp5arcDzgJPEuPWv5iJH0kJ2m2_xTlotIqsI6gZphPxFSHuckrer6o2HxvSb-DS_55-cz0farnGKde80e8hAhZepLVuSg-ulMxsVvrzrWP2GZJJhnfP6N8QsyGOpUrpSLn/s4032/sh111_3.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEifPwfCgbNo61o2wTwgx8uwlLlNTMUaThXsKcMCmFKtRlcDnZUAtSSv8q-lq0cp5arcDzgJPEuPWv5iJH0kJ2m2_xTlotIqsI6gZphPxFSHuckrer6o2HxvSb-DS_55-cz0farnGKde80e8hAhZepLVuSg-ulMxsVvrzrWP2GZJJhnfP6N8QsyGOpUrpSLn/s320/sh111_3.HEIC" width="240" /></a></div><p>おっと、今回はプレメンテの話ですのでショーンハイトの話題はこのへんで。</p><p><br /></p><p><br /></p><p>では早速始めてみます。</p><h3 style="text-align: left;">1日目</h3><h3 style="text-align: left;">全体をブラッシングしてウェットティッシュで拭う</h3><p>まずは全体を軽くブラッシング、次いでアルコール含有のウェットティッシュでぬぐいます。除菌とか油分の汚れ落としというよりは、ほとんどおまじないとか儀式みたいなものです。</p><p>今回購入した靴は、ていねいに仕上げをされているのかきれいな状態で届きました。なのでさっとやって終わりです。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">お湯を固く絞ったタオルでていねいに拭う</h3><p>ここからお手入れ本番。40度ちょっとのお湯を使い、固く絞ったタオルで靴全体をしっかりと拭います。これは靴の表面を少しばかりふやかせ毛穴を開くことでクリームが入りやすいようにするという意図です。</p><p>ふだんのお手入れの時はお湯ではなくいわゆる「おしりふき」で代用することが多いです。今回は初回のプレメンテナンスなので少していねいにしています。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;"><b>デリケートクリームをたっぷり塗る</b></h3><p>まずは油分や水分補給のデリケートクリームを塗ります。後ほど仕上げに乳化性の靴クリームを塗るので、ここでは乾いた革に油分がしっかり入ればいいという感じです。</p><p>今回はブートブラックのデリケートクリームを使っています。ブートブラックの良いところは主成分が「ろう、油脂」とされていて有機溶剤が入っていません。(入っていたとしても表示の義務以下です)<br /></p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkyk_H7Us0FGuqVanHFCssBJjTqPrpK5dR4s1ip65KcAjyMeGiYTQ3w7qa4WIhdtpxqW5irqpeEFXOl3INRPCMKOodFVnS6FCuTCSu0BdUE4vyWcueY8TJFpP4Iu8-U2fgbptgZED2TJ1CYxz1gGpSegKTNs7sSCv28R7enXdh5KaeMCZQMMc3B_3_022h/s4032/bbdc.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhkyk_H7Us0FGuqVanHFCssBJjTqPrpK5dR4s1ip65KcAjyMeGiYTQ3w7qa4WIhdtpxqW5irqpeEFXOl3INRPCMKOodFVnS6FCuTCSu0BdUE4vyWcueY8TJFpP4Iu8-U2fgbptgZED2TJ1CYxz1gGpSegKTNs7sSCv28R7enXdh5KaeMCZQMMc3B_3_022h/s320/bbdc.HEIC" width="240" /></a></div><p>ブートブラックのデリケートクリームは塗っているときにややべとつくものの、乾くとそれほどでもなく感じられるので靴の内部にも使っています。カビとかどうなんだろうと思うこともありますが、いまのところデリケートクリームを塗って内部がかびたことはありません。</p><p>塗る量はそれこそたっぷりといった感じで、靴がデリクリ中毒になるほどべたべたに塗ります。これでよいのかまったく根拠はありませんが、靴を洗う時などは靴がびしょびしょになって、それでも乾けばもとに戻ると思えば、少し多めに塗っても問題ないのではないかと思っています。</p><p>デリケートクリームは2回に分けて塗り、1回目は表面に少しばかりデリケートクリームが残るかなという程度の量で様子を見ながら塗り、数時間おいて表面がもとに戻っているように見えたところで2回目にべたべた塗ります。今回は黒の靴なのであまり意識しませんでしたが、薄い色の靴であれば1回目は慎重にして様子を見て2回目の量を決めるのがいいかもしれません。</p><p>時間が無い場合は、2回目のデリケートクリームを翌日にして、都合3日でやってもよいと思います。日数が大切なのではなく、そもそもの油分を補給するという目的にかなっていればよいので、急いでいるなら寝かせの時間を短くして、忙しいなら少しずつ進めてもよいのではないかと。気にすれば多少の仕上がりの違いはあるにせよ、履く前にそこそこ油分さえ補給できればいいので。</p><p>ブートブラックやM.モウブレイのデリケートクリームやは過去にもたくさん塗りまくったことがあります。雨に濡れた後や水洗いの時などは、もはや水なのかデリケートクリームなのかわからないくらい塗りましたが、塗りすぎて靴がダメになった気はしていないので気にせずたくさん塗ります。目安としては片足で小さじすりきり一杯くらいの量を使いました。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">ソールにミンクオイルを塗る</h3><p>ソールは伝統的なミンクオイル。スムーズレザーではあまり使い道が無いということもあり最近では話題にも上がらないようですが、一昔前までは硬めの革を柔らかくする系では大活躍のオイルでした。今でもリーズナブルかつ意外と手に入りやすいメリットがあります。</p><p>最近はソールケアの商品もたくさん出ていて、それぞれがソールの特性に合った製品であることは間違いないのですが、今回はシンプルにいこうとしているので従来型のミンクオイル作戦で行きます。</p><p>ミンクオイルは浸透性が強いことからスムーズレザーの表面に使ってしまうとどうしようもなくベタベタして、質感が変わってしまうと言われています(確かめたことはないです)</p><p>ただその浸透性の良さは、ソールのような固くて稠密な仕上げがされている革には却って都合が良かったりもします。</p><p>新品のソールはつるつるですのでごくごく少量を伸ばします。表面が少し油っぽくなったなーという程度で、塗り込むというよりは表面にごくごく薄い膜ができたところで十分としています。</p><p>どうせ滑るならそもそもミンクオイルを買わなくてもニュートラル(無色)の乳化性クリームでもよいのではないかという気もします。ミニマル志向であれば、乳化性クリームは黒でなくてニュートラルにしてもうこれ1本でいけちゃいます。ミンクオイルよりは浸透力は低いのではないかと推察しますが、まぁそもそも外で履いてもいない状態で浸透も何もあったもんではないので。とりあえず何か塗っておこうという程度です。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimfMNye-_h6NYjUWxABfryqljKC2YqoHS3zHz4LpfxrDIHSKDH-02zbb_SqzGCsKxdIyjrFHlOmIgUyM6mhAvAM_R0EU7YdQj5DDkhdikM-oqTcJC19aaRu2L7xNmei4p50yigyu1dfSbWuginBFOASlpiFpYokpEUqrEFLqaibWpZ4wxpPVGJO4eG-ARd/s4032/sh111_2.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="4032" data-original-width="3024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEimfMNye-_h6NYjUWxABfryqljKC2YqoHS3zHz4LpfxrDIHSKDH-02zbb_SqzGCsKxdIyjrFHlOmIgUyM6mhAvAM_R0EU7YdQj5DDkhdikM-oqTcJC19aaRu2L7xNmei4p50yigyu1dfSbWuginBFOASlpiFpYokpEUqrEFLqaibWpZ4wxpPVGJO4eG-ARd/s320/sh111_2.HEIC" width="240" /></a></div><p>ここまでやったらいったん初日は終了。時間があれば次もそのまま進めてしまって終わらせるもありなんですが、デリケートクリームの油分が浸透し、水分が蒸発して落ち着く時間もいるのではないかということで、一晩おきます。一日パターンであれば休日の午前中にここまでやって、夜に次の作業でもいいかもしれません。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">2日目</h3><h3 style="text-align: left;">コバに乳化性クリームを塗る</h3><p>見落としがちですが、コバ、特にウェルトの部分にクリームを塗りこみます。</p><p>アッパーより先に塗っておくと、アッパー側に少しばかりクリームがついても気にすることありませんし、一緒にブラッシングできるので楽です。</p><p>使い捨ての歯ブラシなどが無くても、布の切れ端を使ってもある程度はできます。布に少し多めにクリームをとり、ぐいぐい押し込むような感じで塗っていきます。多少のムラが出たり、隙間にクリームが詰まりますが、どうせ最後に豚毛ブラシでブラッシングするのであまり気にせず進めます。</p><p>今回は用意していませんが、ふだんのお手入れではコバのメンテナンスに使い捨ての歯ブラシを使うことが多いです。出張が多い人はアメニティで出てくる歯ブラシを使ったら、きれいに洗って持ち帰りストックしておくのもありかと。ちなみに、新品でも業務用の歯ブラシだと1本20円以下で買えるので何もペネトレイトブラシを買う必要ないんじゃないかと思ったりしています。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">アッパー側に乳化性クリームを塗る</h3><p>最後に表面に乳化性クリームを塗ります。</p><p>初回なのでふだんのお手入れよりは少し多めに塗ります。僕はウエスで塗る人なので、軽く取っては表面に塗りこみ、しみこんでいくような感じであれば追加するみたいなイメージで塗っていきます。</p><p>ブローグ系の靴であればウエスだけだとどうしても塗りにくいので、ここでは歯ブラシを使うことが多いです。</p><p>ブートブラック(シルバーラインではないほう)の乳化性クリームはやや粘度が低く、するすると表面からクリームが吸収される感じです。いったん表面に留まってからじわじわ浸透していくようなクレム1925のような油性クリームとは塗っている感覚が違います。</p><p>少し表面がべたついてきたような気がするようなしないようなという程度で塗ります。靴の片方で小指の爪にクリーム山盛りといった程度の量でしょうか。</p><p>ひととおり塗ったらすぐに豚毛のブラシで全体をシャッシャと手際よく、少し力を入れてブラッシング。先ほど塗ったコバの部分もていねいにブラッシングします。</p><p>終わったら10分ほど寝かせて、布切れで余ったクリームをぬぐいます。あまり色がつかないようであれば初回より少しクリームの量を減らしながらもう一度繰り返し、布切れにクリームが過剰に残るような感じがしてきたら終了です。</p><p>塗り終えた直後は気持ち全体がべたべたした感じになりますが、その一方で革が少しだけ柔らかくなっていることがわかります。</p><p>目的は油分を革の内部に浸透させることなので、表面に残ったクリームは不要です。ここでは布切れで光沢を出すというよりは、余計なクリームをとるというイメージでふき取っていきます。</p><p>もし光らせるとか表面を整える方向であれば Boot Black アーティストパレットやクレム1925などの油性クリームを最後に使い整えれば良いかと。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">履きならし</h3><p>靴は割と長時間履いて歩くものですので、一日中履く前にまずは軽く履き慣らします。室内でややきつめに紐を結んで少しずつ曲げていきます。</p><p>まずは足を入れ、紐を結び足の形と靴の形の違いに意識します。ボールガースが少し抑えられているなとか、一の甲が緩いなとか、少し踏み込んだり力をかけたりして足を通して靴の形をイメージします。</p><p>次は屈曲です。最初は踵を数センチ上げるような感覚でつま先立ちをします。かかとをあげたり下げたり、あまり大きな動きではなく軽めに動かします。本格的に曲げたらどの辺が折れるのかを確認する意味合いもあります。</p><p>何度か繰り返してシワが表面に入り、靴の折り目のようなものができてきたら少し歩いてみます。最初は靴が硬くてかかとが付いてこない(靴が折れない)ですが、最初はあまり無理をせず少しずつつま先に力を入れるようにして靴を曲げていきます。</p><p>手でおるような強者もいるようですが、体重に任せてふつうに歩くほうが折れ曲がる位置や折れ曲がり方が足と合うので良い気がしています。</p><p>ある程度曲がるようになったら、つま先に力を入れるような感じで少し強めにしわを入れていきます。新しい靴はここでミシミシ音が出たりします。ソール側が少しずつ伸びるようにゆっくりと行います。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBn0KAb0cb9QzvKSy-Gy8T_DyrLfjT02tMxzGhbHuDEXkJJpfo7BQh-vwXU056icwYop6utq_rn8XNkCWQTEJiVrzDzfEayEdj6PPGyCVEBDCGRf_a8HAPk2y0wUV43GLsNlPBMtWZbHgI5Hk0Z9SIP3sYhhVRuSdlGlIkDfpTQf5wRnAjG4Kc74u7g7am/s4032/sh111_4.HEIC" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="3024" data-original-width="4032" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBn0KAb0cb9QzvKSy-Gy8T_DyrLfjT02tMxzGhbHuDEXkJJpfo7BQh-vwXU056icwYop6utq_rn8XNkCWQTEJiVrzDzfEayEdj6PPGyCVEBDCGRf_a8HAPk2y0wUV43GLsNlPBMtWZbHgI5Hk0Z9SIP3sYhhVRuSdlGlIkDfpTQf5wRnAjG4Kc74u7g7am/s320/sh111_4.HEIC" width="320" /></a></div><p>最後はキャッチャー座りのような感じで、靴が90度屈曲、と言いたいところですがまだ靴が固いので、無駄な負荷をかけないよう45度~60度くらいは折れるように屈みます。実際に履こうとすると靴ひもを結ぶときにはもう片方の足は90度以上折れるようになるので、ここでしっかりと曲げておくとよいです。</p><p>事前にしっかりと曲げておくと、歩く際のつま先にかかる負担を少し減らせるので、新品時にありがちなつま先が猛烈に減っていくことを少し軽減できます。</p><p>90度以上曲がるようになったら仕上げとしてソールにミンクオイルを薄塗りします。靴底が伸ばされて、曲がった部分は革が少し開く(傷ついて広がる)ので、そこから浸透させ、潤いを与えることが目的です。量は少な目で、その代わりていねいに擦り込むように塗ります。その後は半日くらい放置しておきます。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">外履き前のお手入れ</h3><p>いよいよ外出デビューです。</p><p>家の中ではなかなか歩くということができませんので、靴を曲げるところまでやったら外で歩きます。できればアスファルトよりはOAフロアのようなところのほうが良いですが、気にしだすときりが無いのでふつうに外出します。</p><p>外履きしていよいよ本格的に1日履く前に、最後のお手入れをします。</p><p>アッパー側は馬毛のブラシでていねいにブラッシングしたら、ウェルトの部分にクリームを再度入れます。しわの部分にごくごく薄く乳化性クリームを塗り、ネル生地のようなもので徹底的にからぶきです。しわの部分はほかの部分に比べて水分を吸収しやすいため、少しクリームを追加したうえで、全体的に光沢を出して終了です。</p><p><br /></p><h3 style="text-align: left;">本格運用</h3><p>いよいよ外出デビューです。</p><p>一日連続して履くと足が痛くなることが予想されるので、できれば靴を脱ぐことができるような日に投入します(オフィスワーク中心とか、歩く移動が少ない時とか)</p><p>結果として歩くことになったり、天気予報が外れて土砂降りになったりするかもしれませんが、もうここまで来たら大きく気にせず履くことにします。</p><p>ちなみに、仮にずぶぬれになってしまっても、ちょうど油分がたっぷり入っている状況ですので、軽く水洗いしてデリケートクリームからやり直しの油分補給すればもとに戻ります。</p><p>むしろ連騰してクリームが抜けかけた(靴が疲れているような)時に濡れるほうが靴に対するダメージが多いです。</p><p>最初の数時間はアスファルトを歩く時だけかかとからの着地を意識して、それ以外は全く気にせず歩きます。初日は5,000歩くらい歩きました。<br /></p><p><br /></p><p><br /></p><p>満員電車で踏まれてしまったり、思わぬ雨に降られてしまったり、思わず段差でガリっと傷つけてしまったりとか、靴を履いて歩いている以上こうしたトラブル(?)は避けようがありません。</p><p>そんなことを心配しながら履かなければならない靴だとすると、もはやその人を幸せにするアイテムではなく、不安の種でしかありません。靴を踏まれれば踏んだ人を、天気予報が外れれば予報士を悪人に仕立て上げ、おまけに「きょうの自分は運が悪い」という暗示をかけてしまいます。</p><p>でもそれって確率の話ですよね。工夫や努力で減らすことはできてもゼロにするのは難しい。</p><p>だからこそ、自分でコントロールできるお手入れでリカバリすればよいと思っています。雨に降られるのが嫌だから履かないではなく、雨に降られることは避けようが無いので心のダメージを減らすためにも正しいお手入れを知るというスタンスです。</p><p>もし雨に降られたならこの手順でお手入れすれば元どおり、もしくはこれをやると実はより一層革が丈夫になるなんて方法を知っていれば天気なんてどうでもよくなります。(面倒という別の感情はありますが)</p><p>「レザーソールは雨の日履くな」と言っている靴屋さんは晴れの日と思って出かけても雨に降られることがあるという事実を直視していないだけです。天気予報でも雨は降らないとなっていて、確かに空を見ても晴れていたので出かけて振られた経験ないでしょうか。</p><p>私たちは将来を確実に予測なんてできないので、晴れかと思って雨に降られることはあるあるです。地域によっては晴れの日は必ずと言っていいほど夕立が来るなんてところもあります。</p><p>降られてしまったのは事実なのだから「履かなければよかった」ではなく「履いていた時に雨が降った」という単なる事実からどうするかが考えるところ。</p><p>「昨日の天気が晴れだったら...」と嘆いても「俺の見た目が竹野内豊だったら...」と言っているおっさんと何も変わらず、もうすでにそうでないのだからいまの状況から考えうるベストにフォーカスしたほうが健康的です。</p><p>ネットでは靴のお手入れのプロの方々から、それこそ靴磨きが趣味の個人の方までそれぞれの立場と重視することに沿ったお手入れ方法がたくさん紹介されています。そのどれもが靴を大切にしようとするところから始まっているのですから、ダイバーシティの時代、こうした多様性の中で情報の受け手がどうするか考えるのもまた面白いのかもしれませんね。</p><p><br /></p><div>----</div><div>まずはブラシ、汚れ落とし用に大きめの馬毛とブラッシング用に豚毛が必要です。</div><p></p>
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<div><br /></div><div>デリケートクリームはお手入れの必需品。私はブートブラックを使っていますが、定番のM.モゥブレイでもよいかと。</div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GCK&linkId=c99466285ca84468d3192e39e77ba9c9" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GDE&linkId=a5f081bc761c7848f16da1e63859c196" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
<div><br /></div><div>ソールのケアには専用のものがたくさん出ていますが、ミンクオイルでも十分だと思っています。少し滑るので、レザーソールに慣れていない人は専用のソールコンディショナーのほうが良いかもしれません。</div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B0BB1N8R49&linkId=5400f9aec1e832650e1a06306ba271b5" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
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ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-35653322907884579532022-12-30T00:00:00.002+09:002023-11-04T23:09:36.980+09:00Arch Kerry S-1421 ALGONQUIN<p>Arch Kerry(アーチケリー)のVチップ、Algonquin(アルゴンキン)</p><p>もうだいぶ前に買ったのですが...</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgwvkO-E-r78Mf6p4Pablolb5SgJiphqjJtFXjf57P1h9_F_HKZSOBtwmK_gh-Sf3zHE-QjPe0lMvTSqZwNyOZ6MdahnkW4Pdd04bFoZwW-isgTHfILgwmf3Ig1_b0klJ8A4keAHYf-Z8MDQTF6yEx4ba0VvfUqMCTIi_0oUoLZx0G1bXN37GQ-9_caOw/s2395/ak01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1796" data-original-width="2395" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgwvkO-E-r78Mf6p4Pablolb5SgJiphqjJtFXjf57P1h9_F_HKZSOBtwmK_gh-Sf3zHE-QjPe0lMvTSqZwNyOZ6MdahnkW4Pdd04bFoZwW-isgTHfILgwmf3Ig1_b0klJ8A4keAHYf-Z8MDQTF6yEx4ba0VvfUqMCTIi_0oUoLZx0G1bXN37GQ-9_caOw/s320/ak01.jpg" width="320" /></a></div><p><br /></p><p>最近は既製品の展開もあって、日本の靴ブランドのトップランナー一角を占めるアーチケリー。そのMTOモデルです。</p><p><br /></p><p>履き心地のファーストインプレッションは</p><p>「とても柔らかく軽い」<br /><br />僕のグッドイヤーウェルテッド製法のイメージは、とにかく重くてごつくてだからとっても丈夫、みたいなところがあって、それは若い時に見たリーガル広告の印象を引きずっている。<br />これまでも当のリーガル2504NAやらRENDOやら、どれもこれも履きはじめが堅くて、それが履きなれるにつれて自然な履き心地になってくるなんてことがあたりまえだったために、革靴とはそういうものだと思い込んでいた。</p><p>グッドイヤーウェルテッドの革靴で、履き始めがこれまでにこれほどに柔らかく、軽いものは初めてだ。<br />頑丈だけれど重くて、履きはじめはカチコチだけれど、マメを作りながら文字どおり血のにじむ思いをして足に慣らしていくというイメージとは対極に位置する靴。</p><p>同じ柔らかく軽い靴である靴下のような感覚に近いソフィスアンドソリッドとも違う。アーチケリーは柔らかいものの明らかにグッドイヤーウェルテッドな履き心地。つま先から土踏まずのあたりでしっかり感じ取ることができる。僕の表現力だとこうとしか書きようがない。</p><p>この軽い履き心地は薄手に仕上げられている大東ロマン社のレージングカーフによるものなのか、ソールも含めたパーツひとつひとつの素材なのか、それとも製造のTate Shoesの作りこみなのか、とにかく履いているとグッドイヤーウェルテッドで作られている新品だということを一瞬忘れてしまいそう。ソールの返りも自然で、アッパー側も変に力がかかっている感じがない。</p><p><br /></p><p>新しい靴を買うと、きつい場合はかかとや小指にダメージがでたり、緩めの場合は薬指の裏側に水ぶくれができたりくるぶしを痛めたり(これはパターンにもよる)することがあるけれど、そんなことは一切なかった。ありがたい。</p><p>もう歳も歳(50近いので)だし、固い靴を足になれるまで履き続けるよりは、ある程度最初から足なじみが良い履き心地を意識して選んだということも大きい。中年以降の人が4Eなんていう靴を履きたがる気持ちもわからないでもない。もちろん、無駄に大きい靴を履いてしまうと靴の中で足が動いてかえってダメージになるので、きつすぎず、緩すぎず、柔らかな履き心地というのがおっさん靴選びの案外重要なポイントかもしれない。</p><p><br /></p><p>改めて僕が語るまでもなく、アーチケリーはアメリカンビンテージを現代に再現した靴。表面的な形のレプリカではなくて、アメリカ靴の文化や思想に基づいて、いったん時計を巻き戻したうえでその当時の考え方に立って素材や作りこみなど細かい部分をできる限り近づけることを極限までに意識して再現された靴。<br /></p><p>アメリカ靴というと日本ではIVY影響が大きいのか、オールデン人気が大きいのか、2235NAがインパクト強いのか、ごつくて大きめの靴がイメージされやすい。<br />一方で、パークアベニューに代表される米国産ドレスシューズメーカーであるアレン・エドモンズによる美しいドレスシューズも存在する。</p><p>グッドイヤーウェルテッド製法がアメリカで発明されたのはよく知られているところ。チャールズ・グッドイヤー・ジュニアによっていまから150年近く前に発明されたこの製法により、現代において美しいといわれている靴も作られている。古き良きアメリカには十分に美しい靴を作る技術と文化があって、それをいかに量産できないかという工夫が、この製法を生み出した。</p><p>ビンテージ靴が実際に作られた年代と現代とでは技術的・経済的背景によって現実的に再現することが難しいところがある。当時の機材や工具がもう作られていなかったり、材料はもはや同じものを再現する技術が無かったり、いまでは市場が小さすぎて誰も作らないなんてものがあったりで、完璧に同じものを再現するのは難しいそうだ。アーチケリーでビンテージ靴を再現するにあたって、紐の質感が同じようなものをそれこそ足が棒になるまで探してみても、いまのところビンテージ靴に採用されているものと同レベルのものは見つからないとか。</p><p>こういう歴史的な教養は実際にそれを好きな人には到底かなわない僕にとっては、アーチケリーの再現性というよりは、完成された靴としての履き心地についてだけ感じることができるのだけれど、わかる人にはたまらないでしょうね。</p><p><br /></p><p>僕の足はラストを作る際に想定していたものよりも外側が薄いのか、少しばかり羽根の位置がずれる。それでも甲が低めに設計されているようで、紐をきっちり締めると足と一体化している感じがする。これは柔らかめなつくりも貢献していると思う。</p><p>Dウィズといわれる甲周り、幅が細いというよりは甲を低くしていて幅はそれなりに取られているようにも感じる。丸っこいヨーロピアンの足型よりは、少し平べったい足に合うような気がする。</p><p>アルゴンキンに採用されているスプリットラストに関していえば甲が緩くて締め付けが弱いという状態になる人はごく少数ではないかと思う。紐がちぎれるくらいに思いっきり引っ張っても羽根が閉じることはないし、たとえソールが沈み込んでもこれが閉じきる気は全くしない。サンプル履いてそれでも緩いならせっかくのMTOなら羽根の形状を少し短くするとか外に数ミリずらすとか、紐を通す穴をオフセットしてもよいかもしれない。(デザイン的にOKかどうかは知らない)</p><p><br /></p><p>アーチケリーのサイトや各種情報をみて履き口が少し大きめかと思っていたら、実際にはインバネスあたりと同じ感じでそれほどでもなかった。タンが少し短い分足首に刺さるような感じはしないので、それも自然な履き心地につながっている。</p><p>僕は01DRCDだと24がちょうどの履き心地を感じる人で、アーチケリーは6をチョイスした。気持ち大きめな気がしたけれど、この靴は休日履き前提のざっくり感を優先してみた。休日に履く厚手の靴下や履く頻度、残された履く回数を想定して選んだサイズではあるものの春夏薄手の靴下考えるとハーフ落としてもよかったかもしれない。購入時に試し履きした限りでは5.5のほうがいつのもの靴に近い感覚だった。<br /></p><p>外羽根の靴は特にそうだけれど、靴のサイズというのは全長だけではなくて足周やボールジョイント部分とのバランスもあって、この2点でしっかりホールドできれば多少の長さ違いはあまり気にならないのも事実。Width細めの靴を買うときにハーフサイズ上げるという提案がなされるのも、そんな理由だと思う。</p><p>これまで僕はタイト寄りが好みだったので迷ったときは小さめを選択して、多少足が痛かろうと履き馴らすことで靴の形を変えてきた。<br />もうこれ以上靴を買わなくても一生持ちそうな状況で、ターンオーバー機能が衰えてくる年齢にもなると初回からの履き心地を求めてしまってサイジングに対する考え方が変わってきた。いまでも若い人は少しピッタリサイズを選ぶべきだという考え方は変わらないけれど、自分より年配の人に勧めるならばもうすこし力入りすぎない選び方がいいのではないかすら思い始めている。</p><p><br /></p><p>初回のお手入れはサフィールノワールのレノベイタークリームを塗った後にニュートラルのクレム1925を何度か薄塗り。</p><p>レージングカーフはすぐにツヤツヤ光るというよりは、少しばかりじっとりしつつも少し引いてみるとサラッとした仕上がりになる。この革であればレノベイタークリームだけでも十分にも思える。クレム1925を塗ったのは購入当初の保護的な意味合いが強い。防汚と防水みたいな。<br /></p><p>同じデザインでもコードバンで作ったのであれば徹底的に光らせたほうが格好いいでしょうね。レージングカーフはつま先やかかとだけ光らせるような立体的なほうが似合いそう。僕はこの靴は休日の少しくだけたカジュアル専用なので、あまりテカテカさせずもともとの素材感を活かすようにしている。</p><p>仕上げが薄手ということもあって、初めからすごくしなやかな革。タンを触ってみるとカチコチ感が無くとても柔らかい。この革で靴を作るのは結構難易度が高いのではないかな。芯をしっかり入れないと型崩れしそうだし、だからといってむやみに入れてしまうとそれこそ芯が浮き出る硬い靴になってしまう。</p><p>ロットによって色合いが少し違うというのも良くとらえると楽しみな部分。今回のうっすら赤を感じられる茶色を維持するためにも、しばらくたったらクレム1925のエルメスレッドのような少し赤みのある色付きクリームを使ってみよう。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFQU1mHzKkSrWkpEFmO-eGejIJIZHwIXxLgcseUtw-I4UT0XVUxAbusAPdNEj0SGRBPmtq16aY0drOJzM1tSGTQ-Djs_gF_aRGUbMhyjocEHjSJOu9KMzephYlB95fcGS-a7mKGIbacEjl54BKwPc4lC8H5Cm7M8N5GSRpcdMCBWAOURy6NhyKJz4HAQ/s2395/ak02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1796" data-original-width="2395" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjFQU1mHzKkSrWkpEFmO-eGejIJIZHwIXxLgcseUtw-I4UT0XVUxAbusAPdNEj0SGRBPmtq16aY0drOJzM1tSGTQ-Djs_gF_aRGUbMhyjocEHjSJOu9KMzephYlB95fcGS-a7mKGIbacEjl54BKwPc4lC8H5Cm7M8N5GSRpcdMCBWAOURy6NhyKJz4HAQ/s320/ak02.jpg" width="320" /></a></div><p>イカともよばれる独特のソール形状は、履いてみると気持ち安定感があるような気持ちになるのが不思議。かかとがオリジナルのラバーヒールで、ここに関しては履いている限りは絶対に気づかれないところではあるものの、ヒールをオリジナルにするあたりにアーチケリーの矜持を感じる。こういう型を用意してオリジナル品を作ろうとするとそれなりのロット頼まないと単価上がっちゃうし、その分ロッド頼むと今度は在庫が積みあがってしまう。</p><p>そんなソールにはBoot Blackのソールコンディショナーを軽めに塗っておいた。</p><p><br /></p><p>アーチケリーの靴って、それこそ革靴は痛くて...とか言っているご年配の金持ち層にこそ教えてあげたい。</p><p>パターンオーダーで1足10万円を超える価格というのは、一般的なサラリーマンお父さんにとっては高根の花という気がしないでもないけれど、資産10億円を超える層にしてみれば足に合う靴が10万円で手に入るのだからいい買い物ではないだろうか。</p><p>そこまでいかなくても、企業勤めである程度出世した人で、スーツスタイルが好きまたはそれが必要な人にとって、こういう履き心地が良くどこに出しても安心なオンからオフまで対応できるアーチケリーは選択肢の一つとして十分検討に値する。</p><p>よくあるスーツの金額指南みたいなところでは部課長クラスで10万円なんて記載がある。スーツに10万円かけるなら靴にも10万くらいかけてもよいと思う。そんなサイトではなぜかスーツより靴のほうが安価な提示がされている。赤タグゼニアしか着ないような人ならば結果としてそうなのかもしれないけれど、量販店~パターンオーダーくらいまでのスーツであれば靴の価格を上げたほうが文字どおり印象の底上げになる。</p><p>僕が知る限りのニッポンビジネスシューズのベストバイであるリーガルの01DRCDが4万円で、これさえ履いていればスーツがツープラであろうとTROFEOフルオーダーだろうと問題ナシなので、そもそもスーツと靴の金額比を出すこと自体が無駄活動に思えてならない。</p><p><br /></p><p>きちんとしたつくりの靴のメリットは適切なお手入れさえすれば案外長持ちすること。適切なローテーションをする前提であれば革靴は10年以上持つこともあり、50歳以上の人であればアーチケリー2足を手に入れて残りは手持ちの靴でローテーションしたらもう一生靴を「買い替える」必要はない。買い足すたびに靴が増えるだけで、ますますローテーション頻度が長くなり捨てることはなくなる。</p><p><br /></p><p>アメリカンビンテージの再現へのあくなき追及がこのブランドの大きな差別化。<br />レプリカではなく、再現によって現代に持ち込まれたデザインはわかる人にはド刺さり状態で、それがこのブランドを支持する人の声に表れている。</p><p>僕のようなそういう教養があまりない人間にとっては、この靴のもう一つの側面で履きやすさや細かい作りこみ、パターンオーダーの自由度には強く惹かれる。世界中探せばこの靴に近い履き心地を実現する靴はあるのかもしれないけれど、手に入れやすい既成の靴しか履いたことがない僕にとってはこの靴は唯一無二の履き心地で、それこそ快適だった。</p><p>次々に買い足しできるようなものではないけれど、想いをあれこれ言いながら靴をオーダーする楽しみまで含めて考えたら十分に満足度が高いものだった。</p><p><br /></p><p>これ、グッドイヤーウェルテッドの靴なんですよね。</p><p>アメリカンとかブリティッシュとかそういう話はいったん脇においておいて、革靴を「履きたい人」も「履かなければならない人」も、すべての人に伝えたい、</p><p>革靴が痛いのか、痛い靴がたまたま革靴だったのか。革靴を履くのなら、まず試してみる価値がある靴がありますよ、と。</p><p>靴は履いて歩いて(走って)なんぼであるので、履き心地というのは実際に終日歩いてどうかというのが僕にとっては大きい。静止状態で「収まりがいい」とか「かかとをつかんでいる」とかはどうでもよくて、実際に歩いたらどうか、それも50回くらい履いて靴が落ち着いた段階でどうかを大切にしていた。それまではマメができようが血が出ようがそういうプロセスが大切だとさえ思っていた。</p><p>それがいまや新しく購入した休日用の靴を50回経過するのはいつだよ、という年齢になってしまった。そうなるともうカチコチの靴よりも、あたりのいい靴のほうがありがたい感じで、履き心地はそれこそ10回目に履いたあたりを完成形の基準としたくなる。</p><p>アーチケリーはとにかく足へのダメージが少ない。まだ履いた頻度が少なすぎるので雨の日晴れの日履き続けた時の耐久性は未知数だけれど、いまはこの履きはじめから快適な履き心地こそが価値だった。</p><p>アーチケリーの良さはどこにあるのか。<br />僕にとっては「履いて歩く」という靴としての本来の目的に寄り添う雰囲気が感じられた靴なんだということに気づく。</p><p>世の靴好きといわれる人たちがこぞって評価するアーチケリー。この靴がそれこそビンテージになるくらいまで大切に履いていこう。</p><p><br /></p><p>----</p><p>メンテナンスはいまのところレノベイタークリームが中心です。</p>
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ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-86199947573284441472022-01-24T23:01:00.035+09:002023-11-04T23:12:24.098+09:00REGAL 01DRCD - 10 years have passed<p>01DRCDもほぼ10年。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgtBf6YEj2jgfUlHN5HUBMWfMmKimGqaBwRWu7ykqkfsp5RFyRx_dqrHFdB0Zpxs7wJz15qqn7pHxmtODkes2xuqTLMKStvkZZmsBq9hP0VWFwMYm-b5EDbr_e2t9zm8wLtWTcX3OG3oRlt20tS7GMYn9rbQqmqYIdq9IvvwOlFmVN3tdA-uNHKnAe4gg=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgtBf6YEj2jgfUlHN5HUBMWfMmKimGqaBwRWu7ykqkfsp5RFyRx_dqrHFdB0Zpxs7wJz15qqn7pHxmtODkes2xuqTLMKStvkZZmsBq9hP0VWFwMYm-b5EDbr_e2t9zm8wLtWTcX3OG3oRlt20tS7GMYn9rbQqmqYIdq9IvvwOlFmVN3tdA-uNHKnAe4gg=s320" width="320" /></a></div><p>2013年に購入してから、晴れの日も雨の日も、時には雪の日にも、長期出張時のヘビーローテーションにも負けず頼りになるビジネスツールとしていつも傍にあった靴。</p><p>平均的には1週間に1度くらいの登板をしている。洗って乾かしている期間とか、新しい靴を買って登板頻度が減った時期を考慮して控えめに考えても300回以上は履いている。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgYV-xXiIJNA5fi8hG2Vgj36oP3FwufsyqPdrbyM5C91wI2by5idsnLidkaTl7y8Zn_UAUf8HN52EztzG6Ot-FIrCpkjDjOaG1m2thSfMxogWaWABM0tXln5vauTf7lQ3wMevI_8V6CA4oMShoeaH-zGJyPewXzJO21iKe2L2YZUNeQxRWW96o1qvt6dA=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgYV-xXiIJNA5fi8hG2Vgj36oP3FwufsyqPdrbyM5C91wI2by5idsnLidkaTl7y8Zn_UAUf8HN52EztzG6Ot-FIrCpkjDjOaG1m2thSfMxogWaWABM0tXln5vauTf7lQ3wMevI_8V6CA4oMShoeaH-zGJyPewXzJO21iKe2L2YZUNeQxRWW96o1qvt6dA=s320" width="320" /></a></div><p>ソールに穴が開いたら張り替えようと思っていても、かろうじてまだ開いていない。この間にはつま先の補修をしたくらいで、本格的なリペアのお世話になることもなく10年持ってしまった。かかとも異常なほどに減ることはなく、ほつれたりはがれたりしてくることもない。同じようなローテーションをしていたインバネスのほうが先にソールを張り替えたので、01DRCDのほうがなんだかんだで持ちこたえている。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgGtS8olfOXE4NQXGYtotZZbnBOTfDO27lw6WwAi79o5gIjwn0E3o08hr0VtXkcM4u87uIaWc7F03m6hn2gUEw0FWeUJuu83iDHwbtgTxrRjcYN6MZoZ7TJHAJLDHxSWN6xovtT4pxF-EnarYEg9Qg_dU240NDWsU54Jlb3JpqD1n2IWJI7T94Q_obOwQ=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEgGtS8olfOXE4NQXGYtotZZbnBOTfDO27lw6WwAi79o5gIjwn0E3o08hr0VtXkcM4u87uIaWc7F03m6hn2gUEw0FWeUJuu83iDHwbtgTxrRjcYN6MZoZ7TJHAJLDHxSWN6xovtT4pxF-EnarYEg9Qg_dU240NDWsU54Jlb3JpqD1n2IWJI7T94Q_obOwQ=s320" width="320" /></a></div><p>細かく見ていくと、アッパー側はクリームの蓄積なのか光り方が少し人工的っぽくなっていたりクラック出ていたりで、コバも歪んでいる。内部に至ってはもうボロボロ感が出まくっている。</p><p>このくらい履きこんでしまうとソールの返りなのかフットプリントなのか、とにかく靴全体の形が足と一体化してくるのでかえってソールを交換したくなくなる。ほぼ無敵の履き心地である01DRCDをオールソールしてしまうことで一部がリセットされてしまうくらいなら、ソールが壊れて物理的に履くことができないという状況になって初めて修理でもよいかな。</p><p><br /></p><p>サイトはSNSでもこの01DRCDの良さが語られていることも多い。</p><p>ある程度靴のお手入れはしてきたつもりだけれど、どちらかというと気が向いたときにやっている程度。<br />いろいろなサイトで見ると結構ていねいにお手入れされている靴が出てくることが多く、それに比べると自分は扱いが雑だなぁと毎回思う。</p><p>そんな扱いなので出張時にはほとんどお手入れせずに3か月くらいヘビーローテーションということもあったけれど、10年はきちんと持つ作りになっている。<br />すごくていねいに履く人であれば、本当に15年や20年持ったとしても不思議でもなんでもない。<br />300回って、毎日同じ靴履いても営業日ベースで1年半近くなる。半年に1度履きつぶすような靴選びを10年続けるよりは、10年履ける靴を5足かってローテーションのほうがいい気がする。</p><p><br /></p><p>この靴はブログでもときどき書いていたのでそれぞれの頃の扱いと状態が残っている。<br />当初は比較的ていねいにお手入れしたり洗ったりをしていた。<br />中盤になると履き心地が完成されてきて、とても歩きやすい靴に。このころはブラシ掛けと本当にたまにクレム1925を塗るくらい。<br />最近もお手入れは同じ傾向だけれど、クラックも入ってきたので少しデリケートクリームなどを入れたりしてこれ以上壊れないように気を使っている。</p><p><br /></p><p>いちばんのダメージが大きいソールについては、適度(3ヵ月に一度くらい)にソールコンディショナーを入れてソールが締まっているためか、かなり薄くなってきた感があり、そろそろかもしれない。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEjDvrP9IbP9zqTj8Zdw71s08l2VdasxEa7VzsN71AMTdp4fX2s6amVHBCCaaxIph_Q7EEBnRPfD-kJSlPIDQjeqrok2DrAmByL-fg6U7gYwTy-TxqbeqvAzO7GUbYFmDec4X5HOgbztapaTvM0l6AlujXAD3q0zvmMT2ao-1l-pxnNubODamd1d1WAOUg=s1758" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="1318" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEjDvrP9IbP9zqTj8Zdw71s08l2VdasxEa7VzsN71AMTdp4fX2s6amVHBCCaaxIph_Q7EEBnRPfD-kJSlPIDQjeqrok2DrAmByL-fg6U7gYwTy-TxqbeqvAzO7GUbYFmDec4X5HOgbztapaTvM0l6AlujXAD3q0zvmMT2ao-1l-pxnNubODamd1d1WAOUg=s320" width="240" /></a></div><p>屈曲が厳しいところはひび割れが大きい。ソール全体では踏み固められるくらいが稠密さを保つことができるようで、とにかく雨に降られたら適度に乾かしソールコンディショナーを塗ったら気兼ねなくまた外を歩き回ればよいようだ。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEir0hu7p_5zCe07SdcvpUiWyeFmMQgG8n5qRCkxZFU_AO4aYZyvq-HhiXb-6xynOj291vEyF_Iv7PmRIT54_kTlnpgK99kpP1emprr-Y5P-BNExJ_gPu2JMwOgAO5jbO7BSlDDTSHa1_DT3kfno4HejETl7RfS-hfzWXx0nB-f51vnlmtPliJ2kfTGY4Q=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEir0hu7p_5zCe07SdcvpUiWyeFmMQgG8n5qRCkxZFU_AO4aYZyvq-HhiXb-6xynOj291vEyF_Iv7PmRIT54_kTlnpgK99kpP1emprr-Y5P-BNExJ_gPu2JMwOgAO5jbO7BSlDDTSHa1_DT3kfno4HejETl7RfS-hfzWXx0nB-f51vnlmtPliJ2kfTGY4Q=s320" width="320" /></a></div><p>つま先は何度かメンテナンスしてしまっているので少しダメージが多かったのか裂け始めてきてしまっているので、さすがにソールはそろそろ限界かな。</p><p>アッパー側はどちらかというと表面が少しヤレてきたという感じがする。<br />数年に一度くらいの頻度で靴を洗っていたためか、つま先が少し色落ちしてしまっている。<br />通常利用では黒のクレム1925を入れているので目立たないが、ちょっとお手入れをさぼっていたり、クリーナーで古いクリームを落とそうとすると目立つ。<br />僕は鏡面をしない人なので、つま先にクリーナーを使うといってもボコ染みだらけになって塩を吹いてきたときにぬぐう程度。<br />暑い日寒い日雪の中でも履いていたため、靴にとってはダメージ大きい環境だったからアッパー側も少しくたびれてきていてもおかしくない。</p><p>ソックシートと内部は結構ボロボロ。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEjQe_f42swgIvKFrujR2qUEUIlvcnsB_zXzZqVXwkUREdUZ2oRukWYVPEawJTaE1IXoQHT3m4OIKkykCFIo-gTpcUqQn9PU0vtD-705U3sY4CP-0l4RfIf5OPc0Q0SjpYguh6vALDddOAlyfWFhxzhvIT2R77oygAJ5j7WMN4_Rm2VallI2hla5DupAWw=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEjQe_f42swgIvKFrujR2qUEUIlvcnsB_zXzZqVXwkUREdUZ2oRukWYVPEawJTaE1IXoQHT3m4OIKkykCFIo-gTpcUqQn9PU0vtD-705U3sY4CP-0l4RfIf5OPc0Q0SjpYguh6vALDddOAlyfWFhxzhvIT2R77oygAJ5j7WMN4_Rm2VallI2hla5DupAWw=s320" width="320" /></a></div><p>やはり靴の内部は湿気が多いので内部の補油(加脂)も少しは意識したほうが良いかもしれない。(洗った後のメンテナンスが悪かっただけかもしれないけれど)<br />塩分抜きと汚れ取りを兼ねて、おしりふきのようなほぼ水しか入っていないウェットティッシュできれいにして、軽くデリケートクリームみたいなものを入れておいたほうが良いのだろうか。<br />なんとなく、靴の中にクリームを入れると菌のエサになりそうで、水洗いしたときの油分補給以外でのデリクリ投入は少し気が引けてしまう。</p><p><br /></p><p>さすがにいろいろとボロが出てきていて、僕の技術だとこのあたりまでが見た目の雰囲気を維持する限界かな。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEiuTuOTSs7ic-Ea4u201viLE7EM6gttKOw12y87XZUzp0no31FArZnUP4SKBoW98t0icVbJ7pMryb_FTcJdPlbwhVc107N8PUm3EZlwCcE4iZ3pbRv6alIz54t61kS4nRkJPRNbNG6TkSIZXvL2rIqVVH29z2U-L_laMq_Abu6wvlGHSgso3SMM2ieXXg=s2344" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1758" data-original-width="2344" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/a/AVvXsEiuTuOTSs7ic-Ea4u201viLE7EM6gttKOw12y87XZUzp0no31FArZnUP4SKBoW98t0icVbJ7pMryb_FTcJdPlbwhVc107N8PUm3EZlwCcE4iZ3pbRv6alIz54t61kS4nRkJPRNbNG6TkSIZXvL2rIqVVH29z2U-L_laMq_Abu6wvlGHSgso3SMM2ieXXg=s320" width="320" /></a></div><p>とはいえ、10年間もビジネスの道具として第一線で活躍してきた靴であり、(週1回くらいの登板なら)「まともな革靴は10年くらい持つよね~」という証拠品でもある。手持ちではほかにW131とかW134とかふだん履きしているものの中で年数だけで見ると先輩格の靴はあるけれど、こちらは01DRCDよりやや登板頻度が少ないのでもう少し状態が良い。月に2、3度の登板なら10年なんてまだまだで、20年くらいは持つだろう。</p><p>出た当時は「REGAL得意のとりあえずモデル」だと思っていたものの、いまだに終売されることなく販売されている。<br />途中プレーントウタイプがあったのに、そちらは気が付いたら終わっていた。ちょっとだけノーズ変えてタンナー変更した靴は、さてどれだけ続くか。01DRCDの完成度があまりにも高いので、逆に中途半端なキャップトウがかえって格好悪く見えてしまう。</p><p>昨年後半に The Master Regal というものが出てきていたけど、1店舗ワンサイズのみなんて言う靴好きホイホイなモデルで無駄にお客様を店舗に呼び寄せるなんてのはメーカーの都合。顧客志向とは思えないようなマーケティングの意図が良くわからない。いい靴が売れるわけではないが故にいい靴が宣伝でしか使われなくなってしまうのもなんだか残念。</p><p>01DRCDはそれこそマスターピースなのではないだろうか。ビジネスでも、冠婚葬祭でもこの靴一足あれば「きちんとした」場所でこんな頼もしい靴はない。供給量も豊富に見えて、それこそ欲しい時に手に入る。</p><p>リーガルが本気出してよい靴を作ってしまうと4万円でここまでできてしまう。これだと競合はよほどエッジの聞いた立ち位置にしないと価格では勝負にならない雰囲気。<br />スコッチグレインの価格もリーガルと同じで、それなりのスケールで販売が見込めれば、4万円で何年もはける靴を作ることができる。<br />後者は履いたことがないけれど、安易に価格を上げないで定番をしっかり売り続けるきわめて良心的な商売をしていると思う。</p><p>SDGsやらカーボンニュートラルなんやらで、「牛」自体もやり玉に挙げられる今日、ただでさえ生活スタイルの変化で利用者が減ってきた本格的な革靴は結構苦境かもしれない。<br />ただ、食材の副産物からできていて何百回も履くことができる革靴は、大量消費とは真逆のエコな道具なのではないかと思ってしまう。革が欲しいが故に牛が育てられるという話は聞いたことが無く、仮にあったとしても無視できるくらいの規模だろう。<br /></p><p>天然皮革は長持ちするが故にサスティナブルだと主張する人たちもいる。これまでよりもカーボンフットプリントが小さい天然皮革の開発も進んでいる。<br />革靴に限らず、結局のところ一つのものを大切にするということは環境面でも経済面でもそれ以外の面でも良いことが多いのではないだろうか。仮に製品製造の環境負荷が10倍だとしても、利用期間が20倍いくならばメンテナンスコストを入れてもまだまだ分がある。</p><p>と、いろいろと革靴を取り巻く環境もありそうだけれど、そういう話は抜きにして大切に使うということ自体が気持ちいい。<br />10歳の01DRCDをお手入れしながらあらためてそう思う。</p><p><br /></p><p>----</p><p>キャップトウ(ストレートチップ)を選ぶなら候補に入れたい01DRCD</p>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07KWM2356&linkId=bd8ac93a7d0d522b00f285157335e92a" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-78069569513267104992021-04-01T23:01:00.002+09:002023-11-04T23:14:17.793+09:00靴クリームの比較 - Boot Black と Boot Black Silver Line その後 -<p>もうずっと前になってしまうのだけれど、W134でずっとやっていた Boot Black(ブートブラック)と Boot Black Silver Line(シルバーライン)の比較。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEif2P0IFzFlGv8m9N3rsHChLx-9iJq0LoKh7u5VG0DDBQWi-uTYpMYOCoPp7BUPVAIVbqbnAFjh3rIRiqK6uU16xfpwwbDPffo637U8Y4iivsj-9a8UCfaZWXaL0kvvRIp5R1B0e8RkW3Pg/s2048/bootblack01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1536" data-original-width="2048" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEif2P0IFzFlGv8m9N3rsHChLx-9iJq0LoKh7u5VG0DDBQWi-uTYpMYOCoPp7BUPVAIVbqbnAFjh3rIRiqK6uU16xfpwwbDPffo637U8Y4iivsj-9a8UCfaZWXaL0kvvRIp5R1B0e8RkW3Pg/s320/bootblack01.jpg" width="320" /></a></div><p>大きな違いはないような気がする。</p><p><br /></p><p>この靴自体はそれほど登板機会がないので、クリームをしっかり入れて磨くのは年に数回程度、なので、始めてからいままで合計しても十数回程度しかクリームでお手入れしていない状態。</p><p>当初、シルバーラインのほうが青みが強いブラックだとわかったものの、別に靴が青くなるわけでもなくいまに至る。(当然)</p><p>結論としては素人には見た目レベルではよくわからないというところだった。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgkWCQFBq5m72_5optBFPTpTf_f-yZiK3a26GgJ4heElZ9SIKIGt_yAB-K7js4vV60bGolrPNxJ4FqFLj-P56Pig39phwrRhMATcI1T3ApFDDOVRaLTRdk0VxBlB9oQ_h1NN2LToHdK_cfW/s1730/bootblack02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1730" data-original-width="1298" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgkWCQFBq5m72_5optBFPTpTf_f-yZiK3a26GgJ4heElZ9SIKIGt_yAB-K7js4vV60bGolrPNxJ4FqFLj-P56Pig39phwrRhMATcI1T3ApFDDOVRaLTRdk0VxBlB9oQ_h1NN2LToHdK_cfW/s320/bootblack02.jpg" /></a></div>シルバーラインの左足。<br /><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjisPM_1loQjlFGDH5aSblH4vMo4WZQpj_G0frY1LEpfsOabR5rIpU_BdapqvMeDkgbkPVfm25mUuJIIMOtvZYM-LWgOUqeUg7S_vwyXNykyMM35LllfJHJhjcm65ZGjX9vAstyhCzEqw9A/s1730/bootblack03.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1730" data-original-width="1298" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjisPM_1loQjlFGDH5aSblH4vMo4WZQpj_G0frY1LEpfsOabR5rIpU_BdapqvMeDkgbkPVfm25mUuJIIMOtvZYM-LWgOUqeUg7S_vwyXNykyMM35LllfJHJhjcm65ZGjX9vAstyhCzEqw9A/s320/bootblack03.jpg" /></a></div>ブートブラック(黒蓋)の右足。<br /><p>区別つきません。</p><p><br /></p><p>細かく見るとシルバーラインのほうが気持ち光が鋭く、ブートブラックのほうが表面のテクスチャー感を残す仕上がりな気はする。これはクリーム自体の成分的なものよりも、もともとの硬さによるところが大きいと思う。硬い分ワックス効果が大きくなるみたいな。ていねいにブラッシングとからぶきしてしまうとその差は誤差という程度になる。</p><p>ブートブラックの黒蓋は固形のワックス掛けまでやるような向きもターゲットなので、柔らかめのクリームはどちらかというとじっとりと浸透させる方向で、まずは浸透するようなじっとりとした仕上がりにして、ぱっきーんな光り方はワックスに任せるという意図かな。</p><p>逆にシルバーラインはこれ一本のオールインワンを狙って、クリームだけでもなかなか光っている感覚が得られるような作りのため、少し硬めに作り上げているのではないかと思われる。</p><p>素材自体はブートブラックのほうが高価なものを使っているようだけれど、実用上はシルバーラインでも全く問題がないので、単に仕上がりの好みで選んでもよいという程度かもしれない。</p><p>細かいこと言えば靴のお手入れが趣味みたいな人はブートブラックのほうが楽しめるだろうし、どちらかというとお手入れにそれほど時間をかけない人にはシルバーラインのほうが向いている。このあたり、やっぱりもともとの製品コンセプトどおりで、靴のお手入れをこれから始めるような人にとってはシルバーラインのほうが無駄に塗りすぎることもなさそうだし、容易にいい感じの仕上がりが得られるはず。</p><p><br /></p><p>同一メーカーが同じような目的のために作っている製品なので、基材についてはある程度共有しているところもあるだろうし、一定の品質基準なんてのもあるだろうから、短期的な見た目や使い勝手は変わってくるものの、長期的な保革効果にはそう差がないのかもしれない。</p><p>Boot Black に関して言えば、素人がちょっと靴お手入れしています程度の頻度や量ではほとんど効果に差がない。もしかするとワックスをしっかり塗って仕上げると、そのベースとしての感覚は大幅に異なるのかもしれないけれど、ふだんはクリームオンリーなんていう場合はどちらを使っても困ることがない。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQqH89mCqcWmpT6soJzx88IeU-2uI6PbZ-X_8d4q8QTHUPMSuiMrwk-MFdU_fjxYubmqyUmFMNHAN0eO_bQSpz-TNDH0lhPoWld2kMoMUHqovuOLgbCUAZd8A2gnlPLjjcIIHoEiabC-a7/s1730/bootblack04.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1730" data-original-width="1298" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQqH89mCqcWmpT6soJzx88IeU-2uI6PbZ-X_8d4q8QTHUPMSuiMrwk-MFdU_fjxYubmqyUmFMNHAN0eO_bQSpz-TNDH0lhPoWld2kMoMUHqovuOLgbCUAZd8A2gnlPLjjcIIHoEiabC-a7/s320/bootblack04.jpg" /></a></div><p>もし僕がおすすめをするような立場であるとすれば、どんな靴クリームが良いかを聞いてくるような人にはシルバーラインを薦めるくらい。黒蓋買うような人はわざわざそんな質問してくることないので。</p><p>逆に、お手入れが趣味の人が試してみるなら黒蓋のほうがいい。仕上がりの足りない部分は自分で補える人にとっては、多少顔料多めのクリームは靴の表情をはっきりさせやすくほかのアイテムと相性が良い。</p><p><br /></p><p>長期でやってきたクリーム比較は同一メーカーだとあまり面白い結果にならなかった。<br />この先も大きく変化するとも思えないし、これからはアーティストパレットでお手入れしよう。</p><p><br /></p><p>----</p><p>ブートブラックとシルバーライン、入手しやすいほうでよいのかもしれません。</p>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GDE&linkId=64b11b97f7d94ab73e6ef39ce43c27a0" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
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href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-xnv5MJf1MShcLkDCpfZ_wp_b5cq3fxqHLh-_fVGk_vvnC4I8YsSSBVOl05YPvTEZ3Mf8Z3-elyGznwXBBLvMBK_vk5rCmhFZV28B1OE7SYU-0kfj_7TV7KAA0nRewY-y-QypKjOh-XQT/s2048/archkerry01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1536" data-original-width="2048" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj-xnv5MJf1MShcLkDCpfZ_wp_b5cq3fxqHLh-_fVGk_vvnC4I8YsSSBVOl05YPvTEZ3Mf8Z3-elyGznwXBBLvMBK_vk5rCmhFZV28B1OE7SYU-0kfj_7TV7KAA0nRewY-y-QypKjOh-XQT/s320/archkerry01.jpg" width="320" /></a></div>(写真が影になっていてへたくそですが...これはオーダーと同型のサンプル)<br /><p><br /></p><p>仕事で履く靴はもう打ち止めという感じなので、オフ寄りできればオンでも、という靴を新たにオーダーしてしまった。納品は4か月後あたり。</p><p>Arch Kerry Algonquin Split Toe Blucher Oxford、通称アルゴンキン。Vチップと呼ばれることも多い。</p><p><br /></p><p>Arch Kerry についてはこのブログを見ているような人であればすでにご存じだとは思うものの、少しだけ。<br /></p><p>アメリカンビンテージにこだわるあまり、履いていたら気づく人はまずいないであろうラバーのヒールをオリジナルで作ってしまったり、言われなければこちらもまた気づかないであろう靴紐までコットン100%のオリジナルにしていたりなど、見えないところ、気づきにくいところまでも徹底して追及する、そんなブランド。</p><p>製造を担当としているTate Shoesさんとしては、もはやこの作りになるとハンドソーンしたほうが早いのではないかという状態なのに、ビンテージはグッドイヤーウェルテッドなんだからわざわざリブ寝かせて機械通すとか、現代ではなかなか手に入りにくい色や質感を実現するためにタンナーに足を運び毎回色の確認をして最終仕上がりのイメージを毎回考えるとか、とにかく自分の思うものに妥協をしない靴づくりに対する熱意が伝わってくる、そんなブランド。</p><p>とはいえ靴は履くものだから、木型にもこだわり、特にかかとのおさまりを重視してラストを工夫したり、スマートに見せるために履き口を少し大きめにしたり、ハンドプリッキングで見た目のわかりやすい雰囲気も大切にする、そんなブランド。</p><div><br /></div><p>単にデザインを再現するのではなくて、そのコンセプトや意味までを再現してしまうアーチケリーにしてみれば、ラインナップに入れているナイロンメッシュの素材感はまだ当時を完全に再現できる域にはいっていないということだし、靴紐についても目の細かさがまだまだ粗くて、当時と同じ細やかさのものは日本では見つけられていないとのこと。</p><p>アメリカンビンテージの再現にあたっては、表面的な形をコピーするのではなくて、その時代考証も含めて数多くの資料にあたられていて、そのうえでステッチ一つの意味、素材の意味などを考えて企画されているそう。</p><p>ほかの革製品についても当時はどういうものを使っていたのかも調べているのだけれど、靴以外は資料が足りなくてきちんと時代考証ができないことが悩みだったり、財布などの小物系はその時代に必要とされた機能による作りがなされていて、そのまま再現すると現代では意味をなさないものになってしまったりと、いろいろ難しいらしい。</p><p>ここまでいくと「再び現れた」という「再現」という文字どおりで、その時代の一部が切り取られて現在にタイムスリップ、そこで単に作っている側から見ればごくごくあたりまえの靴を作っていることと同じとしか思えない。シンプルにオリジナル。</p><p><br /></p><p>僕が購入する前にすでにご購入されている方々に、日本の革靴界隈での超有名人が多いということは、単なる話題性だけではなくて、それに裏打ちされるプロダクトの群を抜く立ち位置があるからこそ。</p><p>正直なところ、単に革靴を履いている人レベルの僕にはこの靴の意味や本当の良さなんて解っていないなんてことには気づいているものの、靴好きが自分の作りたいものを徹底して作ったというストーリーにわくわくしてしまう。そう、機能を中心とした道具を買うのではなくて、大げさに言えば文化や歴史に投資する感覚すら感じてしまう。</p><p><br /></p><p>とはいえ、10万円レベルの靴なので僕にとっては気分でホイホイ買える靴ではないのもまた事実。<br />「欲しいけど、やっぱり手を出せないな」という気持ちでずっといたものの、ちょっとしたきっかけがあり「頑張れば手が届くし、やっぱり欲しい」に変わってきていた。</p><p>RENDOが始まった頃もそう思ったのだけれど、本格的な革靴が衰退するのではないかと思われるこのニッポンで、世界に通用しようとする革靴を企画し、作っている人がいて、それが自分の目の前にあって、なんとか(かなり)頑張ったら買える価格で手に入る。</p><p>そういう靴ってものすごくわくわくしないだろうか。安藤坂に行けばそういう作り手の声を聞きながら靴を選ぶことができる。ステッチ一つ、靴紐ひとつまで作り手の熱い思いを聞きながらどれにしようか選べるなんて、国内でそんな体験はジョン・ロブでさえできない。</p><p><br /></p><p>デザインはいわゆるVチップ。アーチケリーでいうところのアルゴンキン。<br />40代以上であれば、若いころにAldenのコードバンVチップにやられちゃっているひと多いのではないだろうか。ほしいほしいと思っていても、結局手に入れられずいつの間にか歳とっちゃいました、なんて人いないだろうか。</p><p>全体の印象を決める素材として僕が選んだのは大東ロマン社のブラウン。直近の仕上がりは気持ち赤味が差したダークブラウンという感じだとか。この手の茶系は自然素材だけに毎回きめの細かさや色合いなどが微妙に違うらしい。それを「あたり」だとか「はずれ」だとかいう月並みな言葉ではなくて、個性としてどれも楽しめるところがアーチケリーの楽しいところでもある。</p><p>サンプルを触れた感じではいわゆる国内メーカーが使っている国産キップに比べると遥かに薄手に仕上げられていてとても柔らかな印象。試作段階ではイタリアの革なども試してみたが、大東ロマン社のカーフにたどり着いたそう。クリームをよく吸う革なので染料などによる変化も楽しめるとか。せっかくだから手元に来たら少しだけ色合いの違う染料系クリームを使って楽しんでみようか。<br /></p><p>ラストはDウィズということになっているが、芯の入れ方や素材で使われているカーフそのものの柔らかさによって窮屈さを感じない。</p><p>サイズ把握のためのサンプルシューズは内羽根で、今回のアルゴンキンは外羽根なのでおそらく完成時点でのフィッティングは違ってくる。アルゴンキンのラストはつま先が少しゆとりあるつくりという話もあるので、どう出るか楽しみでもある。</p><p>試着した感じでいうならば、サイズ感はシェットランドフォックスのケンジントンあたりに近い。ただ、実際に数字無視して足入れしてみるといいかも。かかとの包み込みや甲の外側のフィット感を感じるのは少し小さめのサイズにしたとき。サイズバランスが良かったこともあるのか、かかとのおさまりはこれまで履いた靴の中でもトップクラスどころか明らかにトップ。</p><p>コバの仕上げはホワイトステッチナチュラルトップを選択。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOlYXsUUkzlmfwnpKvHa_ME0V46YhZQbuh7XnBeUmD-dBte-iaOAbjb6MXSZJpJkPqz_VH7mM8gecaMFttK8UxyI8kQwG9gBYusFTq-MTImevCRd4RGc_reX9THTYJ3TFQqOESla6rlZ0N/s2048/archkerry02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1536" data-original-width="2048" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOlYXsUUkzlmfwnpKvHa_ME0V46YhZQbuh7XnBeUmD-dBte-iaOAbjb6MXSZJpJkPqz_VH7mM8gecaMFttK8UxyI8kQwG9gBYusFTq-MTImevCRd4RGc_reX9THTYJ3TFQqOESla6rlZ0N/s320/archkerry02.jpg" width="320" /></a></div>こんな色。<div>ビジネスユースを考えるとブラウンの糸にしてコバも塗りつぶすのだろうけれど、カジュアル用途にはこっちのほうが圧倒的に格好いい(と思う)。</div><div>当然目付はハンドプリッキング。3月以降の改定でハンドプリッキングが標準化されるためあえてこのオプションは外そうかどうかちょっとばかり悩んだものの、やっぱり実物目にするとやりたくなってしまったので。<br /><p>アメリカンビンテージという位置づけとしてはキャンバスライニングで、それはそれで格好良いところもあれど、内側が破れた時のメンテナンス性などは革に一日の長があるということだったので、超長期ユースを考えている僕はそのあたり踏まえてライニングはレザーを選択。</p><p><br /></p><p>今後は2235NAのようなウイングチップや、Alden 990 のようなプレーントウも作ってみたいとのこと。そういえばアメリカではAlden 990、イギリスではシャノン、日本では2504みたいな少しぽってりしたプレーントウって息長い。<br />(しかもどれも素材の違いはあれテカテカしているモデルというのも共通)</p><p>休日に2235NAなどを履いてはいるものの、僕自身は実はアメリカンビンテージよりはブリティッシュクラシックが好み。そんな僕に新しい世界を見せるための神さまのちょっとした計らいなのか、ひょんなご縁がありアーチケリーの靴を手に入れることになった。</p><p>僕はいつの日か息子とおそろいで2235NAを履くことが夢のひとつで、そんな話をディレクターの清水川さんに話したところこんな一言が。</p><p>「リーガルで無くなってもアーチケリーで作りますよ」</p><p>僕の中でアーチケリーが「買いたい靴」から「買う靴」に変わった瞬間だった。<br />うん、息子がちゃんとした革靴を履くようになったら今回購入したアルゴンキンでお揃いにしよう。</p><p><br /></p><p>アーチケリーはアメリカンビンテージを推しているとされているけれど、実は推しているのは「アメリカンビンテージそのもの」ではなくて、「好きな靴を現実化する楽しさ」ではないかと思えてならない。その一つの形として、清水川さんは自らが使命感とさえ考えているアメリカンビンテージの次時代への継承という「こだわり」をアーチケリーというブランドの製品を通じて見える化しているのではないかと。靴の形という外形的な分類だとアメリカ靴ということになるだけれど、では、いま店頭で売られているジョンマーやアレンと同列の靴を日本人が作った、というとそれは違う。そもそも勝負している分野が違う。</p><p>アーチケリーは単なるレプリカとしての靴を売っているわけではない。</p><p>僕にとってアーチケリーはもちろん歩くために履く靴という道具の面はあれど、それだけではない。靴はこれからたくさん積み重なる想い出を詰めていく入れ物でもある。家族の想い出、仲間との想い出それぞれの瞬間をともにする靴だからこそ、機能性や数字だけでは語れない「何か」を感じる靴であることが大切なのだ。</p><p>靴を10足以上持っている人であれば、11足目、12足目、13足目に買おうとしていた靴をちょっと後にして、その3足分の予算をもってアーチケリーの門を敲くのも有りではないかと強く思う。靴に対する考え方、単なる既成靴を超える細やかなつくりはもちろん、オーダーの際の会話によってよい革靴の基本について学ぶことができる。</p><p>比較的お金が自由に使える若手にもありではないかと。不透明な時代で手堅くお金を残すという選択も悪くはないけれど、将来の投資とみてボーナスの一部を使えば手に入れることができる。単に商品としての靴を買うのではなく、日本の靴界隈の有名人の心をつかむ靴をプロデュースする人の話を聞けるというサービス付きで靴を選ぶことができるなんでいまのうちだけかもしれない。いまなら著名人のClubhouseでも聞けない「濃い」話が聞けるかもしれない。</p><p><br /></p><p>お客様がこの革で作ってほしいといえばできる限り持ち込み対応も考えたいという驚きの発言もあるくらいなので、ステッチやパイピングなどのデザインもある程度は希望に沿ってくれる。</p><p>ディレクターとして自分が妥協せずに目指して作り上げたデザインについて、いろいろな人が好き勝手に手を入れるのはどう感じるのかと尋ねてみたら、自由に楽しんでもらえればという回答だった。この安藤坂コインにアーチケリーのユーザーが集まって、みんなでそれぞれのこだわりをあれこれ言い合ったり、思い思い好き勝手に「こんな靴どうだろう」みたいな話ができたら面白いですね、なんて話で盛り上がった。</p><p><br /></p><p>自分の好きなことに対して徹底的にこだわることに楽しみを見出した人だからこそ、同じように自分の好きなようにあれこれ考える人の気持ちに共感できる。安藤坂の一角から始まったブランドの想いや志は、果てしなく大きい。</p></div>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-4499136662457316682020-06-19T23:30:00.032+09:002023-11-04T23:37:19.888+09:00クールビズでのシャツ選び<div>クールビズのビジネスシーンではどんな視点でシャツを選ぶのが良いのだろうか。</div><div><br /></div><div>オフィスのカジュアル化に加えて、新型コロナウイルスによる在宅ワークの奨励などによって、スーツを着る機会はどんどん減っている。</div><div>そもそも「クールビズ」なんて施策がヒットしてしまったものだから、もはや基本のスーツスタイルは崩れまくっている日本の夏ではジャケットを着ている人なんてほとんど存在しない。</div><div><br /></div><div>そんななかで「シャツ」はインナーの枠を超えた意味を持つようになっている。</div><div><br /></div><div><div>「シャツは下着~」は「cultureとcultivateは~」と同じく、共感を得られると思う仲間内だけで使ったほうが良いうんちくで、得意げに人前で使うようなものでない気がしてならない。</div></div><div>シャツは下着云々はもはや過去の記憶として、シャツを「見られるもの」としてスマートに着こなすことがどういうことだろうか。ただジャケットを脱いでタイをやめただけではやっぱり残念な姿になってしまう。</div><div><br /></div><div>ファッションに限らず、引き算の哲学は難しい。</div><div>完成されたと考えられているものからあるものを取り除いたとき、その行為が全体をぶち壊してしまうことがある。ある人にとってどうでも良い引き算がほかの人にとって壊滅的な印象をもたらすこともある。シンプル・イズ・ザ・ベストというのは、それだけシンプルが難しいということの裏返しでもある。</div><div><br /></div><div>日本ではもはや違和感なくあたりまえのスタイルであるビジネスシーンにおける半袖シャツだけれど、やはり肌の露出は控えるほうが清潔感がある。パンツ(スラックスorズボン)を半ズボンにしてオフィスに登場したらさすがにこの日本でも厳しい。すね毛があろうがなかろうが関係ない。シャツの半袖も似たような印象を持つ人もいる。</div><div>少なくとも職場の女子はオッサンの汚い腕を見たいと思っていないだろうから、袖を切り捨てて自分だけ涼しい顔をしているよりも、満員電車で人に肌で触れないように隠しておくほうがオッサンとしての礼儀ではないかと思えてならない。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>僕はもともとは真夏でもジャケット着用、タイドアップ(ネクタイ使用)というスタイルが好きな人なのだけれど、さすがに暑苦しい日にお客様先にこの格好でいくと引かれることもあるし、そもそも僕が住んでいる東京は温暖湿潤気候(Cfa)と、スーツ発祥の地である英国の気候(Cfb)より一段暑い。</div><div>そういうわけで、歳も取ってきたし、世の中ジャケットないほうが主流だし、相手にも暑苦しい印象与えないし、無理して体に負荷かけることもないしで、最近はジャケットレスへの抵抗が薄れてきた。</div><div><br /></div><div>そういうジャケットなしで一日を過ごすようになると、改めてシャツの重要度がわかってくる。色、襟の形、サイズ、生地、etc...</div><div><br /></div><div>ジャケットを着ている場合、はっきり言ってシャツの重要度はネックサイズとカフス幅があっていて、裄丈に適度なゆとりがあれば、案外あとはどうでもよい。</div><div>(といっても、このサイズを合わせるのも大変だけど)</div><div><br /></div><div>ところがジャケットを脱いでタイをやめた場合、どちらかというとボディサイズと襟の雰囲気が重要になり、裄丈は腕まくりによってどうでもよくなるし、カフス留めたとしてもジャケット用より数センチ短いほうがすっきりする。</div><div><br /></div><div>僕は身長170cmで、裄丈は採寸で81cmくらいなのだけれど、洗濯で縮むことも想定し、シャツの裄丈は最低でも84cm、多くは85cm~86cmくらいで作製する。</div><div>このくらいで作るとカフスボタンを留めない限りはだらんと長く、親指の付け根くらいまでの長さがあるものの、カフス周りをきつめに作るので、ボタンを留めれば手首に固定され、手を自由自在に動かしてもカフスは動かない。立とうが座ろうが、カフスは手首をしっかり覆う。</div><div><br /></div><div>本来の腕の長さより十分にシャツの袖丈が長いため、シャツ一枚での立ち姿だとひじのあたりにかなりしわが寄る。</div><div>これがジャケットを脱いだ時に意外と目立ち、どことなくサイズが合っていないようなだらしなさを感じてしまう。</div><div>裄丈を長めにするというのはジャケット着用を前提としたときには100%正解でも、ジャケットを脱いだ時はシャツのツウには理解されるかもしれないが、これはこれでサイズが大きく見えてスマートではない。</div><div><br /></div><div>シャツ姿をすっきり見せるにはジャケット前提より2~3cm短めのほうがすっきりとして、僕の場合は裄丈82cmくらいがジャストっぽく感じる。</div><div>そもそもスーツを着ないシーズンは腕まくりをしていることも多く、ジャケット着ていないのだから袖が出るかくれるなんてことはなく、裄丈が短いことが目立つシーンは少ない。</div><div><br /></div><div>ということで、裄丈一つとってみても、ジャケット着用のクラシックの教科書スタイルではいまいちしっくりこない、日本のクールビズなりのシャツ選びがあると思う。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>そんな古典的な考えを持つ僕が、若かりし頃の自分にクラシックをベースに少し肩の力を抜いてアドバイスするならこんな感じになる。</div><div>以下、丁寧な文体で。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「シャツはサイズが命、選ぶなら小さいほうにしよう」</div><div><br /></div><div>先日、とあるシャツ屋でクールビズ用にシャツを買うため採寸してもらいましたが、「37-81もしくは38-82のどちらでもよいと思います」と提案されました。</div><div><br /></div><div>僕が迷わず購入したのは37-81です。</div><div><br /></div><div>体形がBMIで標準に入る人であれば、二つから選ぶことを提案されたときは小さいほうがおおむね正解です。</div><div>「大は小を兼ねる」といいますが、ファッションの世界では兼ねればよいというものではなく、だらしなさを強調するだけです。靴もそうですがわざわざ採寸してそもそも着られないようなサイズを提案する店員さんはいません。</div><div><br /></div><div>たいていの人は大きめのサイズに関しては許容度が高く、小さい方向の違和感を強く感じがちです。また、クリーニングに出す頻度やアイロンのかけ方によっても縮む度合いが異なってくるのでお客様に提案するときはワンサイズ大きめも提案してみるという気持ちはわかります。ただ、僕はこれまでシャツ屋さんで「このシャツは自宅で洗濯する予定ですか、それとも毎回クリーニングに出しますか?」みたいなことを聞かれたことが一度もありません。</div><div><br /></div><div>どちらにしてもどうせクールビスではネクタイしませんし、腕もまくることが多いので、ネックサイズが少しきつくても問題ありませんし、裄丈もくるぶしに乗るくらいあれば心配ナシです。</div><div><br /></div><div>BMIでやせ型に該当する場合でも小さめがおすすめです。</div><div>この体形であれば下手にバストやウエストが余るとより貧相に見えてしまいます。満員電車とかではエチケットでカフス留めておくとしても、それ以外では袖をまくることを前提にしましょう。</div><div>どうしても腕を隠す場合はパターンオーダーでボディサイズを極力コンパクトに、裄丈を適正サイズに持っていくのがベストです。</div><div><br /></div><div>体形が標準よりかなり太めの人はどうしたらよいのか僕は自分の体験談を持ち合わせていないため、お店の人の採寸に従い、伸縮率をよく確かめたうえでサイズ決定が良いと思います。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>「シャツの色は白がいいかも」</div><div><br /></div><div>クールビズでは淡いブルーなども合うとは思うものの、素材によっては汗が目立ちます。</div><div><br /></div><div>わきの下や背中、襟や胸部などどこであっても汗が目立つのは清潔感の真逆です。単純に汚らしい印象を与えてしまいます。</div><div><br /></div><div>白はそんな汗シミも目立ちにくく、陽の光の下で映える色です。</div><div>まずどんな色のパンツ(ズボン)にも合いますし、暑い日も涼しい日もいつも清潔感をキープできます。洗濯機に漂白剤と一緒に入れて気にせず洗えるという衛生面でも優等生。</div><div>冠婚葬祭どこでも通用しますので無駄がありません。</div><div><br /></div><div>このブログを見ている人であれば常識かもしれませんが、ボタンの色や糸が黒かったり、カフスや襟に余計な柄が入っているのは中学生のオシャレ意識っぽいので絶対に避けましょう。少なくとも大人の身だしなみとしては完全NGです。なので、そういうシャツを販売していないブランド・店舗でシャツを購入すると地雷を踏む確率が減ります。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「襟の形はワイドなほうがいい」</div><div><br /></div><div>アンタイド(ノーネクタイ)の場合は襟は開き目なものが(おしゃれ上級者でない限り)似合うことが多いです。</div><div><br /></div><div>ワイドカラーやそれ以上に広がったホリゾンタルカラーは、正面から見たときの襟の占める割合が減るため、アンタイドでもすっきりします。</div><div><br /></div><div>ホリゾンタルカラーはジャケット着用の時は微妙な感じがしてならないのですが、アンタイドにした瞬間に流れるような襟のデザインが自然に見えて、ネクタイを必要としないデザインに感じます。</div><div><br /></div><div>ちなみに、よくアンタイドの時はボタンダウンが良いみたいな話を聞きますが、ボタンダウンってビジネスシーンで格好よく着こなすのは至難の業です(僕にはそう思えます)。</div><div>安易にボタンダウンに走っても、パンツが細身だったり靴がクラシックだったりするとよほどのおしゃれ上級者でない限りセンスのなさが強調されるだけです。</div><div>ボタンダウンはやっぱりカジュアルでこそその本領を発揮します。おしゃれ上級ではない一般のビジネスパーソンが無理してビジネスシーンに持ち込むことはないデザインに思えます。</div><div><br /></div><div>襟の素材はフラシ芯を使ったふわっとしたものがアンタイド向きです。安価なシャツに使われるトップフューズ芯だと襟がパリッとしすぎて、襟が主張しすぎてしまいネクタイが無いことを余計に目立たせてしまいます。襟が紙飛行機の羽根みたいな人がいますが、自然なロールのほうが夏向きに思えませんか。</div><div><br /></div><div>この数年購入したシャツでは、鎌倉シャツのワイドカラーの芯地がいちばん好きです。土井シャツはロールがイマイチで僕のアイロン技術だと右襟と左襟でロールが均一になりません。5,000円クラスでかなり頑張っているカミチャニスタは、ブロードに使われている薄っぺらな硬い芯地はアンタイドでうまく着こなせる自信が僕にはありません。最近鎌倉シャツも接着芯を使ったフランチェーゼシリーズを出してきました。個人的には接着芯でもコストダウンに見せないどころかかえって値段を上げるための秘策としての襟型ではないかと勘繰ってしまいますが、デザイン自体はとてもよく、これをフラシ芯でふっくら作ってくれたら、ホリゾンタルいらずな感じです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「素材はざっくりふわっとしたものがいい」</div><div><br /></div><div>定番のブロードは生地が薄くてよい気もしますが、汗で張り付きやすくしわも目立ちます。なかなかシャツ初心者泣かせです。アイロンがけも結構難しい。</div><div>僕はアンダーウエアを着る人なので、直接背中や胸がべったりということはないものの、オクスフォード系やツイルといったやや厚手の生地のほうが汗も目立ちにくいし、かえって涼しい見た目にもなったりします。</div><div><br /></div><div>薄手になればなるほど、肌がアンダーウエアが透けやすく、清潔感が減ってしまうというのは皮肉です。ピンポイントオクスフォードは一見暑苦しいですが、上記のようなべったりすることが少ないので、汚らしい印象を人に与えることは少ないです。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「気軽に洗えることが最優先」</div><div><br /></div><div>100番手以上の繊細な生地になると取り扱いも注意が必要ですが、シャツは2シーズン持てばいいほうと割り切って、思い切って気にせず洗濯機でどんどん洗いましょう。クールビスのシャツスタイルは清潔感あってなんぼです。</div><div><br /></div><div>よく「シャツの耐用年数は2年と法律で決まっている」と書いてある記事を見かけるので、それってどういう根拠で成り立っているか知りたくて根拠の条文を探そうにもなかなか見つかりません。1枚で考えるなら労働基準法的に週5回を2年間来たら500回着られることになります。工作機械やサーバ機とかなら24*365の連続運用を基準に考えているでしょうし、PCなら1日8時間×週40で考えてもよさそうとか何らかの目安がありそうですが、シャツの耐用年数の考え方はよくわかりません。単純に10着くらいのローテーションで2年くらい着たら結構みすぼらしくなるという感覚的な問題です。</div><div><br /></div><div>なので、僕は最低でも5着、できれば10着でローテーションが良いと考えています。5着持っていても週1回程度着たら1年間で50回程度、2年で100回着用(つまりは100回洗濯)です。何とか10枚まで頑張ってそろえるのが清潔感への近道です。</div><div><br /></div><div><div>いちいちクリーニングやら手洗いやらもよいですが、洗濯機でじゃぶじゃぶ洗って自分でアイロンかけるで十分です。</div><div>ニオイが気になるシーズンだからこそ、脱いだら間髪入れずに洗濯できる家庭での洗濯機洗いが楽です。</div></div><div>クリーニングでパリッとしたシャツは確かに格好良い。でも、素人感が出てもきちんとアイロンがけした感が出ていれば問題ないですし、僕はそういう人のほうが好印象です。</div><div><br /></div><div>手を出せる価格には制限があるので、フラシ芯を使ったしっかりしたシャツを選ぶと枚数をたくさん揃えらないなんてこともあります。その場合は無理して高いシャツに走らず、迷わず安価なシャツでもよいのでまず数をそろえましょう。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>ここまでいろいろ細かいことをこれまで書いていますが、「清潔」に勝る「清潔感」はありません。どんなおしゃれなきれいめシャツでも臭かったり襟の汚れが目立ったり、袖口がボロついていたりするのでは台無しです。</div><div><div><br /></div><div>以前のブログでも書きましたが、僕は衣服を捨てるのが苦しい人なので極力長く使おうとしますが、シャツに関しては襟か袖がだめになったら諦めます。コットン100%で襟が柔らかいものは寝間着や作業着などに使うこともありますし、分解して布切れとして活用することもあります。</div><div>残念ながらビジネスシーンでのシャツは「経験変化による味」というものは評価されないので、ここは割り切ることにしています。</div></div><div><br /></div><div>洗濯し、アイロンがきちんとかかっているシャツを着ている人に対して「あれは素材が悪い」とか「襟のロールが」とかいうのは一部のファッション意識高い系だけなので心配無用です。少なくとも清潔感あるシャツを着ている人を見下すような人は(ファッション業界の一部を除いて)出世していませんのであなたの評価者になることはありません。なので、成長を阻害する要因にはまったくもってなりえません。</div><div><br /></div><div><br /></div><div><br /></div><div>ここからいつもの文体。</div><div><br /></div><div>ということでシャツを選ぼうとすると、お店があって(採寸できて)、ある程度リーズナブルな価格で手に入るシャツがやっぱりいいなということになる。</div><div>一部の人を除き、ビジネスアイテムにかける現実的なお金は有限なので数をそろえる時期、質を優先して入れ替える時期と、それぞれのタイミングによって何を優先するかが変わる。</div><div><br /></div><div>若いうちならまずは数が勝負。</div><div>若さと快活さがあればちょっとくらいシャツが安っぽく見えても大丈夫。袖口や襟がきれいなシャツならば上司からも同期の異性からも高評価は間違いない。ボーナス出たらある程度追加するとか、毎月少しずつ積み立てて、2、3か月に1枚追加みたいな感じを1年続けるといった工夫でワードローブを充実させよう。</div><div><br /></div><div>ビジネスでの経験や、責任ある役割になるにつれ身だしなみも一つの戦略的ツールとなるシーンがあることを理解する必要も出てくる。シャツの選択も、素材や形などが「ちゃんとしている」ものが必要になってくる。間違ってもボタンホールの縫い糸が違うものなんて着てはいけなくなる。</div><div>このころになるとシャツも着なれてきているのでサイズ感や職場の雰囲気に合わせてパターンオーダーするのもおすすめ。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>「外見ではなく中身で勝負だ!」</div><div>と息巻く人の多くが外見についての知識はほとんどなく、中身も大して磨いていないということもある。ほとんどのビジネスパーソンにとってファッションは目的ではないが、ビジネス上の目的を達成する手段の一つでもある。期待される役割、モノの持つ価値や意味を考えることを放棄した人には手に入れらないないものがある。</div><div><br /></div><div>たかがシャツ、ではあるがビジネスシーンで最初に目に入るのもシャツ。</div><div>されどシャツ、なのである。</div><div><br /></div><div><br /></div><div>スーツを語る人はたくさんいる。</div><div>でも、シャツにこだわってみるのも格好いい。</div><div><br /></div><div>--------</div><div><br /></div>
洗たくの時に襟、袖にこれを使うと結構きれいになります。<div>クールビズのシャツスタイルには必須かも<br /><br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B079YRC336&linkId=07a2e6f9f36514e1937847a53efd5e44" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div><div><br /></div><div>洗剤は弱アルカリ性がいい気がして、これを使うことが多いです。</div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B0C2C9VW8M&linkId=5086a4808867b467ee0b6e6d7155f8f5" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-22227174005568283882020-04-03T21:00:00.002+09:002023-11-04T23:35:04.207+09:004年経過 Boot Black と M.MOWBRAY 比較Boot Black と M.MOWBRAY の比較も4年が経過した。<br />
<br />
当初はクリームを塗った直後のツヤ以外にはあまり違いがないと思っていたが、4年たって決定的な差が出てしまった。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEge6vx0Gc9Jiv0DZJWcvuaNwC-n5k0ESVslYLgVjN7eHZhULQONKlMhhCUVGc00Oo10bUE5vJ1Ly_mwovr7zk6EubxiPirWX2qruLg3uQbpJ3WtelnfLWcZl0jOdydITGAwRFqo9hsILjW2/s1600/bbmb01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEge6vx0Gc9Jiv0DZJWcvuaNwC-n5k0ESVslYLgVjN7eHZhULQONKlMhhCUVGc00Oo10bUE5vJ1Ly_mwovr7zk6EubxiPirWX2qruLg3uQbpJ3WtelnfLWcZl0jOdydITGAwRFqo9hsILjW2/s320/bbmb01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
光が強めにあたっているところでは気づきにくいのだけれど、<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-AsfI0GUBB4VPb-xLdaGtmDwW3k32muQwkwsJzHKS6ywOGR0RKLNbmrSujSG2iA94Sc8V3ug9uN0sDttNaYl4vDBik1mwchncd4aGb5OcT0AQv-F6nBlH1NngocQkd1OKO5xqX9005sSk/s1600/bbmb02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh-AsfI0GUBB4VPb-xLdaGtmDwW3k32muQwkwsJzHKS6ywOGR0RKLNbmrSujSG2iA94Sc8V3ug9uN0sDttNaYl4vDBik1mwchncd4aGb5OcT0AQv-F6nBlH1NngocQkd1OKO5xqX9005sSk/s320/bbmb02.jpg" width="320" /></a></div>
M.MOWBRAYでお手入れしていた右足にクラックが入っている。<br />
<br />
この差がクリームによるものなのか、それとも僕のお手入れ技術によるものなのか、歩き方の癖によるものなのか、たまたま素材に問題があったのか。<br />
いろいろ考えるところはあるけれど、意外と目立つところに決定的なクラックが入ってしまった。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgA0kJi34QyPGY57130m69sP3utTcMDSvd_rxI0M_w7mX3qV57GQwChLBknbuLIDaVuCNLbDfqvmAm7D60PZpx9oa8lcR5GJ6EPF8-wzsaJJeaxvEUUgHw-ToigBml9rzo3MELKN2i-8yEw/s1600/bbmb03.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgA0kJi34QyPGY57130m69sP3utTcMDSvd_rxI0M_w7mX3qV57GQwChLBknbuLIDaVuCNLbDfqvmAm7D60PZpx9oa8lcR5GJ6EPF8-wzsaJJeaxvEUUgHw-ToigBml9rzo3MELKN2i-8yEw/s320/bbmb03.jpg" width="320" /></a></div>
太陽光の下で見てみると結構目立つ。<br />
<br />
塗比べをしているショーンハイトは、晴れの日も雨の日もあまり気にせず履いていて、時にずぶぬれになることもあった。お世辞にも丁寧に扱っていたとは言い難い。<br />
<br />
とはいえ、最低限のクリームやブラッシングをしていたので、他の靴ではあまり見られない場所に4年ほどでクラックが入ったのは意外だった。<br />
気が付いたら傷ついていたので、ひょっとすると別の理由で傷が入ってしまっただけかもしれないが、この場所を強打したりかすったりするようなことは記憶にないし、この向きに傷が入りやすいこともしていないと思う。<br />
<br />
クリームを塗った直後の表面の感じや、クリームを落とした時の顔料の落ち方とかを見ると、Boot Blackのほうが革に負担が大きいと思っていたのだが、どうやらそうでもないらしい。<br />
<br />
<br />
伝統的な技術に基づくクリームと、日本の工業製品として研究開発に基づいて作られたクリームは、どうやら後者のほうが僕にとっては安心できそうだ。<br />
たまたま僕の扱い方によるのかもしれないけれど、だとしても少なくとも僕の塗り方やその量、間隔とか、靴の扱い方においてはBoot Blackのほうが合っているのかもしれない。<br />
<br />
4年にわたって比べてきたBoot BlackとM.BOWBRAYについてはいったんここで終了としたい。<br />
クラックが入ってしまったのは残念だが、それもまた靴の表情でもあるので、この靴とは今後は自然なお手入れで付き合っていきたい。<br />
<br />
----<br />
<br />
ということで、コレを使い続けることにしました。<br />
<br />
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GCK&linkId=9809094302ff00e88134ae3ad480f6c5"></iframe>
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GDE&linkId=71a336367017ab474093df2b9fc93bc1"></iframe>
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B004S05012&linkId=dd9c9e14ad3ee5f73ca12ddc4e8cea5e"></iframe>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com4tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-49781809314906621862019-12-15T22:00:00.000+09:002019-12-15T22:00:00.935+09:00土井縫工所のシャツ - DOIHOKOSHO -土井縫工所のシャツ、通称「土井シャツ」はここ10年近く僕の定番シャツ。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEglX3uxS_hWQz8c6ZA8N3MIUT03Xd7eCC-8GD__T-Vm32w6KELNf23h1kKABKbbmtC-_QCF-XU9XLQsEhbdvOtc5qnqexiJWHIKZVOPhAdTYyPQgjZFBJqohZaZ9CxW5GL6cIMTaitVl3qb/s1600/doihks01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEglX3uxS_hWQz8c6ZA8N3MIUT03Xd7eCC-8GD__T-Vm32w6KELNf23h1kKABKbbmtC-_QCF-XU9XLQsEhbdvOtc5qnqexiJWHIKZVOPhAdTYyPQgjZFBJqohZaZ9CxW5GL6cIMTaitVl3qb/s320/doihks01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
それ以前はメーカーズシャツ鎌倉、通称鎌倉シャツをよく着ていたのだけれど、よりコンパクトかつかっちりして、既製では袖丈の長さなどディテール全体が土井シャツのほうが自分に合っている気がしているので、以来土井シャツ派だった。<br />
<br />
<br />
その土井シャツのホームページが消費税増税に合わせて(?)この10月にリニューアルされた。<br />
<br />
僕にとって衝撃的だったのが、<br />
<ul>
<li>Entry Line の廃止に伴う(僕にとって)実質大幅値上げ</li>
<li>スプリットヨークの廃止を含むディテールの変更</li>
<li>バッグの廃止</li>
</ul>
<div>
あたり。</div>
<div>
<br />
<br />
<br />
今年の冬はシャツを何枚か新調しようと思っていて、ちょうどロイヤルカリビアンコットンの評判が良いのでトライしようとしていた。そんな中での Entry Line 廃止。<br />
<br /></div>
<div>
僕のなかでの土井シャツの位置づけはもともと「お値ごろでありながら(僕にとっては)抜群に良い」というものだったが、繰り返される値上げでもはや「お値段それ相応」なシャツになってしまった。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
価格改定というのはそこで働く人たちの雇用、福利厚生や賃金などに反映されるので、良いものを永く続けていくためには仕方ないところもある。<br />
<br />
そもそも経済学の原則を無視した最低賃金改定が連発されるなかで、販売単価を変えずに製品を一定の品質で維持していくというのはなかなか大変なのだろう。</div>
<div>
実際僕が働く会社でも原価の上昇を企業努力で抑えるのには限界があり、同じサービスを提供する価格を少しずつ(時には大胆に)値上げしている。</div>
<div>
<br />
<br /></div>
<div>
ただ、さすがにこの10年で倍近く、今回はこれまで高品質の定義のひとつとして謳っていた「スプリットヨーク」の廃止など、土井シャツにおけるシャツづくりの矜持を疑ってしまうような改定はちょっといかがなものかと思ってしまう。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
よほどパターンの見直しなどで改善されていない限り、これまで「ドレスシャツのあるべき姿」としていたものの廃止は「このフィット感を更に高めるために」としていたことの取りやめなので、フィット感は確実に悪くなっているはずである。<br />
<br />
もっとも国内外、高品質を謳うシャツメーカーでもスプリットヨークを採用していないことは意外とあるのでそれ自体を騒ぎ立てるほどのものでもないかもしれない。<br />
<br />
なので割り切ってしまえばどうでもよいことでだけれど、なんというか梯子を外された感が否めない。よく見ると前立ての一番下のボタンホールの扱いが変わっていたり、明らかにダウングレード。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
と、いろいろ書いてしまったけれど、いまでも土井シャツは良いシャツの代表グループ入りしていることは間違いなく、今回のリニューアル(値上げ)がシャツづくりの技能伝承も含め、職人さんの地位・待遇向上につながることを願ってやまない。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br /></div>
<div>
<br />
で、今回リニューアル後に土井シャツを購入したのでちょっと感想を書いてみる。</div>
<div>
<br /></div>
<div>
購入したスペック</div>
<ul>
<li>ワイド(従来のセミワイド相当)</li>
<li>ダーツモデル38をベースに次を調整</li>
<li>裄丈85(従来同様)</li>
<li>カフス回り23(従来同様)</li>
<li>着丈80(従来+1cm)</li>
<li>袖型スリム</li>
<li>ウエスト88cm(従来-2cm)</li>
</ul>
<br />
今回のリニューアルはパターンの変更も入っていて、いわゆる背中にダーツが入ったスリム系のサイズガイドを見てみると、いかに土井シャツがスリムを目指しているかがわかる。<br />
バストからウエストにかけてのカーブはほかのシャツよりも明らかにシャープなラインに仕上げられていて、デフォルト指定だとかなり逆三角形な体系でないと腹周りが協調されてしまうシャツになる。<br />
<br />
実際、身長170cm、体重60kgでかつオッサンの僕は88cmで作ってみたけど、あと2cm細いデフォルトだと少し腹が目立つつくりになってしまいそうだ。<br />
<br />
裄丈は少し長めにしている。ジャケット前提のサイズなのでこのくらいの長さが欲しい。購入してから気づいたけど、時計をしない僕はカフス回りはあと5mmくらい小さくてもよかった。<br />
<br />
「シャツは下着」という原理主義的な場合は裄丈はやはり長めのほうが良いけれど、高温多湿の日本ではジャケットを脱ぐことも多い。ジャケットを着ない前提ならば、シャツの裄丈は「シャツは下着の教科書」で説明されている長さより(身長170cm前後なら)2cm短いくらいがちょうどよいと思う。<br />
あながち土井シャツのデフォルトである38/82は170cm前後の身長の人にはジャケットを脱いだ時に違和感が少ないサイズかもしれない。<br />
<br />
余談になるけど、僕も30代半ばまでこの「シャツは下着」原理者だったのでシャツは素肌に着ていた。ただこの場合、シャツを下着扱いしている以上、ジャケットは脱いではいけないという事実を理解していない中途半端な行動だった。暑いからと言ってパンツ(いわゆる「ズボン」)を脱いだらヘンタイなのとおなじで、シャツを下着と言いながらジャケットを脱いで乳首が透けている恥ずかしさに気づいてからは、原理主義者から何と言われようとシャツの下にアンダーウエア(平たく言うとTシャツ)を着るようになった。<br />
<br />
<br />
土井シャツはもともとつくりはとても丁寧で、しかも長持ちする。<br />
最近の生地はわからないものの、いわゆる「敷島綿布」時代の生地は圧倒的に質が良くて、数年着てもそうそうへたらず、襟を修理すればまだまだいけるんでないの、という状態。<br />
<br />
ある程度ヘビーユースを前提に作られている生地だとは推察するも、生地の作り一つとっても日本の製品はよいことがわかる。<br />
<br />
ボタン付けや細かい運針などに日本人の丁寧な仕事が見られる。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEji2bQS12nklG2tSRTOWqceaqVbp421xg_1w3kNkjqy8GQk-MJBpdWOiTHVf6rV2d6NZIVtNr1NHchiJ8yvnonxnxkAiZW8tItZ3YCoKOt7L8WHLo_oOdHwtdHOjQ71wmhfPDK9emn8twj-/s1600/doihks02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1600" data-original-width="1200" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEji2bQS12nklG2tSRTOWqceaqVbp421xg_1w3kNkjqy8GQk-MJBpdWOiTHVf6rV2d6NZIVtNr1NHchiJ8yvnonxnxkAiZW8tItZ3YCoKOt7L8WHLo_oOdHwtdHOjQ71wmhfPDK9emn8twj-/s320/doihks02.jpg" width="240" /></a></div>
<br />
ちなみに、以前の(リニューアル前の)土井シャツの仕上げは細かいところまで素晴らしかった。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjr4cybcIPl7ISpaLG7X2hWlDioW-KRuXqFT5jpA9chlf7kV_1j3dQG9nBx8zQIeUvC1qlB2eBrKpQcMajm9Sk15f89hVYMGIckBvCMx_29cmnqYO0IRzQur0dCXjPMBdcidv4EAxHlDXD9/s1600/doihks03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjr4cybcIPl7ISpaLG7X2hWlDioW-KRuXqFT5jpA9chlf7kV_1j3dQG9nBx8zQIeUvC1qlB2eBrKpQcMajm9Sk15f89hVYMGIckBvCMx_29cmnqYO0IRzQur0dCXjPMBdcidv4EAxHlDXD9/s320/doihks03.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
今回のリニューアル後のものを着てみた限り、大きな着心地の変化は感じられなかった。<br />
<br />
値段上がってディテール簡素化なので世でいうコストパフォーマンスは大幅に低下しているものの、着心地は劇的に変わっているようなところはなかった。<br />
冒頭のスペックの土井シャツと、ネックサイズ37を基準にちょっと調整した鎌倉シャツの Made to Measure とで比較すると、やっぱり土井シャツのほうが着心地が良い感じがする。(鎌倉シャツは少し攻めて作ったからかもしれないけど)
<br />
<br />
なぜか省略しても機能的にはほとんど変わらない(と思われる)ガゼットはそのまま継続されていたりするので、ひょっとすると何らかのポリシーをもって不必要と思われる部分をカットしながらコスト増を抑えようとしているのかもしれない。<br />
フラシと思われる芯地や裏前立てのステッチなど地味な部分は継続されていたりする。<br />
<br />
中国製造のカミチャニスタあたりと比べると、ミシン縫いの丁寧さや糸のほつれの少なさなど圧倒的に品質が上であることがわかる。<br />
<br />
<br />
<br />
最も安価なシャツで1万円なので、これだと鎌倉シャツのパターンオーダーとガチンコ勝負になる。ディテール部分にもあまり差がなくなってくる。<br />
逆に1万円以下はカミチャニスタ、アザブザカスタムなど通販で手に入るものだとか、コルテーゼのような店舗+ネットみたいなこれまた激戦区なわけで、シャツ界隈も結構にぎやかになっているように見える。<br />
<br />
サイズに不安があれば、東京と大阪なら阪急MEN'Sでオーダーできる。<br />
鎌倉シャツの Made to Measure した人なら、基準ネックサイズを1cm上げて首回り0.5cm減らすと近いかも。僕は土井シャツは38/85で作っているが、鎌倉シャツは37/84でネックだけ+0.5cmしている。<br />
<br />
シャツは靴よりも許容範囲が大きいものの、とはいえ合うサイズが見つかるまでには試行錯誤になることもあるので、無駄を減らすにはやっぱり実店舗が安心かと。<br />
どうしても近くに店舗がない場合は、勉強代覚悟でサイズ表見ながら既存シャツとの比較して1枚だけトライとか。<br />
<br />
<br />
<br />
靴、タイ、シャツが決まっていればトータルでの印象がよくなると言われている。自分に似合うものを現実的な世界で見つけるには時間がかかるだろうし、なかなか見つからないかもしれない。<br />
けれど、それを見つけようとする意志に価値がある。ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-73623151605026008362019-06-07T23:00:00.000+09:002019-06-07T23:00:05.402+09:00「一生モノ」とは期待ではなくて結果よく雑誌の煽りで「一生モノ」とか言ってお高めの商品が紹介されている。<br />
<br />
<br />
欲しいものを手に入れたとき、金額にかかわらず「一生モノ」と思うことは多い。<br />
けれど、それが一生モノかどうかは、結局は結果でしかないのではないかと思う。<br />
<br />
<br />
神にまで誓った「あなたを一生愛し続けます」でさえ3割は離婚に至ってしまうわけで(ここでは「離婚率」の計算方法が妥当かどうかは問わない)、自分の気分で買ったモノを愛し続けるのはそれほど簡単なことではない。<br />
<br />
大切なのは「一生モノ」を見つけることではなく、付き合っていく過程で「一生モノ」になることにある。<br />
<br />
<br />
人付き合いだってそうだ。<br />
<br />
生涯の友人と思って付き合い始めるなんてことはなくて、出会いはたまたま、時には衝突をすることもあれ、時間をかけてお互いを理解しあい尊敬しあい一生の友になっていくのだと僕は思う。<br />
<br />
<br />
革靴であれば、履き始めは足に合わなくて違和感を感じたり、ややもすると痛いという思いもする。ところが、よほど大きなズレがなければ時がたつにつれて馴染んできて、愛着もわいてくる。そのころにやっと気が付く。<br />
<br />
「この靴は自分だけのためのもの」<br />
<br />
自分の足に合わせて沈み込んだ中底、何度も履かれたことで足の形に合わせて変形した甲の部分や履き口。<br />
僕以外の誰が履いても僕が感じるフィット感は得られない。<br />
<br />
<br />
時間はお金で買うことができない。<br />
だから多くの時間を共有したモノに価値がある。<br />
<br />
<br />
鼻息荒く「一生モノ」を探さなくても、縁あって自分の手元に来た目の前のものを大切にしていけば、いずれは軽い言葉のイッショウモノではない真の一生モノが手元に残る。<br />
<br />
<br />
人間の本質的な価値が偏差値で決まるのではないように、モノの価値は金額で決まるのではない。<br />
<br />
僕たちは「偏差値で人を判断すること」を良いことではないと思いつつ(自分はそれだけで判断されたくないと思いつつ)、偏差値に重きをおいて人を見てしまうことがある。一つの側面だけで優劣が語られてしまう。<br />
<br />
高価な素材をつかって一流の職人さんが手塩にかけたものは素晴らしい。ただそれが自分にとっての「一生モノ」かどうかは別次元の話だ。<br />
両親がエリートな小学校から私立に行って金かけて育った高学歴イケメンは素晴らしい。ただそれが世の中すべての人にとって理想の一生の相方になるかどうかはわからない。<br />
<br />
自分が本当に愛せるものを振り返ると、数字やうんちくはどうでもいい、ってものが最後は強かったりしないだろうか。<br />
<br />
<br />
一生モノを追い求めることが悪いことだとは思わない。<br />
<br />
でもそれが単なるブランド志向だったり、値段で決まっていたりしてしまうのであれば、見失っているモノも多いのではないだろうか。<br />
<br />
<br />
僕にとっては手元にある靴のすべてが言わば一生モノだ。<br />
<br />
とても嬉しいことがあった日に買った靴、かみさんと最初にお出かけした日に履いた靴、結婚式に履いた靴、子どもたちとの外出用に買った靴。<br />
いまは無きGoogle+のコミュニティで話題になって買った靴。ブログを書くために買った靴。<br />
まだ先の娘(あわよくば孫)の結婚式に履くつもりの靴、息子の社会人初日にお揃いで履こうと思っている靴。<br />
<br />
<br />
すべての靴に想い出があり、思い入れがある。<br />
<br />
<br />
過去には僕の手入れが悪くて、最終的には手放した(ストレートに言えば「捨てた」)靴もある。革靴に限らず、スニーカー、スーツやシャツでさえも手放すときは何とも言えない寂しさと苦しさを感じるのは、やはり単なるモノとはいえ、時の経過とともに想い出が生まれるからに違いない。<br />
<br />
<br />
僕は他人が決める勝手なイッショウモノではなく、縁あって出会い、自分の人生をともに歩んでくれているものをこれからも大切にしていこうと思う。<br />
<br />
<br />
・・・・<br />
<br />
<br />
先日、しばらく履いていなかった靴を箱から出してお手入れしました。<br />
シューズクロークに限りがあるので、いくつかの靴は別の場所にしまっているのですが、忙しさを口実に長い間そのままになっているものもあります。<br />
<br />
靴を箱から取り出して、ていねいにお手入れをしていたその時、その靴を買った時の想い出、履いた時の想い出が沸き上がってきました。<br />
<br />
<br />
「そう、この靴は『一生モノ』として買ったんだった!」<br />
<br />
<br />
歳を重ねるにつれ、モノに対する態度が熱くなりすぎず、かといって冷めた目になることもなく自然に付き合っているとおもっていましたが、手に入れたときの気持ちでさえ忘れ、想い出がある靴さえも大切にしていなかったことに気づかされました。<br />
<br />
今回は僕自身の自戒を込めて書いています。<br />
<br />
<br />
・・・・<br />
<br />
<br />
「一生モノ」はすでに目の前にある。<br />
<br />
僕たちが存在に気づきさえすれば人生に彩を与えてくれるそのものを、気づくことなく外に追い求めるだけならば永遠に心を満たすことはできない。本当に大切なものはいつも目の前にある。<br />
<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-25160878247424374982019-03-18T23:01:00.000+09:002019-04-09T21:30:29.638+09:00平成の逸品 その3「靴」 ~ RENDO R7702 ~僕の平成における想いを綴る平成の逸品の最終回、今回は「靴」。<br />
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やはり平成を代表する靴といえばこれになる。<br />
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「<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2014/11/rendo-r7702-punched-cap-toe-oxford.html" target="_blank">RENDO R7702</a> Punched Cap Toe Oxford」<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgp1FmMoTlsddifjhqV8e6bMQRzeWdiBK6hR7v7oWyb7s3bUgSaea2LtFZqNJ1DjliQjQH10EJ5F4xPiauioSsGLnmtxRilkImdpgCBkCXEBtWl1o87C5hWlon9JqZ_Bt10TY1QLG9TAU9Z/s1600/R7702_1.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1020" data-original-width="1360" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgp1FmMoTlsddifjhqV8e6bMQRzeWdiBK6hR7v7oWyb7s3bUgSaea2LtFZqNJ1DjliQjQH10EJ5F4xPiauioSsGLnmtxRilkImdpgCBkCXEBtWl1o87C5hWlon9JqZ_Bt10TY1QLG9TAU9Z/s320/R7702_1.jpg" width="320" /></a></div>
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平成の時代に登場し、この先もずっと輝きを失わないだろうと思われる靴。<br />
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団塊の世代に愛され、信頼されてきたリーガルの <a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">2504NA</a> や <a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2019/02/regal-2235na.html" target="_blank">2235NA</a> は昭和という時代を色濃く反映した靴だと感じる。<br />
いま思えば父が僕の今の年齢だったころは世の中がもっと活気づいていたこともあるのか、僕に比べるとずっと骨太な生き方をしていたと思う。<br />
<br />
そうした時代を生き抜いた人に愛されてきた 2504NA やサントリーオールドやカミュは、今では価格だけを見ればミドルレンジ(下手したらローエンド扱い)かもしれないけれど、なんとなくごつさというか歴史の重み的なものを感じずにはいられない。<br />
<br />
<br />
その団塊の世代の子どもたちにあたる団塊ジュニア世代が義務教育を終えるころ平成という時代が始まった。バブルははじけ、繊細かつ弱気な世の中に移っていったように感じる。<br />
こうした時代にも力強い人がいて、いまではだれもが知る企業をスタートアップし、これまでの暗い印象から一転して華やかな世界観を持つようになったテックベンチャーでのスマートな仕事のスタイルが共感を集めるようになってきた。
<br />
ベンチャーの成功者は成金が多いので持つもの身に着けるものはより高価でファッショナブルなものとなり、インターネットの普及でそうした人たちのライフスタイルを身近に知るようになった。苦しい時代ではあったものの希望も同じくらいある時代。それが僕にとっての平成だった。<br />
<br />
バブルという狂騒曲が終焉し、地に足をつけて地道に生きていくことの価値を見直すことになった平成においては、日本の独自進化すぎた高番手の打ち込み本数を競うソフトスーツよりもややしっかりした生地のクラシックスタイルが合っていた。そしてその足元もビットモカシンよりはクラシックな靴が似合うようになった。<br />
<br />
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RENDOの靴は英国調のクラシックをベースに、日本の素材を一部使って、ニッポンの感性でまとめ上げた実用靴。<br />
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価格は相対的な感覚的なものなので、4万円の靴を妥当を思う人もいれば、ありえないと思う人もいる。20万円の靴を妥当と思う人もいるし、ビスポークがあたりまえの人もいる。そもそもモノを売価と原価の差額といったモノサシだけで測るのは失礼だという意見もある。それらの意見があることを理解したうえでなお言いたい。RENDOの価格設定は極めて良心的で、僕にとっては過度に神経質にならずに履けて、でもここいちばんという時にも履きたい靴なのだ。コストパフォーマンスなどという言葉は似合わない。僕が買うことできて、履いていることがとても嬉しくなる靴だから。<br />
<br />
<br />
平成に入ったばかりの頃はオールデンやらジョンロブやらがまだ10万円前後くらいに手に入り、ストール・マンテラッシやドゥカルも元気で、とにかく色気、作り、イメージともに海外勢の圧勝だったように思える。<br />
国産も平和堂さんだとかが頑張っていたけれど、いわゆる「靴好き」というカテゴリーに属する人が見ていたのは海外であり、いまでいうとスーツの生地のように海外のブランドが上位、国産はあか抜けないけれど実用的、みたいな位置づけだった。並木通りにあったこのころの REGAL TOKYO は靴のセレクトショップっぽくって確かオールデンのVチップをダブルネームで売っていたり、アルフレッド・サージェントのOEMと思われる靴を自社ブランドで販売したりもしていた(記憶がややあいまいですが)。<br />
<br />
平成も20年も過ぎると日本でもチャーチやらクロケットアンドジョーンズやらを履いている人が増えてきて、そうした海外の靴を好んでいた層に直球勝負をするブランドも登場してきた。<br />
<br />
<br />
そのひとつが RENDO だった。<br />
<br />
<br />
僕はたまたまAll Aboutの飯野さんの記事で RENDO を知り、単純に文字通りに受け止めてよいものだという先入観を持って購入した。<br />
<br />
ところが最初のうちはかかとは痛いわ小指はマメできるわで、フィッティングはそれほどでもないどころかただの痛い靴だった。<br />
よく RENDO の靴を最初に履いた瞬間にピッタリ感を感じるという意見を目にするけれど、そうして購入した人がその後3か月くらいどうだったのかぜひ聞いてみたい。<br />
<br />
僕はもうだめかと何度か思うものの、RENDO 設立のストーリーに共感していたこともあるし、痛い靴でもそのうちフィットが良くなるという教科書的な話も頭の片隅にあるし、そもそもせっかく買った靴なので何とかしようと履いているうちに、驚くほどフィット感が良くなった。<br />
いまはややかかとのタイト感がやや失われている気がするものの、総じてフィット感は良く、履いていて気持ちいい。<br />
<br />
長時間歩くような場合は 01DRCD に軍配が上がるけれど、オフィス履きでちょっと外出するくらいならこれほど快適な靴はない、という印象。<br />
<br />
<br />
<br />
僕が RENDO に惹かれたところは、素材がどこ産だとかデザインがどうだとかではなくて、単純にビジネスパーソン(に限らないが)にとって良い靴とは何かを突き詰めていったときの一つの答えがここにあるような気がしたから。<br />
僕がビジネスで履きたいと思っていた靴を具現化したものと出会ったような気がした。<br />
外国コンプレックスなどはなく、単純に「いい靴とは何だろうか」を考えていったらできました、という雰囲気がものすごく素敵に感じた。<br />
<br />
<br />
アッパーに使われている国産キップは少なくても僕が購入したものはしわが大味に入るなど見た目の良さではおフランスのカーフにはかなわない。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCxERrnMtXqf_uFT0UGXEoQC8HJJN6KfOZkNNV62OFuXT_lfyssOyvyb73aRK1X-Pwlx-4Q91feDi6AdZYRfN5o9wVrkYis4xo-38vkz2_kogOIxOdMNlATN1vtYlFJ3a0ukLLVMNIeZHc/s1600/R7702_2.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1020" data-original-width="1360" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjCxERrnMtXqf_uFT0UGXEoQC8HJJN6KfOZkNNV62OFuXT_lfyssOyvyb73aRK1X-Pwlx-4Q91feDi6AdZYRfN5o9wVrkYis4xo-38vkz2_kogOIxOdMNlATN1vtYlFJ3a0ukLLVMNIeZHc/s320/R7702_2.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
だけど、ソールもヒールも丈夫でほつれてくるようなこともなく、国産キップもいつの間にか柔らかくしなやかになった。厚手に感じるけれど柔らかい。<br />
つくりに関しては製造を請け負っているといわれるセントラルの実力がとてつもないのだろうけれど、きっちりと企画して品質管理して自らのブランドで売っているのは RENDO なのだから、ここは RENDO を評価すべきだと僕は思う。<br />
<br />
<br />
<br />
昭和の時代に生まれた 2504NA が平成になっても全く色あせないのと同じように、RENDO R7702も次の時代、そのまた次の時代になっても決して色あせずに、むしろ輝きが増すだろう。<br />
<br />
作り手としてはもう少しお洒落な領域に位置付けているとは思うものの、僕にはとてもビジネス向けの靴に思える。こういう靴がこのニッポンで企画され、Made in Jpaan であることは日本人である僕にとってはこのうえなく嬉しい。<br />
<br />
もちろん、RENDO の靴は実用靴である一方で、ちょっとした色気もある。伊達男な色気ではなくて、理系男子的な理詰めな恰好良さ。<br />
<br />
<br />
<br />
RENDO は頑張ってお金をためて買うに値する靴。<br />
だからこそ、初回は絶対に店頭でサイズ合わせをして履いてほしい。リピーターであれば通販を使うのもありかなと思うけれど、初めの一足は店頭でじっくりと履き比べ、見比べて欲しい。RENDO の良さを感じる最初の一歩がそこにある。<br />
<br />
<br />
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<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com6tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-64801586398560896402019-03-05T22:01:00.003+09:002023-11-04T23:16:46.663+09:00平成の逸品 その2「クリーム」 ~ Boot Black Shoe Cream ~なんとなく思い付きでやっている「平成の逸品」シリーズ。<br />
<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2019/02/1.html" target="_blank">その1</a>で「汚れ落とし用のクリームと乳化性クリームだけあればよい」とも書いたので、今回はもう一方の乳化性クリームを。<br />
<br />
なんといっても平成の逸品を挙げるならばこれになる。<br />
<br />
「<a href="http://bootblack.jp/cream/index.html" target="_blank">Boot Black Shoe Cream</a>」<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhN_4ck5V0Cb4P3BwuIyqykOcP_hTg9hvOjzFOaJntWalaNEA3_Q89kPrqE1fwsAqY7-lvgRFutWmVRDZYB7pi4DJYJbuanFhC5z48Gxhr4Idy5szqObtemJQ_lLLHjXfPyUhdr-Qw88xsV/s1600/BootBlack01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhN_4ck5V0Cb4P3BwuIyqykOcP_hTg9hvOjzFOaJntWalaNEA3_Q89kPrqE1fwsAqY7-lvgRFutWmVRDZYB7pi4DJYJbuanFhC5z48Gxhr4Idy5szqObtemJQ_lLLHjXfPyUhdr-Qw88xsV/s320/BootBlack01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
このブログ、国産靴を中心としているブログなので、クリームもニッポン製を贔屓。<br />
<br />
一昔前の靴お手入れムックなどを見ていると、サフィールノワールクレム1925の圧勝で、僕もその意見に同感ではあるものの、「平成の」逸品というタイトルで選ぶならばこちらのブートブラックに票を入れたい。<br />
<br />
クレム1925のガチンコ対抗馬としてはブートブラックのアーティストパレットがあって、これはこれでかなりいい感じのクリームであるものの、コロンブス社の方針で手に入れにくいのが残念。逸品対象からは外している。コレクションシリーズのクリームもそのストーリーを聞けば聞くほど惹かれるけれど、やはり一つを選ぶならばベーシックなこちらのクリームを挙げたい。<br />
<br />
<br />
ブートブラックは僕がこのブログを始めてから何度も登場してきたクリームで、<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2014/11/rendo-r7702-punched-cap-toe-oxford.html" target="_blank">RENDO R7702</a>、<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2014/06/regal-w10bdj-1st-report.html" target="_blank">W10BDJ</a>、<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2016/01/schoenheit-sh111-4-plain-toe-leather.html" target="_blank">ショーンハイト</a>、<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">2504NA</a> など、国産靴の傑作と思う靴に使うことが多い。<br />
<br />
最近はやりのビーズワックス強めのしっとり感満載で、クリーナーを使うと結構色が落ちるので、顔料もそれなりに入っているお化粧クリーム。保革だけではなく、ある程度「見せる」クリームなので、使う側の技量によってつややかさに違いが出るかもしれない。<br />
<br />
黒い靴にブラック(黒色)のクリームを使うとしっとりとした強めの黒感が長持ちする。<br />
まだ数年レベルではあるものの、ブートブラックでお手入れしている靴にクラック等は発生していないので、保革という観点からも問題なさそう。<br />
(僕はあまりリムーバーなどは使わないので、クリーム重ねがけ状態になることもしばしば)<br />
<br />
<br />
ブートブラックのクリームはいかにもニッポンのメーカーが靴ブームに乗っかるような形で登場したものの、あか抜けない真面目さが見えてくるようないかにも「ものづくり」しました的なクリーム。ちょっと洒落たデザインを纏っているけれど、やっぱり良くも悪くも工業製品っぽい。<br />
均一な品質管理、幅広い温度レンジといった高スペックを、一瓶ずつ手できっちりぎりぎりまで職人技で充填。感性に訴えるような香りよりも素材組み合わせによる効能を追求したマニアっぽさ。<br />
<br />
こういう真面目なものがモテるかどうかは別ではあるものの、ときにはそういうものづくりの姿勢に心惹かれてしまう。大企業の製品でありながら、町工場の技術を感じてしまうのに似た感情を受ける。<br />
<br />
なので、日本のタンナーによる素材を使っている日本製の靴にはブートブラックを使うことが多い。Made in Japan つながり。<br />
<br />
<br />
<br />
ブートブラックには多くの色が用意されていて、茶系などもかなり細かな選択ができる。革靴にはあまり見られないストレートすぎる青や黄色があるのもコロンブスならでは。(在庫を抱えなければならないお店は大変だろうに)<br />
ビジネスシーンは黒い靴推しの僕にとっては、黒かニュートラルかという選択で、一つだけ選ぶならば敢えてニュートラル(無色)を選びたい。<br />
<br />
<br />
ブートブラックは黒蓋の「ブートブラック」と銀蓋の「ブートブラックシルバーライン」がある。前者は当初「プロ向け」みたいな感じだったと思うけれど、いまは「磨きのプロ達が創りあげた」という表現で、後者は「未来のシューシャイニストのための」と書いてある。<br />
<br />
意図するところとしてはお手入れがある程度しっかりできる人はブートブラックで、あまりお手入れに時間をかけたくないみたいなライトな人にはシルバーラインという位置づけかな。後者のほうが硬めなクリーム。<br />
<br />
<br />
それにしても磨きのプロ達が創りあげたというブートブラックシリーズにおいて、プロならまず使わないと思われる小さな使いづらそうなブラシがセットになったシリーズがあるのがなんとも落ち着かない。磨きのプロ達はこれをどう使うつもりなのか。ブランドイメージにイマイチ安っぽさが残ってしまうのはこの辺にもあるような気がする。<br />
<br />
前回のブラシの時も思ったのだけれど、どのブランドもこういう小さいブラシを初心者キットに入れてくるのだけれど、これから靴のお手入れを始めようとしている人にこそ大きいブラシを使ってほしい。<br />
<br />
カラーについても、もう黄色とか青とかはニュートラルでよいでしょう。色落ちてきたら専門家に染め直してもらえばよいのだから。<br />
<br />
<br />
ブートブラックはいろいろな商品が展開されているのだけれど、お手入れグッズとしてはこのクリームとソールコンディショナーとコバインキくらいがあればまずは十分かと。お手入れに興味ができたらデリケートクリームとツーフェイスプラスローション(汚れ落とし)買ったらほぼ完成。<br />
靴のお手入れが趣味の領域までくれば、あとは好きなものを好きなだけ買うのでよろしではないかと。<br />
<br />
<br />
良くも悪くも日本らしさがあるブートブラック。僕の人生において多くの割合を占める「革靴を履いて仕事をする時間」を楽しいものにしてくれる大切なピースだ。<br />
<br />
<br />
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--------<br />
ブートブラックのシュークリーム。賛否両論あるかもしれませんが、僕は好きです。<br />
<br />
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GDE&linkId=8b67eea6f2d272462ecb370921b653e7"></iframe><br />
<br />
デリケートクリームもこれ一本で結構行けちゃうので好みです。<br />
<br />
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平成時代に登場した革靴にまつわる商品を、その想いとともにご紹介するシリーズ。<br />
<br />
限定品や廃盤品は除いて、記事を書いた時点で手に入れることができるものを取り上げる予定です。<br />
<br />
<br />
<br />
雑誌を見ながらあれが欲しい、お金を貯めたらこれを買おうなんて想いを馳せた10代後半、自分のお給料でドキドキしながら買った靴をやり方もわからずクリームを塗りたくっていた20代、人生のバブル期とその崩壊を経験し何足も靴をダメにしてしまった30代、やっと人並みの生活に近づいた40代と、僕の人生多くを過ごした「平成」がもう少しで終わる。<br />
<br />
そんな中で出会い、いまも愛すべき靴にかかわるモノをつらつら書いていきたい。<br />
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<br />
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記念すべき(?)初回に取り上げるのは<br />
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「東急ハンズ×コロンブス 東急ハンズオリジナル クリーニングブラシ 馬毛」。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbJTYT_9H9Rc4pu62T77H0bjN8-5Wcj25jc_ukdkqAcXbs1P16CtFXy_7LaknmQDB-1fE57jGgIhC_IOnzPsIBDGYdAp4bvgm7TCUq2dOuNmXQFFTmgdai8_ynboPRS7uBOO4kH6YyzC1O/s1600/TokyuHandsBrush01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjbJTYT_9H9Rc4pu62T77H0bjN8-5Wcj25jc_ukdkqAcXbs1P16CtFXy_7LaknmQDB-1fE57jGgIhC_IOnzPsIBDGYdAp4bvgm7TCUq2dOuNmXQFFTmgdai8_ynboPRS7uBOO4kH6YyzC1O/s320/TokyuHandsBrush01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
名前が長い。<br />
<br />
<br />
2017年の秋冬、長期の出張の際に出会ったブラシ。<br />
当時、出張の際にいくつか靴をもっていったのだけれど、汚れ落とし用のブラシを忘れるという失態をおかしてしまった。ブラシがないことに気づいて、近くにあった東急ハンズで購入したのがコレ。<br />
<br />
実はこの東急ハンズのオリジナルブラシは以前からちょっとばかり気になっていた。<br />
ただ、汚れ落とし用のブラシはすでにそこそこ使いやすいコロンブスのジャーマンブラシがあったので、あえて購入する必要もないことから気にはなりつつ買わずにいた。<br />
<br />
そんなブラシを結局手に入れることになったのは、一つのご縁ではないかと思う。<br />
<br />
当時は、仕事も深夜になることが多くてなかなかクリームをつかったお手入れができない日々が続いていたものの、ほんの数秒このブラシを使って汚れを払うくらいのことはやっていた。<br />
<br />
<br />
<br />
靴のお手入れグッズとして、誰もが一つは持つべきものと思うのがこの「汚れ落とし用のブラシ」。<br />
<br />
お手入れの入り口である「汚れを落とす」だけではなく、保管時の埃を落としたり革の表面を整えるなどとにかくこの「汚れ落とし用のブラシ」は必須といえる。<br />
<br />
個人的には「汚れ落とし用のブラシ」と「乳化性クリーム」だけ買えば、あとは家にあるもので十分代用できる。このブラシは「あったら良いもの」ではなくて、「ぜひ用意すべきもの」。革靴を履くようになったら真っ先に手に入れるものだと思う。<br />
<br />
職人レベルまで行ってしまうともう少しブラシにこだわりが出てくるのかもしれないけれど、僕も含め、靴のお手入れがせいぜい趣味レベルの人にとってはまずは馬毛のそこそこ大きなブラシがあればお手入れは十分ではないだろうか。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjRIXnnXnCpG3IVnFzjsOcVxNe0cvURaJf7h6sHpRVwDLn2d0lUsvX7p2ARclq5RPh6C7gBw6zTKX13rgPu6Do6VkbCFtDm0_kIEGlDx8XxdFzZbJBpY_mUHNaiZW7YLy_AvbYm38_WlSgD/s1600/TokyuHandsBrush04.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjRIXnnXnCpG3IVnFzjsOcVxNe0cvURaJf7h6sHpRVwDLn2d0lUsvX7p2ARclq5RPh6C7gBw6zTKX13rgPu6Do6VkbCFtDm0_kIEGlDx8XxdFzZbJBpY_mUHNaiZW7YLy_AvbYm38_WlSgD/s320/TokyuHandsBrush04.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
そう、汚れ落とし用のブラシは大きさが使い勝手に影響する。<br />
小さいブラシだと扱いにくいし、そもそも全体をブラッシングするのに時間がかかる。ある程度大きくてそれなりに毛がふさふさしていたほうが良い。<br />
<br />
よく「初心者向けお手入れグッズ」みたいな感じでクリームやブラシなどのセット商品が売られているけれど、そこに入っているブラシは絶対的に大きさが足りない。毛の絶対量も少ない。僕の周りで靴のお手入れをそれなりにしっかりしている人で、あんな小さなブラシを使っている人はいないので、やっぱり使いづらいのだろう。<br />
「初心者は小さいブラシでOK」なんていう根拠も理由もないので、ブラシこそ単品でしっかりしたものを買うべきである。<br />
<br />
セット商品は売手側から見ると単価は上がるしいずれ買い替えるしでいいのかもしれないけれど、靴のお手入れ道具をそろえるのであれば中途半端なものを一式そろえるよりも一品ずつ必要に応じてそろえていったほうが無駄がない。僕はこうしたセット商品を紹介している靴ブログを見ると、本当に自分でそれを使うイメージを持って心から紹介しているのか真意を聞きたくなる。<br />
<br />
<br />
<br />
で、汚れ落とし用のブラシとして、比較的入手がしやすくて価格がお手頃で、そこそこサイズが大きいブラシの一つがこのブラシ。<br />
<br />
「東急ハンズオリジナルクリーニングブラシ」(略しました)<br />
<br />
<br />
これ、逸品である。<br />
<br />
僕は黒い靴にもそれ以外の靴にもこのブラシ一本でお手入れしている。汚れ落とし用のブラシはそれほどクリームの影響を受けないので。<br />
<br />
大きさは靴のサイズと比較しても十分な大きさがあり、また毛の長さもそこそこ長く、あまり力を入れずに全体をサッサッとブラッシングするだけで日々のお手入れは完了してしまうラクチンさ。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2HDFlFu-Snfugl6QBpWXRAVhJ_0FGttrB5kLZb488QSK1nYbIA78gbYpetMd1aBZ_W46vwJ8Askbfbl2amvNXgYZZuMFXSnSQpmLRe_7ekAP_UVovVEas0VGWMfujt1zhek3HI9ajlZrc/s1600/TokyuHandsBrush02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg2HDFlFu-Snfugl6QBpWXRAVhJ_0FGttrB5kLZb488QSK1nYbIA78gbYpetMd1aBZ_W46vwJ8Askbfbl2amvNXgYZZuMFXSnSQpmLRe_7ekAP_UVovVEas0VGWMfujt1zhek3HI9ajlZrc/s320/TokyuHandsBrush02.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
ブートブラックの缶と比較してみるとこんな感じ。それなりに大きい。<br />
<br />
コロンブス定番商品のジャーマンブラシに比べると、毛並みがやや大雑把であるものの、比較的柔らかめかつ長めの毛足のため、普段使いの汚れ落としにはちょうどいい。<br />
コバの奥など少し硬めのブラシ入れたいときは使い終わった歯ブラシあたりでも十分なので、全体にはこのブラシだけ。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdamGijGkso5F-JHY9T41YAdJ2J3ulfvXpG4wWLviaH6mxz5L8o9eZEeopQoytUTYW8WeZ0IKGK-BWFc2MMp4KPabNY715h1xBeIygE5nBgarYt6ovT3F9acNViGyuhaluAQSWyq8EZ9Az/s1600/TokyuHandsBrush03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgdamGijGkso5F-JHY9T41YAdJ2J3ulfvXpG4wWLviaH6mxz5L8o9eZEeopQoytUTYW8WeZ0IKGK-BWFc2MMp4KPabNY715h1xBeIygE5nBgarYt6ovT3F9acNViGyuhaluAQSWyq8EZ9Az/s320/TokyuHandsBrush03.jpg" width="320" /></a></div>
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色のついたクリームを塗っている靴も、最後にからぶきしている段階で余計なクリームが取れていることもあり、同じブラシを使っていても色移りするようなことはない(ような気がする。ミクロレベルで見ると影響あるかもしれないけど)<br />
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淡い色の靴が多い人は黒(そのほか濃いめ)用と薄い色用に分けてもよいかもしれないが、しっかりからぶきしている人であればそれほど気にすることないと思う。<br />
色移りを気にするよりも、ブラシがかかっていない状態のほうがよっぽど靴に悪いので、そっちを優先して気にしたほうが良いかも。<br />
<br />
もし、舗装されていない道路を歩くことが多くて、泥などが付きやすい環境にある人は、泥落としを中心に使うブラシを用意してもよいかもしれない。その場合、ブラシに移った泥に含まれる砂によって傷だらけになるのを防ぐために、少し小さめの馬毛ブラシを用意するか、事前に丁寧にからぶきか場合によってはウェットティッシュで汚れ落としをしておくと安心。<br />
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東急ハンズのコロンブスコラボシリーズはデザインも含めなかなか凝ったものが多い。コラボ商品なので購入できる場所が限られるのが難点であるものの、店舗が近い人はぜひ一度店頭で見てみてほしい。<br />
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東急ハンズのブラシ。コレ一本で汚れ落としは十分かと。<br />
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<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B00PFHO7FM&linkId=edb9cfe5005e7ea696e9d79bfe4e33ad&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">
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コロンブスのブラシ。店頭でみて気に入ればこれでもよいと思います。<br />
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<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B001NEM5MI&linkId=e91ed40aaae150df350649273253f7bb&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgmY6aD2knXJAO0BnahSGxGL0MRYfeZKzYD1DFAPNB5QLrGVp0Ya1Q7AI9WPC6Z3DzExKsGQs0yj63khLQv4hEiXWUQSXJ9zUlJUSUKCaFJdb33g2HWPMy3pBgOYy_7p5mCNMYyR77ObATD/s1600/2235NA_01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgmY6aD2knXJAO0BnahSGxGL0MRYfeZKzYD1DFAPNB5QLrGVp0Ya1Q7AI9WPC6Z3DzExKsGQs0yj63khLQv4hEiXWUQSXJ9zUlJUSUKCaFJdb33g2HWPMy3pBgOYy_7p5mCNMYyR77ObATD/s320/2235NA_01.jpg" width="320" /></a></div>
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日本在住で革靴に興味がある人は一度は目にしたことのある靴ではないだろうか。<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">2504NA</a> と並ぶニッポン革靴界のレジェンド。<br />
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正直、僕がまだ学生だった頃はこのデザインはあまり好みではなかった。20代前半まではどちらかというとシンプルなデザインが好みで、革靴でもカジュアル系であればウォークオーバーのビブラムソールみたいなモノとか、スエードのチャッカなどを好んで履いていた。<br />
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2235NA をはじめとしたウイングチップに施されるブローギングはジジ臭い、なぜデコラティブが受けるのかとさえ思っていた。スコッチグレインレザーもまたシンプルの対極にありとにかく押し出しが強くて苦手だった。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOUvcgM-sfiaIoyvxJMvx_woYEx2pEd4BEouvGcz2Ozi68gNGotIZjAvTKnyz9vBaARAYJsKAyukgAXFKw6HUHQEksXG4yu-6fpBXQBIpLpKsi_Uh1YHZSXeu3_jGFAPjhOByMFP5bhtIJ/s1600/2235NA_02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOUvcgM-sfiaIoyvxJMvx_woYEx2pEd4BEouvGcz2Ozi68gNGotIZjAvTKnyz9vBaARAYJsKAyukgAXFKw6HUHQEksXG4yu-6fpBXQBIpLpKsi_Uh1YHZSXeu3_jGFAPjhOByMFP5bhtIJ/s320/2235NA_02.jpg" width="320" /></a></div>
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どうして同じモノに対する見方が180度変わってしまったのか自分でも不思議なくらい、いまはこうしたブローグ系の革靴「も」好きになっている。特に秋冬のカジュアルには茶系のブローグは本当に合う。<br />
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ここ数年、いわゆる高級靴ブームといわれる波があって、そのあおりなのかそうではないのかリーガルが軽く見られることがあるような気がしないでもないけれど、3万円台でこのレベルを安定供給できるのは国産の底力なのではないだろうか。<br />
<br />
ビジネスシーンで定着しているデザインではないし、カジュアルに革靴を履く人が少ない日本で、これだけの長い間作られ続けてきたことが奇跡な靴。<br />
僕はこの靴の魅力に気付くのに20年を要してしまったけれど、若い人が「フルブローグの教科書的呪縛」にとらわれずに自由にこの手の靴を楽しんでいる姿をみると、格式・礼節が求められる場合を除き、もう少し肩の力を抜いてもいいときあるんだよな、という気持ちになったりもする。<br />
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2235NAを購入して3カ月くらい。<br />
この間ほぼ毎週末に履いている。<br />
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当初予想したほど痛いところも出ず、思ったより付き合いやすい靴。<br />
つま先も多少削れてきて、足に合ってきたという感じか。
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当初、室内履きでトータル2時間ほど履きならした後に外出投入。<br />
初回のお手入れが終わって、ある程度クリームが馴染んだかなと思うくらいで早速外に出てみた。靴は外で履いてなんぼ。<br />
初日は夜のコンビニ買い物程度(平日だったので)。次の日に履いて出かけたら結構な雨にいきなり遭遇するというなかなかのデビューだった。<br />
<br />
くるぶしにあたる感じはやはり健在で、特に右足側に違和感を感じるところは 2504NA と一緒。かかと周りのパターンは似ているようだ。<br />
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同じフルブローグの <a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2014/06/regal-w10bdj-1st-report.html" target="_blank">W10BDJ</a> と比べるとくるぶし周りのえぐりがないフラットなパターン。伝統的なリーガルの靴はこの部分のパターンで損をしているように思える。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfNWVzygmtWOKeZIca0lgPuDjL2EQZR_G_wLgP_8nyl9icMbYwU7Ztk4urMSin8R1D3aZeXMO3gEWUFpLnotNeFAL0P13tI9_7ZE8mSPMh3ZGsROBYgazIBJcwCZ0ZBJYF8RdJdiWztVDz/s1600/2235NA_03.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjfNWVzygmtWOKeZIca0lgPuDjL2EQZR_G_wLgP_8nyl9icMbYwU7Ztk4urMSin8R1D3aZeXMO3gEWUFpLnotNeFAL0P13tI9_7ZE8mSPMh3ZGsROBYgazIBJcwCZ0ZBJYF8RdJdiWztVDz/s320/2235NA_03.jpg" width="320" /></a></div>
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一方で、履き口周りは意外とコンパクトで足首が包み込まれるせいなのか、同じサイズでの比較では W10BDJ に比べて甲の外側のフィット感が良い。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgmx70u2epbM3L80QjmZkrl8EdZ989ntwRLzkBWUbWg661yF5RWmc-L8k6mDpTmFG9sKHjQqIeK_iJq4en0PLSzXywDiEMmZCC6DCAKMGwYl38M4vE3rUN-j-ddhnWB5ZBvAjMOEGsW6VZ0/s1600/2235NA_04.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1228" data-original-width="921" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgmx70u2epbM3L80QjmZkrl8EdZ989ntwRLzkBWUbWg661yF5RWmc-L8k6mDpTmFG9sKHjQqIeK_iJq4en0PLSzXywDiEMmZCC6DCAKMGwYl38M4vE3rUN-j-ddhnWB5ZBvAjMOEGsW6VZ0/s320/2235NA_04.jpg" width="240" /></a></div>
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こうしてみると、W10BDJ はかなりかかとを絞っている一方で、履き口が少し広い。<br />
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タンは作りが違うのか、足首への洗礼はほとんどなくて、ここはちょっとばかり覚悟をしていたので一安心。2504NA のような足首に食い込んで血が出そうみたいなこともなくて、履き始めからそれなりに快適。<br />
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甲のフィット感の違いなのか、長時間履いた時の快適度は 2235NA のほうが W10BDJ より上。明らかに歩きやすい。僕の足との相性なのかもしれないけれど、この点は意外だった。<br />
正面から見るとやや峰の外側が削られているようにも見えるので、そこがフィット感に影響しているかもしれない。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEivsEtZk_gvZ1CtrNEF_n6eoST7Jni13EAo06ULzyOkJ3MY4tX0pa-BpJaRTjAdzXwHliPil9H7YUbBZHl2Tt04PtNfPeXvozDYkvyQvfrc8Eh28Nt-JLt7YbYgabhFKOMCWv5cfAK5wZ3S/s1600/2235NA_06.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1228" data-original-width="921" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEivsEtZk_gvZ1CtrNEF_n6eoST7Jni13EAo06ULzyOkJ3MY4tX0pa-BpJaRTjAdzXwHliPil9H7YUbBZHl2Tt04PtNfPeXvozDYkvyQvfrc8Eh28Nt-JLt7YbYgabhFKOMCWv5cfAK5wZ3S/s320/2235NA_06.jpg" width="240" /></a></div>
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<br />
アッパー側は購入時点で思っていたほどの硬さはなくて、2504NA よりは馴染みやすい印象。屈曲部が柔らかめなので指に乗るような感覚もそれほどでもない。<br />
履くにつれ、屈曲部が少し下に湾曲するようなしわの入り方になったので、やはりアッパー側は少し余裕が多いようだ。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiGTfj_75LSdidAoJIhijKxL8Takza664pCwvCmzBHP0qHFsQXaDcNrBThADlvXfnwPDpebLNzCsiPPsmIZbIqRg3uU8eXYuA0oqyENGwv-ddFcZufvxe4PFrTQjfR3O4q2a-74UvG7oZ7l/s1600/2235NA_05.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiGTfj_75LSdidAoJIhijKxL8Takza664pCwvCmzBHP0qHFsQXaDcNrBThADlvXfnwPDpebLNzCsiPPsmIZbIqRg3uU8eXYuA0oqyENGwv-ddFcZufvxe4PFrTQjfR3O4q2a-74UvG7oZ7l/s320/2235NA_05.jpg" width="320" /></a></div>
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とはいえ、2504NA のように大きくしわが寄らないということもあり、見た目的にもきれいにまとまっている。<br />
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クリームは適量がわからないのでとりあえず薄塗りの繰り返しをしている。僕はコットンにクリームを掬って塗る派なので、こういう凹凸のあるスコッチグレインレザーかつブローグシューズは磨きにくい。ギンピングの部分は塗りにくい、というか塗るのが無理。適当にクリーム入れたあと、豚毛のブラシでなじませているので、その時に塗れているものと思いたい。使っているのはブートブラックのニュートラル。<br />
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<br />
ソールはさすがに硬い。購入当初に室内履きで軽くスクワットしてみたのと比較的タイト目に紐を縛っているのでかかとがついてこない感じはそれほどないものの、手で曲げるとか無理でしょうコレという感じ。なのに歩いているときにはその硬さをあまり感じない。やっぱりサイジングをきちんとして紐をきちんと縛ると歩きやすい。<br />
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<br />
伝統的なラストでありながら、意外やちょっとした包み込まれる感があって、購入直後は 2504NA よりは足と一体化している感があるなと気づいた。かかとに少しだけ柔らかさを感じるところは W10BDJ に近いかも。<br />
<br />
惜しいのはやはり甲が少し高い点。<br />
僕はきつめに結ぶので、力を入れると羽根がほぼ閉じてしまう。<br />
新品の時点でこの状態なので、いずれ緩い靴になってしまうのは間違いなさそうだ。中敷きを入れるのも気分ではないし、その時にどうするか。<br />
<br />
似たような靴との比較で言えば、2504NA よりは全体的に柔らかみがある感じ。<br />
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<br />
2235NA の良さに改めて気づく。<br />
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これだけの靴を、4万円を軽く切る価格で手に入れることができるのは長年販売され続けられているモデルならでは。<br />
パターンや木型の償却も終わっているだろうし、よくよく見れば比較的原価を抑えた革やパーツを使っているという理由があるにしても、これだけの満足度が得られる靴はそうないのではないかとも思えてくる。<br />
<br />
2504NA と同じように REGAL SHOES 専売モデルではないので、街の靴屋さんから通信販売まで広く売られているし、ディスカウントされていることもある。<br />
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フィッティングが命の靴でもあるので、初回は通販ではなくて靴屋さんで履いてみて選ぶことを強くお勧めしたい。きちんとしたサイズを選べば、決して「大きな靴」ではない。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQ0Utz3fDQ8B0wb_xvVkkcKsZjWE0l9Xc0iJEbMAtKcfkJ_7YvIHg39ZuI_lApPlcWaK2Yj7NkG-_cIDzzBezRQKnxY4eJnmuZ965buvkpk9Q2wfzBQehBtnsRwU7WgFUNfQ3gEGE55hTS/s1600/2235NA_07.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1129" data-original-width="1505" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiQ0Utz3fDQ8B0wb_xvVkkcKsZjWE0l9Xc0iJEbMAtKcfkJ_7YvIHg39ZuI_lApPlcWaK2Yj7NkG-_cIDzzBezRQKnxY4eJnmuZ965buvkpk9Q2wfzBQehBtnsRwU7WgFUNfQ3gEGE55hTS/s320/2235NA_07.jpg" width="320" /></a></div>
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2235NA や 2504NA は40年以上販売され続けてきた実績がある。20年後ももし残っているようであれば二世代どころか三世代で同じ靴を履くことができる。<br />
売れる時期も売れない時期も一貫して守られてきた歴史的な重み。そんなウンチクが頭に入っているのでこの靴を履くときは何か凛とした気分になる。僕の中で想い出を積み重ねていく安心感のある靴、REGAL 2235NA。<br />
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2235NA にはブートブラックを使っています。<br />
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ソールはこれで拭いています。アッパーに使っても安心かと。<br />
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きわめてまれにソールにのメンテナンス。いつものブートブラックで。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEikiMgNSHFla-synskMxjVKOkusyVq9nHxP5vSVpAYCtrNKdNu_tNsHO55V3xdYDMlIWkNJDeUxxBKx4d-c7qnO4yU18u55vfI9U_kY5qRCFlvV637sUo6Ox3MJzIEdqIAS_vkZaijETMhM/s1600/2235NA_01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEikiMgNSHFla-synskMxjVKOkusyVq9nHxP5vSVpAYCtrNKdNu_tNsHO55V3xdYDMlIWkNJDeUxxBKx4d-c7qnO4yU18u55vfI9U_kY5qRCFlvV637sUo6Ox3MJzIEdqIAS_vkZaijETMhM/s320/2235NA_01.jpg" width="320" /></a></div>
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休日用の靴は僕の中でここ数年の傑作 <a href="http://shoeasterisk.blogspot.com/2014/06/regal-w10bdj-1st-report.html" target="_blank">W10BDJ</a> を筆頭にいくつかあって、そもそも履く機会を考えると数の面では充実しちゃっているものの、やっぱりこの靴いいよなぁ、ということで。<br />
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国産靴の歴史には欠かせない靴。リーガルの代表作でもある。<br />
いま40代くらいの人たちが若いころに買っていた雑誌やムックにはこの 2235NA が盛んに広告されていた。かかとにかかる重さが飛行機なんちゃらとか、「丸と角」みたいな広告。<br />
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<a href="http://www.shoes-street.com/2012/07/no2235.html" target="_blank">2235NA はもともと百貨店の特注品をベースに1972年から現行型番で売られている</a>そうな。<a href="http://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">2504NA</a>とは違って、その当時からほぼ変わらない姿で今に至る。カジュアルなスタイルに合わせているところをあまり見かけないにも関わらず、どう考えてもカジュアル用途と思われるこのデザインが売られ続けてきたのも、日本では靴のデザインはあまり意識されていなくて黒靴であればなんでもOKということも一つの理由かも。2235NA のブラックをビジネスで履いている人を時々見ますので。<br />
<br />
若いころはこういう重厚なウイングチップ(あえて「フルブローグ」ではなく「ウイングチップ」)はちょっと苦手で、どちらかというとプレーントウのホワイトバックスや<a href="http://shoeasterisk.blogspot.com/2014/02/regal-2236na.html" target="_blank">2236NA</a> のようなシンプルな形が好きだった。不思議と歳をとるとともに好きになってきたこのデザイン。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-uSZdLlqhrBiHAgfRclizLRWU9wpEhpD-x_Y9w6qV4MhsDe_tCeE9GS3bTCf3YUvpaJ0FXLLgqcI02bbvcjtD6nTLIrx6Ymw-fTC85KsS9a_KqSTwPrwsS3YwcgUy4EvBpQ6YBgu-fdEi/s1600/2235NA_02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg-uSZdLlqhrBiHAgfRclizLRWU9wpEhpD-x_Y9w6qV4MhsDe_tCeE9GS3bTCf3YUvpaJ0FXLLgqcI02bbvcjtD6nTLIrx6Ymw-fTC85KsS9a_KqSTwPrwsS3YwcgUy4EvBpQ6YBgu-fdEi/s320/2235NA_02.jpg" width="320" /></a></div>
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もともとリーガルは米国の Brown Shoe Company(現在は <a href="https://www.caleres.com/" target="_blank">Caleres</a>。リーガルが販売している Naturalizer ブランドを保有。ちなみにこの会社は今は Allen Edmonds の親会社) が買収した Regal Shoes のブランドをライセンスしたもので、その歴史をみても文字通りアメリカントラッドな靴。そののち Regal の商標権(米国他一部の地域を除く)をブラウン社から取得し、いまは「リーガルコーポレーション」の自社ブランド。<br />
<br />
若いうちに手に入れておいて履き続けていたら格好良かっただろうな、と思わずにはいられない。<br />
そろそろと思っていた頃に W10BDJ と衝撃的な出会いをしてしまい、いまさらながらのお付き合い開始となった。<br />
<br />
<br />
2235NAはなんとなくサントリーウイスキーオールドと立ち位置が似ている気がする。<br />
高度経済成長期に頑張っていたニッポンのお父さんのあこがれで、手に入れたらもうそれは大切に扱う自慢の一品。<br />
いろいろな情報に容易にアクセスできるようになった平成の時代に入ると、相対的にその「ありがたさ」が下がってしまっているけれど、古くから靴に目利きがあった人のクローゼットにあることが多い。<br />
<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTmuojfqV1SYZpQgzB_jSxl8vFlspPE7mKyG_hccmbk8aJsVqWTGzyhdQ-8ED4MXREoetR8lyLPzmhi6MWshpT6m6HbbLcE1Lc2wCTWAhQYzTJtTw71yEpfZAbKv8NT0ZTzAxyUYdh-f-i/s1600/2235NA_03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1201" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjTmuojfqV1SYZpQgzB_jSxl8vFlspPE7mKyG_hccmbk8aJsVqWTGzyhdQ-8ED4MXREoetR8lyLPzmhi6MWshpT6m6HbbLcE1Lc2wCTWAhQYzTJtTw71yEpfZAbKv8NT0ZTzAxyUYdh-f-i/s320/2235NA_03.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
W10BDJ と比べると、もう少し大切(?)に履くような靴。<br />
フルブローグの出で立ちからすれば雨だろうがぬかるみだろうが気にしないのが粋とは思うものの、2235NA のデザインはもう少しきれい目に履く靴にみえる。<br />
<br />
W10BDJ は傷がついても格好良いと思うし、むしろ多少の傷があるのだけれどきちんとお手入れされている感があるような履き方が格好良い。言い換えれば、傷ついたり雨に降られたりすることを気にする靴ではないけれど、メンテナンスはしっかりしている道具という位置づけ。<br />
<br />
2235NA はその逆に、あまり傷が目立ただず、履きこまれているけれどお手入れ感が出すぎない(自然な感じをほんの少し超える)程度が似合う。この靴は何となく品があるというか優雅なたたずまいというのか、傷だらけになると無理して頑張っている感が出てしまうような。キレイ目ジャケパン系であれば W10BDJ より 2235NA のほうがサマになる気がする。グロメットの違いかもしれない。<br />
<br />
<br />
さてこの 2235NA、最近の全体的なフィッティング重視のものとは違い、靴の前半部に締め付け感がないゆったりとしたラストに感じる。この靴を履いてから 01DRCD を履いてみると同じメーカーでもラストの考え方がずいぶん違うということに気づく。<br />
前半部がゆったりといっても、箱に足を入れているような感じではなく、かかとは無理のない程度に触れて、甲側は紐で抑えるという感じ。<br />
<br />
適切なサイズを選べばそれなりのフィット感があるものの、甲薄め、かかと小さめの最近のトレンドから見るとデカい靴、緩い靴という位置づけになってしまっている。僕は 01DRCD からハーフサイズダウン、2504NA と同じサイズにしている。三の甲は 2504NA よりやや高めなのか、新品時点できつめにひもを結ぶとかなり羽根が閉じてしまい(1cm以下)、沈み込んだら少し緩くなりそうだ。<br />
<br />
スコッチグレイン(型押し)仕様の革は箱から出した時点では結構硬くて、これは難儀しそうという印象を受けたけれど、デリケートクリーム多めに塗って、そのあとクリームをいつもより少し多めに入れたら柔らかくなった。ボールジョイントあたりの屈曲部はかなり柔らかい。<br />
<br />
外側のくるぶしがあたるという感じは 2504NA に似ている。ここはとてももったいないポイント。もっともっと人気が出てもよさそうな靴なのに、間違ったサイズを売られ、おまけにパターンが古めなため「痛い靴」「疲れる靴」といったネガティブな印象ばかりが広まってしまっている。<br />
<br />
ライニングは伝統的に布と革の併用。レザーソールの本格革靴ということを考えると、結構頑張っている値段設定。<br />
2504NA あたりと比べるとビジネスシーンでこれを履こうとする人は少ないだろうから販売数量も限られてくるだろうし、この靴を購入する層はそれなりに靴を大切にする人も多いだろうからバカ売れするような靴ではないけれど、この靴が廃番になることはなさそうなので修理を繰り返しながら長く履けそう。<br />
<br />
作りはとてもていねいで、さすがにリーガルの代表作だと感じる。<br />
ソールのステッチやコバステッチ、靴の内部縫製のすべてに日本の工業製品っぽい均質な仕上げがされている。<br />
<br />
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<br />
<br />
リーガルを代表する靴でありながら、大人の男性が購入する革靴としての優先度が低いデザインの靴だったりもする。<br />
<br />
「欲しい」とは思うけれど、手に入れる必然性がないというか...<br />
<br />
僕も、やっと購入したという感じ。W10BDJ と 2504BD があれば休日靴はすべての天気問題なしだし、そのほかローファーやらスニーカーやらもあるしで、後から追加して購入する理由があまりなくなってしまっていたので。<br />
<br />
それなのにあきらめきれなくて買ってしまったのは、靴の完成度や使われている部材については W10BDJ のほうが一歩上をいっているのに、それに負けない存在感は僕が歴史を感じてしまうが故か。<br />
<br />
<br />
<br />
初回のお手入れ。<br />
この靴は型押しの厚手な革を使っているため、ブートブラックのデリケートクリームを気持ち多めに塗り込む。<br />
塗ったら型押しのしわ部分やメダリオン部分にも入るように軽くブラッシング。その後30分くらい放っておいた。<br />
ある程度浸透したかなと思うくらいで、再度デリケートクリームを入れる。歩くとしわが入りそうな部分は気持ち多めに塗り込んでいく。<br />
この時点で表面が少しべたつくというかしっとりとしているというか、ややふっくらした感じになってきた。<br />
<br />
そのあとは乳化性クリームを。型押しの部分があるためどうしてもいつもより多めに塗らないとまんべんなくいきわたらない(気がする)。余分なものは後で拭き取ればよいので、まずは全体に伸びるように少し多め(片足米粒10個にもいかないくらい)を塗る。<br />
ついでにコバの部分にも塗り込んでおく。<br />
型押し革の凹凸やブローギング、ギンピング(ギザギザ)があって塗りにくいので、クリームを少し塗っては軽くブラッシングの繰り返し。<br />
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<br />
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</div>
<br />
ソールはいったんブートブラックのソールコンディショナーを塗ってみるものの、新品時はあまり浸透しないで意味がなさそう。こちらはある程度履いてからもう一度塗ることで初めて意味があるような。<br />
<br />
クリームを塗り終えて10分ほどしたら軽く室内履きしてみる。<br />
この最初のしわ入れの時が結構ドキドキしたりする。<br />
<br />
僕は靴の構造と足との相性で自然にできるしわが良いと考えているクチなので、特にボールペンなどは使わないで自分の足を曲げることでしわを入れる。<br />
<br />
まずは気持ち曲げる程度。<br />
これでだいたいどこに力がかかるかが何となくわかる。<br />
<br />
次第に曲げる角度を深めていっては戻してを繰り返し、最後に思い切り曲げる。<br />
この時、クリームをある程度入れて革が柔らかくなっていればなっているほど自然なしわが入る。ボールガースに余裕がある靴だと大きくしわが寄ったりすることもあるが、気にしだしたらキリがないので、自然についたしわは受け入れることにする。2235NA は型押しの革ということもあり、しわがあまり目立たない。<br />
<br />
<br />
今後もお手入れはブートブラックのデリケートクリームを中心にときどきニュートラル乳化性クリームで。<br />
<br />
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<br />
ネットで紹介されているいろいろな方の靴を見ると、やや濃いめのクリームでお手入れをして深みを増すようなお手入れをされていることが多いような気がする。もともとの赤が入った茶色を少し落ち着かせて、ダークな感じに寄せている。<br />
<br />
それも格好良いけれど、購入時点でも何となく立体感のある仕上がりだし、そのまま様子を見てみようと思う。<br />
<br />
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<br />
僕はジーンズやチノパンの時に履くので、テカリはそれほど必要ではない。<br />
ちょっとしっとりと落ち着いているくらいのほうが良い。<br />
この靴だったらブートブラックよりM.モゥブレイのほうがあっている気がしないでもないけれど、リーガルブランドクリームの製造元であるコロンブスを使うことにする。<br />
<br />
<br />
<br />
登場から45年以上販売されているモデルで、もう何足売れているのかわからないくらいなのに、特にこの茶系のものは案外履いている人に出会うことが少ない。地下鉄の駅でも、繁華街でも見かけることがほとんどない。<br />
持っている人は多いとするのであれば、この靴を持っている人はほかにもたくさん靴を持っていて登板頻度が低いのかな。<br />
いかにも定番すぎて、ちょっとわかる人ならだれもが 2235NA だってわかるところが気恥ずかしさを生んでしまうのかも。<br />
<br />
形、色、素材のどれを見ても、あまり似たような靴は国産では見かけない。<br />
いわゆるただゴツイ系のフルブローグは数多くあるけれど、アイビー寄りなデザインでありながら、日本人がていねいに作り上げた無骨と繊細が共存するデザインは独特な雰囲気を醸し出している。<br />
<br />
僕が靴を買うのはもはや道楽に近い趣味みたいなもので、数が増えてくると一つひとつのローテーション間隔が必然的に長くなってしまう。一つ靴を買うと、ほかの靴の当番頻度が伸びてしまったりめったに履かなくなる靴が出てきてしまう。<br />
靴って履いて、お手入れしてなんぼなのでそろそろ打ち止めにしようと思ってはいるものの、また買ってしまった。<br />
<br />
2236NA 購入から25年経て購入した 2235NA。<br />
リーガルの定番といわれる靴はいろいろな意味で「重い」。<br />
<br />
<br />
<br />
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<br />
2235NAはやっぱりいいですね。<br />
<br />
<div class="kaerebalink-box" style="font-size: small; overflow: hidden; padding-bottom: 20px; text-align: left;">
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ブートブラックのデリケートクリームとクリームでお手入れしています。<br />
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<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com8tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-23115103895479752342018-10-05T22:10:00.000+09:002018-10-05T22:10:02.439+09:00革靴の状態を見える化革靴の状態って、素人の僕にはよくわからない。<br />
<br />
何年も靴のお手入れをしていたところで、せいぜい自分の靴を磨いている程度ではどのくらいクリームを入れればよいのかということはいまだ確信を持てないでいる。<br />
表面の状態からは判断できる技量も感性も経験もないので、何となく期間が空いたり酷使したりしているなと思ったときに乳化性のクリームを塗る、なんてことを繰り返してきた。<br />
<br />
<br />
先日、ひょんなことから革靴の状態を見える化できることに気が付いた。<br />
<br />
Google+ のコミュニティ「<a href="https://plus.google.com/u/0/communities/113343356675842305613" target="_blank">靴好きもそうでないひとも、革靴について話そう。</a>」で「<a href="https://plus.google.com/u/0/107774300396012214653/posts/EYfY77GuyWB" target="_blank">おしりふきを使って靴のお手入れをする</a>」ことが紹介されていたので、僕も家にあったおしりふきを使って W10BDJ を拭いてみた。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6_LK9dibqoSPJIcZW8_Cd80F-Iq4wW-n0cIZrlyLoazq88gkobhpQGCaa10bwUjkUmbdXg4ljN2bldl089MZuyTQ1EcOTRWPIt1Zo5fmPlnQDs_62kdd4TXHHxTSi4E8IAFKYVQowJD9J/s1600/oshirifuki_01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1028" data-original-width="1370" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEh6_LK9dibqoSPJIcZW8_Cd80F-Iq4wW-n0cIZrlyLoazq88gkobhpQGCaa10bwUjkUmbdXg4ljN2bldl089MZuyTQ1EcOTRWPIt1Zo5fmPlnQDs_62kdd4TXHHxTSi4E8IAFKYVQowJD9J/s320/oshirifuki_01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
おしりふきは比較的水分が多いので、均等に拭いているつもりでも水が良くしみるところとそうでないところがはっきりわかる。<br />
<br />
これまでは固めに絞った布を使っていたので気づかなかったのだけれど、半びしょびしょ状態にしてみると水をよく吸う(しみる)ところとそうでないところが一目瞭然。<br />
<br />
<br />
僕にとってはなかなかの大発見だった。<br />
<br />
<br />
一見しみているように見えても、すぐに乾燥してわからなくなる。おしりふきはそのほとんどがただの水ということもあり、乾いてしまえばもとに戻る。<br />
靴を拭いたらすぐに写真を撮って状態を記録しておくことにした。<br />
<br />
拭き方の問題もあるかもしれないので何度かしみないところを意識的に拭いてみたけれど、やっぱり水がしみこまないところは何度やってもしみこまない。<br />
<br />
意外だったのはしわの部分はそれほどしみにならず、しわによって革が寄る部分のほうがしみこみ具合が多かった。<br />
考えてみればもともと平らだったものが変形して谷になるより山になるほうが表面上の密度が下がるので、繊維が開くことで水がしみこみやすくなっているのかもしれない。<br />
<br />
どちらかというとクラックを気にしてしわのところをていねいに塗り込んでいたけれど、これからは革が寄る部分も意識してみよう。<br />
しわになる部分はしっかりとしわが伸びる状態になってからクリームを入れたほうがよさそうだ。<br />
<br />
<br />
<br />
ちなみにこのおしりふきは雨に濡れて表面がボコボコになった時や塩を吹いたときなどにも活躍している。いままでティッシュを濡らして使っていたけれど、こちらのほうが楽だし扱いやすい。<br />
<br />
鏡面磨きのハンドラップではないけれど、本来の用途とは違うものの靴のお手入れにはこれほど便利なものはない気がしてきている。<br />
<br />
箱買いしていると1枚2円以下になることもあるのでウェットティッシュより安上がり。<br />
<br />
Google+ のコミュニティは多くの人の体験談が書かれていていつも発見がある、感謝。<br />
<br />
<br />
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<br />
わが家ではこれをつかっています。この手のものは通販が便利ですね。<br />
<br />
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</iframe><br />
<br />
<br />
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<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-54137632305134723112018-09-30T23:01:00.001+09:002023-11-04T23:28:33.635+09:00REGAL 2504 の魅力アクセス数を見てみるとここしばらく <a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">2504NA の記事</a>がトップになっている。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHLlpkyVeh0285pfFaff2tVULWnuR_NBkmv8RjuYySD3JJEXLwOCuFXMe56tMavPqIuNU-uCvO-MVn3dMWWPzxvoTD8w9KULCUDV7KriEEafAkXdimUjGsXEyp7es8kS2z_DGAdb9nSGuq/s1600/2504NA_01.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="965" data-original-width="1287" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjHLlpkyVeh0285pfFaff2tVULWnuR_NBkmv8RjuYySD3JJEXLwOCuFXMe56tMavPqIuNU-uCvO-MVn3dMWWPzxvoTD8w9KULCUDV7KriEEafAkXdimUjGsXEyp7es8kS2z_DGAdb9nSGuq/s320/2504NA_01.jpg" width="320" /></a></div>
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靴に関するレビュー系の記事は、書いた直後にアクセス数が上がって、その後あまり目立たなくなることが多いのだけれど、この 2504NA の記事はアクセス数が落ちることがなく上位をキープしている。<br />
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さすがニッポンの名靴、といったところだろうか。<br />
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<br />
最近は休日に<a href="https://shoeasterisk.blogspot.com/2018/06/regal-2504bd.html" target="_blank"> 2504BD</a> を履くことが多い。<br />
やっと涼しくなってきたこの時期、例年はライトブラウンやベージュなローファー系の靴が活躍する。<br />
特に今年は猛暑ということもあり、あえて暑苦しい雰囲気のある 2504 を履くこともないなと頭では思っていたものの、真夏の暑い日もなぜかこの靴を履いてしまっていた。<br />
革靴なのだけれど、僕の感覚ではスニーカーの延長っぽい位置づけというところが大きい。<br />
<br />
理由を説明するのは難しくて、でもなんだか気楽に履ける靴。<br />
ネイビーという色のせいなのか、それともデザインなのか、理屈ではなくてそういう気分になる靴。ブラウンやブラックもまた合わせ方によってはカジュアルでも十分いけるように思える。<br />
<br />
オシャレに関して実力のない僕にとっては、2504 は格好をつけるために履くのではなくて、外出の時に何となく合わせている靴。<br />
個人的には W10BDJ や 3043SF のほうが全体的なバランスが良くなる気がしつつも、なんだか肩に力の入らない靴の位置づけになっている。<br />
(カミさんには「かっちりした靴はデニムには合わない」といわれてあまり評判がよくない。W10BDJ のほうが好評)<br />
<br />
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<br />
ブラックとブラウンの 2504NA は REGAL SHOES 専売モデルではないので、街の靴屋さんからネット販売までいろいろなところで販売されている。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhGXAfkzNEDRb4sUyc6mksSf3NDnMsKbOPCvO6zU8JNRgQN18OsxMRFuh7zkmRbMthWbWWuR83vENHt1IhEQtTA86qHoY1EcqBdCrK4bl-tIwfhyphenhyphenqmPCetGmhyphenhyphen4SCyA26Gdjlw_0TbZrOEJ/s1600/2504NA_02.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="965" data-original-width="1287" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhGXAfkzNEDRb4sUyc6mksSf3NDnMsKbOPCvO6zU8JNRgQN18OsxMRFuh7zkmRbMthWbWWuR83vENHt1IhEQtTA86qHoY1EcqBdCrK4bl-tIwfhyphenhyphenqmPCetGmhyphenhyphen4SCyA26Gdjlw_0TbZrOEJ/s320/2504NA_02.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
輸入物も含めたグッドイヤーウェルテッド製法の靴全体から見るとそれほど高価な位置づけではないものの、広い価格帯の靴を扱う街の靴屋さんでは、いわゆる高級靴扱いとしてお店の奥に鎮座していることも多い。<br />
<br />
いまとなってはグッドイヤーウェルテッド製法の革靴の中でも特にお手頃なわけでもなく、履き心地が特に良いわけでもない。<br />
同じ値段出せばショーンハイトでスムーズレザーのレザーソールを買うことができるし、国産にこだわらなければレイマーや神匠でかなり作りこんだ靴を買うことができる。<br />
<br />
<br />
だけれど、2504 は理屈で履く靴ではない気がする。
<br />
<br />
2504NA は、もうそれこそ「コレしか履かない!」という筋入りのかたから、オンオフ兼用でフルに使いまわしている上級者まで、それこそ数多くの人々に支持されてきたモデル。<br />
人によっては想い出の靴であり、歴史の一部でもある。<br />
<br />
2504NA の魅力のひとつが「変わらない安心感」。<br />
今日買った 2504 を、おそらく10年後でも修理ができるだろうし、買い増しもできるだろう。<br />
<br />
必ずしも中庸なデザインではなくて、どちらかといえばアメカジよりのゴツイ雰囲気は、クラシックなスーツスタイルにはやや主張が強すぎる。
なので、本来であればバブル時代のダブルスーツの時にしても、最近のクラシック調のスーツにおいても、足元にこれを持ってくると教科書的にはなんだかな、という違和感を感じる。<br />
<br />
ただ、それでもいいのではないか、と感じてしまうのは、やはりここニッポンの風土に根ざしている靴という意識があるからかもしれない。同じく日本の風土に合ってインスパイアされたスーツというか背広にはこれがピタッとはまっているように見える。<br />
<br />
料理におけるカレー南蛮や餃子が日本の風土や嗜好に合わせて独自の進化(「変化」かもしれない)を遂げたのと同様に、ビジネスシーンにおける足元についても欧米とは異なる過程を経ていまに至る。<br />
<br />
<br />
ギョーザ靴と揶揄されがちなスリッポンも、イタリアあたりが発祥の靴の一つの進化系であるし、日中も靴を脱ぐことがある日本のビジネスシーンではオシャレと使いやすさが両立していたがゆえにここまで広まったのではないだろうか。<br />
<br />
日本では靴を脱ぎ履きする回数が欧米に比べて多いので、足と一体化するような靴よりは脱ぎ履きしやすい靴のほうが理にかなっている。<br />
いまでこそ紐をきっちり締めて履くことに理解がある人が役職者に増えているけれど、ひと昔前であればお客様先などでいちいち靴紐をあたふた結んでいるような新人を快く思わない上司もそれなりにいた。<br />
靴ベラはかかとを壊さないようにするものではなくて、無理やり靴に足を押し込めるサポーターとして使われるケースが多かった。<br />
<br />
そもそも家で靴を脱ぐのがあたりまえな日本では、職場(屋内)で靴を脱いでスリッパに履き替えるなんて人もいる。食品系の企業では企業文化の一つとして職場では履き替えるなんてところもある。<br />
<br />
いい歳でありながらいまだに紐靴をデカ履きする人が多いのも、ベッドに入るまでは靴を履くため靴を足と一体化させる必要がある文化ではなく、素足を最も快適と考えることをより優先する文化であることにも一端がある。<br />
<br />
2504NA のかかとが緩めなデザインはこうした背景があることを踏まえると、何となく理由のある形をしているようにも見えてくる。<br />
<br />
<br />
<br />
素材の観点からはガラスレザーかつラバーソールは一年を通して降水量が多い日本の気候でヘビーユースには適している。<br />
東京に住んでいると忘れがちだけれど、大都市圏以外では舗装されていない道路を歩くことが一般的で(舗装されている道は車で移動する)、あぜ道や砂利道を頻繁に歩いたり、自転車・バイクに乗るような場合はレザーソールよりラバーソールのほうが都合のいいことが多い。<br />
<br />
欧米基準では変に見えることが、日本ならではの理由によるものであったり、そもそも文化・自然環境・利用シーンが違う社会において独自の進化を遂げることもあるので、それぞれの国々で定着したものが本家のルールから逸脱しているからといって低い評価をすることもないと思っている。<br />
本家本流の考え方は尊重しつつ、自分(販売されている方ならお客様)が所属しているコミュニティの文化も同じくらい尊重しておかないと、ファッションってコミュニケーションの道具を超えて、他者批判の根拠にもなりかねない。<br />
<br />
<br />
2504NA のガラスレザーは耐久性はそれなりにしても、お手入れが簡単で修理もできる。<br />
ビジネスパーソンが必要とする要件をある程度バランスよくまとめた靴だからこそ、長続きしてきたのではないだろうか。<br />
<br />
<br />
<br />
2504NA は履き心地についても(最近の靴と比較すると)独特。<br />
<br />
足首周りは日本人に合わせてなのか小さめに作られているので、適正サイズを選び、紐をきっちり縛ると緩さや大きさを感じにくい。<br />
トウから一の甲周りにゆとりがあるので緩い靴に見られがちだけれど、外羽根の位置がやや開き目なので、足がそこそこ薄い人でもサイズをきっちり合わせてみると二の甲から三の甲はタイトに履くことができる。<br />
<br />
どちらかというと薄目な足の人にはくるぶしが当たって痛いという状況が生まれがちなデザイン。10回、20回と履くうちにそれは不思議と収まってくるものの、痛い思いをさせやすい靴というのがもったいない。<br />
この状況はデカ履きだとさらに強調されるはずなので、まさにサイジングが命な靴といえる。<br />
<br />
<br />
アッパーに使われているガラス仕上げのレザーは意外とキズに弱い。<br />
実際、同じお手入れをするのであればスムーズレザーのほうがいい状態を長持ちさせることができる。ガラス仕上げはキズなどで塗装面がはげると補修が意外と面倒だったり、擦った跡をクリームでケアするということが難しい(僕には)。<br />
これが新品状態から悪くなる一方という印象を強く与えてしまっているのだけれど、ガラス仕上げの味はここに出るという気がしないでもない。<br />
<br />
いわゆる「ボロボロ」というのはキズが多いことではなくて、きちんとお手入れされていない汚らしい状態なんだと思う。<br />
ビジネスシーンで履く靴なのだから傷つくのは避けようがないし、傷ついたり汚れたりするからお手入れの意味が出てくるし、そのお手入れによってキズもまた靴の個性の一部になったりもする。<br />
ガラス仕上げの場合、表面が削れると白い層が出てくるけれど、多少であれば補修クリームなどで目立たなくできるので、キズを恐れて四六時中靴に意識が向かってしまうより、ふだんはそんなこと忘れていて、キズを発見したら(前向きな気持ちで)全力でその補修に意識を向けるほうが有意義な付き合いではないだろうか。<br />
<br />
<br />
<br />
2504NA は必要以上にお手入れに気を遣わなくてもきれいな状態を維持できて、多少の雨ならば靴下をぬらさない安心できる靴。<br />
派手さはないけれど、ニッポンのモノづくりの良さを感じることのできる靴。<br />
愛着を持って長く付き合うこともできる靴。<br />
<br />
2504NA には魅力がある。<br />
デザイン、素材、作り、履き心地、歴史、価格、手に入れやすさ、修理の容易さなど求めるものは人それぞれ。<br />
2504NA はそうした多くのニーズを受け止めることができたからこそ今日まで残ってきた。相対的なありがたみは下がってきたかもしれないけれど、世代を超えて語ることのできる靴として、そしてニッポンのモノづくりを感じることができる靴として、次の世代を担う人たちにもぜひこの靴の魅力に気づいて欲しいと思わずにはいられない。<br />
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<br />
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<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B002FTL170&linkId=9d383384486abf63146591ff6158d356"></iframe><br />
<br />
ふだんのお手入れはブラシだけで十分かと。<br />
<br />
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001NEM5MI&linkId=513189254aec56775d77815865794d30"></iframe><br />
<br />
<br />
クリームはときどきしわの部分を中心にデリケートクリームを。<br />
<br />
<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001O11GCK&linkId=513d15697b8a5819de8a4e3a6525b706"></iframe><br /></div>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-22298775322162222892018-07-30T23:01:00.002+09:002023-11-04T23:26:11.860+09:00REGAL 01DRCD の魅力ここ1カ月くらい、REGAL 01DRCD の記事へのアクセスが増えている。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg7j1qg-gGqwfCiKCT2yHWON3RZtPAQOkOAcWmEFqfYDxCPYEdWC8yTCLGauZSlUsMqsFxcQO5ZAqD1rz67ZTeIRx3ss1hlRRioSbSoS3afix8irTsWkwPCw-bmDKJS1Mnhh-wOLmKEMLhX/s1600/01DRCD_01.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1028" data-original-width="1371" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg7j1qg-gGqwfCiKCT2yHWON3RZtPAQOkOAcWmEFqfYDxCPYEdWC8yTCLGauZSlUsMqsFxcQO5ZAqD1rz67ZTeIRx3ss1hlRRioSbSoS3afix8irTsWkwPCw-bmDKJS1Mnhh-wOLmKEMLhX/s320/01DRCD_01.png" width="320" /></a></div>
<br />
先月までは 2504NA がいちばん多くて、「さすがは 2504!」と思っていたら、7月に入り 01DRCD のほうが増えている。そんなわけで、改めて 01DRCD について見直してみた。<br />
<br />
<br />
僕の 01DRCD も気づけば5年を経過した。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgt-4xs6SAeUEGY705OrXcPn5ahrzmLc4PU8OvXoureV8oShl0tn7frWYzWAQ5A3nWEs9JI_J2lToi94ipodTkuuYxXRivNm8iur1gzCowYiHgXncxKeJJBM5VXTYUKfg1v8O-Lx74nwZkj/s1600/01DRCD_02.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1028" data-original-width="1371" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgt-4xs6SAeUEGY705OrXcPn5ahrzmLc4PU8OvXoureV8oShl0tn7frWYzWAQ5A3nWEs9JI_J2lToi94ipodTkuuYxXRivNm8iur1gzCowYiHgXncxKeJJBM5VXTYUKfg1v8O-Lx74nwZkj/s320/01DRCD_02.png" width="320" /></a></div>
<br />
販売も継続されていて、REGAL SHOES 専売モデルではない一般販売のモデルとしてはなかなかのロングセラー。<br />
リーガルの中では流行にあまりとらわれない正統派モデルで、インポート素材を使っているにも関わらず4万円を切る値段設定という「ちょっと頑張ったら買えるかも」的なゾーンが支持を受けているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
たまたま僕の足にとってダメージが少ない靴ということもあり、おおむね週1回弱の登板をしていて、天候が悪い日も履いているにも関わらずオールソールまでもう少しいけそう。<br />
<br />
アッパー側も大きな傷などはなく、全体としてはやや粗が目立ってきたもののクレム1925で十分いい感じに仕上がる。<br />
<br />
ライニングも履いている頻度からすると擦れが少ないようで、かかとはピンポイントで擦れている。かかとはやや大きめのつくりではあるものの、靴の中で足があまり動かないこともあって擦れが少ないのかもしれない。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi-hkcTENwzgr-eocRsmD5v7qNC8aNcdiKC2kw2k-y9ozidFa9BBrdKNBIXri8LDqoLXFOXsIL8NLBGxdPuMr2XwovWaDOH0wmONJcFh9TO9uX2EsA7KthznozIHyDuUA1_oXmUw9f2K5Ii/s1600/01DRCD_03.png" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1028" data-original-width="1371" height="239" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi-hkcTENwzgr-eocRsmD5v7qNC8aNcdiKC2kw2k-y9ozidFa9BBrdKNBIXri8LDqoLXFOXsIL8NLBGxdPuMr2XwovWaDOH0wmONJcFh9TO9uX2EsA7KthznozIHyDuUA1_oXmUw9f2K5Ii/s320/01DRCD_03.png" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
購入当初にやや華奢な印象を受けたのは、ソールを薄く見せるヤハズ仕上げやきめの細かいアッパー素材が理由かな。<br />
実際にはほつれたり剥がれたりといったことがなく、当初から歪んでいたような土踏まずもいまのところ問題がない。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7MNiXuiwPvZf-xZVZyncuAt8FRENvaPz2DW6y1o5p6st7ovoEN-kK3H0qqGCNHC2jIrZlA4jLGxtAJ69M21F8h7YAgh9OFXyTOguSNbCRNma8luQcHpJ2MgFCljSAKlV-tNivrMhmyqwV/s1600/01DRCD_04.jpg" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1365" data-original-width="1024" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj7MNiXuiwPvZf-xZVZyncuAt8FRENvaPz2DW6y1o5p6st7ovoEN-kK3H0qqGCNHC2jIrZlA4jLGxtAJ69M21F8h7YAgh9OFXyTOguSNbCRNma8luQcHpJ2MgFCljSAKlV-tNivrMhmyqwV/s320/01DRCD_04.jpg" width="240" /></a></div>
<br />
<br />
お手入れは購入時からずっとサフィールノワールを使っている。<br />
水洗いをしたとき以外は数カ月に一度くらい水拭きしてからクレム1925を薄く塗っているくらいで、表面が明らかにボコって来た時にステインリムーバーを使う程度。ふだんは馬毛のブラシでほこり落としと、擦ってしまった跡を目立たなくするためのからぶきくらい。<br />
<br />
<br />
ビジネスシーンで使う道具としてはとても完成度が高いモデル。<br />
デザイン、価格、素材、アフターサポートとどれもが一定以上の満足をしている。<br />
僕はヒロカワ製靴のスコッチグレインを履いたことがないので同価格帯競合の実力を知らないとはいえ、おおよそ3万円から5万円くらいのレンジにある靴としてはベストバイに近い位置づけなのではないかと思う。<br />
<br />
まず、デザインがシンプル。
意外とロングノーズでありながらもトウの丸め方とキャップの大きさがゆえに、それほど長い感じがしない。コバの張り出しも控えめで、極めてスマートなスタイル。キャップが少し大きいところにリーガルなりの和風を感じる。<br />
<br />
次にお手入れのし甲斐がある。<br />
01DRCDのアッパーは、クレム1925などのようなビーズワックス成分が多いようなクリームで磨くと簡単にかなり光る。いわゆるじっとり系ではなく表面がつややかに光る系で、お手入れ技術がそれほどでもない僕のような人でも満足度の高い仕上がりになる。<br />
<br />
そして、履き心地が良い。<br />
やや革靴ビギナー向けにセッティングされているのか、かかと周りにクッション性のある素材を入れているため、RENDOやペルフェットと比較すると柔らかな包み込まれる印象。<br />
シェットランドフォックスのグラスゴーも同様な履き心地なので(ラスト形状によるフィッティングではなく、ふわっとした感じが)、リーガルにおける最近のこのプライスゾーンは意識的にかかと周りを柔らかくしているのかもしれない。<br />
<br />
<br />
いわゆるシンプルな定番系のキャップトウって、多くの靴を企画・販売しているリーガルでもほとんどなかった気がする。ときどき出てきても、すぐに終売となることがほとんどだった。<br />
唯一の正統派定番モデルと思われる W121/W131/W141 も、BOSのサンプルを兼ねているが故かスクエアトウになっていて、それはそれで伝統的なデザインではあるものの、やっぱりラウンド形状の靴と比べるとどうしてもちょっと外れている印象だった。<br />
<br />
リーガルブランドではあまりレザーソールを推しているように思えないので、01DRCDもひょっとすると企画商品だった可能性が高いけれど、結果、<br />
<br />
・「ふつうな形」をリーガルで欲していた層への訴求<br />
・レザーソールの靴にしてはリーズナブルな価格設定<br />
・アノネイ社のカーフというアピールポイント<br />
<br />
が受けたのか、想像以上にヒットしてしまっている気がしないでもない。<br />
<br />
ひろく売れる靴ではないけれど、ちょうど靴好きが「一足買ってみようかな」と思うツボを押さえているような。<br />
さらに、買ってみたら意外と履き心地が良くて、デザイン違いをもう一足という感じで輪をかけて売れると。<br />
同一ラストのプレーントウモデルも出たことから見ても、意外とラストの評価も高いのかもしれない。<br />
<br />
甲が高めという意見も結構聞くため、購入時には店頭でフィッティングをして決めることを強くお勧めしたい。<br />
ぜひ店頭でサイズ違いを何度も試して、店員さんの意見も聞いて合う・合わないの判断をした後に購入してほしい。<br />
<br />
<br />
REGAL SHOES に限らず、全国の靴屋さんや百貨店でも取り扱うことができるモデルのなかで、レザーソールかつスムーズレザーの定番的なデザインは貴重な存在。<br />
リーガルはインポート靴を好む層にはイマイチブランドの訴求が弱いと思っているのだけれど、ソールにレザーを採用した靴はなかなか気合の入ったモデルが多い。<br />
<br />
01DRCD のような息の長いモデルがある一方で、01NRDD のように1年も持たずに終売になってしまうモデルがあるのはただただ残念。リーガルなりのマーケティング戦略がその裏にあるのだろうけれど、希望小売価格で買うのをためらう人を増やすだけのようにも思えるし、セールで売り切ろうとするの目にしたら心を込めてその靴を作った職人さんはどう思うのだろう。<br />
<br />
いつの日か、いまはまだ幼い息子が真新しい靴で社会人としてはばたく日、父親である僕は履きこまれ、磨きこまれた同じ靴を履いてその日を迎えられたら最高だ。その候補は 01DRCD かもしれないし、チャーチのコンサルかもしれないし、いまはまだ手に入れていない靴かもしれない。まだまだ先のその日までどれだけの靴が販売され続けているだろうか。01DRCD がその候補になる靴として残っていてくれたらとても嬉しい。<br />
<br />
<br />
--------<br />いまやキャップトウの定番<div><div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07KWM2356&linkId=75d781b21f177939141ea2497f0ce634" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
<br />
お手入れは一貫してサフィールノワールシリーズを使っています。ほとんどはこのクレム1925のみで。<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B002Q0A6Q0&linkId=1f4edde752aa576b10db395df4dd452e" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div><div><br />
水洗いをしたときはデリケートクリームとレノベイターを使います。<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B004ECWBZW&linkId=8fa0dccb0dbc011e95551f3e5792be04" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>
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<br />
ソールのお手入れはブートブラックを使っています。たまたま家にあるので。<br />
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</div></div>ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com4tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-85684555042423402282018-07-01T01:47:00.002+09:002019-02-05T19:12:34.044+09:00Boot Black と M.Mowbray 比較その後ショーンハイトで続けているブートブラックとM.モゥブレイ比較。<br />
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<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijeRP6xF63-8-zcQ3Ei2iyqIC78W6joe_vZq8QHtY6nVZkOCwJPQcsk7xvbnia0AT23Q51hxgZkXysJQuV7SS6ELkC4Vi4oFKgfpCJrjgW3Td8iEV_IHYBQpAxr71_b4nIWBqjo0bVel5m/s1600/bbmb.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEijeRP6xF63-8-zcQ3Ei2iyqIC78W6joe_vZq8QHtY6nVZkOCwJPQcsk7xvbnia0AT23Q51hxgZkXysJQuV7SS6ELkC4Vi4oFKgfpCJrjgW3Td8iEV_IHYBQpAxr71_b4nIWBqjo0bVel5m/s320/bbmb.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
塗分けしているショーンハイト SH111-4 は天候をあまり気にしないで履いているということもあり、雨に降られたりもするとそのたびにリセットされるのか、革の変化に大きな違いはない感じ。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOyLPfE7KTWs32dYPWGD68_ZGyQZsYGASfDGG2v2flhm8yeQwpMBt9jY8tbg4tzxoMKP4xvtRGOOX7sQxcw26nagGZTcIvEX_OQ2A6AU8NlfoIXsum7nA8bswnY_WSPg_JKvoRWTZKMfiH/s1600/bbmb01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1511" data-original-width="1133" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiOyLPfE7KTWs32dYPWGD68_ZGyQZsYGASfDGG2v2flhm8yeQwpMBt9jY8tbg4tzxoMKP4xvtRGOOX7sQxcw26nagGZTcIvEX_OQ2A6AU8NlfoIXsum7nA8bswnY_WSPg_JKvoRWTZKMfiH/s320/bbmb01.jpg" width="239" /></a></div>
<br />
お手入れに時間をかけた後ははっきりとわかるその違いも、しばらく(1カ月ほど)履き続けるとどちらがどちらなのかわからなくなるくらいに落ち着いてくる。<br />
<br />
ふだんのお手入れはブラッシングとからぶき、ときどき固く絞ったタオルでの水拭き程度なのでクリームが蓄積されて変化をもたらすほどの影響を与えていない感じ。<br />
<br />
この辺りは僕の技量にも拠るところなので、靴磨きに一言ある人であれば継続的に違いを際立たせることができるかもしれない。<br />
<br />
<br />
ブートブラックはそれ単体で仕上げることができる便利なクリーム。<br />
成分についてはメーカーの言い分なのでどれほど靴に良いかは不明なものの、仕上がりはじっとりとしていて、いかにもお手入れしましたという雰囲気が出る。<br />
コロンブスの高めのラインはビーズワックス多めな感じなのでつやつや仕上げがしやすい。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
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<br />
一方、M.モゥブレイはロウによる表面上の変化は多少感じるものの、やはりブートブラックと比べるとかなりサラッとしたテクスチャー感を活かした仕上がりになる。正直、これ単体では靴の輝きがイマイチなため単独で使うとインパクトが少ない。<br />
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<br />
<br />
僕はふだん使いのビジネスシューズにはほとんどワックスをほとんど使わない人なので、ブートブラックのような単体でそこそこ光るクリームのほうが好き。光らせることを重視するとクレム1925のほうが使い勝手が良いので、きめ細かなカーフの靴にはクレム1925を使う。<br />
<br />
逆に、表面がある程度ポツポツしているようなキップ系の場合は、クレム1925のような油性クリームは厚塗りしがちなのでブートブラックのような柔らかめのクリームのほうが良さそうな気がしている。(あくまで気がするだけ)<br />
<br />
少し立体感を出したいときは同じブートブラックのアーティストパレットをつま先とかかとに塗っている。<br />
<br />
<br />
もし僕がワックスを使った本格的な鏡面派だとすれば、モゥブレイのようなあまり光りすぎないクリームをベースにして、つま先やかかとをワックス使って立体的に仕上げる。鏡面のメンテナンスをするついでにそれ以外の部分にクリームを入れることになるだろうから、基本は薄塗して頻度を増やす。<br />
<br />
いまの僕のスタイルはクリーム中心にお手入れして、そのサイクルは長めのためやや艶のあるクリームを少し多めに塗ることが多い。この場合はブートブラックのほうがやや有利。<br />
<br />
そんなわけで、ブートブラックのクリームはこれ一本的な道具としての登板頻度が上がる。<br />
<br />
<br />
<br />
ブートブラックもM.モゥブレイもどちらも個性のある良いクリーム。どちらを使ってもクラックは起きていないし、雨に何度も降られるハードユースでも革が固くなることもない。カビが生えるということもないし、色が落ちることもない。<br />
<br />
雨の日も晴れの日もあまり天候を気にしないで履いていれば、どちらにしても塩が浮き出る。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhI4LA6gda1Bob_G5UleraFE0-1VM4K3pV4SkBLbLYuHkFW0soqxd1J-CfknmMCug4vBNHgUSTd04tIwxslu6qhOVH3of7QP35nHXpfmd3jIpRHNxXXRko_WV9roAydItXcUdQG1Cv_NtU9/s1600/bbmb05.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhI4LA6gda1Bob_G5UleraFE0-1VM4K3pV4SkBLbLYuHkFW0soqxd1J-CfknmMCug4vBNHgUSTd04tIwxslu6qhOVH3of7QP35nHXpfmd3jIpRHNxXXRko_WV9roAydItXcUdQG1Cv_NtU9/s320/bbmb05.jpg" width="320" /></a></div>
<div>
<br /></div>
どちらも足の親指側に塩が出やすい。塩は足の汗由来といわれているので、どちらでお手入れしても通気性というか、浸透性は大きな変化がないのではないかと考えられる。<br />
<br />
<br />
ソールについてもブートブラックとM.モゥブレイどちらの商品を使っていても減り具合に顕著な差は見られないし、<br />
体感的な浸水も違うということもない。ブートブラックのほうがソールステインの色を若干落とす傾向があるような気がするものの、履き心地に関する部分で言えば違いに気づかない。<br />
このあたり、僕は鈍感であるとはいえ、それほど大きな差を見つけられないのだから実用上はどちらにしても満足できる。<br />
<br />
<br />
靴のお手入れに関して言えば、たいして靴磨きに時間をかけない素人レベルであるなら、永い間支持を受けてきたものであればよほどの違いはない感じ。むしろ、頻度だとか一回に塗る量といったほうが影響が大きそう。<br />
<br />
<br />
ところで、よく雑誌とかで靴磨き屋さんに仕上げてもらった写真などを見ると、じっとりと光るような靴をよく見かける気がする。<br />
そこによく書かれているのが「革に栄養がいきわたっている感じ」<br />
これってビーズワックスがちょっと強めに入っているクリームを薄塗何回か繰り返すと同じように見えるのだけれど、それって革に栄養が入ったからなのだろうか。<br />
僕には表面にとどまるロウ分の艶感がそう思わせているように見える。<br />
<br />
と思うようになったのも、この比較でほぼ同じようにクリームを塗ったとき、明らかにブートブラックのほうがそういった印象を受けるけれど、実際にはどちらも同じくらいクリームが入っているようだし、ある程度塗り続けた後のコンディションに大差がないようにも感じている。<br />
<br />
もし栄養分(というか、保革成分)がそういう見た目の印象を与えるのであればこの比較では明らかにブートブラックのほうが良いコンディションに仕上がってくるはず。数年単位でお手入れを分けているので、印象的な違いがみられてもおかしくない。<br />
こういう「栄養がいきわたっている感じ」とか感覚的な言葉は商品の売り手が使うにはいいのだけれど、比較に使おうとするのであれば何らかの数値化できたら面白いのに。<br />
コロンブスなど本格的な研究をしているところにはデータあるのかな。<br />
<br />
もちろん、僕が仕上げた状態とプロが仕上げた状態とでは、一見似たように見えて革の内部的には全く異なる状態になっているということも考えられる。だからこそ、プロがやったものと素人がやったものを比較する指標があればよいのになと思う。定量データなどの客観的指標で比較できれば、それはもうプロに依頼する大きな根拠になるのだから、だれかやってみるひと出てきてもよいのにな、と思う。<br />
<br />
<br />
<br />
どんどん新しい商品が出てくるので、僕のようなお手入れ好きというかお手入れ用品好きは試してみたくなるものの、おそらく普段履きに一般的なお手入れをしている限りではその差を際立たせることはできないのかもしれない。メーカーの差別化要因を僕が再現できないというのは製品を活かしきれずにもったいない気もしないでもない。<br />
<br />
とはいえクリームを塗るという行為は保革のためのメンテナンスというだけではなく、それ自体が楽しみでもある僕には、表面上の小さな違いでも「面白い」と思ってしまう。<br />
<br />
それは光り方だったり、革に吸い込まれていく感覚だったり、時には香りだったり。クリームにはいろいろな性格があるので面白い。<br />
<br />
--------<br />
ブートブラックシリーズ。単品でそこそこしっとりとしたつやが出ます。<br />
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</iframe>
<br />
<br />
M.モゥブレイはつや感はブートブラックより少ないものの、革にきちんと浸透して柔らかくなっている感じです。<br />
<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B002A7L8OS&linkId=388f236f5dc083c9f0d65f99f3bca495&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;">
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</iframe>
<br />
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<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com4tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-46862236007865993492018-06-15T00:00:00.000+09:002019-02-06T18:31:14.105+09:00REGAL 2504BD2504NAのネイビーバージョン、2504BD。<br />
2017年秋冬新商品。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgfCuBQ5y3zbAa5M3nhaH6pKV0AgtcB_kirzF-QSaBSxQeeosr2vKU6r2kVLHmiYQGuXFa7qXbbloYaaD3wGF0vY387UkLFo7QsAXGEp3EydnkxuS3wE4aIpTS2cyYMFfqZV7sTE54rp5o_/s1600/2504bd01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgfCuBQ5y3zbAa5M3nhaH6pKV0AgtcB_kirzF-QSaBSxQeeosr2vKU6r2kVLHmiYQGuXFa7qXbbloYaaD3wGF0vY387UkLFo7QsAXGEp3EydnkxuS3wE4aIpTS2cyYMFfqZV7sTE54rp5o_/s320/2504bd01.jpg" width="320" /></a></div>
写真では黒っぽく写っているけれど、自然光の下では結構鮮やかなネイビー(最後のほうにある新品時に取った写真のほうがイメージに近い)<br />
<br />
独自の型番が振られていたり、ライニングが黒色だったりと、定番品のカラー追加というよりは、特別なラインとしてある程度の期間だけ販売されるのではないかと思われる。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8TZPpkCBRY1s6Slswcw9lXyqqVBnjhL6fumJoKyopw0nDcOqDdRNx3DZ7eH6UMhz0QZ-cfpea7fJ_w3Vc4hVeuyJaLtq_KTemGISNymvDcbbwgJKjQg0UC_Ph570L_OKU-07MljLm_yFm/s1600/2504bd02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi8TZPpkCBRY1s6Slswcw9lXyqqVBnjhL6fumJoKyopw0nDcOqDdRNx3DZ7eH6UMhz0QZ-cfpea7fJ_w3Vc4hVeuyJaLtq_KTemGISNymvDcbbwgJKjQg0UC_Ph570L_OKU-07MljLm_yFm/s320/2504bd02.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
この靴の購入が、実は<a href="http://shoeasterisk.blogspot.jp/2017/12/regal-2504na.html" target="_blank">前回の 2504NA</a> を書くきっかけとなった。<br />
<br />
いまはネイビーをビジネスシーンで履いている人が出てきているとはいえ、やはりどちらかというとカジュアル向け。<br />
ジーンズあたりと合わせるのは茶系のほうがサマになる感じもしつつ、ややモノトーン系でまとめるなら意外といいかもしれない。ボリュームがあるので同色系でまとめても靴の存在感がある。夏場にはオフホワイトデニムのようなややボリューム感のあるパンツと合わせてもいいかも。<br />
<br />
<br />
靴の作りについては全体の印象は前回の 2504NA と変わるところはない。あたりまえだけれどまんま 2504 なので。ただ、今回新品の 2504 を履いて改めて気が付いたことがたくさんあった。<br />
<br />
<br />
まず、当初の足へのダメージがかなり大きいこと。やはり新品の 2504 は結構修業が必要な靴。くるぶしに履き口が刺さるような感じで、ひさしぶりにここの皮がむけた。<br />
次にタンが少し長いのか、常に足首に刺さる感覚がかなり続いた。どちらかというとゴツイ足向けのラストと思っていたけれど、足首まわりはそうでもないのかもしれない。日本人向けのラストは足首周りが欧米製に比べてコンパクトなのはずっと以前からそうだったんだなと再認識。<br />
三つめは羽根の部分がやはり厚めのため甲が少し痛くなった。外羽根部分の作りはやや重厚なので何度も屈曲され革が足の形になじむまでの時間が長い。羽根がしっかりしているのでタンが刺さりやすいというのもあるかもしれない。<br />
この3点については、最近の靴ではあまり感じなかった痛いポイントなので、靴の形状や素材に大きな違いがあることが良くわかる。<br />
<br />
そういうものだと割り切りがある僕でも「やっぱり痛い靴だな」と思ってしまうので、それこそ革靴が初めてという人がこの状態になったら革靴は「痛い」という印象が強くなってしまいそうだ。革靴経験が少ない人にはもう少し穏やかな入り方の靴のほうが良いかもしれない。<br />
<br />
リーガルでいえば 01DRCD はこのあたり改善されているし、似たような形のショーンハイトの SH111-4 もやはりくるぶし周りは 2504 より低めに作られている。<br />
<br />
<br />
一方で、やっぱり甲の屈曲部についてはそれほど硬い革ではないという印象で、指に刺さるような感じは一切ない。数回履いた後に指で押してみると思ったより柔らかい。<br />
比較的新しいからなのか、厚手の革であるものの固いということはなさそうだ。<br />
足の小指が痛いとか、かかとが痛いということはなくて、全体的にゆったりとしている。かかとのあまりから見ても全長はジャストサイズと思われるので、指回りのカーブ度合いなどつま先側はそれほど攻めていない。<br />
<br />
しわの入り方は左右の足で違っていて、左足がこれまでの 2504 と同じように少しぷっくりとした大味なしわが入るのに対して、右足は意外と繊細なしわが入った。個人的には後者のほうが好み。素材の部位が違うのか、それとも加工に違いがあるのか不明だけれど、ガラス仕上げでも結構いい感じのしわが出せるのではないかと思ってしまう。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj3amH1Xl9VGzvV7nYeA3bgCYPE3YOD2QpYMwxsiRwNUox7QrUI-NE7l4pYvEKMaydGyA3aTulTm9ZO-jOE3aGfJYOLimqLELyidIXVcBSu4RTzoYNKWRwv62qJl8Mmq43PfA9OS-MCcftY/s1600/2504bd03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEj3amH1Xl9VGzvV7nYeA3bgCYPE3YOD2QpYMwxsiRwNUox7QrUI-NE7l4pYvEKMaydGyA3aTulTm9ZO-jOE3aGfJYOLimqLELyidIXVcBSu4RTzoYNKWRwv62qJl8Mmq43PfA9OS-MCcftY/s320/2504bd03.jpg" width="320" /></a></div>
<div>
<br /></div>
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigv0-oEXoANAR8nFAfxkbWpZWZg2PnO19VQM0eMnko1FHlQq0D0yk5kq-z3-WaufYUVZt5r3PsowvQSJyLFtVAKpZyGL7SdF7-4cpZmkR9GCV3xCHdIJkgLqXqghGjaPOnw2FYsjULX_aD/s1600/2504bd04.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEigv0-oEXoANAR8nFAfxkbWpZWZg2PnO19VQM0eMnko1FHlQq0D0yk5kq-z3-WaufYUVZt5r3PsowvQSJyLFtVAKpZyGL7SdF7-4cpZmkR9GCV3xCHdIJkgLqXqghGjaPOnw2FYsjULX_aD/s320/2504bd04.jpg" width="320" /></a></div>
<div>
<br /></div>
<br />
<br />
初回のお手入れに関してはブートブラックのデリケートクリームを多めに塗ってみた。<br />
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<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOBGJvNUQOVh2VjXsQ87gakrpz04GX58lOjLv-PrPPH176ocLhzIJ58i-sHDPj_QCWAnD0RpWpKWSOVmWmXyGQEx9e1fIR14Jmhtv8BgrlSsF_ugWJD-QEKx4UKUwptuBf3SqMBt6MkKiE/s1600/bootblack.JPG" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjOBGJvNUQOVh2VjXsQ87gakrpz04GX58lOjLv-PrPPH176ocLhzIJ58i-sHDPj_QCWAnD0RpWpKWSOVmWmXyGQEx9e1fIR14Jmhtv8BgrlSsF_ugWJD-QEKx4UKUwptuBf3SqMBt6MkKiE/s320/bootblack.JPG" width="320" /></a></div>
<br />
ガラス仕上げの革についてはクリームが入る入らない論争があるようで、入る派の人はしわの部分に細かなクラックがあるから浸透するとかで、入らない派は樹脂コーティングされているので意味がないという感じ。僕は前者のスタンスで、メーカーもクリーム塗っておけと言っているのだから、何らかの意味があるのではないかと思っている。<br />
<br />
数回履いてからのお手入れも同じくデリケートクリーム。1カ月くらいたってから気分の問題でニュートラルのクリームをつま先、かかとを中心に塗ってみた。<br />
多くが表面にとどまるからなのか、靴の光沢感が明らかに違うので、ピカピカを狙うならクリームを塗って磨くのも悪くない。冒頭の写真もほんの少しだけクリームを塗った状態。<br />
<br />
ブローギングのないシンプルな形状の靴なので、クリームを塗るのも簡単。時間にして5分も使わないので気分転換の時くらいにやっている。<br />
<br />
ソールはゴムなので基本ノーメンテ。クリームを塗るときについでに靴底をウェットティッシュで拭うくらい。濡れてもあまりカビなどの心配がないのもメリット。つま先の減りはレザーソールと比較すると圧倒的に少ない。<br />
<br />
コバ周りは歯ブラシでニュートラルのクリームを塗ってみた。ここは革素材なのでクリームのメリットが出やすいはず。(リーガルの修理はリウェルト前提なので気にしなくてもよいという気もするけれど...)<br />
<br />
<br />
僕にとってはビジネスシーンよりも履く頻度が少ないカジュアル靴なので、ガラス仕上げでラバーソールという雨にも比較的強いスペックは便利。<br />
<br />
オフの日って外出して靴を脱ぐことも多いので、ちょっとした雨くらいなら靴下濡れる心配が少ないというのもありがたい。スエードの W13BCF はアッパー素材としては雨にも強いところはあれど、やっぱり浸水しやすくて結果靴下が汚れやすい。一度大雨に降られてからは晴れの日履いても靴下が汚れやすくなったので靴を脱ぐようなことがわかっている場合は控えるようになった。<br />
<br />
小雨から普通の雨降り程度であれば十分この靴でいい感じ。<br />
それなりの大雨でもなかなか浸水してこないのはラバーソールとガラス仕上げのなせる業か。土砂降り時にソールはつま先側から浸水してくるので、つま先側の縫い目部分にワックスなどをしっかり入れるとさらに防水性が高まるかも(通気性は下がるかも)<br />
<br />
個人的には10数回履くまでは新たな靴のしわやそれに伴う微細なクラックができる気がするので、雨を避けつつクリームをていねいに入れることを心がけてみた。くるぶしやタンのダメージがなくなるくらいの時期からはほとんど天気を気にしていない。<br />
<br />
W10BDJ のようなまんまカントリーテイストでもないので、汚れたらある程度綺麗に汚れ落としをして、クリームを塗って適度に輝かせるのがこの靴の真骨頂かと。お手入れそのものはラクではあるものの、決してお手入れをしないでよい靴ではないと思う。<br />
<br />
<br />
<br />
リーガルはときどきネイビーを出してくる。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBo8KCJ0KukOz0F_IXxUdkgQzGHXYStn8K8c-RPDeSiMh90IVRoWMjy5kmK9WGsoNRyD0QSST2vlx9-mJvmOvKSK-iQGDyhLWDGaF4qkT5hyphenhypheniyu042PaVuG3rgsE7CNB7CDxQM_eD5Rk0o/s1600/2504bd05.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiBo8KCJ0KukOz0F_IXxUdkgQzGHXYStn8K8c-RPDeSiMh90IVRoWMjy5kmK9WGsoNRyD0QSST2vlx9-mJvmOvKSK-iQGDyhLWDGaF4qkT5hyphenhypheniyu042PaVuG3rgsE7CNB7CDxQM_eD5Rk0o/s320/2504bd05.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
僕は 2504 の黒をカジュアルに合わせるのは難しいと思っているのだけれど(個人の技量と年齢の問題)、ネイビーだと合わせやすいかなと。ダークブラウンよりはややキレイ目にまとまる感じかな。<br />
<br />
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<br />
ラストやパターンの使いまわしができる定番モデルの色違いなので会社的にはリスクが少ないかな。今回は同素材かつ色も奇抜ではないので在庫リスクは少なそう。<br />
<br />
定番はラストやパターンを新たに用意することもないので、どうせならときどきパターンオーダーみたいな形で展開してくれたらいいのにな。<br />
<br />
<br />
<br />
<strike>----</strike><br />
2504 はクリームが入りにくいようなので、デリケートクリームを少し多めに塗っています。<br />
<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B001O11GCK&linkId=d83971ce43229f49d39cf29abb27f08e&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;">
</iframe>
<br />
<br />
ときどき気が向いたとき程度に乳化性クリームを。コバの部分にも塗り込みます。<br />
<br />
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<br />
5年かかって書いた記事が65件、2016年以降は毎年ヒトケタしか書いていない。<br />
コメント数は256。これには返信したものも含まれるので、いただいたコメントはその半数くらいとしても、こんなにものより多くのコメントがあったことはとても嬉しい。<br />
<br />
書き始めたころは靴のレビューをするような内容が多かった。<br />
僕は昔から革靴が好きだったということもあり、インターネットがいまほど普及していなかった時代には雑誌やムックなどを見ながら「いつかはストール・マンテラッシ」みたいな気分でいた。<br />
<br />
誰もがインターネットをあたりまえのように使うようになり、個人でも情報を容易に発信できるようになるにつれ、レビューのような記事が増えてきて、読んでいてとても楽しかった。自分も書いてみようかなという軽い気持ちで Shoe* というこのブログを始めてみた。<br />
<br />
2013年頃はそれほど革靴を詳細にレビューをするというブログがなかったのか、検索エンジンでも比較的上位に表示されることが多くなり、また、当時すでに有名だった <a href="https://lifestyleimage.jp/" target="_blank">Life Style Image </a>さんで取り上げていただいたこともあり、ほぼ革靴のことしか書いていないニッチなブログにも関わらず、少しずつアクセスが増えてきた。<br />
<br />
<br />
いまは別にスーツにブラウンの靴でもいいじゃん(というか、むしろお洒落扱い)、という意見が一般的だし、技術が進んで雨の日に適した靴もある。そういう世の中で「靴は黒」「天気は気にするな」というのは一歩間違えると老害ともいえる保守的な意見なのかもしれないと思うこともある。<br />
<br />
僕は一介の「働くおじさん」なので、ビジネスシーンでの身なりはかなり保守的なほうが良いと思っているフシがある。社会って「相手がどう思うか」を考えずには成り立たないからこそ、最初は最も保守的なゾーンからいって、相手の素性がわかるにつれ違う面を見せる、みたいなほうがいいと思っている。<br />
相手が真の洒落者であればあるほど、保守的なスタイルをうまくまとめている人を決して「個性がない」とは思わないだろうから。<br />
<br />
<br />
巷には数多くの靴に関するブログやらサイトが立ち上がっていて、特に個人が趣味で書いているものは実体験に基づいていてとても参考になる。僕は科学的な分析だったり、実験的なものだったり、新しいことにチャレンジするような記事を見るとわくわくする。<br />
Google+のコミュニティ「靴好きもそうでない人も、革靴について話そう。」に投稿される内容はとても興味深くて面白い。<br />
<br />
<br />
この5年間、途中ほったらかしの時期もあったけれどいまでも続けているのは、やっぱり革靴というプロダクトになんか惹かれるものがあるという自分の内面と、コメントをいただく感動や、僕にはアクセス数という形でしか見えないけれどその数字ひとつひとつを築いてくれている読み手のみなさんのおかげだと思う。自分の興味あることについて表現する喜びを得たことこそがブログを始めて、書き続けてよかったと思う。<br />
<br />
<br />
<br />
****<br />
<br />
5年を境に、というわけでもないのだけれど、靴以外の話題をつらつらと書いてみようと思うこともあり、<a href="https://asteriscusnota.blogspot.jp/" target="_blank">*nota</a> というブログをはじめてみました。<br />
<br />
こちらでは靴以外について自分の思っていることとか、気が付いたこととかノンジャンルでいってみようかと。<br />
ただでさえ更新頻度が少ないこのブログに加えて、さてどれだけ更新されるのか...<br />
<br />
<br />
<br />
<br />ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com8tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-2905879451663735822018-05-12T23:00:00.001+09:002021-03-04T19:06:34.289+09:00革靴のお手入れ<a href="https://shoeasterisk.blogspot.jp/2018/05/1.html" target="_blank">前回</a>は革靴の選び方を中心に書いてみましたが、今回は靴のお手入れについて思うことを書いてみようと思います。<br />
<br />
お手入れの世界はそれこそ奥が深くて、僕をはじめとしたお手入れそのものが趣味の一つのような人もいれば、それを生業として日々スキルを磨いている方もいらっしゃいます。<br />
頂点を目指すとストイックな領域に入ってしまいますが、一方でお手入れにそれほど時間をかけたくないと思う人が多いのも事実です。<br />
<br />
僕自身もワイシャツはコットン100%でないとダメなたちなのに、アイロンがけは結構面倒だったりします。<br />
なので、「そりゃキレイなほうが良いけど面倒なのよ」という人の気持ちもわからないでもないです。<br />
<br />
そんななかで、社会人一年生になって初めて本格的にビジネスシューズを履くことになった人向けに、「こんな感じでどうかな」という一つの方法を考えてみました。<br />
<br />
<br />
以下、いつもの文体で。<br />
<br />
<br />
革靴のお手入れについてはそれこそ数多くの方法があって、どれももっともらしい理由があってややこしい。<br />
<br />
ブラシと乾拭きだけで十分という立場もあれば、クリームを欲しがるだけ入れるという人もいるし、見栄えだけでなく保護のためにワックス必須という人もいれば、ワックスは靴に悪いという人もいる。<br />
<br />
こういう議論は目的(ゴール)を決めて適切な評価軸に沿って論じないと結論が出ないのだけれど、お手入れそのものも趣味嗜好の世界な部分もあるので究極的には何らかのマニュアルを参考にしつつ自分の思うとおりにやれば良いとも思う。<br />
<br />
ワックスを使うことで見栄えと靴の保護を両立させることができるのは、ときどききちんとワックスを落とすことができる人で、あまり時間をかけたくない人であれば被膜が傷ついてかえってみすぼらしくなったりひび割れの原因になってしまう。<br />
<br />
お手入れに時間をかけることができれば前者のほう靴が長持ちするだろうし、そもそもそんな時間がない(興味もない)人であれば中途半端にワックスのせないほうが長持ちする。<br />
<br />
ステインリムーバーやサドルソープも一部で科学的に論じられていることもあるけれど、メーカーが言う適切な方法で使っていて靴がダメになっていないという意見もあるので、使い方間違わなければそれほど悪影響は無いのではないかとも思う。<br />
<br />
<br />
<br />
社会人になってスーツを着て革靴を履くような会社であれば、身につけるもののお手入れは必須。<br />
身なりはその人の仕事能力そのものを表すものではないけれど、仕事に対する態度の一端を表すもの。相手に対して仕事のトータルクオリティ判断の一つにもなる。<br />
<br />
身なりが汚い高級すし屋や割烹は見たことがない。おもてなしや礼節が重んじられるシーンになればなるほどそれ相応の身なりへの気配りが必要になる。<br />
<br />
いくら数十万円のスーツを身につけていても、パンツに折り目がなかったりジャケットがしわだらけだったりしたらそのスーツが持つ本来の力を発揮できない。<br />
逆に、つるしの19,800円のスーツだとしてもパンツはいつもプレスされていて、ジャケットは襟のロールがふんわりしていれば十分すぎるほど格好良い。<br />
<br />
革靴についても、高級な靴ほど素材が持つ力がでるものの、一般的なビジネスシーンであればむしろ汚れが目立たないピカピカの靴のほうがお客様にも、上司にも、同期の異性にも評価が高いのは間違いない。<br />
<br />
身だしなみに気を配るということはビジネスパーソンである以上、必須の行いともいえる。<br />
<br />
靴のお手入れというと「面倒くさい」という印象があるかもしれないけれど、日々のタスクとしてはそれほどでもなく、それでいて周りの印象を良くできるのだから時間の費用対効果はいいと思う。<br />
<br />
<br />
と、あれこれメンドクサイ理由付けを抜きにしても、身につけるものがきれいであるって単純に気持ちが良いって感じでしょうか。<br />
<br />
<br />
<br />
そこで、お手入れは面倒だけれど、やっぱりきれいなほうがいいよな、という人向けに「いったい何をするの?」ということについて考えてみたい。<br />
<br />
<br />
まず、用意するものから<br />
<br />
買うものは<br />
<br />
・大き目な馬毛のブラシ<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgaHye6DvVNYTvxBZ4dg22tX90WqayfX-RPBOKicUeyHpZz5pPsuoKNqxlyorN-2mgzNmdeL3XMq7lZF0inWWhMs6n-A-GVoykplV4Juf_WEzEt2I1_PeNWaP7YGiIy7gRihjXBYAneBLUn/s1600/care01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgaHye6DvVNYTvxBZ4dg22tX90WqayfX-RPBOKicUeyHpZz5pPsuoKNqxlyorN-2mgzNmdeL3XMq7lZF0inWWhMs6n-A-GVoykplV4Juf_WEzEt2I1_PeNWaP7YGiIy7gRihjXBYAneBLUn/s320/care01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
・乳化性の靴クリーム<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqPrxJcI4g91vKRDhVn_LESCZ5yjHhlY3i8_tW0ebG4OhJJuGFs7y84A3Y7bcaJ-IIvxQvMgfOB5F-m0U4ncy7eg-Q5X-ISGj7h4xe7A0YuDMBf28oMcRqbEwrBiddXJLrceeyN9eoCz4Y/s1600/care02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjqPrxJcI4g91vKRDhVn_LESCZ5yjHhlY3i8_tW0ebG4OhJJuGFs7y84A3Y7bcaJ-IIvxQvMgfOB5F-m0U4ncy7eg-Q5X-ISGj7h4xe7A0YuDMBf28oMcRqbEwrBiddXJLrceeyN9eoCz4Y/s320/care02.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
<br />
だけ、これ以外はひとまず不要。<br />
お手入れが習慣化されてきたり、その行為自体に面白みを感じてきたらいろいろ追加すればいいと思う。<br />
<br />
家にあるもので賄うのが<br />
<br />
・使い古しのインナーシャツ(コットン100%のもの)<br />
・使い古しのタオル<br />
・使い古しの歯ブラシ<br />
<br />
の3点。<br />
<br />
ない場合は専用のお手入れグッズを購入してもよいと思う。<br />
靴のお手入れに慣れてきて消費量が増えてきたら改めて入手方法を考えるくらいでいい。<br />
<br />
あと、直接お手入れには関係ないけれど<br />
<br />
・シューツリー<br />
<br />
はあったほうが良いかも。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
毎日のお手入れ<br />
<br />
家について靴を脱いだら「大き目な馬毛のブラシ」で靴全体をサッサッとブラシ掛けする。汚れを落とすのが目的なので片足5秒もやれば十分だと思う。<br />
5秒やろうとすると、思ったより汚れていれば10秒以上やるので、まずはブラシを手に取る習慣が大切。<br />
そのうち、寝る前に歯磨きをしないと気持ち悪いのと同じように、靴を脱いだらブラシをかけないほうが気持ち悪くなる。<br />
<br />
<br />
<br />
週に1回くらいのお手入れ<br />
<br />
使い古しのタオルを濡らしてからしっかりと絞って、それで靴全体を優しく拭う。<br />
目的は泥汚れなどを落とすこと。あまり神経質にゴシゴシする必要は無し。むしろあまり強い力でこすってしまうと革にダメージを与えかねないので、あくまでも拭う程度。<br />
タオルに前回の靴クリームの色が移るようであればクリームを追加で塗らなくてもよい。<br />
<br />
夏場はカビやすいので、お手入れが終わったら風通しの良いところにおいておく。<br />
エアコンが効いている部屋の片隅あたりが良いのだけれど、家族がいる場合は難しいケースもあると思うので、その場合は玄関に置いておく。(シューズクローゼットには最低一晩は入れない)<br />
<br />
<br />
<br />
1カ月から数カ月に1回くらいのお手入れ<br />
<br />
使い古しのタオルで拭う際に色があまり移らないと感じたらクリームを塗る。<br />
クリームは使い古しのインナーシャツに少量を取り、全体に薄く塗る。<br />
たいていは塗りすぎる傾向になるので、意識的に少なめにして表面に薄い皮膜ができればよいという程度。目安は片足米粒5個くらい。<br />
<br />
次に歯ブラシでこれまた少量のクリームを掬ってコバの部分にも塗り込んでおく。<br />
<br />
最後に使い古しのインナーシャツのきれいな部分で靴全体を磨いておしまい。<br />
全体で10分もあれば終わる。<br />
もし時間に余裕があれば、インナーシャツで磨く最後の工程の前に30分くらいおいておいてもよいと思う。<br />
<br />
靴の中を軽くウェットティッシュで拭いてもよいかもしれない。特につま先には埃がたまりやすいので。<br />
<br />
ここまでやれば隣の同期と比べて何倍ものお手入れがされている状態になるので、わかる人が見ても好印象なスタイルが出来上がる。<br />
もし、靴のお手入れそのものが楽しくなってきたのであれば、自分の靴なんだし好きなようにやっていけばよいと思う。小さな失敗はあるかれもしれないけれど、今はネットで先人の智慧を拝借できるので調べながらやれば大きな失敗は避けることができる。仮に失敗してしまってもそれが経験値となり、次に買う高級靴では同じ過ちを繰り返さないはず。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
僕自身は靴のお手入れ自体は好きなものの、普段履きのビジネスシューズは日々の汚れ落としくらいで、ブラシをかけて拭いておくくらいで十分と思っている。<br />
見た目を重視するならある程度クリームの塗り直しが必要であっても、単なる保革というのであればそう頻繁に塗る必要もないのかなと。<br />
<br />
数ヶ月に1度もクリームを入れないと保革ができないというのであれば、デッドストックの革なんてボロボロで使えないじゃん、ということになってしまうし、ずっと塩水漬けだったロシアンカーフなんて商品価値が出るはずが無い。<br />
<br />
乾燥は大敵、油分を切らさないようにというのはそのとおりではあるけれど、その頻度や量についてはクリーム屋さんの過剰なセールストークに乗せられているのではないかと思う。商品が多すぎて、何を買えばよいのかわからなくなってくる。<br />
<br />
<br />
とはいえ、僕のようなお手入れ好きはお手入れすること自体も好きなので、靴を極端に悪くしないのであれば、必要十分以上と解っていても、何らかのお手入れをしたくなる時もある。<br />
これは栄養に必要な物を過不足無く食べればいいじゃんという意見に対して、カロリー超過や特定の栄養素に偏っても美味しいものを食べる事自体に価値を持つのと同じではないかと。<br />
<br />
ツールである靴に必要十分なお手入れをするだけでは味気なくて物足りない。目的が革本来の力を活かすのであれば過剰なお手入れは本来の革が持つ力を発揮できないだけでなく、時間と材料費の無駄だけれど、お手入れすることが楽しいというのであればそれを優先させても良いのではないかと。<br />
よくあげられるメイクで言えば、肌のコンディションを整えたいということはあるけれど、それ以上にメイクをすることが自体が楽しい、みたいな。<br />
<br />
クリーム屋さんが高額商品を次々に出す反動で、実はそれほどお手入れをしなくても良いという意見が強くなりつつあるのは、緩履きに対するタイトフィッティングと同じで後者のほうが「わかっていること人」的な位置づけになっているだけな気がする。<br />
<br />
なので、僕は好きな時に好きなだけお手入れをする。<br />
忙しいときはお手入れどころでもないのでお手入れの優先度が低い靴にクリームを塗るのは年に1回くらいになってしまうこともある。<br />
<br />
履く頻度が高い靴は雨に降られる確率も高く、塩も出てくるので水洗いをする。そのため、きっちりお手入れする頻度も上がる。<br />
<br />
結局、必要に応じて靴のお手入れがなされる、と。<br />
<br />
<br />
人生、必要十分なことだけを費用対効果で考えるだけでは面白くない。<br />
革靴のお手入れそのものが趣味ならば、明らかにダメにすること以外ならばやってみるのも悪くない。お手入れの後、きれいになった靴はそれだけで気分がいい。<br />
<br />
時間の使い方でどこに価値を見出すかは人それぞれ。単に面倒ならばごくごくシンプルに、何をもって必要十分なのかがわかれば、それをとりあえずやっておくだけでもいい。一度靴のお手入れに価値を見出すことができれば、それが喜びにつながり、楽しくなるのもまた事実。<br />
<br />
<br />
靴のお手入れ論はもうそれこそ山のようにあるけれど、本当の最低限度ができるようになればあとは好きなようにすれば良いのだから、意外とシンプルな話。<br />
<br />
まずは今日履いた靴をブラッシングしてみませんか。<br />
<br />
<br />
<br />
----------------<br />
まずは汚れ落とし用のブラシと靴の色に合わせた乳化性クリームを用意します。とりあえず店頭で購入しやすいのはコロンブスのブラシとブートブラックのクリームかな。シルバーラインなら近くのお店で入手しやすいかも。<br />
<br />
<iframe style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=qf_sp_asin_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B001NEM5MI&linkId=6685f7128cd70185f628387cfc3cd09d&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr">
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できればシューツリーを用意します。しわを伸ばす目的なので長さと幅がしっかり取れるものが良いです。<br />
僕の使ったものの中でいうとディプロマットヨーロピアンがいい感じでした。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=shoeasteris00-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=B0169Z6YQI&linkId=3c5ba94a696d577778a23cce853e61dd&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr" style="height: 240px; width: 120px;">
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ちなみに歯ブラシは古くなったものをきれいに洗って使えばよいのですが、お手入れ用に安いものをまとめ買いしてもいいかなと思っています。<br />
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今回はクリームをなじませるためのブラシなどは用意していませんが、ブローグの靴などの穴があいているところやギザギザの部分にクリームを入れるためにはブラシがあると便利です。<br />
布でクリームを塗ったら、すぐにブラシをサッサッとかけます。<br />
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仕上げもコットンのインナーシャツよりはネル生地っぽいもののほうが艶が出やすい感じです。<br />
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ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-16881836957736548942018-05-09T00:00:00.001+09:002023-11-04T23:29:29.168+09:00社会人1年生の革靴の選び方4月から新社会人となったみなさん、おめでとうございます。<br />
仕事をするって大変なことが多いけれど、実りも多いと思います。<br />
<br />
会社によってはそろそろ初ボーナスの時期だと思います。<br />
スーツだとか靴だとか、この時期いろいろとそろえようと思っている人もいるかと思います。そこで、ちょっとだけ人生の先輩として「ビジネスシーンでの革靴の選び方」のヒントを書いてみたいと思います。<br />
<br />
<b></b><i></i><u></u><sub></sub><sup></sup><strike></strike><br />
僕はファッションの専門家でもなければ靴にまつわる仕事をしているわけでもない、ごくごくその辺にいるオッサンです。とても堅い職場で社会人デビューをして、いまは経営者や大手企業の人事の役職者と会うことも多い仕事をしています。<br />
<br />
そこで思うのは、「一流と感じるビジネスパーソンの靴はいつもきれい」なことです。<br />
必ずしも高価な靴を履いている人ばかりではありませんが、靴がいつもお手入れされている人が多い印象です。<br />
(それをさらに突き抜けてしまう先代からのお金持ちははそうでもない気もしますが)<br />
<br />
<br />
<br />
社会人1年生が靴を選ぶとき、まず最初に意識してほしいことは「天気を気にせず履けて、きれいな状態を維持できる靴を買う」です。<br />
<br />
<br />
おそらく、ニッポンのサラリーマンのほとんどは靴のブランドについて興味もなく、ましてやカーフとキップの違いなんて意識していません。<br />
すぐに見てわかるのは「色」、「形」、そして「きれいさ」です。<br />
<br />
なので、お金が潤沢で1万円も10万円も大差がないという人以外であれば、無理してジョン・ロブやエドワードグリーンを買わずに、まずは3足買うことができるお値段の靴をそろえることをお薦めします。<br />
<br />
最初に用意できるのが5万円がせいぜいなら15,000円くらいの靴、2万円が限界なら5,000円ちょっとの靴になります。<br />
<br />
僕もそうですが、ちょっと靴に関する感覚がズレてきている人だと「革靴は3万円から」みたいに思ってしまいますが、年収数千万円の人でもガラス仕上げのゴム底を履いていたりします。<br />
<br />
真面目に仕事を3年頑張れば、毎年チャーチを1足買えるくらいのお金を稼ぐことはできます。(結婚するとまた違うかも)<br />
<br />
雑誌などを見ているとクロケットアンドジョーンズやらオールデンやら欲しくなる気持ちはわかります。でも、いまそれを買う十分なお金が無ければまずは身の丈にあったところから始めてみてはどうでしょう。<br />
<br />
もちろん、アルバイトを頑張っていい靴を買えるならぜひチャレンジするのもいいかもしれません。ただ、忘れてほしくないのが「靴をきれいに履く」ためには最低でも3足をそろえることです。なので、まず3から5足の天気を気にせずローテーションできる靴をそろえることを優先するほうが無駄がないと思うのです。<br />
<br />
それに、お給料の大半を靴につぎ込んでいる新人よりは、ビジネス書をたくさん読んでいる新人のほうが好印象ですし、結果、パフォーマンスも早く上がるようになるケースが多いです。高い靴を買うという行為より、身だしなみに気を使いいつもきれいな靴を履くためのお手入れをするという習慣こそが価値を上げることにつながります。<br />
<br />
仕事の成果よりも天気が気になってしまうような靴はビジネスシューズとしてはイマイチです。晴れの日は意気揚々と高級そうな靴なのに、とたん天気が悪い日はいつも同じみすぼらしい靴というのもなんだか格好悪いですし。<br />
<br />
<br />
<br />
次に意識してほしいのが「自分の革靴サイズを知る」ことです。<br />
<br />
<br />
メーカーによってサイズの取り方が違うので全部が全部というわけではありませんが、革靴はスニーカーのサイズよりもかなり小さいものが適正サイズになることが多いです。<br />
<br />
よく「リーガルのつくりは大きめ」とかいう話がありますが、つくりが大きめなのではなく、スニーカーと同サイズを選んでいるからかもしれません。<br />
<br />
僕も足が小さいほうなので気持ちはよくわかるのですが、革靴初心者のうち(というより、若いうちかな)は24とかいうサイズを選ぶのに抵抗があって、少しでも大きいサイズを買おうとしてしまいがちです。<br />
<br />
しかし、帽子と同じで自分に合ったサイズより大きいものはとても履き心地は悪いですし、歩きにくい。おまけに足に障害が出ます。<br />
中敷きで調整にも限度がありますし、中敷き前提で大きい靴履くくらいならスーツも含めてすべて小ぶりにしたほうが結果体格がよく見えることがあります。<br />
<br />
ちなみに僕はスーツをつるしで買うときも身長から推奨されるサイズの一つ下を買うようにしています。<br />
着てみても小さいとは思えませんし、ゆるゆるのサイズより明らかに疲れません。袖からのシャツの出方が良い感じがしています。<br />
<br />
<br />
<br />
この2点をしっかりと理解して靴を買うようにしていくと、おそらく数年後くらいから本当に自分に合った靴を買うことができるようになるはずです。<br />
<br />
逆に言えば、何足か買って体感していかないとなかなか正しい靴のサイズはわからないものです。<br />
シューフィッターの意見を素直に聞く心があれば、次のマイルストーンまでの到達は早くなるかもしれません。<br />
<br />
<br />
<br />
さてここから、もう少し具体的な靴の選び方に行ってみようと思います。<br />
おおむねスーツを着ている人が多い職場をイメージしています。<br />
ふだんはジーンズでもお客様先にはスーツを着ていく、なんてケースにもあてはまります。<br />
<br />
<br />
第1の鉄則「靴は黒を買う」<br />
<br />
社会人の革靴の基本は黒です。<br />
スーツやジャケパンの会社であれ、どんなおしゃれな職場でも黒い靴が合わないことはありません。<br />
白いシャツを着ている上司が多いお堅い商品を取り扱う会社であれば問答無用で黒一択です。<br />
「俺はそんな没個性を強制される職場なんてお断りだ」でしょうか。<br />
黒い靴が没個性なのではなくて、靴の色で差別化をしなければならない中身の没個性のほうが上司の頭を悩ませます。僕の職場は比較的何を着てもよいところですが、問題は会社の中ではなくて「お客様」に与える印象であり、どんなに堅い職場に訪問しても全く問題ないスタイルの部下と同行するほうが安心です。<br />
会社で誰も黒い靴を履いていないような職場であれば話は別です。その場合はもう少しお洒落を意識したサイトや店員さんのアドバイスが参考になるかもしれません。<br />
<br />
<br />
<br />
第2の鉄則「サイズ表記は無視する」<br />
<br />
サイズはあくまでもラベルです。数字が持つ意味を考えてはいけません。<br />
24が小さいとか大きいとかではなく単なる記号でしかありません。<br />
この数字に意味を感じてしまうとサイズ選びは失敗します。もっとも感じるなといわれても人間である以上感じてしまうのはしかたないので、その思いを封印して無視する努力をします。<br />
デカ履きしたところでわかる人(=こうなりたいと思うお洒落な人)にはすぐにわかってしまいますし、ジャストサイズというのはそれだけで最高にエレガントです。<br />
何とか大きく見せようとしてデカ履きしても傍目には数センチの違いってあまりわかりませんし、かかとが大きく余っているのが見えた瞬間にシークレットシューズばりの残念さが出てしまう気がします。<br />
<br />
<br />
<br />
第3の鉄則「高級靴と比較しない」<br />
<br />
知識が先行すると、「この靴はカーフじゃないし...」「ソールが革じゃないし...」「グッドイヤーウェルト製法じゃないし...」みたいに何かを比較して劣っているように思えてしまいます。<br />
予算が限られているのであれば割り切りましょう。<br />
資産数十億でもガラスのゴム底セミマッケイのひとたくさんいます。サイズの合っていないしわの大きいクロケットアンドジョーンズを履いている人よりもお手入れされたサイズぴったりのガラス仕上げゴム底リーガルの人のほうが何倍もジェントルマンです。<br />
確かに高いものにはその理由があって、たいていはお値段に比例して良いものです。ただ、良いものというのはそれを身に着ける人にもそれ相応のパワーを要求するものです。<br />
もし職場環境が全員ジョン・ロブを履いているようなところであればそれを買うことも一理あります。そうでない環境であれば、ジョン・ロブがあなたのビジネス上の評価を上げることにも同期の異性にモテることにも大した影響を与えません。<br />
<br />
<br />
<br />
第4の鉄則「クラシックなデザインにする」<br />
<br />
最初のうちにそろえるデザインはストレートチップ(キャップトウ)やプレーントウなどのクラシックなものにします。<br />
いまは高い靴を買うことができなくても、いずれ買うことができる日が来ます。<br />
そのときに最高に格好良いスタイルを完成させるためには、若いうちから「クラシックな靴に合うスタイル」を意識したほうが良いです。<br />
ストレートチップに合うスーツ、シャツ、タイ。プレーントウに合うスーツやジャケットなど、靴を起点に全体のコーディネイトを意識していきます。<br />
数年後、チャーチのコンサルを買ったとき、すでにあなたのスタイルは完成されているはずです。コンサルはあくまでも一つのピースとして自然に溶け込んだものになるでしょう。<br />
<br />
<br />
<br />
第5の鉄則「ブランドだけで決めない」<br />
<br />
リーガルがダメだとか、スコッチグレインがどうだとか、どこが良いだとか、先人の知恵は拝借するとしても、必要以上に「ブランド」のくくりにこだわりすぎないことも大切です。同じブランドでも商品ラインナップがたくさんあることもありますし、あなたの足にドンピシャかもしれません。「このブランドが好き」であればそのブランドの中から合うものを探しましょう。もし合うものがなければ諦めることも潔いです。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
偉そうなことを書いている僕も、靴選びは失敗の連続でした。<br />
だから、頭でわかっていることと行動できることが別だということは十分わかります。なので、この5つの鉄則のうち、全部でなくても一つくらいを実行したり、意識してみるだけでも遠回りが避けられるではないかと思っています。<br />
<br />
自分で稼いだお金ですから本当に好きなものを買うのがいちばんとはいえ、社会人は「社会」に属しているので、その中で本当にあなたの良さが最大限に活きる選択がされることこそが最も価値ある選択ではないでしょうか。<br />
<br />
満員電車が怖かったり、突然の雨で予定の外出が嫌になったり、公衆便所に入れなくなるような靴であるとすれば、ビジネスシーンでの道具ではなくなってしまいます。<br />
クロケットアンドジョーンズがどうしても履きたいのであればその想いに忠実に従う選択肢があってもよいと思っています。そうした靴が仕事の活力を与え、ほかの人よりも積極的に取り組む源となるのであればそれが最良の選択かもしれません。<br />
その靴が仕事の成果を阻害するのではなく、プラスに働く道具になるのであれば、買えるものを買うことは悪い選択ではありません。<br />
<br />
多くの人にとってお金は有限ですから、トレードオフの状況の中でできる限り良い選択ができるような情報収集が大切ですし、一度決断して購入したらそれが高い靴でもそれほど高価でない靴でもあなたの靴ですからその靴で気持ちよく仕事ができれば最高です。<br />
<br />
本当はチャーチが欲しかったのだけれど、とりあえず3足買うために3万円以下の靴を選んだとしても、それは「とりあえず」の靴でもないですし妥協の産物でもないと思います。現時点でのスタートラインであり、一つのマイルストーンです。時には雨に降られることもあるでしょう。また時には満員電車で誰かに踏まれてしまうかもしれません。そんなことがあったら、家に帰ってからしっかりお手入れしてみてください。新品の靴には出せない粋な風格が出てくることに気づくはずです。<br />
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------------<br />
靴のお手入れには欠かせないブラシ。少し大きめが使いやすいです。<br />
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<iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=otchanworks-22&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B001NEM5MI&linkId=513189254aec56775d77815865794d30"></iframe>
ShoeAsteriskhttp://www.blogger.com/profile/04169538888360730724noreply@blogger.com8tag:blogger.com,1999:blog-7772964523329622169.post-86287147760337585732018-01-27T23:55:00.000+09:002020-04-03T20:16:59.980+09:00SHETLANDFOX 032FSF BRIGHTONシェットランドフォックスのもう一つのフラッグシップ、ブライトン (Brighton)。<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgp2Gc3vjhwM2o9JjIq9qWpAwum9Hz59CDN4NloxPWa6eTDQIpnBd4sFlPk-FhcIOAGHLXaRIpZz2HmJUe3SYmpzauB3_2qAQ3I5QIGBRkiFwPOcYs4Y-itrDsbKX6b0f7DruECLiSP17Sh/s1600/brighton01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgp2Gc3vjhwM2o9JjIq9qWpAwum9Hz59CDN4NloxPWa6eTDQIpnBd4sFlPk-FhcIOAGHLXaRIpZz2HmJUe3SYmpzauB3_2qAQ3I5QIGBRkiFwPOcYs4Y-itrDsbKX6b0f7DruECLiSP17Sh/s320/brighton01.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
この靴はもうだいぶ前に休日用としてとある記念に買ったのだけれど、いまのところ休日靴のエースである <a href="https://shoeasterisk.blogspot.jp/2014/06/regal-w10bdj-1st-report.html" target="_blank">W10BDJ</a> を履くことが多くて出番が少なかった。<br />
ジーンズあたりとはそれほど相性が良いわけでもなく、かといってジャケパンで気取って出かけることもほとんど無く、登板機会がなかなかなかった。<br />
<br />
ブライトンはケンジントンと同様に、前半グッドイヤーウェルテッド、後半マッケイといった変則仕様。ケンジントンと似たつくりで同じ価格なのに、専用ツリーがなかったりと、いまいちフラッグシップっぽい扱いを受けてない感じのする靴。<br />
<br />
ケンジントンがやや野暮ったい印象を受けるのに対して、こちらはスマートな雰囲気。<br />
キャップトウはビジネスシーンでクールな印象を与えるだろうし、フルブローグは大人のカジュアルに似合いそう。<br />
ただ、身に着ける側にもセンスが要求されてしまいそうな...<br />
特にこのブラウン内羽根フルブローグというのはなかなか(僕には)難しい。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBkZZaOcq9gdK01MApInisp3eR5EiS9FWWhcC1hxEMEb31Fh_e2Wo7udNhe8zQ32iQlIRZAMk-UdDVcuBlVZmPCUqeqpD68lmyu6vA36E4isIbSqcud69j-nh7fh99ThThInx9S9ttwC9T/s1600/brighton02.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjBkZZaOcq9gdK01MApInisp3eR5EiS9FWWhcC1hxEMEb31Fh_e2Wo7udNhe8zQ32iQlIRZAMk-UdDVcuBlVZmPCUqeqpD68lmyu6vA36E4isIbSqcud69j-nh7fh99ThThInx9S9ttwC9T/s320/brighton02.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
デザインはリーガル得意(?)のロングウイングチップタイプのフルブローグ。<br />
内羽根かつロングノーズなのですっきりとした印象。<br />
同じフルブローグでも W10BDJ とは全く異なるし、2235NA とも違う。カントリーテイストというよりシティテイストのため、ドレスやキレイ目スタイルに似合いそう。<br />
<br />
ロングノーズというだけでなく、流れるようなデザインもあり、細く長く見える靴。<br />
<br />
ソールのステインは当時のケンジントンと比べてとてもていねいな仕上がり。ややむちむちとした質感はプレステージラインといわれるだけのことはある。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhokZyHigTuCSULju23si_uan_AGfrcLsQTFkr9chJdvVbMBKxtYFoKNxhPXpEVh9FwDXedgJ7v2CnKKRs0VBX6g6Xmf30sG3W7asdvqXQEVbPgTANXaDnVPRsIN_jBhStjcMj02u7ffqnA/s1600/brighton03.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1200" data-original-width="1600" height="240" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhokZyHigTuCSULju23si_uan_AGfrcLsQTFkr9chJdvVbMBKxtYFoKNxhPXpEVh9FwDXedgJ7v2CnKKRs0VBX6g6Xmf30sG3W7asdvqXQEVbPgTANXaDnVPRsIN_jBhStjcMj02u7ffqnA/s320/brighton03.jpg" width="320" /></a></div>
<br />
シェットランドフォックスのブログで「ケンジントンIIから導き出された」と評されるラストは、ロングノーズらしさのある履き心地。少なくともケンジントン(IIではないほう)とは明らかに違う。<br />
<br />
路線が似ているアバディーンとも感覚的に違う。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjdoP7iqkiY_2QFSilzRdKjcAEZObaD9c-23Sg3q6oi2P9Bp-pLYv1DhRV5EBmSd_1lVQfFxD8u-Kbph_uhoIuLHiaNIdrzM4KmNHKcWi5M2INjvG8xbLEaAHH6OOmXG_3_ga3MyCGbmiBc/s1600/brighton_abadeen.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1587" data-original-width="1190" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjdoP7iqkiY_2QFSilzRdKjcAEZObaD9c-23Sg3q6oi2P9Bp-pLYv1DhRV5EBmSd_1lVQfFxD8u-Kbph_uhoIuLHiaNIdrzM4KmNHKcWi5M2INjvG8xbLEaAHH6OOmXG_3_ga3MyCGbmiBc/s320/brighton_abadeen.jpg" width="239" /></a></div>
<br />
靴を見たときの直観としてはアバディーンと同様のタイトフィッティング。実際に履いてみるとブライトンは意外やキツキツではない作り。<br />
サイズはアバディーンよりハーフ下げても、体感的には同じくらいの印象。旧ケンジントンと同サイズでちょうどという感じだった。<br />
<br />
公式ブログではボールジョイントのあたりにゆとりがあると書いてあるけれど、僕はハーフサイズ下げていることもあり、ボールジョイント自体はアバディーンと同じようにやや抑えられている印象を受ける。とはいえ、履いた回数で考えるとややブライトンのほうがゆとりあるかなという程度。<br />
つま先に向けてのカーブは少し緩いのか、小指から薬指があたる感じがそれほどないので長時間履いていてもあまり足にダメージが無く、購入当初は硬いながらも楽な靴という印象だった。<br />
<br />
紐をきつく縛ると確かに全体的にフィットしている感じはあるものの、旧ケンジントンでは感じていた「甲の外側のフィット感」が弱い。<br />
前面から見ると、旧ケンジントンのほうがねじれがきついように見えるので、そのせいかな。<br />
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgHS2Yw5rUBb6FaajThFD_8NRdAOhWQSNu6DhISkcb-Q6wm9kbznrBGZzCLVeorTtvESV83rjBkq70c_getGIz_nrMqXkA7vv5Z2KrOhSDkZwitIPOoawJ4N3VAxyo4grQooFnBDXfjnalG/s1600/brighton04.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1587" data-original-width="1190" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgHS2Yw5rUBb6FaajThFD_8NRdAOhWQSNu6DhISkcb-Q6wm9kbznrBGZzCLVeorTtvESV83rjBkq70c_getGIz_nrMqXkA7vv5Z2KrOhSDkZwitIPOoawJ4N3VAxyo4grQooFnBDXfjnalG/s320/brighton04.jpg" width="239" /></a></div>
<br />
<div class="separator" style="clear: both; text-align: center;">
<a href="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjkvikU-pZji_hDrN4vo51CbGCFk8YDg4-KT63rk3Ck2pEveFBuisA8UNEPBayJ8Uatx2ENhMWSSsnFvaFsa_XQEIOjcDmN8r_MmwNbOqgZBkCzXrYQwfp9cMz2Fe6HPGiyUV6bbUyzh2Zx/s1600/kensington01.jpg" imageanchor="1" style="margin-left: 1em; margin-right: 1em;"><img border="0" data-original-height="1587" data-original-width="1190" height="320" src="https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEjkvikU-pZji_hDrN4vo51CbGCFk8YDg4-KT63rk3Ck2pEveFBuisA8UNEPBayJ8Uatx2ENhMWSSsnFvaFsa_XQEIOjcDmN8r_MmwNbOqgZBkCzXrYQwfp9cMz2Fe6HPGiyUV6bbUyzh2Zx/s320/kensington01.jpg" width="239" /></a></div>
<br />
ケンジントンのほうが外側のそぎ落とし度合いが大きいように見える。<br />
<br />
逆に、ブライトンは底面内側の親指の付け根からかかとにかけてのフィット感が素晴らしい。<br />
親指のいわゆる肉球がホールドされて、土踏まずはつかず離れずをベースにやや押してくるかもしれないという感じで、かかとに至っては足の形のお椀に収まっているような感覚を受ける。<br />
<br />
ケンジントンが甲外側に感動を覚えるのに対して、ブライトンはソール内側が印象的。<br />
<br />
ロングノーズなのでつま先をぶつけやすいことを除けば、ウェストマッケイの構造による購入当初からの返りの良さと、靴を履いていることを必要以上に意識させないラストとで歩くのが楽しくなる靴。<br />
<b></b><i></i><u></u><sub></sub><sup></sup><br />
<br />
前回の 2504NA とは全く異なる方向性の靴で、かかと周りの両サイドも高さが低く、この靴でくるぶしがあたるような人は本当にまれのはず。<br />
むしろ低すぎることによりかかとが包まれている感にやや不足を感じないでもないくらい。<br />
かかとに関しては、包み込むように作ろうとすると技術的にも難易度が上がるだろうし、履き心地に違和感を持つ人も増えるだろうから、幅広い層をターゲットとするリーガルはやや緩めの傾向で仕上げることが多い印象を持っている。<br />
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ロングノーズ故か細い靴に見えて、実際はそうでもない靴。<br />
一の甲周りはむしろ余裕があるようにも思える。<br />
指先に行くにつれて少し余裕を持たせつつ、足首側に行くにつ入れてタイト目に仕上げているため、紐をきっちり締めて履く人にとっては靴の前半部分には不満を感じないのではないかな。<br />
羽根が開くことを極端に気にしなければ多少甲が高い人でも問題ないし、結構甲が薄い人でも羽根が閉じきるまで締めればそれなりのフィット感になるのではないかと。<br />
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アッパーに使われているのはケンジントンでも使われているといわれているゾンタかな。<br />
意外に大味なしわが入るやや硬い感じの印象を受ける革。<br />
やっぱり繊細な感じがするイルチアに比べるとどちらかというと豪快な味付けがされているように見える。<br />
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ムラ感を出すためか後工程で色の仕上げをしているため、雨には弱そう。<br />
いちいち天気を気にしない僕でも、何となく雨の日履くのもどうかと思う靴。<br />
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お手入れはいまのところサフィールノワールのレノベイタークリームを使っている。<br />
気持ち、クレム1925のニュートラルより色落ちが少ない感じなので。<br />
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レノベイタークリームはどんな靴に使っても間違いない万能クリーム。<br />
塗った直後はうっすら白くなるけれど、ていねいにブラッシングしてからぶきすると十分な光沢が出る。最近は靴が増えてきて、年に数回しか履かないものが出てきてしまっているのだけれど、そういった靴にはこのレノベイタークリームを年に1度くらい塗っている。<br />
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補色効果はゼロだから、色が抜けていくほうのエイジングならこれだけでもよいけれど、やっぱり靴はある程度補色をしたほうが味が出るので、もう少ししたら靴の色より濃い茶色のクリームを使おうかな。<br />
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ブライトンはブランドの顔にもなりえるモデルでありながら、ケンジントンIIのフラッグシップイメージが確立しているため、どうしても派生モデルっぽさが残る。<br />
ブランドを代表する靴として、無難なノーズで万人受けするケンジントンIIがあるからこそ、同じつくりでイギリス的なロングノーズでちょっと攻めてみました、というところだろうか。<br />
アバディーンもそうだけれど、ビスポークを意識したようなロングノーズは好き嫌いはあれど、写真で受ける印象と履いてみたときの印象が結構違う。(ように思える)<br />
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僕は休日靴として茶色のフルブローグデザインを選んだけれど、ひょっとするとこの靴の真価は内羽根プレーントウみたいなシンプルなデザインで発揮されるかもしれない。<br />
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最近のシェットランドフォックスは価格を抑えた靴の比率が高い気がしている。<br />
カーディフとかバーミンガムってわざわざシェットランドフォックスで展開するラインなのかなという気もする。<br />
もしリーガルが「REGAL SHOES」と「SHETLANDFOX」で店舗展開を完全に分けているのであればそういう商品構成も必要になることがあるのだろうけれど、同じ販売チャネルを使うのに 01DRCD と似たようなコンセプトを作ってせっかくのブランドイメージがぼやけてしまっているように感じる。<br />
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靴好きがいいと思う靴が売れるとは限らないので、裏には緻密なマーケティング戦略があるのかもしれないけれど、エジンバラとかブリストルのような世界的に見ても定番ラインナップになりそうな靴が消えてしまうのはただただ残念。<br />
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このところ僕の中では3万円前後くらいの靴が熱くて、ショーンハイトやリーガルの定番ラインに興味が移っているのだけれど、やっぱりそれなりのお値段する靴はいいですね。<br />
よほど履きこまないと履き心地というのはわからなくて、履きこんでしまえば RENDO のようなしっかりとしたつくりの靴なら完璧にフィットするので、価格差は主に素材と仕上げによるところが大きいと思っている。個人的にはそこにお金払う価値は十分にあると思う。<br />
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お手入れは僕の中で任せて安心なサフィールノワールレノベイタークリーム<br />
ふだんのお手入れはこれだけあれば十分かと。塗りすぎはかえってコンディションを悪化させるので薄塗りで。<br />
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そこそこ艶出ししたいときはサフィールノワールクレム1925<br />
いまのところニュートラルしか使っていません<br />
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ふだんのお手入れは大き目な馬毛ブラシで丁寧にブラッシングするだけ<br />
あまりクリーム塗りすぎてもしかたないので<br />
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こっちのブラシも使いやすい。<br />
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